二次創作小説(新・総合)
- たまには子供の頃の話をしようか(その1) ( No.236 )
- 日時: 2018/05/04 16:49
- 名前: ゆめひめ (ID: Lay1j2X4)
Twitterをやってる人はご存じかもしれませんが、以前Twitterで行ったアンケートで1番多く票をもらった5人の昔話を書きました。
いつもと違うほっこり系なお話で前回の後日談的な感じでどうぞ。
ウード「なぁなぁ・・・みんな、起きなよ・・・!」
アズール「・・・?」
セレナ「うん・・・何よ・・・?」
それは5人が小さい頃・・・幼い5人はよく一緒に遊んだりしていて、イーリス城に寝泊まりする事もよくあったのだが、その日の夜中、ウードは一緒に寝ていた4人を起こしたのだった
アズール「どうしたのウード・・・?まだ夜中だよ・・・?」
ウード「あのさ、これからみんなで星を見に行かないか!?」
アズール、セレナ、ブレディ、ノワール「え・・・?」
『たまには子供の頃の話をしようか』
ウード「おれの母さんから聞いたんだけどさ、今日ってすっごく星がきれいに見えるんだって!だからみんなで見に行こうと思って・・・」
セレナ「あんたそんなことであたし達を起こすんじゃないわよ!今、夜中の1時よ!?そんなのあんた1人で行けばいいじゃないの!!」
ウード「良いじゃねーかよー、見に行くならみんなといっしょに見たいんだし・・・あ、お前達お手洗いとか大丈夫か?」
アズール「へっ?う、うん・・・今は大丈夫かな・・・?;」
ブレディ「・・・・・・」コクッ
ノワール「わ、わたしも大丈夫だけど・・・ね、ねぇウード、ここはどこ・・・?どうしてこっちに行くの・・・?;」
ウード「ここはこっそり作った外に出るひみつの道。ふつうに外に出ようとしても、おれの父さんやクロムおじさんや兵士達に見つかったら星を見に行けないじゃん?」
セレナ「こんな夜中に外に行こうとしたらおこられるのは当然じゃないの!」
アズール「お、おばけとかでないよね・・・?;」
ノワール「ひっ・・・!お、おばけ・・・!?」
ブレディ「・・・!」ギュッ・・・
ウード「大丈夫だよ!大丈夫だからそんなにこわがるなよ~;」
急なことで不機嫌なセレナ、戸惑うアズールとノワール、ずっとウードにくっつきっぱなしのブレディ、4人は感情は違いつつもウードについて行く。ウードが作った隠し通路を通じて城の外に出ると、5人は丘の方へ向かって行く。しかし5人がどんなに歩いても中々丘の上にはたどり着かない。
アズール「ねぇウード~いつまで歩くの~・・・?もうけっこう歩いたよぉ~・・・;」
ウード「まだもう少しはかかると思うかな?この丘の上が1番きれいに見える場所なんだけど・・・」
ノワール「ほ、本当に大丈夫なの・・・?;」
ウード「う~ん・・・こっちで合ってるはずなんだけど・・・おかしいな・・・?」
セレナ「ちょっと!まさかまた迷ったっていうの!?もう!なに考えてるのよあんたっていうのは!!あんたこの間も森で道に迷ったの覚えてないの!?」
ウード「うおっ!?お、おい、落ち着けって・・・!;」
セレナ「あの時もあんたが「この森の中に四つ葉のクローバーがある」って言って見つからなくて帰り道が分からなくなったじゃない!!あの時もアズールはころんでけがするわ、ノワールとブレディはあたし達とはぐれちゃうわ、さんざんだったじゃないの!!」
中々丘の上にたどり着かない事にアズールとノワールの不安はますます募っていき、ずっと不機嫌であったセレナの不満が爆発し、前にも起きた同じことと共にウードに言い詰める。
セレナ「あんたは前からずっとずっと何も考えないでしっちゃかめっちゃかするもんだからみんなにめいわくかけるのがわからないの!?さっきのだってさんざん迷ったうえ、クローバーも見つからなかったし・・・!!」
ノワール「せ、セレナ・・・;」
アズール「あ、あぅ・・・;」
ブレディ「・・・・・てよ・・・」
ウード「そ、そりゃあの時はめいわくかけてわるかったよ・・・;で、でもこんどはちゃんと迷わないようにしたんだって・・・!」
