二次創作小説(新・総合)

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けものフレンズ二次創作 喩える者
日時: 2020/05/14 23:16
名前: 生ブスカジ (ID: RCirP1Yr)

多分けものフレンズ…?

自己満ネタ多め。


Re: けものフレンズ二次創作 争亡の夢 ( No.2 )
日時: 2020/04/14 14:31
名前: 生ブスカジ (ID: jX/c7tjl)


バッグ所長「通りで何度討伐隊が出ても返り討ちに遭う訳だ…しかし、ああなるか?普通。」

バッグ所長が双眼鏡片手に件のセルリアンを観察しているその時。

ドリー「本部から連絡来ました!えっと、今すぐその場から離れて下」

そこまで聞けば十分。

バッグ所長「!ドリー!今すぐ伏せろ!」

二人が側の雪の小山の影に身を伏せた直後、頭上を超高速でなにかが通過する。
矢継ぎ早に金属が擦れる音が響いてから、続けて数回の爆発音。



二人が身を起こした時、既に件のセルリアンは真っ黒に焦げて固まり、辺りの雪は溶けて木々は炭化した、原子爆弾の爆発後直でも呼べる様な状態だった。

その後、本部からメールが送信されている事に気がついた二人。

かなり緊急を要する事態らしい。







二人が呼び出されたのはパークのエリアの中でも一二を争う秘密地帯。世間ではあの〈エリア51〉や〈人面岩〉と同じくらいの都市伝説扱いの場所。

バッグ所長「…見慣れ無い顔だな。」
ドリー「えーと、人?なんですか?」

二人がそう思うのも無理は無い。
ロビーにも関わらず全身に防護服を着て、怪しげな音を立てる箱を背負っているのだから。


???「おっと、申し遅れましたねえ。私は生命体の歴史を研究している者。まあサンドスター工学者です。気軽に好きなように呼んでください。」

バッグ所長「呼び出したのは君なのか?一体何の用件だ?」

???「ええ。昨日見たでしょう?私の傑作品を。」

ドリー「傑作品…?まさか、あの時の!?」

バッグ所長「あのセルリアンを秒殺してアレ、君が手配したのか?」

???「ええ、ええ。対セルリアン、否。対軍戦も主眼に作った最高傑作です。どうぞ此方へ。」

Re: けものフレンズ二次創作 争亡の夢 ( No.3 )
日時: 2020/04/14 22:59
名前: 生ブスカジ (ID: jX/c7tjl)


金属製のエレベーターで下層の実験エリアに降る。何故下にあるのかというと、いざという時に天井を爆破して封じ込める為らしい。

サンドスターを利用した反重力機器で動作する新型エレベーターは、普通なら乗り心地は良いはずだが、それを帳消しにする者がさっきからいる。

バッグ所長「ところで君は何というんだ?」

???「好きに呼んでください。それよりそちらも。」

バッグ所長「バッグだ。キュウシュウエリアの責任者。そしてこっちは。」

ドリー「あ、ドリーです。えっと、くろーん?で将来は歌を歌う仕事をしたいなって。」

???「はあ、驚きましたよ。君が世界で初めて確認されたヒトのフレンズ…ほほほーーっ。」


バッグ所長「!?どうしてそれを!? 本当に何者なんだ!?」

???「私は争いを無くしたい者、それだけですよ。まあどうしてもというなら、そうですね…喩と名乗りましょうか。」

ドリー「喩…なんか意味深ですね、てゆーかどうして鳥のお面付けてるんですか?」

喩「ああ、これが無いと不安で仕方が無くて。」

そうこうしている間にエレベーターは目的の場所に着く。

「フレンズ化検証区域」

何処までがフレンズで何処までがセルリアンになるのか、その境目を調べる場所。

ドリーもかつてここに居た。
バッグ所長に連れ出されて今日至る事だが、その話は次に回そう。

ドリー「結構変わってるような…?」

喩「ええ、貴方が在籍していた時から早くも十数年…既にフレンズはパークを飛び出して、一般社会に溶け込む個体も多くいる、喜ばしい喜ばしい。」


バッグ所長「…それで本題は?」

喩「ああ、こっちですこっち。」

バッグとドリーが案内されたのは、ある水槽だった。そこには。



バッグ所長 ドリー「「なんだこれは!?」」




Re: けものフレンズ二次創作 争亡の夢 ( No.4 )
日時: 2020/04/17 06:31
名前: 生ブスカジ (ID: jX/c7tjl)


