二次創作小説(新・総合)
- FVRHワンダーランド編 ( No.2 )
- 日時: 2017/12/20 09:58
- 名前: xdddddd (ID: TdwH/e73)
- 参照: http://nazr.in/ZFs
#時計うさぎを追いかけて
夏休みのレポートとして冒険する事になったリーノとフィーナが町にあった変わったデザインの扉を開けると、そこはワンダーランドの入り口でもある兎の穴の手前でした。
フィーナ「それにしても、なんてリーノさんは鍵剣
キーブレ
なんて作ったのかしら」
リーノ「僕はあのソラみたいな冒険が好きなんだ。大丈夫、これソラが使いそうなデザインじゃないし」
フィーナ「・・・夏休みのレポートはゲームでもいいってあったから、仕方ないですわね。」
二人の目の前を、それこそ西松屋のCMのような時計うさぎが走っていきました。
時計うさぎ「わーっ、急がなきゃったら急がなきゃ!」
そして時計うさぎはそのまま穴の中へ。
フィーナ「・・・時計うさぎが穴に入りましたわ」
リーノ「このタイミングじゃないといけない、入る!」
フィーナ「えっ、ちょっ、何でですのー!?」
落ちる落ちる穴の中、フィーナはリーノに元の世界から宿題を持ち込んだ事を話します。「・・・リーノさんも持ってきたんですの?」「そうだよ、最初から異世界でやろうと思ってたし」「その異世界に持ち込むという行為がどこまで許されるのかしら、私には分かりませんわ」
#中身を食べてと小瓶は語る
どさっ、と二人が落ちたのは大きなマシュマロの上・・・どうやらこのマシュマロは本物のようです。
リーノ「兎さんのクッション潰してしまった・・・でも古くで取り替えの時期みたいだから取り替えておこう」
そして二人はそのまま『あけっぱーなーしー』の両開きドアまで近づきました。
フィーナ「うーん・・・さすがにギロチンドアではありませんわ」
どうやら大丈夫だったようです。
そして部屋には今来たドア以外に3つのドア、どれも今来たドアとはサイズが違います・・・小さいですね。
フィーナ「どこかにこのドアを等身大で通るための小さくなれる物あるかしら」
ふとフィーナがそう呟くと、テーブルの上に何かそれっぽい小瓶が。
フィーナ「『eat me』・・・これじゃどっちを指してるか分かりませんわ」
リーノ「念のため異次元ボックスに宿題を預けよう」
フィーナ「なるほど、宿題を預けるのが先ですわね・・・小瓶さん、『eat me』は誰が書いたんですの?」
「書いたのは僕だけど、食べるのは中身だよ」
フィーナ「なるほど、意味は理解できましたわ」
そう聞いて、フィーナとリーノが小瓶の中の紫の飴玉を舐めると・・・
二人の身体はスマブラの毒キノコの効果のように小さくなりました。椅子の脚には小さい文字・・・いや、小さかった文字で『ここは不思議の国。たまーにアブナイのもいるけど、基本的におおらか。』とあります。
リーノ「チェック・・・精密機械で傷を付けて書いたようだ。」
フィーナ「このサイズはリバーサイドの扉を通るのにぴったりみたいですわ」
二人はリバーサイドの扉から先へ進みました。
#リバーサイドと涙の池
リーノとフィーナがリバーサイドを歩いていると、また時計うさぎが通り過ぎました。しかも今度は西松屋に無さそうなクリスタルの付いた懐中電灯を落としています。
フィーナ「このライトの光、鏡にあてたらどうなるかしら」
リーノ「何考えてんだよ・・・」
涙の池までは数分でした。池に来ていた動物達にリーノはソラ愛を語り、話し相手から『時計うさぎのミミとシルとシグ』、『キノコの帽子屋』、『騙し絵のような森』の情報をもらいました。
「あとね、女王のために働くトランプ兵なんてのもいる。奉仕的な意味で取れる」
リーノ「・・・メイドかよ。」
フィーナ「チェシャ猫は?」
「チェシャ猫の中には、本当の事を話すと話した言葉の本当と嘘が入れ替わってしまう子がいる。彼女は一度矛盾を起こして頭の矢が取れなくなってるから、それを目印にするといいよ。」
リーノ「・・・以外とまともな会話だったな。」
フィーナ「次は・・・あっ、例のチェシャ猫がいますわ!」
頭に矢のあるチェシャ猫「また出たよ、私を探してないバカが。モニュメント・フォレストには行くんじゃないよ、情報生命体とか現れたりしないから」
頭に矢のあるチェシャ猫は、そのまま去っていきました。
フィーナ「モニュメント・フォレスト?」
リーノ「昔話で見るなといわれて見なかったものはいないって言うんだ、行くなとチェシャ猫に言われると余計行きたくなる」
フィーナ「じゃあ次に行くのはモニュメント・フォレストですわ!」
#モニュメント・フォレスト
