二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中 8番目の男 完結!
- 日時: 2020/08/03 09:19
- 名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
今回の逃走中は普通の街!ハンターはエイトマンです!
最速の彼を相手に逃走者達はどこまで逃げることができるのでしょうか!
逃走成功したら賞金600万円です!
逃走者一覧
島津義弘(戦国バサラ)
一反木綿(ゲゲゲの鬼太郎)
ねこ娘(6期鬼太郎)
園田海未(ラブライブ!)
南ことり(ラブライブ!)
星空凛(ラブライブ!)
矢澤にこ(ラブライブ!)
小原鞠莉(ラブライブ! サンシャイン!)
国木田花丸(ラブライブ! サンシャイン!)
津島善子(ラブライブ! サンシャイン!)
渡辺曜(ラブライブ! サンシャイン!)
鹿角聖良(ラブライブ!サンシャイン!)
鹿角理亞(ラブライブ!サンシャイン!)
近江彼方(虹ヶ咲スクールアイドル同好会)
エマ・ヴェルデ(虹ヶ咲スクールアイドル同好会)
天王寺璃奈(虹ヶ咲スクールアイドル同好会)
唐可可(ラブライブ!スーパースター!)
花寺のどか(ヒーリングっどプリキュア)
幽鬼鉄山(ドカベン)
琵琶丸(ブラックジャック)
薙切えりな(食戟のソーマ)
薙切アリス(食戟のソーマ)
黄瀬やよい(スマイルプリキュア)
菱川六花(ドキドキプリキュア)
夢原のぞみ(yesプリキュア5)
相田マナ(ドキドキプリキュア)
緑川なお(スマイルプリキュア)
バータ(ドラゴンボール)
クロノスエボル(作者)
エイジア(作者)
- Re: 逃走中 8番目の男 募集締め切り! ( No.12 )
- 日時: 2020/08/03 08:50
- 名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
逃げるばかりが逃走中ではない。隠れることも重要になってくる。
星空凛はそれを理解し、嘗ての逃走中と同様に車と車の間に隠れていた。
今回は花陽も参加していないし、これだけの狭さの場所なのだ。
容易に入られる心配はない。エイトマンに発見されて尚、余裕の態度を崩さない。
「エイトマンさん、入ってこれるかにゃ」
「私は速度だけではないのだよ」
言うなり、エイトマンは両端の車をそれぞれ片手ずつで持ち上げ、凛を無防備にしてしまった。
「嘘にゃあああああああ!」
前代未聞の攻略法にさすがの凛も度肝を抜かされてしまった。
ポンッ!
星空凛 確保
「逃走成功するのは、ヨハネよ!」
「善子ちゃんばっかり酷いずら。マルもたまには逃走成功したいずら~」
「アンタは戦闘中で優勝経験あるじゃない」
「善子ちゃんもそうずら」
「ぐぬぬぬ」
「喧嘩はよくない」
「へい・・・・・・」
津島善子と国木田花丸の止まらない口の応酬を見かねた璃奈が諫めると、ふたりとも素直に指示に従った。Aquasと虹ヶ咲学園の一年生組は偶然会って、これまで共に行動をしている。
「璃奈。エイトマンの弱点はないの? 彼は空間移動を使えるみたいよ」
「最高速度はマッハ2・4はあるずらね」
「そんなのに勝てるかーッ!」
善子が不満を爆発させると、璃奈が口を開いた。
「ある」
「え?」
「何がずら?」
「エイトマンの弱点、ある」
「ほんとずら!?」
「教えなさいよ!」
「エイトマンは時間が経過すると体内を冷却するために、強化剤を吸わないといけない」
「つまり、その強化剤を奪ったら」
「エイトマンは無力化する!」
璃奈の言葉を花丸が続け、善子が締めくくった。
「よーし! 堕天使ヨハネとリトルデーモン! エイトマンの強化剤を奪うわよ!」
「みんなに連絡した。これでもう大丈夫」
ポンッ!
ポンッ!
ポンッ!
