二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ7
- 日時: 2023/05/13 21:45
- 名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)
いくちゃんです!
ナンバーズスピンオフ
このお話は、四女・七美のお話です。
このお話で、逆ハーレムに挑戦してみたいと思います。
※あんまり逆ハーレム系のお話読んだことないけど・・・
私は男が嫌い!
バカでスケベで、ずる賢くて、
人の弱味に漬け込む卑怯なやり方で、
私達女子達に嫌がらせをしてくる。
私はそんな男が嫌いだ!
だからこそ、私がそんなことで苦しんでる人達を救う!私が女も安心できる世界を作る!
しかしもっと嫌いなものがある!
それは特別扱い!
国家権力などで見逃される犯罪!
それが何より許さない!
そう、私は絶対どんな性格の悪いお坊っちゃまだろうとお嬢様だろうと容赦はしない!
- Re: ナンバーズ7 ( No.1 )
- 日時: 2023/05/14 10:56
- 名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)
私達は何が悪かったのか?
絶対何も悪くなんか無い!
だってただ・・・、
『生徒会長を出来ない人にやらせてはいけない』とか『決まったの物を強制的に変えるのはおかしい』とか
『生徒会長絶対命令でやれば学校が成り立たなくなる』と言う理由で、生徒会長リコール運動しただけなのに・・・、なぜ?なぜそれがいじめに成るの?
意味分からない!
先生も親も私達の行動を分かってくれない!
そんな気持ちで何一つ行事事の無い矯正学校に無理矢理転校されることに成った。
第1話・矯正学校の決まり
いじめ矯正学校
そこは、成績不振とかではなく、学校で理不尽に人を困らせる、特定の人間を集団でいじめる、仲間はずれや奴隷として扱うなど、悪質ないじめを働いた生徒のみを集めて矯正させる学校である。
そこはまるで監獄のような場所で中は入った者しか分からない完全シークレットの学校である。
そんなところに私達は理不尽に連れてこられたのだ!
黒服によって連れてこられた7一同
パカッ!
黒服A「ほら、降りろ!」
七美「何よ!私達が何をしたって言うのよ!戻しなさいよ!」
七斗「そうだ!そうだ!」
勇気「絶対命令を否定して何が悪い!」
黒服B「お前らは自分達の犯した罪を分かっていないな!」
七美「分からないわよ!だって、何も悪いことなどしてないのだから!」
黒服A「このままだと水掛け論になる!そのまま連行しろ!」
黒服一同「ハア!」
矯正学校専用の寮
黒服A「ほら、ここがお前らの部屋だ!入れ!」
ドン!ガチャン!
七美「何よ!ここは!」
文月「何なのよ!どう見ても監獄じゃない!」
香(赤木)「完全に牢屋じゃん!」
橙子「出しなさいよ!ここから!」
一方の男子達は・・・
勇気「畜生、実の息子にも容赦無しか!」
ゼロ「年少だろうと関係無いんだな・・・」
七斗「開けろ!俺は無実だ!」←ドアの鉄格子を握って
矯正学校では、全生徒牢獄のような部屋に1人から4人入れられる。
妃「七ちゃん、ごめんね!」
七美「妃が悪いなんて思ってないわ!悪いのはあの理事長よ!本当に意味分かんない!」
別の部屋
文月「私達これからどうなるんだろう?」
橙子「こんな留置所みたいなところに入れられるってことは・・・」
文月「刑務所みたいな生活なのかな?」
橙子「それ少年院と変わらないよ!」
文月「ただ少年院と違って設備は整ってるのよね!」
橙子「確かに、机も椅子も2段ベットもトイレまである!」
文月「無いのはお風呂とキッチンだけね」
パンパンパンパン!
妃「長野先生!」
長野「はい、レベル5の生徒達!家に取りに行きたいものがあるなら、外出届けを出してね!ただし携帯や財布などの貴重品やゲームや漫画類などの学校として相応しく無いものは持ってきてはいけないわよ!」
全員「ハーイ!」
レベル5のメンバーは不要不急の理由が無いと認められれば、外出届けを出して、外に出ることを許可出来る。
長野「言っておくけど、遅くても7時には帰ってきなさいよ!寄り道厳禁!破ったらそれなりの罰則があるわよ!だけど休みの日は午後5時だから気をつけて!」
門限は午後7時、休日は午後5時
(授業が終わるのが遅くても午後5時のため)
長野「家が遠い時は保護者に送ってもらうか、先生に頼めば車くらい出してあげるから言いなさいよ!」
どうしても門限に間に合わないと判断された時は親から送る、都合が悪かったり一人暮らし(高等部・大学部)だった場合は先生に頼んで車を出してもらえる。
七美「ってか、あしたは土曜日でしょ!授業の無い土日祝はいったい何するの?」
妃「外出出来ないもんね!」
長野「その秘密はあしたに成れば分かるわ!ほら、そろそろお風呂だから準備しなさい!」
全員「ハーイ!」
お風呂
七美「この部屋にプライバシーと言う言葉はないの?」
