二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中~最後の希望~【完結!】
- 日時: 2020/07/07 19:00
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
モンブラン博士の逃走中!
今回の舞台は小さな村。村人は45人もの盗賊達に平和を脅かされていた。
集められた逃走者に告げられたミッション、「盗賊を倒してほしい」。
1人、1人の確保が後々に影響を及ぼしてくる逃走中。
用意された賞金はわずかに7200円……
果たして逃走者達は120分を生き残り、盗賊の手から村を守り、賞金を獲得することができるのか。
本作は逃走中終了後に戦闘ミッションがあります。
両方成功して初めて7200円が獲得できます。
逃走者一覧
桜坂しずく(虹ヶ咲スクールアイドル同好会)
津島善子(ラブライブ! サンシャイン!!)
中須かすみ(虹ヶ咲スクールアイドル同好会)
西木野真姫(ラブライブ!)
渡辺曜(ラブライブ! サンシャイン!!)
相田マナ(ドキドキ! プリキュア)
海藤みなみ(GO! プリンセスプリキュア)
山吹祈里(フレッシュプリキュア!)
愛崎えみる(HUGっと! プリキュア!)
羽衣ララ(スター☆トウィンクルプリキュア)
ロビンマスク(キン肉マン)
ブラックホール(キン肉マン)
ジャック・チー(キン肉マン)
シルバーマン(キン肉マン)
ヘイルマン(キン肉マン)
リー(荒野の7人)
ブリッド(荒野の7人)
ベルナルド(荒野の7人)
ヴィン(荒野の7人)
桑畑三十郎(用心棒)
ロディ(オリキャラ)
ウィオ(作者)
クロノスエボル(作者)
エイジア(作者)
応募用紙>>1
- Re: 逃走中~最後の希望~ ( No.20 )
- 日時: 2020/07/05 21:44
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
相田マナはハンターに追いかけられていたが、確保されるとは微塵も思ってはいなかった。彼女には生まれついての強靭で前向きな精神力が備わっていた。
ぐんぐんと距離を離していき、ハンターを撒いてしまう。だが、さすがのマナも両膝に手を置き、疲労困憊した身体を休め呼吸を整えていると、寡黙なガンマン、ブリッドが姿を見せた。マナは笑顔を向けるが、返事は無い。気づいていないのだろうかと首を傾げた刹那、ブリッドがマナに足払いを仕掛けた。不意を突かれ、転倒するマナを、ブリッドは無言で立ち去っていく。少女はスカートの埃を払って言った。
マナ「きっとブリッドさんは機嫌あまりよくなかったのかもね」ポンッ!
マナ「え……?」
振り返ると、いつの間にか両肩をハンターに掴まれていた。
マナ「えええええええええっ!?」
マナは驚愕の声を上げることしかできなかった。
60:00
残り1時間ジャストで逃走確実と言われていた、相田マナは散った。
曲がり角では、ブリッドとロディが隣に並び話していた。
互いの顔は見ず、言葉だけを交わす。
ブリッド「……これで良かったのか」
ロディ「ああ。マナちゃんには悪いが、これが1番だと俺は思うんだ。
ヴィンにも納得してもらっている」
ブリッド「……」
59:47
残り逃走者
桜坂しずく 中須かすみ 西木野真姫
渡辺曜 海藤みなみ
羽衣ララ ロビンマスク ブラックホール
リー ブリッド ベルナルド ヴィン
桑畑三十郎 ロディ ウィオ エイジア
- Re: 逃走中~最後の希望~ ( No.21 )
- 日時: 2020/07/05 21:48
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
58:09
ベルナルド=オライリーは西木野真姫の両肩に手を置き、腰を屈めて目線を合わせると、厳しいながらも優しさのこもった口調で語った。
ベルナルド「いいか、よく聞け。生きていればいつか逃走成功する日が来るかもしれん。だが、命を失ったらお終いだ。だからお前は生き残る選択をするんだ。わかったな」
盗賊達には情けなどはない。歯向かうものは女子供であれ銃を向ける。
玩具ではなく本物なのだ。単なる女子高生に過ぎない真姫では、どういう結果を生むかは想像に難くはない。けれど、真姫は食い下がった。ベルナルドという男は決して愛想がよいわけではない。けれど、厳しいながらも確かな優しさがあるのだ。彼女は自分が彼を少しでも守ることができたらと思い、二の句を告げようとした。しかし、ベルナルドは人差し指で真姫の唇に触れて言葉を塞ぎ、彼女の顔をじっと見つめ、哀愁の帯びた顔で言う。
ベルナルド「お前の親父さんは立派な人だよ。会ったことはねぇが、娘をここまで育てたんだ。お前を守る為ならなんだってするだろうな。俺にはそんな覚悟はない」