「璃奈ちゃんボード、ビックリ!」
「ヨハ~!」
「ずら~!」
3人の企みはハンターの手により、一瞬で幕を閉じてしまった。
壁に耳あり障子に目あり。エイトマンに人間を超える聴力あり、だ。
天王寺璃奈 確保
津島善子 確保
国木田花丸 確保
残り逃走者
ねこ娘 園田海未 南ことり
渡辺曜 鹿角聖良 鹿角理亞 エマ・ヴェルデ
唐可可 花寺のどか 琵琶丸
薙切えりな 薙切アリス 黄瀬やよい
相田マナ
クロノスエボル エイジア
- Re: 逃走中 8番目の男 募集締め切り! ( No.13 )
- 日時: 2020/08/03 08:56
- 名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「逃走中にまた参加できるなんてキュンキュンだよ~」
「そうだね」
渡辺曜と相田マナは仲良く並んで談笑しながら歩いていた。
どちらも完璧超人と名高い両者である。
先ほど確保された璃奈から予め送られてきたメールで、エイトマンから強化剤を奪う算段を立てていた。相手は1人とはいえ、スーパーロボットなのだ。
普通に逃走中をしていては全滅もあり得るほどの強敵。
ならば、自分たちが囮になってでも血路を開かねばならない。
友達思いの彼女達らしい考えだった。
近づいてくる足音からハンターの接近を察知する。マナと曜は互いの視線を見合わせ合図を送り、踵を返したかと思うと、同時にエイトマンに飛び掛かった。
彼の両足にタックルをして動きを封じる。あまりに突然なことに対処できないエイトマンにねこ娘が四つん這いとなって飛び掛かり、手を伸ばす。
「これでアンタも回復はできなくなるわよ!」
だがエイトマンのベルトの腰に装着されている強化剤を奪おうとした刹那、彼の目が光り、3人を瞬時に確保してしまった。
相田マナ 確保
渡辺曜 確保
ねこ娘 確保
「君達は実に仲間思いだ。そして判断も優れている。だが、経験が足りなかった」
園田海未 南ことり
鹿角聖良 鹿角理亞 エマ・ヴェルデ
唐可可 花寺のどか 琵琶丸
薙切えりな 薙切アリス 黄瀬やよい
クロノスエボル エイジア
- Re: 逃走中 8番目の男 募集締め切り! ( No.14 )
- 日時: 2020/08/03 09:05
- 名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
銀色の長髪に巫女服姿の少女、エボルは慎重派だった。
彼女はひっそりとゴミ箱の中に隠れ、息を潜めていた。
何度も逃走中に参加した経験から、彼女はひとつの予測を立てていた。
「私は思っていますの。このゲームは動かない人の方が勝つのではないかと」
以前、渡辺曜が全く動かずに逃走成功をしたという実績から彼女は動かない選択を選んだ。結果として、彼女の選択は正しかった。現に幾人もの逃走者が確保されているからだ。このまま何もせず、動かずにいれば逃走成功できる。
エボルは自分が逃走成功する姿を想像し、にこにこと微笑む。
と、ゴミ箱の前に意外な人物が現れた。
「エボルさん、一緒に入ってもいいかな?」
「ことりがここに来れば逃走成功の確率が上がると言っていましたので」
南ことりと園田海未だ。
「わたくしは構いませんよ。どうぞ」
「ありがとうございます」
ことり、海未、エボルは3人仲良くゴミ箱に入った。
その光景は子猫のように愛らしい。
「ゴミ箱の中って思ったより広いんですね」
「今日は逃走中の為にってゴミの回収はないんだよ~」
「そうだったのですか」
「だからゴミ箱の中が空だったのね」
ことりの説明に納得するふたり。
しばらく雑談に花を咲かせていると、不意に強い光が差してきた。
「何ですか!?」
海未が訊ねると真上から声が聞こえた。
「君達を確保する」
「うそ、ハンター!?」
慌てて逃げ出そうとするエボル達だったが、時すでに遅し。
ポンッ!
ポンッ!
ポンッ!
