二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

大人の人 (ルギア ダークルギア)
日時: 2020/04/11 16:51
名前: ノレ (ID: Rp4eaaXB)
参照: http:/

「来るのか来ないのかはっきりしろ」
 黒い声でダークルギアはそう言う。
「ついていくわけないだろっ!」
 ルギアは睨みながら赤く染まったルギアにしがみつく。
  (もう少し信用してくれてもいいだろう)
 ダークルギアは思う。非情で冷酷な彼だが事実、今回に限っては何もしていない。そもそもこの子どもルギアと会うのが初めてなのだ。父親のルギアに会いに来た、たったそれだけだ。
「俺が何かしたわけではない」
ダークルギアは諭すように言う。
「そんなわけないだろっ!なんでお前の手に血がついてるんだよ」
白い子どもがダークルギアのそれを見る。確かにダークルギアの両手は朱色に染まっている。
だが、子どもルギアが思うことは真実ではない。ダークルギアは冷酷な性格であったが昔から、父親ルギアに対しては強く出られないのだ。
 自分自身が認めた者、認めるをえなかった者。そのような者に危害を加えたいとは思わない。
 ダークルギア訪れた頃には、父親ルギアの刺し口から流れる血の量は吸われる酸素の量よりも多かった。
「俺は助けようとしたまでだ。それ以上でもそれ以下でもない」
「嘘つけっ、お前のことなんか信じられるか!」
子どもルギアは唸る。今、この情況で男を信頼しろというほうがおかしいのだ。
「信じられなければそれでもいいが、これからどうするつもりだ。このままいけば野垂れ死ぬだけだろう」        
 ダークルギアは小さなルギアを嘲笑する。殺された悲しさに、足元を見られているという感情を一段、2段と重ねていく。
「絶対に....殺してやる」 
「俺を恨め。そして殺せるものなら殺してみろ。それが生きる活力になるのなら......」
 大人の感情は複雑なのだ。


小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。