二次創作小説(新・総合)
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.346 )
- 日時: 2021/03/22 18:42
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: UK8YjfXC)
アステリオスとエウリュアレがちょうどワンダーランズ×ショータイムがショーをする会場に着いた時。彼らは舞台袖から集まってきた面々を見ていた。
えむ「ふわぁ〜! いっぱい来てくれたね!」
類「これは、腕が鳴るねぇ」
寧々「今入ってきた二人、一人は小さかったけど……」
司「もう一人は……デカすぎないか!?」
えむ「? でも柊さんに写真で見せてもらったイヴァン雷帝さんより小さいよ?」
司「ああいや、あの人は……」
類「あの人は規格外だからね。とは言え、彼も僕らのショーを観に来てくれたんだ。なら僕たちは、彼らを笑顔にするだけだよ」
類の言葉に三人は頷いた。
司「よし、やるぞ!」
えむ「おーっ! せーの!! わんだほーい!!」
三人「わんだほーい!」
ショーが始まるブザーが鳴る。ショーの内容は、突然現れた謎の侵略者たちを、異世界の人々と協力して倒して行くストーリーだった。圧倒的な演技力、様々な機械や演者たちによる演出、そして寧々の歌唱力に全員があっという間に引き込まれていった。
演者たちにしか分からなかったが途中のトラブルもまるで演出の一つのように魅せることで事なきを得て、そして。
司『覚悟しろ、宇宙将軍! てやぁあっ!!』
宇宙将軍ロボット『グワァアアアアアア!!』
類「こうして、宇宙将軍たちとの戦いは終わり、皆それぞれ平和な世界へと戻って行ったのでした。めでたしめでたし」
歓声と拍手が起こる。しかし、それだけでは終わらなかった。
♪セカイはまだ始まってすらいない
『イッツショウタイム Hey Hey
イッツショウタイム Hey Hey』
『レッツゴー』
『魔法使いのキャストも トラウマ背負った怪物も』
『いつかみんな いなくなること知ってる』
明るい歌に、みんなが笑顔になっていく。間奏の間に類が風船を膨らませ、それを捻ったりしていれば、いつの間にか大きな風船の花が出来上がっていた。
それがえむに渡るとえむはぐっと風船の花を構える。
えむ「せーのっ!! わんだほーい!!」
パッと放たれた風船の花が、宙へ浮かぶ。それは緩やかに放物線を描き、ふわりとアステリオスの手元へと舞い降りた。
本来、子どもたちが取れれば抱えるほどの大きさであったろうそれはアステリオスには小さい。けれど、アステリオスはわぁ、と目を輝かせた。
アステリオス「すご、い! あり、がとう! えうりゅあれ、みて、おはな!」
エウリュアレ「ええ、とても素敵ね。良かったじゃない、アステリオス」
アステリオス「うん!」
そんなやり取りを見て、四人も笑顔になる。曲が完全に終わると四人はお辞儀をして、ステージを降りて行った。
大盛り上がりになった出し物も全て終わり、どんちゃん騒ぎは深夜になるまで続いた……。
翌朝。柊と石切丸はある場所で剣舞を行なっていた。とは言え激しい動きはなく、ゆるりとしたものだ。
全て舞い終わるとどちらも刀を両手で掲げ、その先にいる存在たちに礼を一つ。
マスターハンド「今年も良い舞だった。これにて統治人たちによる奉納の儀は全て終了した」
クレイジーハンド「我ら神を支えるは人々の信仰、そしてお前たち統治人。これからもよろしく頼む」
マスターハンド、クレイジーハンドがそう言えば柊と石切丸のみではない。後ろにすでに儀を終えた各大陸の統治人たちとその補佐役など全てが彼らに頭を下げた。
統治人たちが戻って行くのを見て神の一柱であるミズチはくすくすと笑った。
ミズチ「いやはや。滅多に顔を出せぬ妾もこの時ばかりは役得というものよ。人の子らとこのように触れ合えるのだからな」
マスターハンド「お前も、この時のみならず気軽に顔を出してもいいんだぞ?」
ミズチ「ふふ、妖精らを見守る役目がある故な。しかし、それを『エルゼ』に言ってやれば良いものを」
マスターハンド「……それは、少し考えたい」
クレイジーハンド「あのショタコン人形女神を自由に行き来させたら色々面倒だろう」
エルゼ、と呼ばれた女神を思い出したのか、苦い声を出すマスターハンドとクレイジーハンド。それにミズチはつい吹き出していた。
コメントOK