二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中 姫様と逃走者達 【完結!】
- 日時: 2020/07/05 09:35
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
モンブラン博士の逃走中、第4章の中盤です!
「逃走成功した方には賞金を好きなだけ差し上げますわ」
プリンセス・チョコ・パ姫の発した一言により開催が決定した逃走中。
最小規模ながら賞金の制限は無い。
70分間逃げ切り、逃走成功を果たすのは誰になるのか。
そして逃走中の裏にはとんでもない秘密があって……
参加者一覧
小泉花陽
中須かすみ
宮下愛
香久矢まどか
応募用紙>>1
重要なお知らせ>>4
- Re: 逃走中 姫様と逃走者達 【作者 応募】 ( No.3 )
- 日時: 2020/07/04 07:24
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
クロノスエボルさんへ
朝早くからのご応募、ありがとうございます。
- Re: 逃走中 姫様と逃走者達 【お詫びのお知らせ】 ( No.4 )
- 日時: 2020/07/05 09:10
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
大切なお知らせです。クロノスエボルさん、そして作者のみなさん。
誠に勝手ではありますが、今回は応募枠を無しにします。
理由としては次回作で大規模な応募を行うため、そちらで作者の皆様に活躍された方がより喜んでいただけるだろうと判断したからです。
突然のお知らせで申し訳ございませんが、なにとぞご理解いただけますとありがたいです。
- Re: 逃走中 姫様と逃走者達 【お詫びのお知らせ】 ( No.5 )
- 日時: 2020/07/05 09:24
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
デザート王国のスウィート・チョコ・パ姫は窓から差し込む朝日の光で目が覚めました。バルコニーへ足を運んで、大きく伸びをします。眼下を見下ろしますと、朝早い時間でしたが農民たちが畑を耕していました。長く綺麗な桃色の髪を風に靡かせながら、美しい姫君は微笑を浮かべました。朝食を食べ、デザートに大好物のチョコレートパフェに舌鼓を打った後、軍隊の総司令官であるブラック将軍を呼び出し、優しい口調で語りました。
姫「王国も平和で何よりですわね」
将軍「農民は田を耕し、騎士は剣術に励み、平和そのものと言えましょう」
姫「この平和が永遠に続くことを願って逃走中を開催したいと思いますの」
将軍「素敵な提案ですな。大会が盛り上がりを見せるよう、私が様々な世界から逃走者を集めてご覧に入れましょう」
姫「今回の任務はあなたに任せましたよ。ブラック将軍」
姫の命を受けた将軍は後ろに腕を組んだまま、無表情な顔で口を動かしました。
将軍「御意」
それから数日後、ブラック将軍の手で集められた逃走者が一同に集ました。
姫は椅子から立ち上がりますと、上品に銀色のドレスの裾を持ち上げ一礼しました。
姫「逃走者の皆様、ごきげんようですわ。私がスウィート・チョコ・パ。
このデザート王国の姫です」
あまりの気品と姫から溢れるキラキラとしたオーラにしばらくは圧倒されていた逃走者達でしたが、やがていつもの調子を取り戻して自己紹介をはじめます。
愛「ちーっす! あたしは宮下愛、お姫様も愛しているよ、愛だけに!」
かすみ「はいはーい! この中では1番可愛い中須かすみこと、かすみんでーす!」
花陽「あの……私、小泉花陽と言います……お姫様、よろしくお願いいたします」
まどか「ごきげんよう。私は香久矢まどかと申します」
全員の自己紹介を聞いた彼女はにっこりと笑って。
姫「皆さま、とても個性的ですわね。当日はとても楽しい一日になりそうですわね。長い道中お疲れでしょうから、今日はたくさん食べて休息をとって、明日に備えてくださると嬉しいですわ」
一同「わーい!」
姫の厚意に感謝をして、その日は誰もが大いに食べて飲んで眠りました。
デザート王国のスウィート・チョコ・パ姫は窓から差し込む朝日の光で目が覚めました。バルコニーへ足を運んで、大きく伸びをします。眼下を見下ろしますと、朝早い時間でしたが農民たちが畑を耕していました。長く綺麗な桃色の髪を風に靡かせながら、美しい姫君は微笑を浮かべました。朝食を食べ、デザートに大好物のチョコレートパフェに舌鼓を打った後、軍隊の総司令官であるブラック将軍を呼び出し、優しい口調で語りました。
姫「王国も平和で何よりですわね」
将軍「農民は田を耕し、騎士は剣術に励み、平和そのものと言えましょう」