南ことり 確保
園田海未 確保
クロノスエボル 確保
「あううー・・・・・・捕まってしまいました・・・・・・」
「発想と着眼点は良かったのだが、場所が不運だったのだよ」
鹿角聖良 鹿角理亞 エマ・ヴェルデ
唐可可 花寺のどか 琵琶丸
薙切えりな 薙切アリス 黄瀬やよい
エイジア
- Re: 逃走中 8番目の男 募集締め切り! ( No.15 )
- 日時: 2020/08/03 09:11
- 名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
今年20歳になるエイジアは、逃走中を楽しみたいと考えていた。
今回は幸いなことにヒールらしき人は参戦していないし、ハンターのエイトマンも刑事なのでクリーンな逃走中になると期待していた。確かに綺麗で堂々とはしているのだが、規格外ともいえるエイトマンのスペックにエイジアは戦慄していた。歴戦の猛者が次々に確保されているのだから、彼の恐れも頷ける。
顎に手を当てて思案していると、後ろから声をかけてくるものがいた。
「エイジアくん、私たちと一緒に逃走成功しませんか?」
「色白ッ…・・・じゃなくて、えりなとアリスか」
「こんなところで会えるなんて奇遇ね」
えりなとエイジアは過去の戦闘中で顔を合わせた経験がある。
えりなは微笑し、口を開いた。
「あの時はジェネラルシャドウを撃破したそうね。おめでとうと言っておくわ。
でもね、エイジア君。私は負けません!」
「いいね。そうこなくっちゃ」
堅く握手をして、好敵手として認め合う。共に行動しつつも誰もが逃走成功を狙う敵である。それが本来の逃走中である。馴れ合いは無いが極端に拒絶することもない。これこそが彼らのスタンスだった。
「それにしても、キミって良い服のセンスしているじゃない」
「え、そうか。褒められて嬉しいな」
「服のセンスは横に置いて、今は逃走成功が先決よ」
「いいじゃない。雑談くらい!」
「そうして油断して確保された逃走者が今回は何人もいるのよ」
「えりななんて嫌いよ!」
「あら、珍しく意見が合うわね」
互いに顔を背け、頬を膨らませる従姉妹の間に割って入り、ふたりを宥める。
「お前たちってほんと仲悪いよな」
「そうでもないわよ」
「そこまで険悪ってわけでもないわよ。日本には喧嘩するほど仲が良いって諺もあるくらいだし」
「じゃあ仲良しなんだな」
「貴方の想像にお任せします!」
「貴方たちもよくやるわね。まずは残りの逃走者の情報を――」
通知を見たえりなの瞳孔が縮んだ。
額に汗が浮かび、顔が青くなる彼女に、エイジアとアリスは近づき、通知画面を覗き込む。そして、ふたりは同時に叫んだ。
「嘘だろ、おい!」
「こんなことって・・・・・・信じられない!」
そこに映し出されていたのは。
琵琶丸 確保
花寺のどか 確保
黄瀬やよい 確保
唐可可 確保
鹿角理亜 確保
鹿角聖良 確保
エマ・ヴェルデ 確保
「俺たち以外、全員確保されたのかよ・・・・・・」
3人に絶望が覆いかぶさった。
- Re: 逃走中 8番目の男 ( No.16 )
- 日時: 2020/08/03 09:19
- 名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
ピピッ!
ハンターの迫る音が聞こえてきた。
「逃げるぞ!」
「勿論よ」
「当たり前じゃない!」
無我夢中で逃げる3人だが、エイトマンは凄い勢いで走力を上げてくる。
ポンッ!
薙切えりな 確保
「えりな!」
従姉妹にしてかけがえのない友達が確保されたことに動揺するアリス。
その隙を突き、アリスも確保されてしまう。
薙切アリス 確保
ひとり残されたエイジアは全力疾走をする。
けれど、目の前には壁が見える。
壁を背にするエイジア。
背水の陣とはまさにこのことだ。
エイトマンの手が伸びる。
あわや確保かと思い、目を瞑った。
だが、確保の音は出ない。恐る恐る目を開けると、エイトマンは手を伸ばしたまま硬直していた。何が起こったのかと真上を見ると、壁には敷地内禁煙の文字が。
エイトマンの強化剤は煙草の形をしており、法を守る立場の彼は禁煙の場所では強化剤を吸うことができず、体内の熱が限界を迎え活動停止してしまったのだ。つまり、エイジアは。
エイジア 逃走成功。
賞金600万円 獲得!
「よっしゃああああああああ!」
こうして8番目の男との逃走中は幕を閉じた。
おわり。