セレナ「だったらなんでまた迷っちゃうのよ!?ホントあんたは何でもかんでもあとさき考えずにみんなをまきこんでつっぱしるもんだから、そんなんだからみんなにめいわくするがかかるのよ!!」
ブレディ「セレ!やめてよ!!」
セレナ「!?」
ノワール「ひっ!?」
5人の小さい頃の思い出 感想・まだ
- たまには子供の頃の話をしようか(その2) ( No.237 )
- 日時: 2018/05/04 16:51
- 名前: ゆめひめ (ID: Lay1j2X4)
自分を含める4人を巻き込んだ上、道に迷ったことにセレナの怒りは治まらない。ウードもアズールもノワールもたじたじになる中、ひときわ大きな声を上げて彼女を止めたのはブレディだった。今まで大人しくしていた彼が突然大声を上げたことに、呼ばれたセレナだけでなく、他の3人もビックリする。
アズール「ぶ、ブレディ・・・?」
ブレディ「ウ、ウーはおれたちのためだと思って・・・!ウーだって、危ないことが起きないように、こう・・・いろいろ、か、かんがえてたんだよ・・・!」
セレナ「う、うぅ・・・;」
ブレディ「ウ、ウーだって・・・ウーだって、めいわくになるづもりなんてぜんぜんないんだし・・・だ、だから・・・ぐすっ、ウーの゛こと、わるぐいわな゛いでよ・・・!!うっ、ぐっ、ぐずっ・・・」
ウード「あ、あ~・・・おれのことは大丈夫だからさ、も、もう泣くなよ・・・;」
セレナ「あぁもう・・・;ごめん、あたしがわるかったわよ・・・ついあの時の思い出してカッとなっちゃたから・・・;」
アズール「せ、セレナもわるくないよ・・・セレナもぼくたちの心配をしておこったんだよね?」
セレナ「うぅっ・・・べ、別に!ウードがまた変なことをしないかどうかが不安だったんだから・・・!!」
ウード「え~?そこまで言われるー?;」
ノワール「セ、セレナもそこまで心配してたのよね・・・?ほ、ほら、ブレディもセレナがごめんなさいしてくれたから、泣かないで・・・」
ブレディ「ひっぐ・・・うぅっ・・・泣いでないっ・・・・・ん?」
ノワール「ブレディ?どうしたの・・・?」
ブレディ「あれ・・・あかいの・・・なに・・・?」
ウード、アズール、セレナ、ノワール「え?」
泣いてまでウードのことをかばうことを言うブレディに今までウードに怒っていたセレナもその様子に自分の怒りすぎを認め、ブレディに謝る。すると涙をぬぐったブレディの目に、赤いひものようなものが巻かれた木が映る。その木を見たウードは嬉しそうな表情になる。
ウード「あーっ!あれだよ!あれを丘の上までの目印にしたんだよ!!」
アズール「あっ!あれなら暗いところでもわかりやすいよ~!」
セレナ「ちゃんと考えてたのね・・・」
ウード「ほら、道も分かったから行こう!ブレディ、ノワール、つかれたんだったらおれがおんぶしてあげるからな!!」
ブレディ「う、うん・・・」
ノワール「あ、ありがとう、ウード・・・」
セレナ「いくらなんでも2人はできないでしょ;どっちか1人にしなさいよ・・・;」
~~~~~~~
それから5人は少し時間をかけつつも、赤い目印を頼りに丘の上までやって来たのだった(丘に着いた頃、ブレディはウードに、ノワールはセレナにおんぶされてたことを記しておく)
ウード「とうちゃーく!」
アズール「ふえぇ~;歩きつかれたよ~・・・;」
セレナ「もー2人も起きなさいよー;丘の上に着いたわよー」
ブレディ「むにゃ・・・・・んぅ?もう、着いたの・・・?」
ノワール「すー・・・すー・・・」
アズール「ノワール、起きて。丘の上着いたよ」
ノワール「んんぅ・・・むにゅぅ・・・・・うぅ?あれ?おほしさまは・・・?」
ウード「・・・あっ!もう流れてるよ!!」
セレナ「えっ?流れてるって・・・・・ん?」
セレナ、アズール、ブレディ、ノワール「あぁっ!!」
「流れている」という言葉に一瞬どういう事なのか頭にハテナを思い浮かべるも、4人は星明りを感じて空を見上げてみると・・・
そこには数えきれないぐらいの流れ星が夜空一面に降り注いでいたのだった・・・!
