二次創作小説(新・総合)

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.190 )
日時: 2020/06/22 21:41
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: PF4eFA6h)

柊「誰かー!! いたるちゃんが誰をどう呼んでるかの資料くれーーーー!!!!」(土下寝)

というわけで、スクデイ勢の呼び方とかわりと捏造してます…申し訳ねえ…_(:3 」∠)_
今回もまた書き方変えてます。
※本来は『止』と書いていたると読みますが沢越止とごっちゃになりやすいので平仮名でいたるとしています。ご了承ください。
※裸族注意報!! 裸族出ます!!

癒しとカオスと歓迎会
?「んーっと、えーっと……」
 小さな女の子は一枚の紙を手に、周りをキョロキョロと見渡していた。ピンク色のワンピースに可愛らしい犬のポシェットをぶら下げている。そんな女の子はどうやら迷子のようだ。何度も何度も紙を見て、時々くるくると持ち替えてみるがいまいち分からないらしい。
 女の子の目に涙が溜まる。早く行って『お兄ちゃん』と遊びたいのに。う、と嗚咽が漏れ始めた時だった。
?「どうしたの?」
?「迷子かな?」
 横から声がかけられて見れば、女の子と同い年くらいの女の子と、もう少しお姉さんな女の子がいた。
?「え、と、ね。ここ、いきたいの」
?「ちょっと見せてね。あっ、ここ私たちも行くところなんだよ!」
?「一緒に行こうっ!」
?「! いいの!? やったぁ!」
?→心「私、桂心かつらこころだよ!」
?→菜々子「堂島菜々子だよ!」
?→いたる「いとういたるです!」
菜々子「よろしくね、いたるちゃん!」
いたる「うん、ななこちゃん、こころおねーちゃ!」
 三人は眩しいくらいの笑顔で笑い合う。それに周りの人々は癒されていた。
?「菜々子ー」
菜々子「あっ、お兄ちゃん!」
 菜々子がお兄ちゃん、と呼びかけた方へ向く。そちらには多くの少年少女が集まっていた。
 お兄ちゃんと呼ばれた灰色の髪の少年がいたるに気付く。少年はしゃがみ、いたると目線を合わせた。
?「キミは?」
いたる「……い、いとういたるですっ」
?→悠「いたるか。俺は鳴上悠。よろしくな」
いたる「ゆーおにーちゃ……?」
悠「そう。菜々子、いたるは迷子なのか?」
菜々子「うん、そうみたい。だけど、菜々子たちと同じところ行くみたいだよ!」
悠「そっか。じゃあみんなで一緒に行こうか、いたる」
いたる「うん!」
悠「心も迷子だったもんな」
心「あー! 言わないでよぉ!」
 心にごめんごめん、と謝りながら立ち上がる。
 全員で指定された駅へ向かう。お互いに自己紹介を交わして、話しながら。特にいたるは同い年である菜々子と仲良くなっていった。とは言え、いたるは小学生にしては身長が低すぎる。……下手をすれば幼稚園児の方が高いくらいだ。いずれにせよ、周りからしてみれば菜々子の方が年上のように見える。
 けれど、二人が仲良くお喋りする光景は誰もが癒されている。
 駅に着き、指定されている電車に乗って、彼らは『柊本丸』へと向かっていった……。

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.191 )
日時: 2020/06/22 22:00
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: DwPPAIwb)

