二次創作小説(新・総合)

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マジカルストーリーFINAL(4)
日時: 2019/12/10 20:20
名前: 3104&休日トリオ (ID: 5EpTQfZU)

3104:ちわっす!最近ポケモンの方でヤバいことに気付いてしまった3104だぜ

アマノカナタ:ヤバいこと?

ユウザキ兄妹:なんか知ってる気がする…

3104:あの-…あ、アクジキングの世界アルでしょ?あそこ、別世界のハウオリシティだよ

休日トリオ:さらっと恐ろしいことを言うてくれる…

3104:えっと、あそこのBGMが、ハウオリシティのBGMの逆再生でね…途切れ途切れに鳴っていて、あんな風に聞こえるんだよ

休日トリオ:ゾゾゾオォォォ~……

3104:しかも、BGMが昼のやつ(ハウオリシティのね)と夜のやつが、途切れたところでちょうど変わるから、さらに恐怖だぜ

ユウザキマコト:それさぁ……ヤバくねぇか?

ユウザキルリ:呪われたりしないよね……?

アマノカナタ:聴きたい方は、YouTubeで♯ポケモンUS UM都市伝説、または♯ポケモンUS UMウルトラビルディングBGMで検索してくれよな

3104:さあ、ケフカとの最後の死闘、本文始めましょう!(みんな待ってると思うから)

休日トリオ:Lets,Go!

Re: マジカルストーリーFINAL(4) ( No.1 )
日時: 2019/12/25 18:31
名前: 3104&休日トリオ (ID: 3ZeOyjRh)

 妖しく星は乱れ舞う Act IV 破壊神ケフカ

「……命……夢……希望……
     どこから来て、どこへ行くのか?
         ……そんなモノは、この私が破壊する!!」

 そう叫び、ケフカはサトシに、魔法『ポイズン』を放った。
「うぁっ!」
「…!サトシ!」
 サトシがよろけ、ロックを介抱していたエドガーが叫ぶ。騒動でロックが目を覚ます。開かれた目は、炎のように真っ赤に変化していた。
「………みんな……?」
「…あ、ロック!ちょっと逃げてて!まずはサトシを!」
 セレナが言い、ロックはフラフラと岩陰へと隠れていった。
 『ポイズン』を受けたサトシは、エドガーの腕の中、ロックの名を呼ぶ。
「…ロック……」
「……サトシ……」
 ロックはうつむいた。
 ……やっぱり……オレには何も……。
「……オレ………何もできない……何も……」
「…どうですか?バンダナさん。仲間が目の前で倒れても、何もできない気持ちは…。所詮、あなたはそんなモノ……弱く、そして……無力です。」
 そう断言したケフカは、魔法『アルテマ』を放つ。しかも、ロックに向けて。
 青白い光と共に、凄まじい衝撃がロックを襲った。
「……!うっ!!」
「ロック!!」
 岩ごとロックの身体が吹っ飛んで、セリスの叫びが響く。そして、ケフカの嘲笑……。
「フフフ……あなたがたはどうです?仲間が倒れたら……どうしますか?」
「……ぐっ……!」
「ロック!!おい!しっかりしろ!!」
 セッツァーの叫びは、ロックには届かなかった。
「……っ……!…う……!」
「ピカチュー!」
 怒ったピカチュウが、ケフカに『10まんボルト』を放つ。しかし、ケフカはガードした。
 そうこうしていると、今度はロックがピカチュウの後ろで苦しみだした。
 ケフカが、ロックにかけた呪いを、さらに強くしたのだ。
「……もう、誰にもあなたを助けられない。バンダナさん、もうすぐ全て終わります。仲間たちも、あなたも……。」
   ☆
ーロック…ー
 ……声……。
ーロック…ロック…ー
 ……声…だ……。声が、聞こえる……。
ーロック……オレだよ…サトシだよ……ー
 ……サトシ……?
 でも……サトシは今、エドガーに……。
ー覚えてる?……オレたちは、鏡の戦士……。世界がこんなになったあと、お前を見つけた時、お前の声が聞こえたんだ。だから、オレにもできるんじゃないかって。ー
 ……ルビーの戦士と……サファイアの戦士……。そうだった。
ーお前は、独りじゃない。だから……寂しいかも知れないけど、頑張ってくれ。オレも、頑張るからさ。ー
 サトシの言葉に、ロックは意を決して目を開ける。目の前にはサトシが立っていて、こちらへと手を差し伸べている。その瞳は、深い海の底のように澄み切ったセレストブルーに変化している。
「……目、覚めたか?立てよ、ロック!」
「………え……でも……」
「でもはナシだ。もうちょっとだけ、頑張ってくれ!」
「……」
「……なっ?」
 ロックはうつむいた。また、誰かが傷ついて、誰かを傷つけてしまうかもしれない……。
 ……オレはもう、誰も……。
「……」
 むこうでは、みんながケフカを攻撃している。
 セリスとティナは『メルトン』……エドガーとマッシュは『回転のこぎり』と『夢幻闘舞』……そしてセッツァーは『銭投げ』……。セレナはポケモンたちに指示を出している。
「……ロック」
「…?」
「…もし……もしもだけど、ケフカが降参したら、許す?」
「……許さない…」
「……なら、オレはお前も許さない。」
「……!」
「…レイチェルが言ったんだ。」

