二次創作小説(新・総合)

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.167 )
日時: 2020/05/21 20:43
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: PF4eFA6h)

柊「今回は『クロスでカオスな日常ものがたりっ!』『逃走中【狂気とクローズドモールとハンターと】』を書いていらっしゃる天悪さんとのコラボです!
天悪さん、ありがとうございました!」


赤ずきん☆ラグナス
 むかしむかし、ある所にいつも赤い頭巾をかぶっている女の子……失敬、青年がおりました。彼の名前はラグナス(表)。彼は青年ではありますが元々かけられていた呪いが悪化してしまい、大人の姿の時は早い話が逆コナン、子どもの姿の時はコナンになってしまったのです。
 しかし彼の周りの人々は彼を可愛がり、彼も周りを大切に思いながら過ごしていました。
 そんなある日のこと。ラグナス(表)は父親のような存在であるサタン(表)と何故か居候している博多藤四郎に呼ばれました。
「どうしたんだ?」
「ラグナス(表)、このカゴの中身をお爺さんの所へ行って届けて来て欲しいんだ」
「おじいさん?」
「三日月さんのことばい」

「よきかな〜」

「ああ! おれに飴をくれたひとか!」
「そうだ、お爺さんが風邪で弱っているからこれを届けてあげてほしい」

「よくなきかな〜(´・ω・`)」

「わかった!」
「寄り道はいけんと。狼が出てくるけん、気を付けとーよ」
 博多の忠告に、ラグナス(表)は何度も頷きます。それに彼は勇者です。狼が出てきてもきっと大丈夫。
 カゴを持ち、いつもの赤い頭巾を被り、行ってくる! と元気いっぱいに家を飛び出していきました。さあ、お使いの始まりです。
「さて、私たちも行くとしようか」
「最初から一緒に行けばよかね」
「そうはいかないだろう。物語の流れ的に一緒に行っては意味がない」
「メタか」

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.168 )
日時: 2020/05/21 20:51
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: PF4eFA6h)

 さて、ラグナス(表)は意気揚々とお爺さんの家へ向かう森の道を歩いていました。お爺さんの家に行く時にいつも通る道です。
「こんにちは赤ずきんさん、どちらに行かれるのですか? どうせ『行く』ならば極上の快r……」
 オット突然草木ガ動イタゾー(棒)。いやはや全く驚いた。そう、あの先に某やべえキアラさんとかいないのです。いないのです。
 い な い の で す 。大事なことなので三回言いました。というかなんでいるんだあいつ……。
「よお赤ずきん、行くなら俺と(自主規制)しないか?」
 オット突然天カラ光ガ降リ注イダゾー(棒)。なんで取り扱ってないグラブルのやべえ堕天使いるんだよ!? ちなみにベリアルのイベントが始まると何故か殺生院キアラのピックアップが始まったりキアラ中心のイベントが始まったりします。何なのお前ら、もはや存在がR-18同士で争ってるの???? それとも示し合わせてんの??? 毎回どこかで「混ぜるな危険」って言われてるんだぞ???
 狼は狼でも夜の狼ってか上手くねーわバカヤロウ。






 仕切り直して。
「こんにちは、赤ずきんさん!」
「これからどちらに行かれるの?」
「わあ、カゴからとってもいい匂い!」
 ラグナス(表)に声をかけてきたのは狼さん×三匹でした。え? なんで狼三匹なのかって? 作者が決められなかっただけです!←
 狼さんは上からマシュ・ウルフライト、アビゲイル・ウルフアムズ、通称アビー、ウルフ・バニヤンと言います。とっても仲良しな狼さんたちなのです。
「これからこのカゴのなかみを、おじいさんに届けにいくんだ!」
「まあ、そうなの? そうだわ! あっちにとっても綺麗なお花があったの。摘んで行ってあげたらきっとお爺さま、お喜びになるわ!」
「ん、でも、よりみちはダメだって……」
「大丈夫です、ちょっとだけなら寄り道しても怒られませんよ」
「私も、おじいさん喜ぶと思うなぁ!」
「そ、そうか? じゃあつんでくる!」
 ラグナス(表)は道を逸れて、お花を摘みに行きました。確かに狼さんたちの言う通り、綺麗なお花がたくさん咲いています。きっとお爺さんも喜んでくれることでしょう。
 一方、狼さんたちはふっふっふー、となんとか悪く笑っておりました。
「それでは、私たちは先回りしましょう!」
「お爺さまをパクッて食べてしまいましょう!」
「その後は赤ずきんさんをパクリ、だね!」
 そう、狼さんたちはラグナス(表)を食べるため、お爺さんの家へ先回りし、お爺さんを食べて彼を食べようとしていたのです!
 ラグナス(表)は気付かず、狼さんたちはお爺さんの家へと先回りしていきました。