彼は親も無ければ妻も子もいない。孤独なガンマンなのだ。家族を持つ、育てるという道は、この職業を選んだ時点で捨て去った。だからこそ、真姫の父に同じ男として、自分ができないことをしているということに対し、憧れの感情を抱く。
帽子を目下に深く被ると、手刀を勢いよく真姫の首筋に当てた。
真姫「おじさん……」クタッ
西木野真姫 気絶
真姫は小さく呟き、気を失った。
男は背中を向けて、ぽつりと言った。
ベルナルド「真姫。少しの間だったが、お前と交流できて楽しかったよ」
男は自分が何をすべきか、答えを見つけていた。
50:00
残り逃走者
桜坂しずく 中須かすみ
渡辺曜 海藤みなみ
羽衣ララ ロビンマスク ブラックホール
リー ブリッド ベルナルド ヴィン
桑畑三十郎 ロディ ウィオ エイジア
- Re: 逃走中~最後の希望~ ( No.22 )
- 日時: 2020/07/06 11:03
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
三十郎は氷の剣を生成しているウィオに近づくと、氷の刃を握りつぶした。
あまりに突然のことに青年は驚愕した。
ウィオ「!?」
三十郎「氷の剣ってのは猛暑じゃ役に立たねぇ。命が惜しいなら、確保された方が賢明ってもんだ」
男の言葉は的を射ていた。年長者の意見に、ウィオは同意した。
袴の中に手を入れ、悠然と歩く用心棒に、青年は大きな声で言った。
ウィオ「あのっ!」
三十郎「なんだ」
ウィオ「絶対……絶対に盗賊を倒してくださいよ。俺たちの分まで!」
三十郎「やるだけやってみる」
三十郎の言葉が、それほど青年の胸に希望を与えたかは説明するまでもない。
その後、ウィオは自らハンターに確保された。
曜「困ったなあ……」
しずく「出られませんね」
渡辺曜と桜坂しずくは、ゴミ箱の中に身を潜め、蓋をそっと開けて外の様子を伺っていた。ゴミ箱に隠れる提案をしたのは曜である。逃走中に多数参加経験のある彼女はやたらに動き回るより、ひとつの場所にじっとしていた方が逃走成功確率が上がることを知っていたのである。中から覗いてみると、ハンターが周囲を歩き回っているのが分かった。気づかれたらゴミ箱の中にいては逃げ出すことはできず、一巻の終わりだろう。心拍数が増す中、突然、強い光に目がくらむ。
何者かが蓋を開けたので太陽の光が一気に差し込んだのだ。
ヴィン「子供がこんな狭くて暗い中にいたら健康によくないぞ。さあ、出た出た」
曜「あの、ちょっと!?」
しずく「え、な、何するんですか!?」
困惑するふたりの服の後ろ首を掴んで強引にゴミ箱から出すと、彼女達の尻を蹴って前に突き出す。
ピピッ!
曜&しずく「「え……!?」」
ピピッ!
曜&しずく「「わあああああああああっ!」」
ハンターを相手に逃げ回るふたりを、腕を組んで眺め、ヴィンは淡々と言った。
ヴィン「子供ってのは元気でいいねえ。俺にゃ、同じことはできねぇよ」
しばらく逃げ回っていたふたりだが、やがて、ハンターに確保されてしまう。
20:00
渡辺曜 確保
19:59
桜坂しずく 確保
ヴィン「これで大体の子供達は確保されたか。あとは時間が来るのを待つだけだ」
19:55
残り逃走者
中須かすみ
海藤みなみ
羽衣ララ ロビンマスク ブラックホール
リー ブリッド ベルナルド ヴィン
桑畑三十郎 ロディ エイジア
- Re: 逃走中~最後の希望~ ( No.23 )
- 日時: 2020/07/06 11:07
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
逃走中も残り時間3分を切った。村の中心にある広場に、残った逃走者達が続々と集まってくる。
一番乗りで到着した桑畑は顎髭を撫で、皆の到着を無言で待っていた。
ブラック「カカカカーッ!」
漆黒の身体に顔に丸い穴を持つ超人、ブラックホール。
ロビン「正義超人として、今回の逃走中は逃走成功しなければならなかった」
白銀の騎士、ロビンマスク。
ロディ「ヒーハー! 正義の味方、ロディ参上!!」
若きガンマン、ロディ。
ブリッド「……」
命を懸ける危険な仕事と真剣勝負を好む、ブリッド。
リー「結構、残ったものだな。全滅するとばかり思っていたのだが」
クールな皮肉屋、リー。
ヴィン「仲間が大勢ってのは賑やかでいいねえ」
ベルナルド「相手は45人だ。とてもじゃないが、足りねぇよ」
陽気な人格者のヴィンと真姫と一緒に行動していたベルナルドも合流。
エイジア「先輩方、俺を忘れないでくださいよ」
多彩な能力を扱える作者のエイジア。
みなみ「プリキュアとして、きっとみなさんの力になれるわ」
キュアマーメイドの海藤みなみ。
かすみ「かすみんだって、逃走成功くらいできますけど!」
みんなのアイドル、かすみん。
三十郎「これで全員か」
ロディ「みなみちゃんとかすみちゃんが残ったのは予想外だったぜ」
リー「美人薄命とはよく言ったものだ」
かすみ「かすみんは美人じゃなくて可愛いんですよ!