文月「まあ、男子部屋と女子部屋は完全に分かれてるんだから!」
橙子「しかも燃えにくく壊れにくいレンガの建物だし!」
香「覗かれる心配もないよね!」
妃「それより、ここは授業以外何もしないのよね?」
文月「うん、修学旅行・林間学校、運動会に文化祭、何より遠足1つ無いんだから!」
文月「校外活動一切無しか・・・」
七美「あるとしたら卒業式くらいね!」
全員「ああ・・・」
橙子「そんなことより、ここから出られる方法ってある?」
香「無理だよ!壁は高いし、外は何も見えないし!」
橙子「誰が脱獄の話をした!レベル5から下がることって無いかよ?」
長野「あるにはあるわよ!」
全員「長野先生!」
長野「心の教室のテストで良い成績を残した人が最後の試練に望めるの!」
七美「最後の試練って?」
長野「それは他言厳禁!私も知らないの!」
香「私も聞いてみたけど、面接とまでしか言われなかった!」
文月「つまり、面接をするが、内容は分からないのか・・・」
長野「途中からもあれば、高等部や大学部に上がる時の入試試験でも使われるわ!」
七美「仮にそれに合格しなかった場合は?」
長野「うちの系列校なら、高等部・大学部の矯正学校ね!」
文月「ってことは、他の学校も受けられるって事ですか?」
長野「ただ、最後の試練に合格しないとたとえ入試が良くても落とされるわ!面接は卒業面接としてうちで受けて、その結果を志望校に報告させてもらうのよ!」
七美「では、大学部の人達は?」
長野「『ちっとも自分の罪を反省しなかった』などと個人評価に書かれて内定取り消しとか、不採用になるの」
七美「そんなメチャクチャな!」
長野「そういう学校なのよ!それに誰が誰に何をしたのかは、この学校は慎重に見て、下してるからね・・・」
七美「何がよ!私が何をしたって言うのよ!絶対私は悪くないんだから!」
妃「七ちゃん、そんなこと言ったら内心に響くよ!」
七美「私は絶対命令を失くすために、生徒達の自由を守るために立ち向かったのよ!むしろヒーローとして扱って欲しいわよ!」
長野「松本さん!」
七美「何ですか?」
長野「ヒーロー、ヒーローと言っても、ヒーローが正義であり、正義が必ずしも正しいとは限らないの!」
七美「えっ!?」
長野「正義だからと言って、警察官が犯人を殺したりする?」
七美「するでしょう!だって悪い人から民間人を守るために拳銃を持ってるのだから!」
長野「ダメね、警察官だと言って、無闇に発泡してはいけないの!」
七美「えっ!?」
長野「詳しくは知らないけど、警察官は一発打つ毎にそれに対しての始末書、いわゆる『なぜ?撃ったのか?』っていう理由を毎回書かないといけないの!」
全員「そうなの!」
長野「それに警察官の仕事は犯人を捕まえるだけじゃない!原因を究明して、犯人に罪の重さを分からせることなの!」
七美「罪の重さを分からせる・・・」
長野「まあ、あくまで私の勝手な思い込みかもしれないけど、少なくとも警察官だって、犯人を生きて捕まえないと『なぜそんなことしたのか?』って理由聞けないでしょ!」
七美「確かに・・・」
長野「だから、何かやることにはそのほとんどに理由が、目的があるのよ」
七美「分かりませんね・・・」
長野「その為の矯正学校なんだから!」
文月「ああ、あたしらここで差別されながら生きていくんだ!」
橙子「そうよね、言わば犯罪者と同じ扱いだもの!」
香「仮に出れたらどうなるんだろ?」
長野「仮に出られてもここの中身は他言厳禁!誰にも知られたり、言ったりしたら駄目なの!」
妃「そんな!なんで?」
長野「その秘密は明日になれば分かるわ!」
果たしていじめ矯正学校がシークレットの理由は何なのか?それは次回明らかとなる!
- Re: ナンバーズ7 ( No.2 )
- 日時: 2023/05/16 22:48
- 名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)
第2話・シークレットの理由
七美「ねえ妃、土日祝に何をやるんだろうね?」
妃「分からないわ・・・」
七美「シークレットってことは!もしかして、体罰とかしてるんじゃ!」
妃「体罰って?」
七美「口で分からないなら体で分からせるのよ!」
妃「どんな感じに?」
七美「ビンタとか、お尻ペンペンとか、下手したらそれ以上の事とか・・・」
妃「それ以上って?」
七美「お兄ちゃんとかが、こっそり見てた動画みたいなこととか!」
妃「それってまさか、エッチな感じの・・・」
七美「嫌よ!そんなこと!」
妃「いや、待ってよ!学校だよ!そんなこと知られたらただじゃ済まないんじゃ・・・」
七美「でも、シークレットよ!誰にも知られてはいけないのならそんなことやっててもおかしくないじゃない!」
一方隣の部屋
文月「七美がなんか騒いでるよ!」
橙子「エッチな事されるって聞こえたような」
文月「まさか、学校だよ!」
橙子「でも、シークレットって言われてるし、あんなことやこんなことされたり・・・」
文月「そんなことするなら逃げたら・・・」