「うむ、ここまでは話通りだな」
「俺の言うことをきっちり聞こうとした時はどうなることかと思ったと……。ラグナス(表)さん、いい人やけど心配ばい」
「ああ。それがいい所ではあるんだがな」
 離れた所でラグナス(表)を見守るサタン(表)と博多は眉を八の字にしながらも笑い合っていました。もしラグナス(表)やそれ以外が話が逸れるような行為をした場合、それとなく嗜めたり、軌道修正するために着いてきましたがそんな心配はなさそうです。
 けれど油断はできません。ラグナス(表)を見守りながら、二人は小声で談笑を続けました。
「とりあえずあの発言が自主規制だらけになりそうな二人は何とかできないのか?」
「できんね」
「そうか……」

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.169 )
日時: 2020/05/21 20:57
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: PF4eFA6h)

 お爺さんの家。狼さんを代表して、マシュがこんこん、と家のドアをノックします。
「お爺さん、俺だぞ、ラグナス(表)だ!」
 一生懸命声真似をして呼びかけます。ただど直球に言わせてもらうと微塵も似ておりません。悲しいけどそれって現実なのよね。
 しかしお爺さんの声は聞こえてきません。三匹は首を傾げ、もう一度こんこん、とノックします。
「お爺さん、どうしたんだ? 俺だぞ!」
 もう一度(似てない)声真似をして呼びかけますが何の返事もありません。ドアノブを掴むと簡単にドアが開いてしまいました。
「不用心だね……危ないから注意しなくっちゃ!」
「ですが、三日月さんの住んでいらっしゃる本丸は基本的に障子や襖ですから鍵をかける習慣がないのかもしれませんね」
「それでも危険よ。本丸だって、門にはカンヌキをするって聞くわ」
「そうですね……注意はしましょう!」
 これから襲う予定の三匹はそんな決意を固めて家に入っていきます。入ってすぐに見えるベッドには、三日月……お爺さんがいました。
「すやぁ( ˘ω˘ )」
「あっ……ね、寝ていらっしゃいますね……」
 なんと、お爺さんは不用心にも鍵をかけずに鼻提灯を作って眠っておりました。不用心すぎないかなおじいちゃん。
 そんなお爺さんを、三匹は取り囲みます。
「で、でも好都合だよ! さあ、みんなでパクッと食べちゃおう!」
「……あっ! 待って、バニヤンさん!」
「どうしましたか?」
「赤ずきんって、おばあさまと赤ずきんさんを食べた狼さんのお腹を切って助けるお話でしょう? みんなで食べたら、丸呑みにはならないわ……」
「あっ……そ、そうですね。とっても悲惨なことになっちゃいます……」
「で、でもどうしよう? 誰か一人がいじわる狼さんになっちゃうのかな?」
「そして、そのいじわる狼さんだけお腹を切られちゃうの……?」
 アビゲイルとバニヤンはどうしよう、と不安そうです。そんな中、すやぁと眠っているお爺さん。シュールですね。
「……決めました。お二人とも、私がいじわる狼さんになります!」
「えっ!?」
「ま、マシュさん!?」
「マシュ・キリエライトもとい、マシュ・ウルフライト、行きます! かぷーっ!」

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.170 )
日時: 2020/05/21 21:02
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: PF4eFA6h)

