二次創作小説(新・総合)
- Mr.ゲーム&ウォッチという存在 ( No.86 )
- 日時: 2018/07/11 20:57
- 名前: のりは (ID: hfVure16)
ジョジョ5部アニメ化ですってよ奥さん。んでメインキャスト
ジョルノ:小野賢章
ブチャラティ:中村悠一
アバッキオ:諏訪部順一
ミスタ:鳥海浩輔
ナランチャ:山下大輝
フーゴ:榎木淳弥
主人公三連続小野じゃねーか!!
承太郎「小野(大輔)だ」
仗助「小野(友樹)ッス」
ジョルノ「小野(賢章)です」
トリプル小野!!なんとまあ!!
徐倫「アタシまで小野になったりするんじゃあ…。」
むらびと『マックがワキガに!?』
マック「俺ワキガじゃねえよ」
前に一回没にした奴をサルベージ&ここでのゲムウォさんの出生についての説明話。
すげえ厨二くさいです。
スマブラ館の中にあるマスターハンドの部屋。
マスハン「…よし、問題ないな」
ロボット「いつもありがとうございマス」
マスターハンドはロボットの定期メンテナンスを行っていた。
機械に強いファイターに任せるという手もあるが、創ったのが自分である以上、自分で確認するのが一番確実。
その考えから、いつもマスターハンドがメンテナンスをしている。
マスハン「子供の面倒見るのは当然だろう?それじゃあ…。」
話の途中で…と言っても、大層なことを言おうとしていたわけではないが…コンコンとドアをノックする音が聞こえた。
マスハン「ん?誰だ?入っていいぞ」
マスターハンドが声をかけると、ガチャリと音を上げてドアが開いた。
パルテナ「こんにちは、マスター」
アマテラス「わんっ」
入ってきたのはエンジェランドの女神パルテナと、ナカツクニの太陽神アマテラス。
アマテラスはスマブラのファイターではないが、別世界を繋ぐ道ができたため、こうしてスマブラ館に訪れることができるようになった。
マスハン「どうした?何か用か?」
マスターハンドが尋ねると、パルテナはロボットを一瞥し、また視線をマスターハンドの方へ戻した。
パルテナ「話をする前に、できればロボットさんには席を外していただきたいのですが」
パルテナはいつになく真剣な表情をしている。
マスハン「…?まぁちょうどメンテナンスは終わったから問題はないが…ほらロボット、自由時間だ」
ロボット「はい、ありがとうございマシタ」
マスターハンドにお礼を言ってから、ロボットは部屋を出て、きちんとドアも閉めていった。
マスハン「それで?話ってなんだ?」
パルテナの表情から、真面目な話だろうと思ったマスターハンドは、少しだけ身構えた。
パルテナ「Mr.ゲーム&ウォッチのことです」
マスハン「!」
しかし、まさかMr.ゲーム&ウォッチのこと、それも確信めいた言い方で話を振られるとは思わず、マスターハンドは少し驚いた。
マスハン「…ゲムウォがどうした?」
それでも冷静にマスターハンドが聞き返す。
パルテナ「最初に見た時から思っていたのですが…彼は邪な本性と抑えつけられた力を持っていますね?」
アマテラス「わうっ」
本性と力。
普段のゲーム&ウォッチといえば、子供っぽくて少しわがまま、しかし邪と言えるような人柄ではない。
力にしても、スマブラの試合で見せる以上の実力は見せたことがない。
怒らせれば無事ではいられないが、そうでないなら無害。周りの基本的な認識はそういうもの。
しかしパルテナは、彼には邪な本性と見せている以上の力があると語り、アマテラスが同意するように吠えた。
マスハン「…さすがに神様となるとお見通しか」
パルテナ「マスターは知っているんですね?彼が何者なのか」
パルテナがそれとなくゲーム&ウォッチの"正体"を教えるように催促したが
マスハン「聞いてどうするんだ?」
マスターハンドは教えることを渋る。
パルテナ「今のところはどうもしません。彼が…そうですね、暴走でもしたら…正体を知っていたほうが対処がしやすいかと思ったのですが」
アマテラス「わんわん」
パルテナたちとしては、万が一の事態に備えて知っておくべきだと考えているらしい。
マスハン「そういう魂胆なら聞いてもほとんど意味無いんだがな」
しかし、マスターハンドはバッサリとその考えを切って捨てた。
アマテラス「わう…?」
マスハン「だがせっかくだ。どうして意味がないのか理解するためにも話してやろう。ただし、混乱を避けるために他言無用だ、分かっているな?」
パルテナ「分かっていますよ。そのためにロボットさんを退出させたんですから」
マスハン「なら早速話そうか。あいつが…何をしたのか」
続く
- Mr.ゲーム&ウォッチという存在 ( No.87 )
- 日時: 2018/07/11 20:59
- 名前: のりは (ID: hfVure16)
マスターハンドが指を鳴らすと、部屋全体にある風景が映し出された。
