二次創作小説(新・総合)

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逃走中~狙撃者と逃走者たち~【完結!】
日時: 2020/03/08 11:57
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

モンブラン博士版逃走中の最新作!
嘗てミスターXとの最終決戦が行われたデパートではじまる新たなる逃走中。
本物の狙撃手を相手に逃走者達が逃げまくる!
1人、また1人と狙い撃ちされ牢獄送りになる逃走者達……
見えないハンター、どこから飛んでくるかわからない弾丸、命中すれば即牢獄行きで賞金は0となる圧倒的な恐怖と絶望感に打ち勝ち、逃走成功するのは誰だ!?

逃走者一覧


犬山まな(ゲゲゲの鬼太郎 6期)
ねこ娘
魔女アニエス
桜内梨子(ラブライブ! サンシャイン!)
国木田花丸
中須かすみ(虹ヶ咲スクールアイドル同好会)
優木せつ菜
花寺のどか(ヒーリングっどプリキュア)
平光ひなた
美樹原愛(ときめきメモリアル)
クロノスエボル(作者)
エイジア(作者)
新田(作者)
ウィオ(作者)

ハンター役 冥府神サイクロプス(魔法戦隊マジレンジャー)

応募用紙>>1

Re: 逃走中~狙撃者と逃走者たち~ ( No.12 )
日時: 2020/03/03 20:45
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

純白の体躯に単眼を赤く光らせた異形の男は14人の逃走者たちを観察し、低く笑った。
愛用の銃剣を構え、狙いを定める真似をする。ゲームはこれから始まるのだ。簡単に仕留めては面白さに欠ける。じっくりゆっくり、じわじわと甚振ってこそゲームの価値がある。
高額の賞金を手に入れる為に集まった参加者たち。彼らは知らない。自分たちが冥府神の獲物であることを。狙撃者は思案した。無謀な者たちではあるが、それなりの実力があると耳にしている。最低限の敬意くらいはゲームマスターとして払ってやろう。足音を鳴らし、悠然と彼らの前に現れると、彼の姿を見た逃走者たちは驚きのあまり目を丸くしている。

サイクロプス「俺がゲームマスター兼ハンターの冥府神サイクロプスだ」
かすみ「……ロボット?」
せつ菜「サイクロプス!! 私、はじめて見ました!! 感動です!!」
花丸「未来ずら~」
アニエス「あなたは私の知るサイクロプスとは違うみたいね」

皆が口々に意見を言うと、機械の男は銃剣に弾を装填してねこ娘に発射。
間一髪で回避すると、2発、3発と連続で撃ち込まれる。最初は躱せたが正確かつ素早い弾丸に対応できず、遂に食らってしまう。白煙が赤いワンピースから噴出し、彼女の顔が歪む。
負傷した肩を抑え、冥府神に鋭い視線を向けた。

ねこ娘「不意打ちなんて卑怯よ」
サイクロプス「俺の弾丸の威力を見せてやっただけのこと」
ねこ娘「アンタね!」
サイクロプス「文句があるならば、この場で相手になろう」

銃口を突きつけるなり、猫妖怪は跳躍し、鋭利な爪を振るう。両手で斬撃を連続するが、サイクロプスは微動だにせず。逆に銃剣でねこ娘を斬り付けた。両膝両手を突き倒れる彼女にまなが駆け寄る。

まな「ねこ姉さんっ」
ねこ娘「馬鹿、早く逃げな!」

化け猫顔になり、まなに危機を伝える。妖怪から人間の少女に標的を変更し、引き金を引く。
刹那にねこ娘がまなを突き飛ばし、弾丸をその身に受ける。放たれたのは相手をその場から消滅&転送させる赤い弾丸。

ねこ娘「まな、皆。生き延びなさい」

優しい微笑みを見せ、赤の粒子となって消滅していく。


ねこ娘 脱落

残り 13人

サイクロプス「まずは1人目か。この場で全員俺に仕留められるか、それとも逃げるか? どちらを選ぶ?」

逃走者たちの答えは決まっていた。全員が蜘蛛の子を散らすように逃走を開始する。
暫く仁王立ちしていたサイクロプスの単眼が点滅する。近くに逃走者の気配は無い。
彼は身を翻して姿を消すと、エリア全体に轟く声で宣言した。