水族館の水槽にも似たその場所に、それは居た。

辛うじて猫のフレンズだったということが分かるだけ。
全身を鋭利な機械で囲まれ、薬品のプールに揺蕩うその姿は異形そのものだった。

バッグ所長「これの何処が対セルリアン用だ。これは…これは…」

喩「人人の争いで使う為の物と言いたいんでしょう?その通りですよ。」

バッグ所長「…そうか…そうだよな…そうでもなきゃ…こんな…」

仮想敵がセルリアンではなく人、その時点で既に何かがおかしい。その上に喩は続ける。

喩「この子…まあキキミミと言いますが…この兵器ユニットはパークの地下深くで発券された物。旧文明、地球外生物。そういった物ですが、いやあ、素晴らしい。フレンズとの和親力に長けている。」

ドリー「つまり、これって全然分かって無いって事ですか!?」




喩「何を今更。そもそもこれぐらいしなければ世界を相手に、軍隊相手に戦え無いでは有りませんか。ええ?所長?」


Re: けものフレンズ二次創作 争亡の夢 ( No.5 )
日時: 2020/05/05 02:50
名前: 生ブスカジ (ID: RCirP1Yr)



喩「…困った所長さんですねえ。まさかキキミミをお持ち帰りするなんて思いもしませんでしたよ。」

空っぽの水槽を眺めながら喩は呟く。

喩「まあ、キキミミはもう用済み間近でしたしねえ。手間が省けたと考えますか。」

喩「来たるべき日はもうすぐそこまで来ているのです。冥土土産ぐらい、持たせてあげないとですねえ。」




---------------------


その日の夜。
バッグ所長プライベートルーム


バッグ所長「喩…なんでこんな事が出来るんだ。あんなの…あんなの…」

遊び疲れてベッドで寝こけているキキミミを見ながら、バッグ所長は誰に言うでも無く語りかける。


バッグ所長「身体中触れたもの全て傷付ける様にしてしまったら、誰も助けられないじゃないか。こんな…ここまでして何が…あ。」


ドリー「所長?」

バッグ所長「ああ、ドリー、もう風呂上がったのか。」

ドリー「何か起きながら悪夢観ている感じでしたけど?」


バッグ所長「そうだな、悪夢だったな。起きているのに…」


ドリー「キキミミさんの事?」

バッグ所長「それもだが…フレンズをここまで好き放題するアイツの事だよ。一体どういう家庭でどんな過程で育ったんだか。」

ドリー「…そもそもあの人、生まれ育った、って感じ無かったです。そこら辺の無からぽっと湧いて、そのまま消えずに立っている…そんな感じに見えました。」


バッグ所長「…そう言われれば、そうだな。確かにそんな雰囲気だ。」






Re: けものフレンズ二次創作 喩える者 ( No.6 )
日時: 2020/05/14 23:34
名前: 生ブスカジ (ID: RCirP1Yr)


…分からない。

……ああいうものを食したら、笑顔になるのか?

………ああいうアニメを見れば、泣けるものなのか?

分からない。 笑うとか泣くとか、知らなかった。

でも、あの人は、あの人間は。私を元に戻すと言った。

こんな、戦う事しか出来ない身体なのに。

……………

キキミミ「所長、私は戦う為のフレンズ。一体どうして戦わなくて良い様にしようとする?」

バッグ所長「それはそうだ。戦う為の物だって、何も闘うだけじゃ無い。使い方次第で、誰かを笑顔に出来るんだ。 馬車、飛行機、戦車、コンピュータ、核、ロケット。戦争の為に生まれたものだって、時が経って、誰かが閃いたら、きっと良い使い方が生まれるのさ。君も同じだよ。」

…………………


キキミミ「…私が…誰かと手を繋いで…この手が…繋げる様に…」

なりたい。誰かと手を繋げる様になりたい。人間でも機械でもフレンズでもセルリアンでも何でも良い。傷付けずに握手してみたい。

ああ。これが、〈夢〉か。





次の日


バッグ所長「フレンズのみで構成された特殊部隊の新設?一体どういう風の吹き回しだ?」


電話相手「所長、何でも政府からの要請らしいです。万が一本土にセルリアンが出没した事を危惧してじえ」

バッグ所長「…つまり何か、本土にセルリアンが出る可能性が出てきたって事か?」

電話相手「…欧州の複数の鉱山でサンドスターを大量に含む石が見つかったそうなんです。パーク以外でサンドスターが見つかった初の事例で…その…このデータから計算上は…」


バッグ所長「分かった、検討会議を即急に行なうとする。他のエリアの奴らも呼ばないとな。」


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