橙子「逃げれないのに?どこへ逃げるの?」
文月「そうだね・・・、じゃあそいつらをぼこぼこにしたら・・・」
橙子「出来たらとっくにやってるよ!」
文月「それもそうね・・・(ましてや大人相手に勝てっこ無いし・・・)、じゃあ大声で叫べば!」
橙子「この建物元々留置所だから、意味ないと思う・・・」
文月「そんなところを改装したの!」
一方の男子棟
七斗「俺達どうなるんだろうな?」
勇気「母さんの事だから、変なことするわけ無いと思うが・・・」
七斗「でも、この学校のやってることは、外に他言厳禁なんだろう!だったら、世間に隠さないといけないとんでもないことをやってるかも知れないんだぞ!危機感ねーのかよ?」
勇気「あるよ!何があるか未知数!どうなるか分からないのは当たり前さ!だが、何が来ようと受け入れないといけないんだよ!」
七斗「良いのかよ!強制労働的な感じで良いのか?何されても文句言えない、そんな学校で良いのかよ!」
勇気「それは元の学校も同じだろ!俺らは結局何にも言えないんだよ!」
一方
妃「それはそうと、どっちもどっちじゃないかな?」
七美「何でよ?」
妃「だって、ここに飛ばされようと、あっちに留まろうと何されるか分からないんだから!」
七美「何でよ!この学校行事事とと言う楽しい事が全く無いんだよ!」
妃「だって、留まっても生徒会長絶対命令!それから逃れたと思えば気楽じゃない?」
七美「ううっ、まあそれはそうだけど・・・」
一方隣の部屋
文月「でも、逆に言うと元の学校も絶対命令だから・・・」
橙子「女子を中心に恥ずかしい目に合わされるかもしれないんだ!」
文月「そうなると、こっちでも良かったのかも?」
橙子「そうかしら?むしろどっちに行っても地獄しかないじゃん!」
次の日
カンカンカンカン!←フライパンとお玉で起こす
看守「朝よ!起きなさい!」
七美「もう!うるさいわね!」
妃「古典的起こし方って、何であんたは何も着てないのよ!」
食堂
橙子「矯正学校で、ここが元々留置所後って言うから食事は臭いのかと思ったけど・・・」
文月「普通と言うか、栄養満点と言うか、考えられると言うか・・・」
香「しかもこれが無料で食べられるの?」
長野「親が払うのよ!」
香「ええっ!?もしかして土日祝?」
長野「平日3食、休日3食全部よ!」
文月「そんなに?」
橙子「年間何円するんだ?」
長野「それに、水道代と部屋代も含むわよ!入らないのは電気代とガス代位ね!」
文月「ここ来たら本当にヤバイんだな・・・」
長野「まあ、電気代とガス代は授業料に含まれるけどね!」
勇気「いじめの代償は親にも迷惑掛けるか!」
文月「勇気!」
勇気「理事長の息子が情けないぜ!」
七美「そんなこと無いわよ!特別扱いを受けずに、むしろそれを否定して頑張って自力で今の成績の勇気は凄いって!」
七斗「あっ・・・」
勇気「七ちゃん・・・」
七美「何?」
文月「七美!前々!ちゃんと閉めなさいよ!」
七美「えっ?ファスナー開けっぱなしなんて、八期じゃあるまいし・・・」
香「下じゃなくて上よ!」
七美「えっ?キャアアア!見た?」
七斗「ばっ、ばっちり・・・」
勇気「見たと言うより見えたと言うか・・・」
七美「誤魔化すな!変態!本当に男って・・・」
ボコッ
七美「何するのよ!」
文月「今のはあんたが悪い!」
妃「そうよ!自分のだらしなさがそうさせたんでしょ!」
長野「自分の失態を人のせいにしないの!それこそいじめの1つよ!」
香「仮にそうなら何ですか?」
長野「冤罪押し付け、兎に角早く食べてホールに来なさいよ!」
七美「嫌です!何されるか溜まったもんじゃない!」
長野「全員行く義務があるわ!」
七美「どうせ、お仕置きと言うなの辱しめでしょ!そんなことされるならここから逃げてやるわ!」
長野「誰がいつそんなことやると言った?」
勇気「七ちゃん、取り敢えず行こう!」
七美「嫌よ!校外に知られたらいけないことなんて、Aエッチな撮影か麻薬栽培とかに決まってるわ!」
文月「それを本当にやってるかどうかは分からないじゃない!」
香「勝手に決めつけるのもどうかと思う!」
長野「じゃあ、分かったわ!あなたの言う、辱しめや麻薬関係など、法に触れるいけないことなら、是非とも校外に言っても構わないわ!」
勇気「いいんですか?」
長野「だって、そんなことしてないもの!仮にそうでなければ、絶対言ってはダメよ!」
七美「分かりました!それで良いでしょう!」
ホールに集まる生徒達
勇気「なんかやけに皆ニヤ付いてるな?」
文月「なんだか楽しみにしてるような・・・」
七美「麻薬打たれておかしくなったか、叩かれて変な趣味に目覚めたか・・・」
橙子「その妄想から離れたら?」
長野「ハーイ、皆!それでは今からとあるビデオを見るけど、ちゃんと静かに見るのよ!静かにしないと部屋から問答無用で出すからね!」
七斗「ビデオ?」
七美「まさか、エッチなビデオよ!しかもヤバイ系の・・・」
長野「そこ!うるさい!静かに!」
勇気「七ちゃん静かに!」
ブー!