 さてさて、ラグナス(表)はカゴとお花を持ってお爺さんの家までやってきました。もうすぐでお使いが終わります。
 ですが、何やらお爺さんの家が騒がしいです。ラグナス(表)は首を傾げながら近づいていきます。ドアは開けっ放しです。ラグナス(表)はひょっこりと家の中を覗き込みました。
「あ、あ〜っ、助けてください〜っ!」
「マシュさん!」
「ど、どうしよう!? どうしよう!?」
「む、むう……どうしたものか」
 何故か、お腹が大きく膨らんだマシュがベッドでころころ転がっていました。けれどお腹が邪魔でうまく起き上がれないようです。そんなマシュをアビゲイル、バニヤン、三日月が狼狽えながら見ていました。……いや、三日月は隠れるなり何なりしてて!?
「ど、どうしたんだ!?」
「おい、何があった!?」
「というか三日月しゃんここは出てきたらいけんばい!」
 思わずサタン(表)と博多も飛び出してしまいます。それも仕方ないと思います、私だってやる。
「実は、さっきサラトガ(アズレン)さんがいらっしゃって……『お爺さんを食べたっていうリアリティ出さなくっちゃ〜!』ってアドバイスしていただいたの……」
「それで、お腹に風船を入れて膨らませて、ってやっていたんだけど、すぐに大きく膨らんで……慌てて機械の電源を切ったけど、こんなになっちゃって……」
「割れはしなかったが、取り出そうにも無理をすれば服が破けてしまう故、困っておったのだ……」
「いやむしろ何故今破けていないのかが不思議なくらいに膨らんでいるぞ!?」
「ど、どうすればいいんだ!?」
 全員で慌てていると、また後ろからどうしましたか? と声がかかりました。振り向くとそこには猟師であるクルーク(表)に桜(裏)、芥子(表)、鶯丸がいました。この四人はよく共に出かける仲の良い猟師です。
「あ、あの! 実はっ……」
 アビゲイルが事情を説明すると四人はなるほど、と頷きました。そして、クルーク(表)が歩み寄ります。その手には、矢が握られていました。
「マシュさん、耳を塞いでて。後少しだけ衝撃があるけれど我慢できる?」
「は、はいっ」
「く、クルーク(表)さん、何をするの?」
 バニヤンの問いに、クルーク(表)は大丈夫だよと言ってから、みんなにも耳を塞ぐように言います。それにみんな疑問を抱きつつも耳を塞ぎます。マシュも耳を塞ぎました。それを確認したクルーク(表)は、なんと矢を思い切り風船に刺したのです!
 風船はパァン!! と大きな音をたてて割れました。マシュの服は少し伸びてしまいましたが無事です。
「良かったぁ……」
「クルーク(表)、さすがだな!」
 ラグナス(表)が笑顔でそう言うと、みんなクルーク(表)を褒めたり、お礼を言ったり。そんなみんなにクルーク(表)は照れながらも「まあボクだから!」と胸を張ってました。微笑ましいですね。
「そうだ、どうせなら皆で菓子でも食べるとしようか」
「おかし?」
「うむ。確か、ぱんけえきの素があったはず……」
「パンケーキ!!」
 何人かはパンケーキという魅惑の単語に目を輝かせます。特に、ふわふわのパンケーキにとろとろのバターを乗せ、カリカリに焼いたベーコンを乗せて食べるのが大好きなアビゲイルは今にも待ちきれない様子です。
「はて、どこにしまったか……」
「もし、もし。これではありませんか?」
「おお、これだこれだ。すまんなぁ芥子殿。……で、どうやって作るのだったか」
「おれもてつだうぞ!」
「私も手伝うわ!」
「うむ、では皆で作ろうか」
 パンケーキの素を持ち、みんなでパンケーキ作り。ラグナス(表)も材料を入れたボウルを混ぜていきます。
「ラグナス(表)さ……あっ、ま、まだ赤ずきんさんでしたね。改めて赤ずきんさん、パンケーキには何を乗せますか? カゴの中にあったフルーツを乗せようと思うんですが、いろいろあって……」
「そうだなぁ、いろいろあると迷うな!」
「迷うのも幸せというものだ」
「鶯丸の言う通りだな。今日は存分に迷ってから選ぶといい」
「うん!!」
「でも本当にたくさんあって迷っちゃうね」
 桜(裏)にみんな頷きます。幸せな迷いが続いていた時でした。

♪やらないか(BGM)