アズール「すごーい!!流れ星がいっぱいだー!!」
セレナ「すってきー!!すっごくきれいだわー!!」
ウード「行く時におれ1人で行けって言ってたのに?」ニヤニヤ
セレナ「う゛っ; こ、こんなすてきなの見れるなんて思ってなかったのよ!!;」
ノワール「すてき・・・きれいね・・・!」
ブレディ「うん・・・!」
ウード「母さんがおしえてくれたんだ。こんな夜のことを「りゅうせいぐん」って言ってさ、今日みたいに流れ星がいっぱいふるんだって」
アズール「へぇ~そうなんだ・・・あっ、すごい!まただよ!!」
ウード「だろ?めったに見れないっていうからさ、みんなでこれを見たかったんだよ」
セレナ「そうだったの・・・だけど本当にきれいだわ・・・!」
ブレディ「うん・・・きれいだね・・・・・くすん・・・」
セレナ「・・・ん?ちょっと!?あんたなんで泣いているのよ!?」
ノワール「ブ、ブレディどうしたの・・・!?どこかいたいの・・・!?」
ブレディ「う、ううん、ちがう・・・本当にすっごくきれいだから・・・なんだか・・・うっ、ううっ・・・ぐすっ・・・」
ウード「なんだ、かんどうして泣いてたのかよ~;」
セレナ「も、もう!ビックリさせないでよ!!あせったじゃないの!!」
ノワール「そ、そうなんだ・・・よかった・・・くすん・・・」
アズール「あわわ、ノワールも泣かないで・・・;」
目に映る星の美しい姿に、今まで怒っていたセレナも怒りが静まり、怯えていたアズールとノワールも笑みを浮かべ、ブレディは星のあまりの美しさに涙を流していた。ウードはこの美しい光景を他の4人と共に見たいと思い、真夜中に4人を起こしてこの場所に向かったのである。
5人が空一面に広がる流れ星――流星群を眺めていると、セレナが口を開く。
感想・まだ
- たまには子供の頃の話をしようか(その3) ( No.238 )
- 日時: 2018/05/04 16:54
- 名前: ゆめひめ (ID: Lay1j2X4)
セレナ「そういえばあたし、母さんから聞いたことあるわ!ながれ星に3回おねがいすると、おねがいがかなうんだって」
ブレディ「えっ、そうなの・・・?」
アズール「えっ!え、えっと・・・こわがりをなくしたい、もっとつよくなりたい、えっと、それから・・・!」
ウード「・・・アズール・・・それ、3つねがいごとをするんじゃなくて、同じお願いを3回するんだよ・・・?;」
アズール「えっとえっと・・・・・って、え?Σえぇー!?そうだったのー!?それはやくいってよー!!恥ずかしいよー!!///;」
セレナ「ふつうはそれわかるでしょ・・・;」
セレナの話を勘違いしていたアズールに対し、セレナは呆れ、ウードは相変わらず笑って流していたが、ノワールはアズールの願い事に対して何かが引っかかる。
ノワール「でもアズール、こわがりをなくしたいやもっとつよくなりたいって・・・」
アズール「うぅっ・・・だ、だってぼく、ウードやセレナと違ってつよくないし、かっこよくないんだもん・・・ノワールとブレディだって、いっつもウードやセレナに頼りっぱなしだし・・・」
セレナ「あんた・・・」
ウード「アズール・・・」
アズールの願いには自分と周りに関係していた。明るくてみんなのリーダー的な存在のウードと怒りっぽいけどしっかり者のセレナと違い、すぐ赤くなったりおどおどしてたり泣いていたりと、むしろブレディとノワールと同じくウードとセレナに助けられる事が多い事で自分が頼りないと思われてる事に不安を感じていたのであったのだ・・・