 柊本丸、三ノ門。赤海町より少し上がった坂にある門の前に、蘇芳色の髪をした男が立っていた。彼は大きな槍を持って立っている。
 そこに悠たちは近づいていく……が、いたる、心、菜々子は悠や花村陽介、共に来ていた円堂守らの後ろに隠れてしまう。
蜻蛉切「! 止まっていただこう。何の用か」
悠「柊本丸に招待された者です」
蜻蛉切「なるほど、ということは、ふむ……。
招待状とともに同封されていた手形を見せていただきたい。代表者の招待状に同封されていたものです」
 男──蜻蛉切の言葉に悠と円堂が招待状と手形、と書かれた紙を蜻蛉切に渡す。手形にはそれぞれ違う印が半分に記されていた。蜻蛉切は招待状とそれを確認した後、懐から二枚紙を取り出す。それをそれぞれの手形に合わせて確認している。
蜻蛉切「……招待状と手形、確かに。次に虹彩認証をさせていただきます」
 と、彼は小さな機械を取り出して……何やら弄り倒している。眉間にシワが寄り、時折、ん? などと聞こえる。
?「蜻蛉切ぃ〜」
蜻蛉切「おお、御手杵か! ちょうど良かった、これの使い方がよく分からんのだが」
御手杵「ちょうど良かったって……俺もこれの使い方聞きに来たんだけど」
蜻蛉切「えっ」
 御手杵の手に握られていたのは蜻蛉切の持つ機械と似たような機械だった。
 二振りはお互いに顔を見合わせて黙ってしまった。
?「お前ら、ちょっといいか!」
蜻蛉切「日本号」
御手杵「おーちょうど良かったぜ日ノ本! これ使い方分かんね」
日本号「これどうやって電源入れんだ!?」
御手杵「そこからかよぉ……」
 日本号の持つ機械もよく似た物だが、どこかマイクを思わせるような機械だった。
 しかし三振りとも使い方が(日本号に至っては電源の付け方すら)分からず、唸りながら弄っている。
 悠が何か声をかけようとした時だ。また奥の方から誰かが走ってきた。
加州「おーい、大丈夫ー?」
獅子王「一ノ門にも二ノ門にも誰もいねえからどうしたかと思ったぜ?」
御手杵「加州! 獅子王! これどうやって使うんだぁ!?」
加州「ちょっと……説明したじゃん!?」
獅子王「あー、仕方ないんじゃね? 蜻蛉切と日本号は鳳翔と那智からなんかもらってたし、浮かれて忘れて、御手杵に至っては半分寝てたし」
 獅子王の言葉に三振りが目を逸らしている。それに全員が苦笑いしていた。
 加州がごめんねー、と悠たちに言いながら蜻蛉切から機械を受け取り、素早く操作している。すると機械からピピッと音が鳴った。
加州「じゃあ一人ずつやっていくね。獅子王、その間に全員分の指紋認証お願いできる?」
獅子王「分かった、ついでだから声紋認証もしとくな」
加州「ありがと」
 加州と獅子王がテキパキと虹彩、指紋、声紋認証をしていく。それに三振りがおお、と声を上げた。
御手杵「でも、いちいちこれやるのも面倒だよなぁ。しかも全部一気に」
加州「これ、一つずつの門でやるはずだったんだけどね!?」
獅子王「まあまあ……」
加州「まったくもう……じゃあ御手杵たちはこっちのリストお願いできる? 全部クリアした人の名前読み上げるから」
蜻蛉切「それならば、問題はない」
 加州に渡されたリストを受け取った蜻蛉切は次々読み上げられる名前にレ点を入れていく。
加州「鳴上悠、円堂守……あれ? 伊藤いたるに、桂心?」
獅子王「もしかして、誠(スクデイ)の妹と、桂さんの妹か?」
いたる「! おにーちゃ、しってるの!?」
心「お姉ちゃんもいますか!?」
加州「うん。主から二人はそれぞれ先に言葉さんと誠(スクデイ)に会わせてやってほしいって言われてるから別々に案内するからね」
いたる、心「やったー!!」

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.192 )
日時: 2020/06/22 22:07
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: DwPPAIwb)

