二次創作小説(新・総合)
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- アンダーテール2
- 日時: 2020/06/23 19:15
- 名前: 犬小説家 さくもち (ID: 2H8l6W4S)
前回までのあらすじ
自殺を図ろうとしてイビト山に落ちたニンゲンの子は、かろうじて生きていた。その地下で出会った黄金の花『フラウィ』に、『友情のカケラ』と称された弾幕を放たれる。死にかけたニンゲンの子は、ぎゅっと目をつぶった......!!
その時だった。
「ギャッ!!!」
フラウィの悲鳴が私の耳に滑り込んできた。
「......??」
恐る恐る目を開いた。
そこに居たのは、羊のような、ヤギのような、白くてふわふわしていて、藍色の服に身を包んだ謎の生き物だった。
「なんて酷い。こんなにかわいいニンゲンを、殺そうだなんて。」
心暖まる声だった。
「私は『トリエル』。このいせきの管理人です。いつもここでニンゲンが落ちて来ないか確認しているのよ。」
私は先程のトラウマが忘れられず、警戒してトリエルを睨んだ。
「それにしてもここにニンゲンが落ちて来るなんて本当に久しぶり。」
トリエルは私をなだめるように微笑んだ。
「こっちよ。」
私はトリエルを追いかけた。
そこにはたくさんのボタンが並んでいた。
「このいせきには、パズルが沢山あるの。それが昔からのならわし。」
トリエルはなれたようにボタンを踏んだ。
カチッ!
「ドアが開いたわ。ついてらっしゃい。」
その後何度かパズルを解かされた。
「次は、あなたがモンスターに襲われたときの対処法を教えるわ。」
そこにはかわいらしいマネキンがぽつんとたっていた。
「殺さないようにモンスターと楽しく会話するのよ。そうして時間を稼いで、私の助けを待つのよ。」
私はマネキンにそっと話しかけた。
「えっと、はじめまして。」
「......」
「あなたの名前は?」
「......」
「あ、こういう時は私から名乗った方が良いのかな?」
「......」
会話は弾まなかった。だがトリエルは嬉しそうだ。
「バッチリよ!あなたには才能があるわ!」
トリエルはもふもふの手をたたいて私を褒めた。
私は照れなかった。こんなんで才能?でもトリエルの優しさには感謝する。
するとトリエルは急に重い表情で言った。
「あなたには重要なお願いをしなければならないわ......。」