二次創作小説(新・総合)

Re: 星のカービィ ギャラクティックファイターズ ( No.4 )
日時: 2019/01/31 14:35
名前: TK (ID: aFJ0KTw3)




第1話・せかいをまもるたびじ



グリーングリーンズ

広大な空と草原が広がる大地の中、カービィはワクワクしていた。旅人である彼は知らない仲間、知らない大地を見ることを何よりも楽しみにしており、他の殺伐としたメンバーよりも笑顔に満ちあふれていた。のんきにのほほんと一人旅をしていると殺伐としたメンバー代表のような顔をしたドラグーンに会った。虹色の羽を持った鎧がとても映えていた。

カービィ「あ、ドラグーン!やっほー!また会ったね!」
ドラグーン「あ、えと……カー……ボンさん?」
カーボン「カービィだよ!」
ドラグーン「すみません、名前を覚えるのが苦手なもので……」
カービィ「まぁいいや。それよりも顔こわばってるよ?どうしたの?」
ドラグーン「私がこうして呼ばれたということは、あの人も向こうに呼ばれているでしょうから……」
カービィ「あの人?」
ドラグーン「私と対をなすハイドラという存在です。」

ドラグーンはハイドラについて詳しく話した。遥か昔から戦うために造られたハイドラは強大な力故に全てを破壊した。生物、無機物、歴史、思い出、存在するものもしないものも荒らし回った彼はきっとこの世界においても破壊の限りを尽くすだろう、と。カービィはそれを聞いて仰天した。そんな無茶苦茶な乱暴者に会ったことがなかったからだ。

カービィ「そ、そんなに乱暴者なの?」
ドラグーン「はい。野放しにしていてはいずれこの世界は瓦礫の山になってしまいます。その前になんとしてもハイドラを止めなければ……」
カービィ「なるほど……わかった、一緒に行こう!旅は道連れってね。」
ドラグーン「かしこまりました。」

ドラグーンも引き連れてカービィとの二人旅が始まった。二人のテンションの差は激しく、一人はまわりの景色を見て楽しんでおり、もう一人は世界のことを危惧していた。
ふと、2人は空に星が流れていることに気づいた。

カービィ「流れ星だよドラグーン!お願いごとをしよう!」
ドラグーン「こんな昼下がりに流れ星……?」
カービィ「トマトがたくさん食べられますようにトマトがたくさん食べられますようにトマトがたくさん食べられますように……」
ドラグーン「…………」
カービィ「……あの流れ星だけなかなか消えないね。」
ドラグーン「……なんだか大きくなっているような気がしますが。」
カービィ「あれはたぶん……」
ドラグーン「こっちに向かってきますね。かなりの大きさです。」
カービィ「逃げろー!」

迫り来る隕石から逃れるためにカービィとドラグーンはひたすら走るが、隕石は予想以上に大きくこのままでは間に合わない。それを一足先に感じたドラグーンはカービィを抱えて僅かな段差から飛行機のように飛び上がった。ハイドラとは違い飛行能力に長けているドラグーンは高く飛び上がり機動力によって隕石をよけた。隕石は地面に深くめり込んだあと周りの地形を巻き込み衝撃を起こした。ドラグーンも風に巻き込まれ吹き飛んでしまう。

カービィ「うわぁっ!」
ドラグーン「うっ……!」

体勢を立て直し安全な所で着地し、改めて隕石を見上げると驚くべきことに気がついた。なんと隕石の正体は四角いブロックだったのだ。その四角いブロックはデデデ城なみに大きかった。

カービィ「こ、こんな星ブロック初めて見た……」
ドラグーン「私の世界ではあまり見たことはありませんが……しかしなぜ星ブロックが?」

2人はよくみると他にも小さい星ブロックがいくつも落ちていた。

カービィ「どこから降ってきたんだろう……あの崖あたりかな?」
ドラグーン「見てみましょうか。」

2人は星ブロックが降ってきた原因を調べることした。









崖の上に1人の魔法使いが佇んでいた。しましま模様の帽子をかぶりほうきを持ったその魔法使いは山ほど大きな星ブロックが落とせたことに大満足していた。彼は自分の強さをひたむきに追い続けていたのである。

???「こんなに大きな星ブロックが落とせた!やった!」
カービィ「こらー!」
???「ん?」

魔法使いはドラグーンに乗りながらこっちに向かってくるその存在に初めて気がついた。この草原で初めて人に会ったのか笑顔で話しかけた。

???「おー!こんな所で人に会うなんて!」
カービィ「こんなにいっぱい星ブロック落っことしたら危ないでしょ!ケガしたらどうすんの!」
???「あー……そうだったね、ごめんね。」

魔法使いはそう言うと指パッチンで星ブロックを消した。あの大きな星ブロックも煙のように消え、あとには穴がボコボコ開いた地面だけが残った。

カービィ「すごいすごい!」
ドラグーン「それよりも、どうしてあんなにたくさんの星ブロックを?」
???「ボクちんの練習のためさ!あんなに大きな星ブロックを落とせたのは初めてだけどね。」
カービィ「君はだあれ?」
グリル「ボクちんはグリル!ぎゃらくてぃっくないと?に呼ばれたんだ!」

その一言を聞いてドラグーンは驚き剣を抜いた。カービィは慌ててドラグーンを止めるが、グリルは嬉しそうにそれを見ていた。

グリル「ボクちんの相手になってくれるの?嬉しいなぁ。」
ドラグーン「ナイトの軍勢であれば容赦はしません!」
カービィ「ま、待って待って!」
グリル「ノヴァの軍がどのくらい強いのか、ボクちんが試してあげる!けど2人はちょっとキツいから……カモーン!」

グリルはそう呼ぶと目の前の空間が黒く歪み、奥からひとつ目の剣士が現れた。

ダークマター「私を呼んだか……」
グリル「今からノヴァの軍とバトルするんだ!キミも手伝ってよ!」
ダークマター「……いいだろう、私もちょうど試したかったところだ。」
カービィ「ダークマターがきたなら話は変わる……僕も頑張るよ!」
ドラグーン「ここで蹴散らしておきましょう。」