 誠はそわそわしていた。珍しく褌一丁でも、全身タイツでも、ましてや全裸でもない。普通の、ごくごく普通の服を着ている。同じ部屋には茶を飲む柊と陸奥守がいた。
 外からぱたぱたぱた、と軽い足音がしてこちらに近づいてきているのが分かる。そして。
いたる「おにーちゃ!」
誠(スクデイ)「いたる!」
 いたるは誠にギュッと抱きつき、おにーちゃ、おにーちゃ! と喜んでいる。誠も穏やかに微笑み、いたるの頭を撫でてやっていた。
いたる「あのね、いたるね! おともだちできたんだよぉ!」
誠「そっか、良かったないたる」
いたる「うん! ……あれ? おにーちゃとおねーちゃ、だれぇ?」
柊「初めまして、ここの主の柊って言います」
陸奥守「ワシは陸奥守吉行じゃ、よろしくのぅ」
いたる「いとういたるです! えーと、ひーらぎおねーちゃ、む、むちゅおにーちゃ!」
陸奥守「おうそうじゃそうじゃ! おんしまっこと賢いのぅ!」
いたる「えへへー、いたる、えらい?」
陸奥守「おん、まっこと!」
いたる「やったぁー!」
 早速陸奥守に懐いたいたるは万歳をして喜んでいる。そのまま陸奥守と話し出したのを見て誠は改めて柊に向き直る。
誠「いたるのこと、ありがとうございます。……ずっと、いたるのことが気がかりで……」
柊「いいのいいの。お前女の子と性的なこと絡むとド級のクズだけど、いたるちゃんのことは誠実だからな」
誠「うぐっ」
 それは誠がここに来てすぐのことだった。今と同じように服をきちんと着てやって来た誠はある悩みを相談してきた。
 妹のいたるを、父親の沢越止から保護できないか、というものだ。いたるの親権は父親にあるがいたるは良く伊藤家にやって来ると。それでいて、父親は実子でも、むしろ孫やそれ以上になっても手を出す最低野郎だ。例え小学生であろうと、特殊な薬を使って子を産ませようとするほどに。
 そんな父親の元にいたるを置いているのは誠だけでなく、母親である伊藤萌子も心配していた。けれど、最悪なことに沢越止は警察にも顔が利き、おそらくそちら関連から圧力がかけられていたるの親権を沢越に渡すことになってしまって。だからせめて、遊びに来た時は誠もいたるを可愛がっていた。
 それを聞いた柊はすぐさま、ライリーに『仕事の依頼』として相談した。ライリーは元の世界でも弁護士として働いていた。……大半は褒められた内容ではないが。一時的な保護でも儲け物、と考えて。
誠「それで、いたるはいつまでこっちにいられるんですか?」
柊「あー……そのことなんだけど。あいつどうやったのか知らないけどさ……親権勝ち取ってきた」
誠「へ???」
ライリー「ん、なんだ、ここにいたのか」
柊「あ、ライリー」
誠「ららら、ライリーさん、親権勝ち取ったって!?」
ライリー「そのことか。何、聞かされた内容から容易だと思ったからな。ヒイラギから借りられるだけの権利、権限を借り、『奴ら』の悪事の証拠を収集しただけだ」
誠「え、『奴ら』って」
ライリー「圧力がかかった可能性があると言っただろう? それに加担した奴らだ。
誰か一人でも訴えれば終わるような男を庇い、協力する理由は何か、分かるか?」
誠「い、いいえ」
 誠が首を横に振る。それに少し意外そうな顔をしたがすぐに元に戻した。
ライリー「例えば、警察は上から末端まで全てが白ではない。中には『とても人には言えないような性癖』を持つ者もいるだろう。
それが上であればあるほど厄介だと思わないか?」
誠「え、と」
ライリー「もっと分かりやすく言ってやろう。お前の父親は小学生程度、もしくは幼稚園児ほどの子どもにも薬を使って子どもを産ませると言っていたな? そういうことだ」
誠「!!」
 ようやく合点がいったらしい。誠は顔を青くしている。……場合によっては誠も人のことを言えないのだが、ここにいる誠はまだそのことについては言える立場だとは思う。
 早い話が、幼女にも手を出している者がいるのだろう。それらを隠蔽しつつ、またその快楽を味わうために自ら沢越の言うことを聞いているということだ。
ライリー「あいつには言ってやった。お前の悪事は公にはならないが、『その周りの悪事』はリークさせてもらうと。