嘘しか言えないチェシャ猫の「行くな」の逆である事に気がついたフィーナとそれに反応したリーノは、早速モニュメント・フォレストに向かいます。それにしても、ワンダーランドにPVZの植物がいるのは気のせいではなさそうです。
ヒールアロエ「アロエドロップ、欲しい?」
リーノ「うーん、空き容器があったら考えるけど・・・」
ヒールアロエ「もし怪我してるならその場で治す事もできるよ!他の僕にもよろしくね!」
リーノ「わかった、ありがとう!」
さて、モニュメント・フォレストの最大の特徴は道が騙し絵のようになっていて、重力が曲がっている所。誰が道をうごかしているのかも、リーノ達には分かりません。それでも最初のマップを抜けると、大きなペンを持った情報生命体と思わしきとても小さな少年を見つけたのです。
???「ここどこ・・・」
フィーナ「・・・チェシャ猫の言っていた情報生命体って、彼のことかしら」
リーノ「どうした、迷子か?丁度夏休みのレポートで冒険しているんだ」
???「冒険好き・・・僕も入れて!」
リーノ「ありがとう!自称鍵剣使いの僕はリーノで、こっちがフィーナ。」
フィーナ「2人より3人、なんとなく嬉しいですわ。で、お名前は?」
少年は、リーノとフィーナに名前をささやきました。
フィーナ「なるほど、では名前を公に出すのはもう少し後にしますわ」
こうして、リーノ達の3人旅が始まったのです。
***
#キノコの帽子屋はエイプリルフールを祝うか
3人でモニュメント・フォレストを歩いていたらそこに現れたのは女子会のようなテーブル、帽子屋と三月兎がそこでお茶会の真っ最中でした。
「「なんでもない日おーめーでーとー!」」
リーノ「・・・都合良く開いている3つの席。入れと?」
キノコ帽子屋「どうぞどうぞ」
リーノ達「・・・。」
キノコ帽子屋「ところで、君達は一体どこから来たんだい?」
リーノ「別の世界から・・・多分。扉開けたら兎の穴があって・・・。」
キノコ帽子屋「なるほど、君はゲームのキャラクターでは無いという訳ね。」
キノコ帽子屋は、そっけなく眠りネズミ(擬人化)をティーポットに押し込みます。
そして15リットルの容器にそのティーを注ぎ・・・8リットル7リットル6リットル容器、3リットルの計量カップと共に差し出しました。
キノコ帽子屋「これを5リットルずつに。」
突然のパズル。それでもリーノは解きました。
#GCSの入り口は?
リーノ達は城へ向かう途中でトランプ兵がペンキで赤い花を作っているのを見かけました。
「せっかく女王様に青い薔薇をあげようと思ったのに、どうして・・・」
リーノ「なんか切ないな。」
フィーナ「怒っている花もいますわね・・・トランプ兵がいじめているからかしら」
リーノ達が庭園を歩いていると・・・。
???「あら、ゲームの外からの訪問者ね。私には全てお見通しですこと」
フィーナ「なるほど、これは品種改造・・・あら、聞こえてたかしら。私たち森で情報生命体を拾って・・・お茶会の会場ではパズルのような物が現れましたわ」
???「そうね、だってここアーケードゲームの中ですもの。兎の穴は本来タイトル画面の撮影にしか使ってないはずなのにあなた達が写っていたから何事かと思ったんです。」
リーノ(アーケードなら、シュガー・ラッシュみたいにゲームセントラルステーションへ向かう手段はあるはず・・・)
???「ゲームセントラルステーション行きのトラムは女王様の城の中に。あと、私の名前はスピリスね。他のゲームでも会えるからよろしく。」
リーノ「分かった、よろしく!」
#いざ、GCSへ!
ワンダーランドの女王の城・・・その地下に、トラムへの通路がありました。
リーノ「あった!このトラムを起動すればいいのか。しかし電力はどうやって・・・」
ワンダーランドには電気という概念がないため、この部屋の中で起動できるはずですよ。
フィーナ「何かしらこのスイッチ」
フィーナが電源を入れると、電気が入ったのかトラムがロック状態で起動しました。
リーノ「今度は電子ロックか・・・ペンロッドの先を当てて下さい?」
リーノはすぐに今連れている少年の事ではないかと予測しました。
リーノ「ちょっと頼むよ。」???「えっ」
リーノが彼にペンロッドの先を当てさせると、トラムのロックが解除されました。
リーノ「よし、乗ろう!」
リーノ達がトラムに乗ると、そこはゲームセントラルステーション側のトラム発着所でした。
リーノ「『パズルゲーム』・・・確かに、ここはアーケード・・・の電源タップの中だな」
サージ「抜き打ちチェック、お名前は?」
フィーナ「ゲームの外の人でも容赦ないですわね」
サージ「ええ、こういう仕事ですから。」
???「えっと・・・(ひそひそ・・・)」
サージ「ああレプシスさん、皆さんが探していましたよ」
フィーナ「ええっ!?」