でも、嬉しいですぅ!」
ヴィン「ガキのお守りをしている余裕はねぇよ。君たちは、ハンターに確保された方がいいんじゃないか」
00:10
???「オヨ~!」
空から何か降ってきたので、全員が飛びのく。
人型の穴が開き、中からボロボロで這い出てきたのは。
ララ「オヨオエ~。シルバーマンの腕力強すぎるルン。上空まで飛ばされて、やっと戻ってこれたルン」
00:00
逃走中終了。
三十郎「妖怪の小娘がまだ生き残っていたとはな。ハッハッハッハッハ!」
ララ「だから私は妖怪じゃなくてサマーン星人ルン!」
リー「地獄旅行にしては、豪華なメンバーだ」
残った12人は45人の冷酷非情な盗賊達を倒すことができるのか。
- Re: 逃走中~最後の希望~ ( No.24 )
- 日時: 2020/07/07 17:24
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
海藤みなみはキュアマーメイドに変身し、キュアミルキーに変身したララと、能力を開放したエイジアを左右に並ばせ、まずはエイジアに指示を出す。
マーメイド「エイジアさん、お願いできるかしら」
エイジア「アクアオーラ!」
青年の両手の甲から放たれた水流を浴びた盗賊達は落馬。しかしすぐに起き上がり、銃の引き金を引く。けれど、火薬が濡れているので使い物にはならなかった。
マーメイド「ミルキー、今よ」
ミルキー「ミルキーショック!」
電流が5人の盗賊に炸裂し、彼らを失神させる。
そしてブラックホールが穴で銃を吸い込んでいった。
ブラック「吸引ブラックホール!」
5人撃破
45人→35人
ロビン「仲間の能力を見極めつつ、敵の命も守る。彼女らしい良い戦法だ」
ロビンマスクが感心していると、崖の上から無数のカードが飛んできて、生き残り組にヒット。
マーメイド&ミルキー「きゃああああッ」
ブラック「カ、カカカカカ……」
キュアマーメイド 脱落
キュアミルキー 脱落
ブラックホール 脱落
瞬く間に3人が倒され、残るは9人となってしまった。
そこへ、カードを投げた本人が姿を現す。透明なカプセルに血管が浮き出た醜い顔を覆い、白いタイツ姿に腰に細剣を携帯した異形の怪人。男を見たエイジアは、顔が青くなった。
エイジア「あんたはジェネラルシャドウ!? どうして敵側に?」
シャドウ「別にお前たちに恨みは無いが、雇われたのでな」
エイジア「マルチオーラ!」
エイジアは我を忘れて突撃する。策も何もなく男に殴りかかる。
好敵手である彼が敵になったことが、彼には信じられず、認めたくはなかった。
噴き出した怒りを拳に込めるが、シャドウは瞬間移動で回避。青年の背を切りつけ、意識を奪う。
エイジア 脱落
シャドウ「さて、これで8人となったが、どうするかね?」
ロディ「戦うに決まってんだろ」
シャドウ「ほほう。戦闘続行というわけですな」
シャドウが指を鳴らすと、馬に乗って盗賊達が続々と突撃してくる。
生き残った8人の戦士は正面から向かい合う。
ブリッドはシャドウから視線を離そうとしない。彼は見つけたようだった。
自分にとって相応しい獲物を。
ブリッド「……」
ヴィン「ここはお前に任せるよ」
ブリッド「……」
シャドウ「面白い。俺と闘るというのか。乗ったぞ」
無言で睨み合う両者。邪魔者は誰もいない。ふたりだけの真剣勝負。
決着はすぐに付く。
シャドウ「トランプ・カッター!」
シャドウが指の腹で投げたカードがブリッドの右胸に刺さる。
だが、シャドウも胸に違和感を覚えていた。
ブリッドのナイフが正確に心臓を突いており、マントは銃で撃ち抜かれていた。
シャドウ「フフフフ、ただの人間でありながら、天晴だ」
よろめくシャドウを息があると感じ、二発目のナイフを構えるブリッド。
だが、それを投げる力はなく、前のめりに倒れ、ナイフは地に刺さる。
時間差でシャドウも倒れ伏し、動かなくなった。勝負は相打ちで幕を閉じた。
ブリッド 脱落
残り7人