……どの時代も、どの世界でもマスコミや人というのはゴシップ、あるいはスキャンダルに飢えている。よりにもよって警察の上層部が女児に手を出していたとなれば一大スクープだと思わないか?」
 にたり、と悪い顔をして笑うライリー。それにうわ悪い顔、と同じく悪い顔をした柊が呟いている。
誠「……だから」
 それならいくらか穴はあるだろうし、いずれマスコミたちに『沢越止』という存在が露呈することになるだろう。あの男がそれに気付かないはずはない。
ライリー「ずいぶんと不機嫌そうだったな、あいつ。まあ当然か。目の前の男を殴りたいのにその男の両脇にいる男たちに止められるのは目に見えていたからな」
 おそらく、着いて行ったというナワーブとイシマツ(一血卍傑)だろう。傭兵と現在も英傑として戦いに身を投じる男に、いくらケンカ慣れしていても一般人である沢越が敵うとは思わない。
ライリー「まあ、そんな理由であっさり親権を渡すことを承諾した。一応裁判所でいろいろせねばならないが、裁判官の方にも『公平な判断を』と言ってきたからな。まずあいつの元にいたるの親権が渡ることはあるまい」
柊「それ遠回しに『裁判官も加担してたから脅してきた』ってこと? ひゅーゲッスーい!」
ライリー「そのゲスに依頼をしてきたのはどこの誰だろうな? そもそもその結果を見越して依頼してきている辺り、お前もそこそこゲスだぞ」
柊「さすがに親権勝ち取ってくるとは考えてなかったけどな」
 二人が悪い顔で話し合う姿に頬を引きつらせる。多分、だが、二人とも沢越に怒りを抱いたに違いない。
 ……あまり本気で怒らせない方がいいかもしれない。先ほどの会話から多分、柊も使える物は全て使って相手を追い詰めるような気がする。
いたる「おにーちゃ?」
誠「っあ、いたる、どうした?」
いたる「んーん! ひーらぎおねーちゃと、まえばのおじちゃと、なにおはなししてるの?」
誠「んっふ……w い、いたると一緒に暮らせるってこと」
いたる「!! おにーちゃと、いっしょ?」
誠「ああ、母さんも」
いたる「……おとーさんは?」
誠「あいつは、一緒じゃない」
いたる「!! やったぁ! おにーちゃと、おかーさんといっしょー!!」
 いたるはぴょんぴょんと跳ねて喜んでいる。ああ、相談して良かったと思える。正直、裸族になったことは後悔していなかったがそれを理由に断られたらどうしようとは思っていたが。
柊「じゃあ、二人は歓迎会始まるまでゆっくりしてな。私たちまだやることあっから」
誠「はい」
いたる「うん! あとでねおねーちゃ、おにーちゃ、おじちゃ!」
 二人が部屋を出て行く。柊、陸奥守は笑顔で手を振っていたが、二人が見えなくなるとすっとその笑みを消した。
柊「で、ライリー。そこまで順調に行ったのにわざわざ来たのは何かあったってことでしょ?」
ライリー「話が早くて助かるな。いたるの親権の件は特に問題はない。先ほども言った通りの結果になるだろう。こちらに来るのも『正式な判定が下されるまで泊まる』のも『いたるの意思』であり、まず罪には問われまい。
それに、私はやつに『親権を渡さないと周りの悪事をリークする』とは言ったが『渡せばしない』とは一言も言っていないから、うっかり情報が漏れるかもしれないな」
柊「マジでゲスじゃんクソワロ。で? それだけじゃないな」
ライリー「……奴はお前の情報を得ている。その上でこちらのミスで確信させてしまった」
柊「は?」
陸奥守「何じゃと!?」
ライリー「奴が一度だけこう聞いてきた。『キミたちの依頼人は『柊という女性』か?』と。
私の指がぴくりと動き、ナワーブ・サベダー、イシマツに至っては肩が揺れた。その後は白々しく『依頼人の情報は言ってはならなかったか、すまないね』と言ってきたが、あの目は確信した目だ。周りの情報も多少は仕入れていると見ていい」
柊「はぁ……マジか。どこからだ……?」
陸奥守「……」
ライリー「陸奥守、そう睨むな。私ではない」
陸奥守「お、おお、すまんちや」
柊「一応来れないようにはしてるけど、もう少し強化しとくか……」
ライリー「そうしておけ」