サイクロプス「さあ、ゲームスタートだ」

Re: 逃走中~狙撃者と逃走者たち~ ( No.13 )
日時: 2020/03/04 13:02
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

まな「はぁ……はぁっ」

まなは息を荒げながらも後ろを振り返ることなく走っていた。目には涙を貯めながら。
彼女は悔いていた。自分が余計なことをしたからねこ姉さんは犠牲になった。私のせいだ。
自分自身を責め、落ち込む。だが後悔したところでねこ娘は復活できない。今回のゲームに復活ゲームは無く、脱落したら最後である。サイクロプスは全滅を狙っている。逃走成功は誰か1人でも生き残るか、ゲームマスター自身を倒すしかない。高い戦闘力を持つねこ娘を一蹴した相手を凡人が大半のチームで倒すのは無理がある。だから彼女は少しでも生き延びる道を選んだ。息が切れるまで走り、辺りを見渡すと洋服売り場に来ていた。周りは服ばかりなので屈めば服に埋もれて自分の姿は見えにくくなる。まなは息を潜め、時が過ぎるのを待つ。だが、サイクロプスは全てを見ていた。

サイクロプス「そのような目くらましが俺に通用すると思うか」
まな「え?」

どこからか聞こえてくる声。視線を動かすがハンターはいない。サイクロプスの巨体なら目に付くはずだが、まるで姿が見えない。

まな「なに、どこにいるの」

小さく、そして語尾が震えた声で訊ねるが答えは返ってこない。
空耳だったのかと思った瞬間、銃声が鳴り響き、弾丸が錐揉み回転しながら突っ込んできた。
まなにも見えるほどスローモーな弾。否、まなは恐怖で身体が硬直し時間が圧縮されたような感覚に陥っていた。真横から飛んできた銃弾。躱すことはできない。大きな目が更に大きく見開かれ、冷や汗が頬を伝う。声にならない悲鳴がまなの口から出たと同時に彼女の身体が粒子化をはじめる。舞うようにくるくると回転しながら、少女は跡形もなく消え去った。
ねこ娘が最初に脱落したショックが尾を引き、彼女の行動力や正義感を抑圧していたのだ。

サイクロプス「2人目。この調子では全滅も容易い。限られた時間なのだから、存分に俺を楽しませろ」


手応えの無さを口にしつつ、再びライフルを構える。赤い眼に狙われたら最後、絶対に逃れることはできない。

犬山まな 脱落

残り12人

Re: 逃走中~狙撃者と逃走者たち~ ( No.14 )
日時: 2020/03/04 21:35
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

アニエス「まなも確保されたのね」

通知を見たアニエスは呟いた。大切な友達が2人も確保されてしまった。このままではどんどん確保者が増えるだろう。少しでも状況を変えなければならない。

エイジア「アニエス?」
アニエス「あなたは作者のエイジアだったわね」
エイジア「エリアを歩き回っていたらお前に遭遇するとは思わなかった。あのさ……」
アニエス「言いたいことがあるならさっさと言いなさい」
エイジア「俺と付き合ってくれ!」

突然の、それも生まれて初めての告白を受けアニエスは尖った耳まで真っ赤になり、視線を逸らす。そしてもごもごと口を動かしながら言葉を紡いだ。

アニエス「……いいわよ」
エイジア「よっしゃあああああ!」

ガッツポーズをするエイジアにアニエスは人差し指を立てて。

アニエス「但し、この逃走中が終わるまでの間だけだから勘違いしないでよね」
エイジア「うん。わかってる、わかってる。でも、それだけでも俺は嬉しいよ」
アニエス「そう」
アニエス「……」
エイジア「……」
アニエス「何か言いなさいよ」
エイジア「手、繋いでいいかな」
アニエス「ん」