七美(えっ?これって・・・)
3時間のビデオ鑑賞後
長野「ハーイ、皆今日のビデオはどうだったかな?」
周り「面白かった!」
七美(えっ?これだけ?どう言うこと?)←先生の言葉が耳に入らない位固まってる
解散後
長野「松本さん!」
七美「あっ、はい!」
勇気「七ちゃんもう皆自分の部屋に戻ったよ!」
七美「あっ、そうなの?ごめんね、それよりビデオ鑑賞と言うなのアニメ鑑賞って?しかもあの高校生の少年が変な組織に小さくされるお話の映画って・・・、どういう事ですか?」
勇気「俺もビックリしたわ、途中から内容忘れたくらい・・・、それでこれがなんでシークレット何ですか?」
長野「考えてみなさいよ!いじめ矯正をするための材料が誰もが知ってる漫画のアニメ鑑賞なんて知られたら、沢山の生徒がわざと人をいじめてこっちに来るでしょ!そんなことになったら収集付かないわ!」
七美「でも、なぜわざわざアニメ鑑賞なんか・・・」
長野「これは星田先生の案なの!」
勇気「星田先生が?」
長野「それに意味もなく適当にアニメなんか選ばないわよ!」
七美「どういう基準ですか?」
長野「ジャンルとしては勧善懲悪やミステリー物!」
七美「何で?」
長野「主人公視点だけでなく、悪役とか犯人への感情移入が大事なの!」
勇気「と言うと?」
長野「なぜ、勧善懲悪物なら悪役はなぜ悪役となってしまったのか?悪役の考える世界とは何か?悪役の考える世界のメリットとはって事を考えさせられる!
ミステリーだと、犯人はなぜ犯罪者に成ってしまったのか?犯人に成らない方法は無かったのか、自分が犯人と同じ境遇に立てばどんな行動を取ってたかってのを感じて貰うのよ!」
勇気「成る程!」
七美「どういう事?」
勇気「だから、悪役は自分のやってることが正しいと思ってる、それはいじめっこも同じく、自分のやってることはいじめと感じていない!そんなことを客観的に見た上で、自分の行動を改めさせるんだよ!」
七美「成る程、なんとなく分かったような・・・」
長野「そういう事よ!いじめっ子って自分がいじめてるなんて思ってないの!だからこそ、自分と同じようなことをする人間を見てどう思うのかを、アニメを見て説いて貰うのよ!」
七美「はあ・・・」
長野「だけど、アニメはアニメだし、メジャーかつ万人受けする物しか出さない分、これを知られたらわざと人をいじめて来る人が出てきたら、意味ないでしょ!」
七美「はい!そんな奴アホですね!」
長野「だから、他言厳禁なの!分かった?」
七美「はい!誰にも言いません!」
長野「と言うわけだから、今日の映画の感想をこの原稿用紙10枚に書いてくること!」
七美「はあ?」
勇気「10枚?」
長野「書き方にもルールがあるからそのルール通り書いてきてね!足りないなら看守さんにでも言って!提出は水曜日までね!」
七美「ちょっと待って!」
勇気「10枚は地獄だ!内容覚えてないよう!」
2人の叫び声がこだましたと言う。
- Re: ナンバーズ7 ( No.3 )
- 日時: 2023/05/22 22:10
- 名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)
第3話・矯正学校での1日の生活
食堂
妃「日曜日なのに、外に出れないもどかしさ・・・」
文月「テレビ1つ無いもんね!」
橙子「何で、日曜日に勉強なのよ!」
香「でも、それで宿題も感想文もやり易いし!」
勇気「そりゃ、教えてくれる先生が居るんだから!」
七斗「捗れると言えば、捗れるよな!それに今まで家の中でぐうたらしてたけど、学校のお陰で休みでも規則正しい生活だよ」
長野「安心しきってるけど、授業料の他に莫大なここでの生活費をあなた達の親が払ってることを忘れないでね?」
勇気「普通の生徒より約3倍以上掛かるって言われてたかな?」
全員「3倍?」
長野「いいえ、約5倍以上よ!」
全員「5倍!」
文月「ヤバ!」
橙子「本当にお母さん達に迷惑掛けてるんだね・・・」
七美「迷惑?むしろこっちが迷惑よ!別に悪いことしてないのにここに連れてこられて!」
七斗「反省無しかよ!」
七美「反省?何を反省しろと?絶対戻る気無いから!あんな自由の無い校舎に!」
香「それはそうと矯正学校の授業ってどんな感じなんだろう?」
橙子「矯正させるんだから厳しいんじゃない?」
文月「やっぱ、鞭とか振るって『違うだろう!』みたいな!」
七美「それで出来なかったらお仕置き部屋とか合って、そこで痛い目に・・・」
長野「何であんたらの想像は物騒かつアダルトなの?そんな学校即廃校よ!」
七美「だって、世間にシークレットの学校なんだからそれくらいの事がされてる可能性だって・・・」
次の日
香「ええっと、教室は・・・」
文月「どうせ、今にも潰れそうで建て付けの悪い部屋なんでしょ!」
がらがら
長野「建て付け悪そうで悪かったわね!あなた達のクラスはここよ!早く入って!」
七美「まったく、何で私がいじめのレッテルなんか・・・」
文月「あれ?普通!」
香「前の校舎とあんまり変わらない」
長野「はい、皆!今日からあなた達と同じく加害者となった・・・」
七美「被害者よ!」
長野「人をいじめたなら加害者だ!」