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.193 )
日時: 2020/06/22 22:12
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: DwPPAIwb)

 そして夜。ステージ上には柊とべったりくっついた白形(二振り目の静形薙刀)が。柊の腕の中にはジウがいる。
柊「さあ! 再びの新ジャンル加入歓迎会だ!! 前と同じく新しいジャンルごとの紹介と代表者からの挨拶をもらったらまたドンチャン騒いでヨシ!!
あっ、地蔵(地蔵行平)と古今伝授の太刀はそれぞれ近くの刀剣男士から説明してもらってな!!
さて最初は『ペルソナ4』から、鳴上悠、花村陽介、里中千枝、天城雪子、巽完二、久慈川りせ、クマ、白鐘直斗、堂島菜々子ー!! ちなみに堂島遼太郎さんはお仕事の関係で遅れます!!
じゃあ代表者、鳴上悠さんお願いしゃーす!!」
悠「初めまして、鳴上悠だ。こんなことになるとは思ってもなかったけれど、精一杯やっていくし目一杯楽しみたい。よろしく頼む」
柊「はいありがとうございまーす!!」
悠「ところで柊さんにべったりくっついてるのは?」
柊「うちの二振り目の静形薙刀。白形って呼んでる。キミらが来る前の騒動で私が重傷レベルになって以来基本べったり」
白形「主ぃ……(´;ω;`)」
柊「ごめんて。でもまた怪我しないとは約束できんて」
悠「した方がいいと思うぞ」
 そんなやりとりをしながら下がる悠。マイクを返してもらった柊は仕切り直しだー! と言いながら次の紹介に入った。
柊「次は『イナズマイレブン』から、円堂守、風丸一郎太、豪炎寺修也、鬼道有人、染岡竜吾、半田真一、土門飛鳥、一ノ瀬一哉、松野空介、影野仁、目金欠流、壁山塀吾郎、栗松鉄平、少林寺歩、宍戸佐吉、木野秋、雷門夏未、音無春奈!!
二期以降のメンバーは後日呼ぶ手筈になってます!! あと実は世界編未視聴ですごめんなさい土下座します許して!!!!
代表者は円堂守くんどうぞ!!!」
円堂「はいっ!! 雷門中サッカー部キャプテン、円堂守です! よろしくお願いします!!」
柊「良きかな!!!!!
というわけでさあどんちゃん騒げーい!!!」
白形「俺は主ぃの側から離れんぞ……(´;ω;`)」
柊「よすよす。離れなくていいから白形も楽しもうな」
黒形「俺も主の側にいてもいいか」
柊「黒形もか。いいぞ」
 黒形(黒い巴形薙刀)も近付き、全員が思い思いに飲んで食べて騒ぎ始めた。

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.194 )
日時: 2020/06/22 22:17
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: DwPPAIwb)