姫「この平和が永遠に続くことを願って逃走中を開催したいと思いますの」
将軍「素敵な提案ですな。大会が盛り上がりを見せるよう、私が様々な世界から逃走者を集めてご覧に入れましょう」
姫「今回の任務はあなたに任せましたよ。ブラック将軍」
姫の命を受けた将軍は後ろに腕を組んだまま、無表情な顔で口を動かしました。
将軍「御意」
それから数日後、ブラック将軍の手で集められた逃走者が一同に集ました。
姫は椅子から立ち上がりますと、上品に銀色のドレスの裾を持ち上げ一礼しました。
姫「逃走者の皆様、ごきげんようですわ。私がスウィート・チョコ・パ。
このデザート王国の姫です」
あまりの気品と姫から溢れるキラキラとしたオーラにしばらくは圧倒されていた逃走者達でしたが、やがていつもの調子を取り戻して自己紹介をはじめます。
愛「ちーっす! あたしは宮下愛、お姫様も愛しているよ、愛だけに!」
かすみ「はいはーい! この中では1番可愛い中須かすみこと、かすみんでーす!」
花陽「あの……私、小泉花陽と言います……お姫様、よろしくお願いいたします」
まどか「ごきげんよう。私は香久矢まどかと申します」
全員の自己紹介を聞いた彼女はにっこりと笑って。
姫「皆さま、とても個性的ですわね。当日はとても楽しい一日になりそうですわね。長い道中お疲れでしょうから、今日はたくさん食べて休息をとって、明日に備えてくださると嬉しいですわ」
一同「わーい!」
姫の厚意に感謝をして、その日は誰もが大いに食べて飲んで眠りました。
- Re: 逃走中 姫様と逃走者達 【お詫びのお知らせ】 ( No.6 )
- 日時: 2020/07/05 09:30
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
逃走者達は昨日説明されたとおりに城の内部をエリアとして、ハンター役である騎士たちに捕まらないように、逃げ回ります。今回は相手が黒服でなく中世の騎士で、しかもお城が舞台なので、彼らはちょっとしたスリルを覚えていました。上から地下まで部屋数も膨大で隠れる場所など、いくらでもありますから、ハンター5体で逃走者を探すのは至難の業です。
散り散りになった逃走者達は各々が見つからないだろうと思う場所へ身を潜めます。中須かすみは2階の赤い絨毯が永延と敷かれた廊下を顎を触りながら歩いていました。
かすみ「どこに隠れようかなー。しず子とりな子の分まで、かすみんは負けませんっ」
ハンター「」タッ
かすみ「ハンター!」タッ
気づかれたかすみは逃れようと懸命に走ります。
かすみ「ハァハァ……」
息が切れますが、ハンターの足音が聞こえません。何が起きたのかと振り返りますと、ハンターが腰から短剣を引き抜き、斬りかかってきました。
かすみ「!?」
かすみ「えええええっ!? ハンターが攻撃するなんて、前代未聞です~!」
必死で攻撃を躱し続けたかすみでしたが、とうとう壁際に追い詰められました。
短剣がきらりと光る中、かすみは両手を上げて降参する選択を選びました。
ポンッ!
中須かすみ 確保
花陽「ダレカタスケテー!」
小泉花陽も吹き矢を放つハンターに追いかけられ、確保されてしまいました。
一方、香久矢まどかと愛も一緒に逃走します。
まどか「最初から薄々感じていたのですが、この逃走中は何か裏がある予感がします」
愛「ハンターが襲ってくる時点で怪しさ満点だけどね」
ふたりが話していますと、ハンターの気配が消えました。
彼女達が廊下に立っていますと、上から前方と後方に棘付きの巨大な壁が出現し、ふたりを閉じ込めてしまいます。
香久矢まどか 宮下愛 確保
全滅
逃走中が全滅という形で終了しましたが、納得のいかない逃走者達は将軍に自分たちの身に起きたことを伝えにいきました。
将軍「全滅とは。やはり歴戦の逃走者と言えど、攻略は容易ではなかったようだ」
かすみ「ハンターに襲われたんですよ!」
将軍「ハンターは君たちを確保するのが役割だ。追いかけられたら襲われているような錯覚をしても不思議ではあるまい」
花陽「吹き矢を発射されたんです!」
愛「愛さんとまどかは棘付きの壁に前後から挟まれてゲームオーバーだったかな」
将軍「面妖ですな。全員が恐怖に我を失い、あり得もしないことを語るとは」
かすみ「本当なんだってば。信じてくださいよぉ!」
将軍「信じたいのは山々だが、証拠が無いのでは君たちが嘘を言っていると疑われても仕方あるまい」
一同「……」
将軍「姫様も私も君たちの確保情報しか知らないのでな。どのように確保されたのか知る術はないのだよ。ということで、今回のゲームは終了だ。君たちの不満も参考にして、次回開催する際は一層の警戒をしたいと思う」
姫「今回は本当に悔しかったと思いますわ。平和を願った大会でしたのに、みなさんを危険な目に遭わせてしまって……」