アニエスは短い言葉で手を差し出す。その意味を悟り、彼女の手を握る。小さく、白く、それでいて柔らかな手をしているなとエイジアは思った。紫色の少女の瞳を覗き込む青年。
その瞳の中には自分の顔が映し出されている。

アニエス「あまり近づきすぎないで」
エイジア「ごめんっ」

無意識のうちに接近しており、彼女に真顔で指摘されて慌てて距離を置くが、手は繋いだままだ。アニエスは眉を八の字にして困惑した顔をしていたが、すぐに真剣な顔つきで言った。

アニエス「今回の逃走中、あなたがこれまで経験してきたものとは重みが違うわよ。甘い気持ちは捨てることね。そしてすぐにカッとなる性格も」
アニエス「キレたらダメよ。ハンターは相当に冷静。怒りで我を失ったら負けは確定よ」
エイジア「わかってる」
アニエス「いいえ、あなたはまだ分かってはいないわ。この逃走中の恐ろしさを……あら、この匂い……」

アニエスの整った鼻が捉えたのは適度に焦げた甘い生地の香りだった。そして腹の虫が鳴る。

エイジア「もしかして、腹でも減ってんの?」
アニエス「西洋から急いできたから何も食べてないのよ。って余計なこと言わせないで」
エイジア「クスクス」
アニエス「笑わないでよ」
エイジア「俺が驕ってやるよ。たい焼き、好物だろ?」
アニエス「バレていたのね」

長椅子に腰かけ、白い袋に入ったたい焼きを頭から頬張る。外はサクサク、中はふんわりの生地、優しい甘さの粒あんが口の中一杯に広がる。

アニエス「美味しいっ」

舌鼓を打つと、エイジアがアニエスの口の端についた餡子を指で取り、食べる。

エイジア「餡子付いてたよ」
アニエス「そういうこともあるわよ」

休憩中の2人を赤い瞳は完璧に観察していた。
ライフルに黒い弾を装填し、構えると引き金を引く。アニエスの傍の壁に小さな穴が開く。
戦慄し真っ青になる彼らの表情にサイクロプスは内心喜んでいた。

サイクロプス「恋仲の人間は注意が散漫になるというが、どうやら本当のようだな。小娘と小僧、俺のライフルからは逃れられんぞ」

黒は通常弾。消滅させる力は無いが威力はそれなりにある。
ショットガンでありながらマシンガンのように散弾していく。
決して位置を知られることなく、引き金を何度も引く冷徹なハンター。
たい焼きが弾け飛び、無数の弾を受けたアニエスの身体から火花が散り、服や帽子には穴が開く。致命傷こそ免れているが腕はだらりと下がり、一目でキツイのが見てとれる。
俺はこのを守ることはできないのか。いや、俺が守ってみせる。条件付きとはいえ、自分の告白を受け入れてくれた彼女を守るのが男としての俺の使命だ。アニエスを背負い、一歩ずつ足を進める。こんなにアニエスは軽かったのかと衝撃を受けながらも。

アニエス「下ろして。私はいいからエイジアは逃げるのよ」
エイジア「ダメだ。お前を置いてはいけない。アニエス、頼りないかもしれないけど、今だけはお前の命、俺にあずからせてくれ」

アニエスからは返事は無い。四方八方から飛んでくる弾丸を受けながらも、歯を食いしばりながら逃げようとする。少しでも遠くへ、遠くへ。できる限りでも距離を置く。そうすれば、幾らかは事態は好転するはずだと信じて。全力で逃げながらも、エイジアの頭は冴えていた。
いつもは思い浮かぶはずのない疑問が頭を掠めた。サイクロプスは前方にいるはずなのに、どうして後方や左右から射撃できるんだ?
するとアニエスが震える指を動かしながら、呪文を唱える。