『……ロックに、伝えて。……命ってね、たとえ消えてしまっても、それを悲しむ人の心の中で永遠に生き続けるんだって。私、気付いたの。』

「……自分は、今もロックと生きているんだって」
「…!!」
 サトシが言ったとたん、ロックの表情が変わった。突然パッと明るくなり、すぐさま目の縁に涙が滲む。
 サトシは思う。
 ーこの少年は、なんと強くて、そして……弱く小さな人間だろうか。
「……ロック、ごめん。お前のこと、何も気付けなくて。」
「……!」
「……オレ、分かってたんだ。だけど、その……上手く言えないけどさ、お前って、すごい誤解してないか?」
「……」
「自分だけが責任を背負ってるんじゃない……だろ?みんなだってそうさ」
 サトシの言葉の意味が頭に入らず、ロックは一瞬考えた。幸い、すぐに答えは出た。
 ……独りじゃない。みんながいる。レイチェルだって、オレの記憶の中に、まだ生きているんだ……!
「……頑張る……頑張るよ、オレ。……独りじゃない……オレ独りじゃ……ない!」
 決意の言葉と共に、ロックの瞳が、さらに明るく真紅に輝いた。
 ー……独りじゃない……だから、諦めるな!オレはあいつを……ケフカを、本当のあいつに戻してやりたいんだ!
 真紅の瞳から炎のような光がロックの全身へと広がり、ロックの身体を包み込む。

『……行こう、ロック。私、いつもそばにいるよ。』

 不意に、レイチェルの声が聞こえる。
「……オレは……逃げない!オレは……戦う……いや、ケフカ、お前を助ける!」
 叫ぶと同時に、剣を抜き走る。この少年に、こんなちからが残っていたなんて……サトシは驚いた。
「……何を言っているのですか?私を助けて、何になるのです?」
「……ロック!オレも手伝う!」
「私も!行くよ、ティナ!」
「ええ!セレナ!」
「いつでも!」
「マッシュ、セッツァー!行くぜ!」
「おう!くじけんなよ兄貴!」
「今考えていることの逆が正解だ!ここは『助ける』をやってやるぜ!」
 ケフカの嘲笑の後、サトシが言い、仲間たちが次々と声を上げた。ロックの剣に続き、サトシとピカチュウの『10まんボルト』、ティナとセリスの『アルテマ』と『メルトン』、エドガーの『回転のこぎり』、マッシュの『メテオストライク』、セッツァーの『ダイビング・ボム』が、一斉にケフカに襲い掛かる。
 ケフカは魔法を駆使し、ロック以外の全員の攻撃を防いだ。しかし、動きが早く、ロックの激しい剣舞は避けきれず、そのまま受けた。
 空中でケフカが、そして地面に落ちたロックが、同時に赤い光に包まれる。
「ロック!」
「……」
 サトシが駆け寄り、ロックの上体を起こす。エドガーもやってきて、ロックを心配そうに見た。
「……ロック、大丈夫か?」
「……サトシ………オレ………」
「……分かる……分かるよ、言わなくても。ケフカなら、オレたちに任せろ。」
 そう言うサトシの青い瞳から、サファイアを思わせる光が全身へと広がっている。
 仲間を思い、正義を貫くサファイアの戦士……。
 この光は、その戦士としてのちからなのだろうか?ロックは突如として、今まで背負っていた苦しみや悲しみ……それらが消えていく感覚と、新たに、色々な感情が生まれるような感覚に襲われた。
「「「「「ええ!!!」」」」」
 突然、セレナたちの叫びが響いた。サトシたちは驚き、慌ててその方向を見る。
「どうした!?」
「……ケフカが……小さな男の子に……」
 ティナの証言に唖然とするサトシたち。マッシュたちも、固まっている。
 サトシがそちらに駆け寄ると、確かに……そこには小さな男の子が倒れている。
「おい!大丈夫か?」
「……う……ぁぁあ……」
 サトシの呼びかけに、ケフカはやけに高い声を出した。
「……エドガー、この子連れて行こう!いいだろ!?」
「…あ、ああ」
 エドガーの許しを得たので、さっそく一同は、ロックとケフカをファルコンへと連れて行く。とうにロックは気絶しており、サトシの瞳も、元に戻っていた。なにもかも終わったのである。
 しかし、一同にはまだ分からないことがある。
 ケフカはなぜ、ここまでして世界を死に追いやろうとしたのだろうか……。
                                 続く
 
 


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