手で小さな顔を覆って泣き出す少女にまどかは励ましました。
まどか「チョコ・パ姫は何も悪くありませんよ。泣かないでください」
将軍「姫様も嘆いていられる。すまんがこれで元の世界に戻ってくれまいか。
姫をこれ以上悲しませることが私には耐えられぬ……」
将軍の言葉に参加者達は頷き、元の世界へと帰って行きました。
- Re: 逃走中 姫様と逃走者達 【お詫びのお知らせ】 ( No.7 )
- 日時: 2020/07/05 09:34
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
夕方、ようやく悲しみから立ち直った姫は再び将軍を呼び出し、言いました。
姫「次は本当に平和で明るい逃走中を開催しなければ」
いつもより少し低い声で彼女は決意を新たにしたのです。姫としての誇りが彼女の胸に芽生えていました。その言葉を聞いた将軍は口の端を動かし、不気味に笑います。
将軍「次があると本気で思っているとは、おめでたいことですな」
姫「将軍っ……何を!?」
突然の将軍の変化にチョコ・パが戸惑いを隠せずにいますと、ブラックは立ち上がって指を鳴らしました。部屋の扉が開き、大人数の騎士たちが入ってきます。
そしてあろうことか姫に槍を突き付けてきたのです。
姫「兵士達、どうしましたのっ」
姫の問いに騎士達は内側から鎧を砕き、蝙蝠を模した覆面を被った戦闘員の姿を現にしました。
異形の者達に囲まれ、槍を突きつけられ汗を流す少女に、将軍は冷たい眼差しを向け、口を開きます。
将軍「スィート王国の姫君よ。我らがゲルショッカーへのご協力、感謝申し上げる」
将軍の告白に姫の心臓は凍り付きそうになりました。彼は最初から忠誠などなく、自分を利用する為に近づいたと分かったからです。
将軍「何も知らず私を受け入れ、全軍隊の指揮権を与えたとは愚かの極み。
スイーツ脳とはまさにこのこと。頭の中までスポンジケーキのように中身のない無能な姫君の無策な行動により、私はこうして容易く奴らの情報を入手できた。
これにより、我らの作戦はいよいよもって最終段階を実行に移すのみとなった」
強烈な皮肉を前にスイーツ王国の姫君は項垂れるしかありませんでした。一瞬にして家来の全てに裏切られ、何もかも奪われてしまったのですから当然でした。ゲルショッカーの戦闘員に両腕を押さえられ拘束された姫に近づき、将軍は鼻で笑いました。
将軍「己の行いを悔いながら地下牢で朽ち果てるといいだろう。甘い王国の姫君よ。私は貴様の全てを最初から知っていたのだよ。貴様の過去の過ち、貴様の恋、現在の貴様の性格を形作るに至った全てをな」
姫「……ッ」
将軍は踵を返すと服の懐からスイッチを取り出し、映像を映し出します。
映されたのは中庭にある騎士カスタードの彫像。姫が最も愛した人の像でした。
嘗ての姫は暴虐の限りを尽くし、国民をただの遊び道具としか思っていませんでした。そのため、数限りない人々を残虐な拷問にかけ、嘲笑していたのです。
そんな彼女を変えたのがカスタードでした。長い時を過ごすうちに少しずつ姫の性格に変化が生じ、やがて今の本当に国民を思いやりつくす姫君となったのでした。最愛の人であり、自分を変えてくれた大切な人なのです。
将軍は再度、スイッチを握ります。
将軍「最後に面白いものを見せてやるとしよう」
彼が何をしようとするのか察した姫は大粒の涙を流し、懇願します。
姫「やめて、それだけはやめてください!!」
将軍「ゲルショッカーに慈悲はない」
容赦なくボタンは押され、最愛の像は木っ端微塵に爆破されてしまいました。
姫はその場に崩れ落ち、絶叫しました。
姫「嫌ああああああああああっ」
将軍「地下牢に閉じ込めておけ」
全てを失い、抵抗力を無くした姫を引きずるようにして戦闘員達は部屋の外へと連れていきました。将軍は自らのグラスに赤ワインを並々と注ぎ、一口飲みます。
将軍「敵は強ければ強いほど、戦闘の甲斐があるというもの。私は最高の戦力を備えた奴らを完膚なきまでに叩き潰し、絶対的な絶望を与える。
あちらでは私の作戦が既に一定の効果を上げているがね。
スター流、スーパー戦隊、ライダー、超人、セーラー戦士、そしてスクールアイドル。貴様ら正義の時代は終わる。そして我ら悪の時代が到来するのだ」
将軍はワインを置きますと、ドラゴンボールを並べ、呪文を唱えます。
将軍「出でよ、神龍。そして願いを叶えたまえ」
神龍「さあ、願いを言え。どんな願いでも一つだけ叶えてやろう……」
将軍「全ての悪を現世に蘇らせたまえ」
神龍「叶えよう。その願い……」
正義と悪の最後の戦いが始まろうとしていました。
第4章 終盤へ続く。
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