アズール「ぼくだって、2人より1こ上のお兄ちゃんなのに、ウードとセレナにもめいわくかけちゃうことばかりで・・・こんなんじゃ2人にわるいから・・・」
ノワール「そんなことないよ!!」
アズール「えっ・・・?」
自分の頼りなさを1人寂しく呟くアズールに対し、ノワールは彼に言葉をかける。
ノワール「ア、アズールだってとってもやさしいよ!!この前だってわたしとブレディが入院した時におりづるおってくれたし、ブレディがぬいぐるみなくしちゃった時だって、いっしょに探してくれたんだし、さっきだってねむっちゃってたわたしを起こしてくれたもん!!」
アズール「ノワール・・・」
ノワール「わ、わたし、そんなやさしいアズールのこと、とってもとってもすてきなお兄ちゃんだと思ってるよ!!」
ブレディ「お、おれも・・・やさしいアズ、だいすき・・・」ギュッ・・・
アズール「ふ、2人とも・・・・・・ふ、ふぇぇ~ん!あ、ありがとうぅ~!」
セレナ「あーもー、アズールまで泣きだして・・・;」
ウード「あはは、やっぱりみんな泣き虫だな~」
たとえ気弱で頼りないと思われても、2人には小さなところで優しくしている。2人にとっては頼りになる3人の1人である。2人に優しい言葉をもらった事にアズールも泣きだす。その光景に頼れる2人はまた呆れ、また笑っているのであった。
ふと空を見上げると、あれだけあった流れ星もだんだん少なくなってきた。
セレナ「星が・・・少なくなってきたわ・・・」
ウード「りゅうせいぐんももう終わりか~・・・じゃあおれたちもそろそろもどろっか」
アズール「えぇ~もっと見ていたいよ~・・・」
セレナ「何いってるのよ!そろそろかえらないとリズさんたちが起きてたらおこられちゃうでしょ?」
アズール「うぅ~・・・;」
ブレディ「あっ、ね、ねぇ・・・おれも何かおねがいしてもいい・・・?」
ウード「えっ?何かって、おほしさまにか?」
ブレディ「うん・・・」
ノワール「あっ、わ、わたしも・・・」
セレナ「も~いいけどあんたたちそういうのは先におねがいしときなさいよー!」
ウード「さっきのアズールでわすれちゃってたか」
アズール「ウ、ウードッ!///;」
ウード「あはは、わるいわるい。ほら2人もおねがいしてもいいからな」
ブレディ「わぁっ、ありがとう・・・!」
ノワール「ご、ごめんなさいね・・・わたしたちのわがままきいてくれて・・・」
ウード「まぁまぁ、いいってことよ!」
流星群が終わりに近づいたと気づくと自分達もそろそろ帰ろうとする。しかしその前に流れ星が全てなくなる前に自分達も流れ星に願い事をしたいらしい。ウードは2人の申し出に了解させたのであった。
セレナ「も~ホントあの2人は子供っぽいわね~・・・」
アズール「でも・・・ちょっぴりこわかったけど、こんな事もいいよね・・・」
セレナ「・・・えぇ、そうね・・・い、言っておくけど、ホントたまになんだからね!」
アズール「また見に行きたいなぁ・・・」
ウード「あぁ、そうだな・・・」
ウード「またこんな星が見れるときが来たら、みんなで見に行こうな・・・!」
それから時は流れて・・・ 感想・まだ
- たまには子供の頃の話をしようか(その4) ( No.239 )
- 日時: 2018/05/26 22:08
- 名前: ゆめひめ (ID: Lay1j2X4)
ノワール「そ、それからちょっと、その星の話になったのよね・・・」
ブレディ「おうよ、そしたらあの連中に聞かれて、最後の最後で台無しになったってわけだ;」