現代で例えるなら、プロジェクションマッピングのような状態である。
そしてその風景は
パルテナ「これは…フラットゾーン?」
他の世界と比べて極端に少ない色、シンプルな造形の物、黒一色の生き物たち。
パルテナの言う通り、ゲーム&ウォッチがホームステージとしているフラットゾーンだった。
しかし、その風景は写された写真のように微動だにしていない。
マスハン「…あいつが元々いた世界の今の姿だ。全方位の写真を映しているわけじゃないし、動画を一時停止しているわけでもない。その世界の全ての時間が進まないままなんだ」
アマテラス「うぅ…?」
アマテラスがどういうことだと言わんばかりに首をかしげる。
マスハン「本当に言葉通りだ。この世界の時間は…あいつによって完全に止められてしまったんだ」
パルテナ「…世界の時間を完全に止めるなんて、神族でも難しいことですよ」
パルテナが怪訝そうな顔で言えば、マスターハンドはこう答えた。
マスハン「だがあいつにはできた。あいつは元々…時間を司る神だったから」
パルテナとアマテラス「!」
パルテナもアマテラスも、驚きを隠せなかった。
強大な力を持っているのは分かっていたが…まさか自分たちと同じ神だなんて。
マスハン「あいつはここを見守る役割を持っていたんだが…何のハプニングも起きず、平和な世界をただ見ているだけの生き方に退屈して…世界を壊そうとした。世界の時間を決まった通りに進める時計をあいつが持っていたから、あいつはそれを壊した。その結果がこれだ」
パルテナ「退屈だったから…?それだけで…?」
マスハン「あいつの物差しは自分が楽しいかどうか、それだけだ。他人も善悪もあいつにとってはどうでもいい。というか、あいつには善悪の概念がない。亜空の使者事件の時、亜空軍に勧誘されて断って、そのあと気絶させられて知らないうちに協力させられたらしいんだが…断った理由は『めんどくさいし土地も金も必要ない』から、つまり自分の利にならないから。自分のことしか考えてなかったんだ」
パルテナもアマテラスも、何も言えなかった。
邪な本性という表現は間違いだった。
善悪という物差しがなく、自分がどう思うかでしか判断できない。
自分が良いと思えば、傍から見てどんなに恐ろしいことでも躊躇せずやってしまう。
いわば赤ん坊のような存在。それがMr.ゲーム&ウォッチなのだ。
マスハン「…まぁ、時計を壊した時にその時の衝撃に…いくら神だったとはいえ、耐えられなかったみたいで気を失ったんだ。私は他の世界の様子をたまにチェックしてるんだが、ちょうど異変を察知して…その世界に行って、いろいろと察した。あいつをそのままにしておいたら、今度は他の世界にまで悪影響を及ぼすかもしれないと思ったから、こっちに連れて帰ってクレイジーにあいつの記憶を破壊してもらった」
パルテナ「…彼がここでずっと生活しているのは、元の世界の記憶がないから…ですね」
マスハン「そういうことだ。だが、全部破壊し終える前に一部のファイターにあいつの存在がばれたから、残り…あいつが神であるという記憶はいわば蓋をしている状態だ。99.99%思い出さないはずだけどな。さっき聞いても意味が無いって言ったことの理由の一つがそれだ。心配する必要はほぼないんだよ」
アマテラス「う゛ううう…。」
マスハン「その低い確率で思い出したら…って言いたいんだろう?…どうせ手をつけられない。力だけで言えばあいつは私よりずっと格上だ。対策しようがない。…正直言って、こっちの理由のほうが大きい」
パルテナ「そんな…。」
そこまで話した後、マスターハンドが再び指を鳴らせば、部屋は元の状態に戻った。
マスハン「そういうわけだ。分かっただろう」
パルテナ「何があっても彼が思い出さないように…祈るしかないのですね」
アマテラス「くぅーん…。」
マスハン「…ところで」
ドゴオ!!
マスターハンドはいきなりドアをぶち破った。
戻ってきたかと思うと、イカガールとイカボーイを握っていた。
イカたち「ひいいいいいいいいい!!」
マスハン「お前ら…話聞いてたんだな」
パルテナ「あらまあ」
アマテラス「わん」
イカたち「聞いてません!!ゲムウォさんの話とか聞いてません!!」
マスハン「聞いてるじゃねーか!」
パルテナ「はいダウト、ですね」
アマテラス「わうわう」
マスハン「はぁ…おーいクレイジー」
クレハン「呼んだ?」
どこからかクレイジーハンドが出てきた。
マスハン「こいつらの記憶五分くらい破壊しろ」
クレハン「オッケー」
イカたち「助けてええええええええ!!」
パルテナ「駄目ですよ~抵抗しちゃ」
アマテラス「くあ~…。」
結局この事実は、神たちのみぞ知ることとなった。
ゲムウォ「…暇だなぁ。乱闘でもしようかな」
もうちょっとだけ続くんじゃ