菜々子「これ、おいしい!」
いたる「このちょこけぇきもおいしーよ!」
 すっかり仲良くなった菜々子といたるはデザートを頬張っていた。菜々子はシュークリーム、いたるはチョコケーキを。心も近づいて来て心がオススメと言っているフルーツショートケーキをそれぞれに一口ずつ食べさせたして、大変癒される場となっていた。
誠「いたるー」
いたる「おにーちゃ!! おにーちゃ、これね、おいしーよ!」
誠「そっかそっか、良かったな。あ、えーと……」
悠「鳴上悠だ。キミは?」
誠「……い、伊藤誠だ」
悠「伊藤か、よろしく」
いたる「ゆーおにーちゃ、あのね、いたるのおにーちゃなの!! おにーちゃのはんばーぐおいしーの!」
悠「そうなのか。是非教えてほしいな」
誠「あ、ああ、いつかな。そうだ、いたる。兄ちゃん、今から大切な用事があるから、ええと……」
いたる「ななこちゃんだよ!」
誠「じゃあ、菜々子ちゃんたちといてくれるか? 終わったらちゃんと迎えに行くから」
いたる「うん!」
誠「……あの、いたるのこと、面倒見ててもらえるとありがたい」
悠「ああ、任せてくれ」
 悠が笑顔で若干急な願いを聞き入れる。誠は黒い感情を抱きながらも離れた。そう、彼にとってこの後の『用事』は妹くらいに大切なものなのだ。それに、黒い感情で暴走する自分を可愛い妹のいたるには見られたくない。そんな理性で本心を押さえつけて歩いて行く。
 そしていたるたちはそんな誠の本心を知らずほのぼのと料理に舌鼓を打っていた。
??「菜々子」
菜々子「! お父さんっ!」
 菜々子がぱぁ、と顔色を明るくして駆け寄ったのは菜々子の父親であり、悠の叔父である堂島遼太郎。彼らの世界では刑事をしている男性だ。
 抱きつく菜々子におっと、と笑いながら受け止める。
堂島「悪かったな悠」
悠「いえ。仕事はもう大丈夫そうですか?」
堂島「ああ。菜々子、どうだった?」
菜々子「あのねあのね! 菜々子、新しいお友達できたんだよ!
いたるちゃんと、心ちゃん!」
 いたると心が初めまして、と挨拶すれば遼太郎も初めまして、と返した。菜々子はとても嬉しそうにお父さんだよ! と二人に紹介している。
陽介「悠」
悠「ん?」
陽介「菜々子ちゃん、嬉しそうだな」
悠「ああ。……ここに来て良かったと思う」
陽介「だな!」
 そう話し合いながら、自称特別捜査隊のメンバーも何人かやってくる異世界の人々との交流を深めていった。

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.195 )
日時: 2020/06/22 22:22
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: PF4eFA6h)

鯰尾「さあって! そろそろ余興の始まりだーっ!」
骨喰「司会進行は兄弟、鯰尾藤四郎と俺、骨喰藤四郎がお送りする。
まず、ステージ前に主、大般若長光、隼鷹、鳴上悠、ウィラ・ナイエル、円堂守を配置する」
柊「なんで???」
骨喰「そしてそれぞれに水を渡す」
柊「どうして???」
骨喰「水を口に含んでもらう。勇気のある者は牛乳でも良い」
柊「何故に???」
骨喰「それぞれの前にタライを置く」
鯰尾「さあ準備完了!! ちなみに呼ばれたメンバーは吹き出したらアウト、たった二曲耐えられればセーフ!!
一番手はこの二振り、宗三左文字とへし切長谷部だぁ〜!!」
 驚くほどの一方的な進行だと言うのに、呼ばれたメンバーの内、柊と円堂だけは混乱している。大般若なんて牛乳に変えてそれをなんか高級な酒でも味わうかのように口に含んでいる。その時点で吹き出しそう。
 ステージ上に長谷部と宗三が現れる。流れてきた曲。それに柊だけがまた吹き出しそうになった。

♪敦盛2011

 チ ョ イ ス 。

 この曲は『戦国鍋TV〜なんとなく歴史が学べる映像〜』のコーナーの一つで信長と蘭丸がアイドルユニットを組んだという曲である。なお、敦盛2013もある模様。
 それを元の主が織田信長の二振りが歌う……実にシュールな絵面であった。しかも動きはキレッキレ。歌うと言うより叫んでる。蘭丸役の宗三が絶妙に似合ってる。こんなの笑わないとか無理ゲーなのでは。
 現にサビに入ったところで柊、大般若、隼鷹は吹き出してアウトとなっている。悠はギリギリのところで耐え、円堂はそもそも何が起こっているのか未だ混乱中、ウィラのみ涼しげな顔をして流していた。
 そして終盤、悠も耐え切れるかと思った時だった。
長谷部、宗三「今宵、二人でうつけよう……信長燃えろぉおおおっ!!」
 それは卑怯の一言に尽きた。名指しされた本人も吹いた。悠も吹いた。最終的に吹かなかったのは終始混乱しきった円堂と、最後まで涼しい顔をしていたウィラの二人だ。
 二振りはささっとステージ上を降りる。次に上がってきたのは、村正と亀甲。