セレナ「うっわ・・・それは酷いわね・・・;全くあのクソガキ達は・・・!!」
アズール「・・・あれ?待って!?ていう事は僕が3回願いを言う事を3つ願い事を言うだと思ってた話をあいつらに聞かれたって事!?」
ブレディ「まぁ、そうだろうな・・・」
アズール「うわぁぁぁぁぁ!!最悪だぁぁぁぁぁ!!もう僕抜間さんの世界行ったら絶対あいつらにその事いじられるじゃないかぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
セレナ「あぁ、そうだったわ・・・; あの連中にかかったらおしまいね・・・;」
それから時は流れて、幼い頃からすっかり大人になった4人はこの間のデートに起こった事を教えながら、この話をしていた。(といってもアズールとセレナはブレノワ2人を尾行してたので何があったのかは最後以外大体知っていますが。でも話を聞かないと尾行していた事バレてしまうしね)
セレナ「けど、なんだか懐かしいわね・・・あの頃はブレディがあたしに喰ってかかるなんて思ってもなかったわ・・・」
ブレディ「ウードの奴は昔からあんな感じだったし、セレナはいつもウードに強くあたってたよな・・・俺が昔セレナを怖がってた話が何となく納得できるぜ;」
アズール「ブレディは昔はウードにくっつきっぱなしだったよね。小さい頃もホント怖がりでかくれんぼだって途中で泣きだして全然続かないし、どっかに行くのも寝るのもお風呂もウードと一緒じゃなきゃやだって泣いていたし、夜中のお手洗いだっていっつもウードに泣いて付き添い頼んでたし・・・」
ブレディ「Σテッ、テメェェェェェェ!!それ人様に言うなっつってるだろうがぁぁぁぁぁぁ!!んなの言うならお前は「1人で部屋で待っているの怖い」からって俺らについて来ただけじゃねーか!!」
アズール「Σブーッ!?ちょっと!ウードが起きてくれなかった時付き添ってあげたじゃないかー!!確かにあの頃は僕も怖くてウードに付き添い頼んでたけどさ・・・;」
セレナ「あぁ、そういえばアズールもそんな事言ってたっけ・・・;けどウードはホント昔っからバカなのは変わらないんだから・・・」
ノワール「で、でも、私はウードは素敵な人だと思ってたわよ?」
セレナ「Σえっ!?あんたがあのバカを素敵って!?」
ブレディ「Σノノノノノノワール!?まさかお前ウードの事がッ!?」
ノワール「ふ、2人共落ち着いて;ブレディもそこまでの感情は持ってないから・・・;た、確かにウードは星の時やクローバー探しの時みたいによく私達をハラハラさせる事も多かったけど、ウードはとっても優しかったよ。私とブレディが入院した時もいつもお見舞いに来てくれたし、私がお菓子を作って失敗しちゃった時もウードは笑顔で「美味しい」って言って食べてくれたもの・・・」
セレナ「あ・・・そういえばいつもあんた達のお見舞いに行こうって言うのはウードだったわね・・・」
アズール「さっきの星の話みたいに歩き疲れた時以外にも、怪我した時もおんぶしてくれたし、手当てをしてくれた時もあったよね!」
ノワール「うん。それにウードは私達以外でも、よくルキナやデジェル達と絡む事もよくあったでしょ?私はそういう明るくて優しくて誰とでも親しいウードが憧れだったのよね・・・」
セレナ「ふぅん・・・」
過去の話をしていくうちに4人が思い浮かぶのは5人組の核であったウードであった。バカでひょうきんで考えなしの様だが、いつも笑みと絶やさず、彼以外も4人を笑みを与えていた・・・