 は?(ポプテピ感)
「ちょっと待てぇええええええい!!!!」
「何故ほのぼのと終わろうとしてるんだ!!!!!」
「まだ裸望は潰えてないぞ!!!!!!!!!!!!」
「僕たち裸族猟師もいるよぉおおおおおおおおおおお!!!!」
「そうだ!!! ほのぼのは賛成だが我々裸族も混ぜるが吉だぞぉおおおおおおお!!!」
「パンケーキじゃなくて裸ンケーキはいかがかな!!!!!」
「裸糖たっぷりで美味しいぞぉおおおおおおお!!!!!!」
 なんと上から全裸の留三郎(裸)、鬼道(裸)、日向(裸)、花村、太子、芭蕉、裸族太郎が現れたぁああああああちなみに鬼道(裸)は裸マントです!!!!! いやなんでさ!!!!
「父さん(表)、どうして目かくしするんだ?」
「何、お前の目が腐らぬようにな」
「あ、あのぅ、お爺さま? どうして目隠しなさるの?」
「はっはっは、お主は健やかに育て」
「うーん、鶯丸さん、見えないよ〜」
「まあ見なくていいと思うぞ」
「あ、あの、どうしてジョゼフさんがいらっしゃるんでしょうか……? そして何故私は目隠しされたのでしょうか?」
「たまたま通りかかってね。あと目隠しは年寄りのお節介とでも思ってくれればいいよ」
 ラグナス(表)はサタン(表)に、アビゲイルは三日月に、バニヤンは鶯丸に、マシュは通りがかりのジョゼフ(第五人格)に目隠しされていました。GJ。
「その裸糖の成分は何ね、どうせ汗っちゃろ」
「失礼な!! 裸糖は砂糖よりも甘く上品な味わいなんだぞ!!」
 鬼道(裸)はそう主張しながらやたら塩……というよりは汗くさいパンケーキを見せてきま……見せてくる。いい加減にしなさい。
「あ、僕の作るやつは裸糖入ってないから安心してね! 裸友には裸糖をたっぷり使ったスペシャルパンケーキを作るよ!!」
「さすがは花村、こっちの世界でもその名に恥じないな!」
「ふふ、そんなに褒めてもスペシャルパンケーキを三段にするくらいしかしないよ日向(裸)くん!!」
「くっ、羨ましいぞ日向(裸)よ!」
 そんな時、ようやく裸族たちはゴゴゴゴゴ……という揺れに気が付いた。その先を見れば……。
「おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族おのれ裸族……」
「裸族ども、ここでもそんなふざけた物を見せてきたんだ。ボクの闇の魔法の餌食になる覚悟は あ る よ な ?」
「反省……してないんだね。この(自主規制)たちめぇえええええええ!!!!」
 ブチ切れた芥子(表)、クルーク(表)、桜(裏)が、お仕置きに動いていました。
「「「「えっ、あ、ちょ、まっ……ぎゃああああああああす!!!!」」」」
 裸族は全員三人によってお仕置きされ、残りの時間はゆったりと美味しいパンケーキを頂いたとさ。

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.171 )
日時: 2020/05/21 21:08
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: PF4eFA6h)

 おまけ。
 パンケーキを頬張るラグナス(表)は幸せそうに笑っています。ふわふわな生地に甘いメイプルシロップ。隣にいるバニヤンはホイップクリームにベリーソースをかけて食べていました。
 ついじぃ、と見ているとバニヤンが気が付いたようです。
「赤ずきんさんもこっち食べる?」
「! いいのか?」
「うん! その代わり、赤ずきんさんの食べてるパンケーキも一口ちょうだい!」
「いいぞ!」
「やったぁ!」
 お互いのお皿を交換して、一口分を切り、ホイップクリームとベリーソースを乗せて頬張ればメイプルシロップとはまた違った味わいがラグナス(表)の口いっぱいに広がります。ホイップクリームの甘さをベリーソースの甘酸っぱさが引き締めていて何とも言えません。
「ふわぁ、美味しい!」
「おいしいな!」
「次はメイプルシロップにしようっと!」
「おれも、つぎはホイップクリームと、ベリーソースにする!」
「ねえ、私も一口いいかしら? 私の物も一口あげるわ!」
「私のもあげます! ですから、一口くれますか?」
「いいぞ! ふたりのパンケーキも、おいしそうだ!」
 アビゲイルはバターとベーコンのパンケーキ、マシュはチョコレートソースをかけたパンケーキでした。アビゲイルのパンケーキは甘さがなく、代わりに程よいしょっぱさに惹かれてしまいます。マシュのパンケーキはチョコレートの風味がたまりません。
 いろんなパンケーキを食べて、ラグナス(表)はとっても幸せです。
 そんなラグナス(表)たちを、サタン(表)たちは優しく見守ります。
 優しい時間は、ゆっくりと過ぎていきます。けれど終わりが来るのは遅くないでしょう。それでも、ラグナス(表)たちは楽しくその時間を共有するのでした。
 おしまい。
 え? 裸族? まあその……お察しください。

今度こそおしまい!
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