♪一対の火花、秘め事に触れ

 お い こ ら 待 て や 。

 何故ここでなんかカッコいい曲なんだけどよく聞くと歌詞がやべー曲を歌った。歌詞は是非とも検索してほしい。この二振りのありとあらゆるやばさが分かる。案の定ノリノリである。
 会場にいる保護者組が純粋な子らの耳をすぐに塞いだ。なお、菜々子は堂島が、いたるは陽介が耳を塞いでいる。心は何やら嫌な予感がしたらしい天城雪子と里中千枝に言われて自ら耳を塞いでいた。
 最前線の面々はまたも円堂、ウィラ以外は撃沈していた。大般若とかその耽美的な容姿がすごく台無しなことになっている。まさしく『見せられないよ!』状態。何故牛乳にしたし。
 そして。蜻蛉切は胃痛と頭痛に襲われていた。その隣にいる鳳翔はあわあわしながら薬を持って来ましょうかと聞いている。
 曲は終始二振りがノリノリのまま、終わった。
鯰尾「二曲終わって吹き出さなかったのは〜……円堂守と、ウィラ・ナイエルだぁ〜!!」
骨喰「素晴らしいな。感想を頼む」
円堂「え、っと……? 何が、起きてたんです???」
鯰尾「まあそりゃそうだよね!! ではウィラさん、まだ水を口に含んでるなら飲んじゃっていいよ!」
ウィラ「最初から口に含んですぐに飲みましたけれど」
鯰尾「最初から企画倒れしてたかー!!」
骨喰「驚いたな」
 そんなやりとりがありつつ、鯰尾が次はミクさんやアイドルたちの面々によるライブだよー! と言えば会場は一気に盛り上がりを見せ始めた。

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.196 )
日時: 2020/06/23 20:21
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: b9lAghYk)

 久慈川りせはステージ裏で深呼吸していた。ライブ前のこの緊張は慣れないが、嫌いではない。そっとステージ上を見れば同じく高校生でアイドルをしているという舞園さやかがその歌声を響かせながら軽やかに踊っている。
 先ほど、同じアイドルということで話して意気投合し、仲良くなった彼女は元の世界では『超高校級のアイドル』として希望ヶ峰学園にスカウトされたという。……その名に恥じないパフォーマンスだと思う。
 だが、りせも負けてはいられない。曲が終わり、舞園が戻ってくる。そこにミクもやってきた。
舞園「久慈川さん、頑張ってくださいね!」
ミク「私たち、見てるからね!」
りせ「うん、ありがとう!」
 入れ替わりにステージに上がる。いつもとは違うステージだが、それでもやることは変わらない。
りせ「さあ、みんなー!! いっくよ……」
舞園、ミク「きゃああああああああああ!!」
りせ「えっ!?」
 舞園とミクの悲鳴に舞台袖の方を見る。

太子「裸族でー!!」
裸族「「「「わっしょい!!!!!!」」」」
りせ「きゃああああああああああっ!?」

 ま た か (諦観)
 舞台袖ではミクと舞園が気絶している。りせも早々に気絶してしまい、ステージ上で倒れてしまった。すぐに悠たちが助け出したが。
 裸族たちはそれぞれ女性ボーカロイドの上着に、太子はポピー柄、芭蕉はMEIKO、クマ吉はカルダミネ・リラタ、花村は終里赤音、裸族太郎はリンレン、誠と澤永はもはや盛り合わせレベルのR-18の絵が描かれた褌を身に付けていた。軽く頭を撃ち抜かれてくればいいと……思うよ……。
柊「カルダミネ・リラタさん!! (一応)半ズボンの似合う(一応)少年ですよ!!」
カルダミネ・リラタ「申し訳ありませんが、獣は範囲外ですね」
柊「良かった!!!(安心)」
カルダミネ・リラタ「何故安心されたんですか」
 それはケモショタにまで手を出すなら本気でやべーからです。