セレナ「そうね・・・確かにあいつもバカだけど、なんだかんだであたし達を喜ばせたのよね・・・」
アズール「そうだね・・・ウードはホント昔から笑顔を絶やさなかったね・・・母親のリズさんみたいに」
ブレディ「そう考えるとあいつも本当に親とそっくりな奴だよな・・・」
セレナ「でもギャグカオス組というところまでそっくりなのは納得いかないんだけど」
アズール、ブレディ、ノワール「あ、それについては同情しますはい」
ウード「なんの話してんだ?お前ら?」
と、そこに4人の思い浮かべていた人物が来た。彼にもその話を持ち掛けると・・・
アズール「おっと、噂をすれば・・・」
セレナ「ウードあんたさぁ、昔みんなで流星群見に行った話って覚えてる?」
ウード「あーそれ!それなんだけどさ、今度の夜に流星群が見えるんだってよ!!」
セレナ「え!そうなの!?」
ウード「おうよ!だからあの時みたいにまたみんなであの丘で流星群を見に行こうぜ!」
アズール、セレナ、ブレディ、ノワール「!」
彼の口から出たのは今度の夜にまた流星群がある事と、「またみんなであの丘で流星群を見に行こう」という言葉・・・そう、彼も流星群の事は覚えているのだ。思い出の中で1番重要な人物もこの話を覚えていた事に4人は笑みを浮かべた・・・
ノワール「・・・うふふ、聞くまでもなかったみたいね」
アズール「そうだね。1番肝心な人物が忘れている訳がなかったね」
セレナ「本当ね・・・もし忘れてたら一発殴ってるところだったわ」
ブレディ「Σちょ!?お前怖ぇな!?」
ウード「? なんの事だ?」
アズール「あっ、うん、僕たちもさっきその事で話しててね。あっ、流星群ならもちろん見に行くよ!!」
ブレディ「俺も!!」
ノワール「ねぇセレナ、あなたも行く?」
セレナ「ちょっと!あたしだけ置いていくつもり!?」
ノワール「じょ、冗談だから;そんなに怒らないで・・・;」
ウード「おっ、お前達乗り気だな~あの時は怯えていたりイラついていたりだったのに」
アズール「いやあの時はホントなんの事か分からなかったからさ・・・;」
ブレディ「言っておくけどお前また道に迷ったりするなよ?セレナにとやかく言われても俺はもう泣いてお前をかばったりしねぇからな?」
ウード「大丈夫だって!もう迷ったりなんかしねぇよ!!」
セレナ「信用ならないわね~・・・ホンットそういう根拠なしのところ変わらないんだから・・・」
ウード「お前のそういうところもな」
ノワール「まぁまぁ2人共・・・;」
彼は相変わらず軽い所は変わらないが、4人がよく知っている明るくて前向きなところも相変わらず変わってない。その姿を見て、やっぱりなんだかんだで彼が5人の中のリーダーだなぁと感じた・・・
ウード「じゃあその夜になったらまたみんな起こしてあげるからな!」
アズール「うん、分かった!」
セレナ「えぇ!」
ブレディ「おうよ!」
ノワール「うん・・・!」
そして5人は、今も変わらない友情をつないでいる・・・
終わり
~後書き~
ふとウードら5人の昔話が書きたいと執筆したこの作品。子供の頃の話で何をした話にしようかと、100回記念であったブレノワの昔話のシーンを書いてみようとしました。そうしたら100回記念の後日談みたいな感じになりましたが、それはそれで良さそうだと感じたので我ながら良い話が書けたと思いました。幼なじみにハズレはない(真顔)
そういえばスプラトゥーンのイカすファンブック2に載ってるブルーチームの話も可愛いので皆さん読んでみた方が良いです。
引き続き、『サイファ新情報を聞いて』をお楽しみください。