七美「絶対認めない!絶対命令阻止運動して何が悪い!」
妃「七ちゃん落ち着いて!」
長野「と言うわけで、この子達も今日からあなた達と一緒に過ごしていくから、仲良くするのよ!決していじめたりしないこと!そんなことしたら分かってるわよね?」
全員「は~い・・・」
各々の席に座り
文月「ちゃんと時間割り見て持ってきた?」
七美「勿論よ!ってか、何で7時間目まであるのよ!」
勇気「7時間目が『心の教室』だよ!毎日行う!」
七美「ああ、面倒臭い!」
勇気「レベル3以上の生徒なら毎日やってる!」
七美「本当に意味分かんない!」
1時間目・国語
七美「ふーん、こんなの簡単じゃない!」←兄弟の中で唯一国語が大のお得意
その後も先生から出された問題に正解する七美
勇気「七ちゃん凄いなあ!」
七斗「俺も負けてられねえ!」←文系
2時間目・数学
七美「何で、皆分かるの?」←兄弟で唯一計算が苦手
勇気(七ちゃん苦戦してるな・・・)←勿論優秀
七美(当てられたくない、当てられたくない)
数学教師「松本さん!」
七美「七斗君当てられてるよ!」
七斗「『さん』なんだから七ちゃんでしょ!」
七美「男子でも『さん』付けで呼ぶ人だって居るわよ!」
数学教師「松本七美さん」
七美「わ、私ですか?」
文月「七美はあなた以外誰が居るの?」
七美「七斗の間違いでは?」
勇気「往生際が悪いなあ!」
七美「だって、答え分からなくて、後でお尻とか叩かれたくないもん!」
数学教師「そんなことはしないから!早く答えなさい!」
七美「分かりません!」
数学教師「分からないと言う解答は無しだ!仮に分からないならどこが分からないんだ?」
七美「何もかも分かりません!」
数学教師「松本さん、あなたは放課後職員室に来なさい!」
七美「ええっ!」
3時間目・体育前(の着替え)
七美「大丈夫よね?軍事訓練とかじゃないよね?」
文月「それで鞭で打たれて、『早くしろ!』とか『怠けるな!』とか罵声浴びさせられるんだ!」
橙子「でも、逃げようにも逃げられない!」
長野「早く着替えなさいよ!」
体育教師「これより、まずは4人チームを付くって貰う!」
全員「はい!」
体育教師「といっても、チームは4列横体の縦4人よ!」
全員(背の順かい!)
この日はリレーをした
4時間目・英語
七美(なんだろう?何か違和感があるような・・・)
勇気(う~ん、おかしいんだけど、おかしくない!おかしくないんだけど、おかしい・・・)
文月(えっ?思ったのとイメージ全然違う)
橙子(これがいじめ矯正学校の授業なの?)
全員(至って普通の授業としか思えない!)
昼食
橙子「ねえ、この学校おかしいと思わない?」
七斗「どこが?普通の学校じゃん!」
七美「普通だからおかしいのよ!もっと生徒に厳しかったりとか、体罰の1つや2つ合ってもおかしくないじゃない!」
勇気「それはそれで問題だけどね・・・」
文月「でも、先生の教え方とか至って普通!本校舎の授業の時とまったく同じだし・・・」
全員「うんうん!」
文月「勉強が苦手な生徒向けのアフターケアだってあるし!」
勇気「むしろ勉強の環境としたらここの校舎うってつけじゃね?」
七美「いや、その補習に秘密が!」
5・6・7時間目割愛
職員室
七美「失礼します」
数学教師「呼ばれた理由分かってか?」
七美「はい!」
数学教師「どこから分からないんだい?」
七美「えっ?」
数学教師「こんな計算が出来ないのは基礎が出来てないから、まずはその基礎を作らないと何も始まらない!どこから分からないのか言って!」
七美「あの・・・」
数学教師「何?」
七美「殴ったりとか、辱しめたりとか・・・」
数学教師「何を言ってるんだい君は!そんなこと人として出来る筈がない!たとえ頼ませれてもやらないよ!」
七美「えっ?ええっ!?」
長野「ハー・・・、七美さん!あなたはいったいどうされたいの?」
七美「何もされたくありません!」
長野「そうよね?なら良いじゃない!」
七美「えっ?矯正学校なんだから、生徒を痛め付けてでも分からせる怖い学校だから、シークレットにしてるんじゃないんですか?」
長野「あのね、あなたはこの学校の中身を勘違いし過ぎです!ここは生徒のいじめ矯正する場所ではあり、生徒を強制するわけではありません!」
七美「でも、刑務所だって悪いことしたらなんか痛め付けられて・・・、そういう辱しめを受けさせておけば外に行っても恥ずかしくて言えなくなる・・・」
長野「その物騒な発想とアダルトな考えは捨てなさい!」
部屋
妃「お帰り、どうだった?」
七美「先生にメチャクチャ怒られた」
妃「数学苦手だから?」
七美「考えがアダルトだから!」
妃「そう疑うのも無理無いけど、学校でそんなこと合ったら・・・」
七美「シークレットなんだよ!きっと私達の知らない場所とかで・・・」
看守「松本七美、そなたに面会だ!」
七美「えっ?面会!?」
- Re: ナンバーズ7 ( No.4 )
- 日時: 2023/05/23 22:40
- 名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)
第4話・母と7
七美(本当に刑務所みたい!刑事ドラマに出てきた面会室じゃない!)