アニエス「ノギ・カーン」

異世界にいるはずのものを可視化させる呪文である。空間が裂け、ブラックホールのような丸い穴が出現するが、そこには何もいない。

アニエス「おかしい。確かに気配を感じた、はず、なのに……」

無念を噛み締め、疲労からか目を閉じるアニエス。
呼吸音が小さくなってきたことに気付いたエイジアは更に速度を上げようとするが、サイクロプスは冷笑し。

サイクロプス「これでも惚れた小娘を守れるか?」

銃声が鳴り、エイジアの絶叫が響く。後方から足を狙撃されたのだ。少しでも足を動かすと全身を貫くような痛みが走る。荒れる息を整えつつ、再び歩みを進める。その様子をどこからか観察していたサイクロプスは顎を撫で、独り言を口にする。

サイクロプス「小娘は魔法を使えるか。だが所詮は下等生物の脆弱な呪文では俺の居場所は付き止められぬ。あの小僧は負傷した身では遠くまで逃げることはできず、いずれ力尽きる。その抵抗を見るのも面白いが、別のターゲットを仕留めるのも悪くはない……」

Re: 逃走中~狙撃者と逃走者たち~ ( No.15 )
日時: 2020/03/05 21:15
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

赤紫色のロングヘアが歩く度に滑らかに揺れる。桜内梨子はお嬢様結びの髪型と黄色い瞳が特徴的な女の子だ。これまで特別目立つような活躍はしていない反面、地味ながらも逃走中の何たるかを理解し、美味しい思いをしてきた。今回は自首が無いこともあり、若干モチベーションは削がれている。てくてくと歩きながらも、彼女は寂しさを覚えていた。逃走中が開始されハンターから逃げてからというもの、広大なエリアを歩き回ったにも関わらず、誰とも遭遇していないのだ。梨子は嘆息した。

梨子「誰かいないのかしら?」
花丸「梨子ちゃーん!」

前方から手を振って近づいてくる人影がある。目を凝らしてみると、栗色の柔らかな髪が靡いていた。

梨子「花丸ちゃん!」
花丸「会えて嬉しいずら。まるも1人だったから……」

同じaquasのメンバーと合流したところで2人は本屋へ行くことにした。
サイクロプスに関する情報収集もあるが、自らの趣味を楽しむ為でもある。
半時間ほど読書を楽しめたが肝心のサイクロプスの情報は入手できず。
だが、梨子はほくほく顔だ。

花丸「梨子ちゃん嬉しそうずら。何かゲットできたずら?」
梨子「ま、まあね。本を2~3冊くらいかな」

引きつった笑顔で視線を逸らす。梨子の鞄から覗く本から僅かに見えるタイトルには「壁ドン」の文字が――

梨子「わあああ、見ないで見ないで!」

慌てて花丸の視界を両手で塞ぐ。手を離すと花丸の目のあたりにくっくりと手の跡がついていた。

梨子「ごめんなさい」
花丸「梨子ちゃんにも意外な一面があるずらね」
梨子「そ、それより花丸ちゃん。気になることがあるんだけど」
花丸「ずらっ?」
梨子「私達が本屋に入ってから1度もハンターの襲撃が無いの。偶然かもしれないけど、もし何らかの事情で攻撃できないのだとしたら、ここに籠っていれば私達は逃走成功――」
花丸「それはダメずら」
梨子「ですよねー」

ジト目で言われすぐさま謝る梨子。
だが花丸は梨子の意見も一理あると考えた。本屋で襲撃してこなかったということは、ここには他の所にはあるものが無いのかもしれない。即ち「何か」の正体を突き止めることができるなら、ここだけでなくハンターの追撃から逃れる場所を幾つか発見できるかもしれない。

