二次創作小説(新・総合)
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- 追憶〜最後の一年〜
- 日時: 2019/11/05 21:21
- 名前: 生ブスカジ (ID: hjs3.iQ/)
自分の小説 パークの歴史シリーズの前日碑的なものです。若干本編ネタバレアリ。
けものフレンズにはあんまり似合わない表現あるので閲覧注意。
それでも良いならどうぞどうぞ。
- Re: 追憶〜最後の一年〜 ( No.1 )
- 日時: 2019/11/05 21:41
- 名前: 生ブスカジ (ID: hjs3.iQ/)
誰かの日記編
あの日。私はこれになった。
これになる前の記憶は、全部消された。
ひとつ覚えているのは〈おねえちゃん〉のあたたかくて大きな手だけ。
〈おねえちゃん〉がどんなフレンズか、私がどんなフレンズか、それもこれも分からないけれど。
今私がいるのはごこくちほーの研究所の地下深いところらしい。
私は今そこで、【生体コンピュータTG21
20】というモノになったらしい。
TGは私の元のフレンズ、数字は作られた年代を現している。
そんな私の前に、〈NB博士〉が来た。
この人が、私を、この姿にした。
あれから暫く経った。 博士はどこかに姿を眩まし、私は任務をし続けていた。
任務。それは【戦車】や【戦闘機】、【人型ロボット】と言ったモノを模したセルリアンを操る事。操って〈あめりか〉という国と戦っている国を攻撃する事。
私のいる国はあめりかの味方で、建前表立って闘えないから、こんな形で手を貸しているらしい。
私が操るセルリアン達は、敵の人や乗り物を壊して回った。向かうところ敵なしだった。
また暫く経った。私は、決断した。
戦いは、終わると信じていたのに、終わらない。
敵が味方を殺せば、味方のその人の親息子が、その敵を殺しに行く。敵も同様。その繰り返し。話し合う、何て出来ないし、この一年で戦場も大きく変わった。
人が乗る戦車やロボットは殆ど見かけなくなって、AIや、クローンのフレンズによって動かすものが増えた。
人同士が傷つけ合うのは勝手だが、私の仲間を巻き込むのは許せなかった。
戦争を止めるには。私の仲間の浪費を止めるには。憎しみの連鎖を断ち切るには。
一つ。あった。さよなら。おねえちゃん。
私は、私の操る全てのセルリアンに命令した。
人を、機械を、フレンズを、私が操って居ないセルリアンも。みんな。壊してしまえ。
全てを無くして。私も消えて。また46億年のあの日から生き物がやり直す日が来るまで。
私は。
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