ガチャン!
楓花「元気にやってる?」
七美「ママ!来てくれたの?」
楓花「あなたの着替えを渡しにね!」
七美「ここから出してよ!」
楓花「それは自分でやることよ」
七美「それって?」
楓花「自分の罪を認めるってことよ!」
七美「はあ?意味分かんない!私は何も犯してないから!」
楓花「本当に自分は悪くないとでも思ってる?」
七美「勿論!私は、『八期には生徒会長なんて出来ない!』とか、『薺ちゃんに決まった生徒会長の座を取るなどおかしい!』とか、『絶対命令を使わせるのはおかしい』って主張しただけ!それの何が悪いの?言ってみてよ!」
楓花「そう言いたくなるのは分かる!でもね、八期がなぜわざわざ自ら、嫌がってた生徒会長をもう一度やり直したいって主張したか分かる?」
七美「はあ?そんなのなんだって言えるわよ!無能を無能って言って何が悪い?」
楓花「その性格よ!」
七美「えっ?」
楓花「前役員達は、あなたのように、八期を無能と決め付け切り捨てた!だから今ここに居る!」
七美「意味分からない、アイツは何も出来ないんだよ!それはアイツ本人だって・・・」
楓花「それはやってないからよ!」
七美「はい?」
楓花「一度もやってないことを最初から出来る人なんてこの世に居る?」
七美「そんなのいくらでも・・・」
楓花「何も教えられてない前提では?」
七美「居るんじゃないの?」
楓花「居ません!100%!断言出来ます!」
七美「何でよ!」
楓花「じゃあ、知識の無い人が、先生に成れたりする?」
七美「それは・・・」
楓花「そんな先生聞いたこと無いわ!」
七美「ママは何しに来たの?」
楓花「唯一、いじめを働いたダメ娘に説教しに来たのよ!」
七美「だから、私は悪くないって!」
楓花「だったら、なぜ八期に生徒会長をやらせてあげないの?」
七美「そんなのアイツが出来ないからに決まってるじゃん!」
楓花「それはあなたの決め付け!」
七美「どこが?」
楓花「だって、八期は去年初めてリーダーに挑戦したもの!」
七美「それで出来なかったって証明されたじゃん!」
楓花「されてない!むしろ、役員や顧問にいじめられてた!それで何も出来なかったのよそんな状況を聞いてやり直させないあなたの考えはどうかと思うわ!」
七美「何でよ!出来なかったから、出来ないんでしょ!もう一度やったって何の意味もないじゃない!ましてややり直しの条件に絶対命令なんてバカじゃないの?」
楓花「バカはあなたよ!八期の気持ちをまったく考えてない!」
七美「はあ?」
楓花「八期はね、自分から『生徒会長として仕事を全うしたい!』、『皆から頼りされる生徒会長に成りたい、やり直したい』って主張してきたの!あの子の性格なら諦めるかと思ったから『何で意地でもやりたいの?』って聞いたわ!そしたら何て言ったと思う?」
七美「『邪魔されたのが腹立つから、皆を黙らせたい!』か『嫌な人間は全員追い出す!』とか言ったんでしょ!」
楓花「本当に分かってないわね!八期は『選ばれたからには最初から最後まで全てを全うしたい!出来る仕事を1つでも良いから、1年間生徒会長という責任を持ちたい』ってね!」
七美「アイツ、責任の意味分かってるの?」
楓花「多分、分かってない!でも、意地でも生徒会長の仕事を学ぼうとあの子は自ら志願したの!その想いをあんたは踏みにじったの!」
七美「踏みにじった?私を悪者にしないで!私はアイツが暴走しないように止めただけ!それのどこが悪いって言うのよ!」
楓花「そう思うなら、あの時何で生徒会長に立候補しなかったの?」
七美「知らないの?3年生は生徒会長できな・・・」
楓花「半年前よ!何であなたは立候補しなかったの?」
七美「そんなの私の勝手じゃん!」
楓花「そうね、勝手ね!でもその勝手が今の学校に関わることに成ってる!」
七美「あんなことに成るなんて誰も想像出来ないわよ!」
楓花「ええっ、でもあの時あなたがやっていれば、今のあなたはこんなところに居なかったかもしれないじゃない?」
七美「何でママは私を悪者に仕立て上げたいの?」
楓花「あなたが自分の罪を認めないからでしょ!」
七美「だから、私は何も悪くないって!全部アイツが、八期が悪いのよ!自分勝手にわがまま言って、自分の都合のようにして貰って、優遇されて、そんな横暴が許されると思う?意味分かんない!」
楓花「あなた八期が優遇されて絶対命令を貰ってると思うの?」
七美「だって、そうでしょ!どうせ、生徒会長成っても文句言われて、誰も言うこと聞かず、いじめられるのなら、絶対命令で自分を上にしてこき使わせて、全生徒が自分の下僕になって万々歳ってことでしょ!最低!」