梨子「私が皆に送っておくわね」

花丸より機械の操作が得意な梨子がスマホで文章を書き、残った逃走者に通知を送る。

『本屋さんにいると狙われなくなるみたい。何かハンターに関わる秘密があるかも』

既読通知が来たので読まれたことを知って一安心。立ったままで会話を続ける。

梨子「今のところ確保されたのはねこ娘さんと犬山さんよね。ねこ娘さんは私達の目の前だったけど、犬山さんはどこで確保されたのかしら?」
花丸「通知によると洋服売り場みたいずら」
梨子「犬山さんは沢山の洋服でカモフラージュしようとしたけど見つかったってわけね」
花丸「多分、そうだと思うずら」
梨子「広大なエリア、それも大量の服のある場所から正確に犬山さんの位置を割り出すなんて、流石はロボットと言ったところね」
花丸「それから、アニエスちゃんとエイジアさんが撃たれたみたいずら。アニエスちゃんは重傷でエイジアさんが彼女を連れて逃げているみたいずら」
梨子「彼女たちがどこで撃たれたの?」
花丸「休憩スペースずら。近くにたい焼き屋さんがあるずら」
梨子「洋服売り場と反対方向じゃない。ハンターはものの数分で移動したっていうの?」
花丸「あ、今、エイジアさんから通知が来たずら。何々……『ハンターは前方だけじゃなく、後方や左右からも撃ってくるから気を付けろ』って書いてあるずら」
梨子「どういうこと。ハンターは瞬間移動でも使えるのかしら」
花丸「未来ずら~!」
梨子「感心している場合じゃないでしょ。もし本当に瞬間移動が使えたら厄介よ」
梨子「分身の術って可能性もあるけど、ハンターが嘘を突くはずがないし……」

ふたりは現時点での情報をまとめることにした。

ハンターは1人
物に紛れても正確に探し出すことができる
遠くの場所へ一瞬で移動できる?
姿は見えない?
全方向から射撃できるらしい?
赤い弾丸を撃たれたら消滅&転送される
何種類かの弾を持っており、用途に応じて使い分けるらしい

梨子「まとめたけど、無茶苦茶なハンターね。最終決戦の時でもここまで強いハンターはいなかったわよ」
花丸「とりあえず、赤と黒の弾の効果はわかったずら。これだけでも収穫ずら」

その時、不意に弾丸が飛んできた。
花丸の背に痛みを感じる。

花丸「あ……」

思わず振り返ると、彼女の視線の先にあったのは監視カメラだった。

花丸「謎が解けたずらぁ」
梨子「花丸ちゃん!」

瞳孔を縮ませ驚愕する梨子にサムズアップで笑顔を見せる。
そして徐々に粒子となっていく。

梨子「花丸ちゃん、待って! 答えを教えて!」
花丸「ヒントは監視カメラにあるずら……」

その言葉を最期に花丸は消滅してしまった。
友を消した監視カメラをキッと睨むと、レンズから弾丸が飛んできたように見えた。
梨子は紙一重で回避すると、思い切り地面を蹴り。

梨子「どおりゃあああああああああああッ」


吠え声と共に渾身の拳の一撃を監視カメラに叩き込む。ラオウ直伝の剛拳の前に監視カメラは粉砕された。痛む手を摩りながら、梨子は息を吹きかけ、傷を癒す。
そして、皆にメールを送った。

『監視カメラに気を付けて』

だが、送信ボタンを押したと同時に、梨子は真っ向から飛んできた弾丸に胸を貫かれる。

梨子「か、は……」

目を見開き、口から唾を吐き出す。そして仰向けに倒れ、鞄ごと消滅してしまった。

国木田花丸 脱落
桜内梨子 脱落

サイクロプス「監視カメラとはいい線をいく読みだったが、詰めが甘い。これで4人仕留めた。
フハハハハハハッ、新田とかいう小僧はあの国木田花丸とかいう小娘を好いていた。
彼女を始末したことで怒りは頂点に達するだろうが、それを冷徹に返り討ちにするのが冥府神である俺の美学……次のターゲットは新田だ。推しもろとも牢獄へ送り込んでやる」

弾を込め直し、ライフルを立てる。

残り10人

Re: 逃走中~狙撃者と逃走者たち~ ( No.16 )
日時: 2020/03/05 11:51
名前: 新田 (ID: mLlNAHkd)

推しの撃破ですか…しかしこれで怒りはしませんよ…何より平光の行動が心配ですので、なんとか逃げ続けます


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