太子「ああ、また歓声を……ありがとう……!!」
長義「これが歓声に聞こえるその耳、垢が溜まっていると思うから掃除することを勧めるよ」
花村「天悪さんサイドの裸族講座に参加して、パワーアップした僕らをどうか見届けてね!!」
南泉「パワーダウンしてくりゃいいのににゃ」
誠「今回、俺の妹のいたるも見てるんだ……きっと、素晴らしいパフォーマンスをしてみせるぜ!!!」
長義「俺だったら実の兄が裸族とか迷わず折れることを選ぶな」
南泉「まあいたるを始めとする子どもとか純粋組はとっとと避難させたがにゃ」
長義「猫殺しくんにしてはやるじゃないか」
南泉「うっせえ化け物斬り」
裸族太郎「前回はいなかった、二振り目のメンバーも楽しんでいってくれよな!!!」

白形「主ぃ……何やら恐ろしいぞ……(´;ω;`)」
黒形「……」(袖をキュッと掴んでる)
大和「……」(涙目で震えてる)
きよ「……」(大和と同じく)
川広「……」(ボーッとしている)
和泉「二振り目の国広、見んじゃねえ」(目隠しする)
そね「大和、きよ、お前たちも後ろに隠れていろ」
きよ「そねさーん」\(´;ω;`\)=3
大和「そねさーん」\(´;ω;`\)=3

一期(にょた)「……斬りますか……?」
一期「大丈夫ですよ、少し格好は変ですが、悪い方々ではありません」
一期(にょた)「そういう問題ではないような」

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.197 )
日時: 2020/06/22 22:34
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: PF4eFA6h)

芭蕉「ああ、前よりも歓声も黄色い悲鳴も……大きくなっているね!」
長義「歓声ではないし悲鳴は黄色くないね」
クマ吉「それに今回は刀剣女士もいるからね、ぐへへへ」
南泉「斬るぞ」
 クマ吉の言葉に刀剣女士たちは彼を汚物を見るような目で見始めた。仕方ないね。
花村「今回は、柊サイドの裸族ソングをお送りするよ!!」

 嘘 だ ろ 。
 誰かが止める前に、BGMが流れ出す。

♪行こうぜパラダイス

 おいちょっと待て、なんで放送中止にされたアニメのOP!? やめろ!? なお、本来ならタイトルが少し違うがご了承願いたい。

花村「行くよ、題して!!」
裸族全員「『脱ごうぜ☆パラダイス』!!!」


裸族全員「さあみんな一緒に! 裸族が大好き!」

花村「裸族!脱ごう!元気出して!」
裸族太郎「裸族!脱ごう!そうだろ?」
誠「脱ぐことが」
澤永「好きならば」
裸族全員「世界越えた仲間さ!」

太子、芭蕉「全部脱ぎたいッッ!!」

花村「脱ごうぜ 鍛え続けた」
太郎「脱ごうぜ 己のを」
太子「脱ごうぜ 今見せる時だ」

裸族全員「Let's go to RA☆ZO☆KU」

誠「可愛いおにゃのこみーつけた!」
芭蕉「いやいやあれはおとこの娘!」
花村「こっちの彼はどうだろう?」
裸族全員「なるほど彼なら逸材だぁ!
ようこそ我が裸族へ♪」

なんかの声「いらっしゃいませ〜☆」

裸族全員「裸族!脱ごう!やる気出して!
裸族!脱ごう!技やろう!」
花村「同じ褌 付けたなら」
芭蕉「世界越えた仲間さ!」
裸族全員「裸族!脱ごう!世界かけて!
裸族!脱ごう!脱いじゃおう!」
太子「何度だって」
クマ吉「裸晒そう」
裸族全員「心・体・大満足!」

裸族全員「フゥー!!」

長義、南泉「フゥーじゃない」
歌仙「全く……



雅 じ ゃ な い な」
裸族全員「えっ」
 裸族……どころか全員が振り向く。そこには頬を引きつらせた光忠と……歌仙が。
裸族全員「」
歌仙「キミたちは、また。【また】。やらかしたのか???」
裸族全員「そ、そのぉ」
歌仙「とりあえず。




覚悟願おうか」
裸族全員「ヒィヤァアアアアアアア!!!!!」
 歌仙と裸族の追いかけっこが始まる。しかし悲しきかな、虚しくも歌仙に捕まり、彼らは長時間の説教を食らうこととなった……。

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