楓花「最低なのはあなたの思考回路よ!」
七美「どこが?絶対命令ってそんなものでしょ!」
楓花「そんな使い方されたら、今頃あの子も文句無しでここに来るわよ!」
七美「はあ?絶対命令で守られるんでしょ?」
楓花「暴走したら、まず本当にリーダー向いてないって事だから!それにあなた絶対命令を自分が周りを服従する事が出来るって思ってる?」
七美「そうよ!絶対命令はそう言うものでしょ!」
楓花「八期に聞いたら、『絶対命令は全ての責任が自分にのし掛かる!つまり何か合ったら自分の責任』って言ってたわ!」
七美「はあ?アイツバカ?」
楓花「バカはあんたよ!一生使うな!」
七美「そんなの口先だけでしょ!」
楓花「有言実行、怖がって何度も先生達に質問してるわ!」
七美「何で?」
楓花「下手に決定付けて、自分に責任が重く乗らないように・・・」
七美「責任の擦り付けあいね」
楓花「そう捉えられてもおかしくないけど、自分が少しでも関われば指示した自分も悪いって認めるわよ」
七美「対策思いつかない癖に!」
楓花「事実だけど、何でそういったネガティブな感情は当てられるの?」
七美「姉ですから!」
楓花「姉なら、弟の心情位察して許してあげなさいよ!」
七美「嫌だ!私は事実だから主張したの!」
楓花「あのね、学校は失敗する場所なの!」
七美「はあ?学ぶ場所でしょ?」
楓花「だから、失敗を学ぶの!経験のある大人が子供に色んな事を教えるんだから、子供が最初から何も出来ないことも、間違ったり、失敗することも当たり前なの!むしろ先生はその失敗から次はこうしようとか、何が間違ってるのかを教えるの!」
七美「でも、絶対命令・・・」
楓花「仕方ないじゃない!無いと、あの子はまた役に立たない生徒会長のままに成る可能性が高いもの!」
七美「ママは私を助けるよりも八期が良いんだ!」
楓花「そう言う訳じゃ、それに助けるも何もあなたが自分の罪を認めない限り・・・」
七美「もういい!帰って!私は絶対悪くないんだから!」
楓花「あっ、そう!周りから批評中傷受けても知らないわよ!」
七美「そんなこと言う人間が悪いのよ!そんなやつ痛い目に遭わせてやるんだから!」
ガチャン!
楓花「本当に反省無しね、このままだと、家に帰る気も無さそうね・・・」
廊下
七美「ママなんか大嫌い!私は何も悪くないのに・・・、家なんか戻るものか!」
- Re: ナンバーズ7 ( No.5 )
- 日時: 2024/11/20 21:55
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
第5話・S4現る!
文月「今のところ変な場所ってわけでは無さそうね?」
香「確かに、皆普通に授業を受けて、規則正しい生活を送ってるだけだもの!」
橙子「ただの全寮制の学校と変わらないわね!」
七美「運動会や文化祭とかがあればの話だけどね!」
香「そう言うルールだからね・・・」
文月「後なんで、部屋の鍵が内側でなく外側掛けなの?牢屋か!」
橙子「逃げられないようにする為じゃない?」
七美「なんで学校なのに留置所みたいな生活しないといけないのよ!全く、私達が何をしたって言うのよ!」
男子A「おい!」
七美「何?」
男子B「ここは俺達の席なんだよ!退いてくれないか?」
七美「はあ?」
文月「ここは学校の共有スペースよ!どこ座ったって私達の勝手じゃない!」
橙子「そうよ!早い者勝ちよ!だいたいどこにあんたらの席だって名前が書いてあるのよ!」
男子C「ここは俺達がいつも座って食べる場所って決めてるんだよ!邪魔だからどけ!」
七美「嫌よ!あんたらが別の場所に行けば言い話じゃない!」
男子A「何だと?俺らに逆らうって言うのか?」
男子B「俺達を敵に回したら恐ろしいってことを教えてやるよ!」
七美「何するつもり?」
男子D「先生!この人達が俺達の席を勝手に取りました!」
男性教師「コラ!何をやってるんだ?」
七美「違うわよ!」
文月「言い掛りだわ!」
男子C「早く退けよ横取り女!」
男性教師「君達、ここは共有スペースなんだから早い者勝ちってことは知らないのか?」
七美「知ってるわよ!」
男性教師「だったら・・・」
七美「私達がここに先に座って食べてたのよ!コイツらが後から来たんだから!」
男性教師「皆、どうなんだ?」
女子生徒A「いえ、彼女達が勝手に・・・」
女子生徒B「彼らが先に来てたのに取ったんです!」
文月「嘘付け!」
橙子「私達が先だったわよ!」
男性教師「皆、君達が勝手に取ったって言ってるじゃないか!」
ゴン!
男性教師「うわあ!」
七美「このバカ教師!」
ガン!ガン!ガン!ガン!・・・
七美「お前らも・・・」
男子A「なんだやるのか?」
男子B「わめいても知らないぞ?」
面会室
楓花「七美?」
七美「何?私より末の弟を守るオカン!」
楓花「話は長野先生から聞いたわ!食堂で暴れて先生やほとんどの生徒を病院送りにしたって?」
七美「私は何も悪くない!あのバカ教師と周りの嘘つきが悪いのよ!」
楓花「ええ、多分そうね」
七美「信じてくれるの?」
楓花「やってることが八期と同じよ!」
七美「どこが?」
楓花「食堂で暴れたり、理不尽な事に腹を立てて生徒だけでなく先生までもをぼこぼこにすることが!」
七美「アイツらの自業自得でしょ!」
楓花「だからって、手は出したらダメでしょ!」
七美「口で分からないなら体で分からせるしかないでしょ!どうせ誰も信じてくれないんだし!」
楓花「そんなこと無いわよ!」
七美「なんで?あの後理不尽に怒られて・・・」
楓花「私が逆に『それでも教師か!』って怒鳴ってやったわ!」
七美「ママ、何やったの?」
楓花「あなたの服には隠しカメラがあるのよ!生徒皆に付いてるけどね!」
七美「そうなの?」
楓花「ええっ、元は八期を守るために付くって貰ったのを矯正学校でも使わせるようにしたの!あなたが入る前から荒れた子や人を陥れる子が多かったらしく、理不尽にレベルをあげられた子も居て、その子が殺人を犯した事もあって・・・」
七美「何それ?」
楓花「『先生が悪い』の一点張りで今も『自分が無実だ』って訴えてるわ」
七美「私も訴えたいわよ!」
楓花「その為のカメラなの!そのカメラを見たから、私はあなたを信じてるの!でも、今日あなたに殴られた教師は見てなかったどころか、揉み消してたのよ!」
七美「最低じゃない!」
楓花「聞いた話によると、あんたがぼこぼこにした主犯の生徒達はどこかの御曹司で、会社のイメージを悪くしたくないからって、大金払って揉み消してたらしいわ!」
七美「最低じゃない!」
楓花「まあ、理事長は関わってないから安心して!むしろ『私は自分の息子だろうと贔屓するつもりはありません!』って言って、御曹司の社長達に今説教して別の意味で学校が大変なのよ!」
七美「むしろ、ソイツらがここから追い出したらどうなのよ?」
楓花「社達も、大金出して通ってるのに『頭が良いのに退学』はイメージ悪いからって・・・」
七美「そんなの知ったこっちゃないわよ!」
楓花「兎に角、お母さんはあんたの味方でもあるから!何か変なことに巻き込まれたら絶対助けてあげるから!」
七美「まあ、今日の事信じてくれたからママの言うことは信じるけど、私ここ抜けるつもりは無いからね!」
楓花「それは、『自分が悪くない』から?」
七美「違う!例え抜けてもアイツの『絶対命令』と言うものでこき使われたくないから!」
楓花「八期は八期成りに頑張ってるわ!」
七美「どうだか、どうせ何も出来なくて人に任せっきりなんでしょ?」
楓花「家事を一切しないあなたよりはマシよ!」
七美「何でよ?」
部屋
妃「どうだった?」
七美「まあ、ママは私の事信じてくれたわ!」
妃「七美ちゃんがぼこぼこにした相手なんだけど・・・」
七美「どこかの御曹司でしょ?ママから聞いた!」
妃「それだけじゃないの?」
七美「何?」
妃「周りが庇わなかったよね?」
七美「そうね」
妃「実は、あの子達その御曹司達、通称S4っていうんだけど・・・」
七美「S4?どういう意味?」
妃「メンバーのイニシャルがSが付くからSが付く4人でS4!」
七美「そうなんだ・・・」
妃「そのS4に弱みを握られて脅されてたんだって!」
七美「はあ?」
妃「だから、4人の強さを知ってたから、4人に従うしかなかったの!」
七美「だとしても私は許さないわよ!それでS4のメンバーは?」
妃「1人目は堺徳、お茶の家元の息子らしいわ!
2人目が坂田 補、音楽家の息子なんですって!
3人目が斎藤 井史、どこの金持ちかは分からないけど、4人の中では物静かな性格らしいわ!
4人目が西原 辛二!
S4のリーダーで、大財閥の御曹司!喧嘩早い性格で、理不尽に殴ってきたりするって皆言ってた!」
七美「ふーん」
妃「ちなみに皆、私達より年下!」
七美「後輩だったの!」
妃「下手したら七ちゃんが弱いものいじめって言われてたよ!」
七美「喧嘩も出来ないくせにイキるからよ!ねえ、この学校に生徒会みたいなものはないの?」
妃「ああ、無いみたいだよ!ここの統治もあっちの学校がやるって言ってたような・・・」
七美「何それ?これじゃどこに居ようと一緒じゃない!抗議よ!抗議!」
妃「意見箱が合ったような・・・」
七美「よし、意見してやるわ!どこに行けばいい?」
妃「食堂か、看守に渡しても言いそうだよ!」
七美「じゃあ、看守が来たら呼んで!」
妃「あっ、ここに逆ポストあるから!」
七美「とことん逆ね!この施設!」
妃「しかし行事事が無いって暇だね!運動会も文化祭も、遠足も修学旅行もそして部活動1つ無いなんて・・・」
七美「本当に何を求めて生きていけばいいのよ!そうだわ、それも書けば・・・」
妃「読んでくれても、その要望が通るかまでは分からないよ!なんせあっちの学校の生徒会長が読んで決めるし!」
七美「キー!何でアイツが・・・」
妃「どちらにしろ最後に決めるのは生徒会長だから!」
七美「嫌みも含めて送ってやる!」
八期は一通り呼んだが、
『いじめをした分際で何を言ってる』と返ってきたので当分改善される事が無かったのは別の話!
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