二次創作小説（新・総合）
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- 逃走中 スターのクリスマス 完結！
- 日時： 2020/12/12 21:41
- 名前： モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k （ID: 1zbdCkxK）
- 参照： http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
スターの力が最も高まるクリスマスがやって来た！
善も悪もない、皆が一緒になって楽しむ逃走中の開始！
大暴走するスターの滅茶苦茶な逃走中を制覇するのは誰か！？
参加者一覧
小泉花陽 星空凛 矢澤にこ 絢瀬絵里 国木田花丸 津島善子 南ことり
西木野真姫 近江彼方 渡辺曜 中須かすみ 桜坂しずく 宮下愛
天王寺璃奈 エマ・ヴェルデ 平安名すみれ 唐可可 鹿角聖良 鹿角理亜
調辺アコ 黄瀬やよい 紅城トワ
十六夜リコ 花海ことは 羽衣ララ
有栖川おとめ 藤堂ユリカ 北大路さくら 新戸緋沙子 薙切アリス 土萌ほたる
不動仁王 美琴
竈門禰豆子 我妻善逸 煉獄杏寿郎 甘露寺甘璃 栗花落カナヲ 胡蝶しのぶ
グレイ ラディゲ
目黒怨 ムース＝パスティス メープル＝ラシック
王ドラ ドラリーニョ ドラミ
ココア チノ シャロ 千夜 リゼ
コルニ
エイジア クロノスエボル ウィオ ヘキサ
募集用紙>>1
- Re: 逃走中 スターのクリスマス ( No.14 )
- 日時： 2020/12/12 20:22
- 名前： モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k （ID: 1zbdCkxK）
- 参照： http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
小泉花陽と美琴は米を愛する同志だ。毎日おにぎりを食べねば、腹が持たない。
逃走成功した暁には賞金で手に入る分だけの握り飯を購入し、満腹するまで食したいと考えていた。夢を膨らませ大量のおにぎりを前にする自分を想像していた２人は、完全に周囲の警戒を怠っていた。既に逃走中は開始され、普通の街にハンターが解放されているにも関わらず、である。当然ながらハンターは２人に近づいていき、気づいた時には肉迫していた。逃げようとするも反応が遅れ、彼女達は確保されてしまったのだ。
花陽「うう、私のお米がぁ」
美琴「おにぎり食べ放題は夢となってしまいましたね」
彼女達は涙目で項垂れたのだった。
小泉花陽 確保
美琴 確保
近江彼方は眠るのを何よりも好んでいた。どのような場所でも眠ることができ、状況がどうなっても彼女の睡眠は変わらない。それは、逃走中でも例外ではない。
アスファルトに寝転がり、静かな寝息を立てる。動く気配は見られない。
同好会の仲間である桜坂しずくは逃走中においては賞金を巡って争うライバルでありながら、熟睡している彼方を放っておくことがどうしてもできない。
やはり優しい性格なのだ。彼方の肩を揺さぶって声をかける。
しずく「彼方さん、起きてください」
彼方「遥ちゃーん･･････」
しずく「起きてください！ あーん！」
困惑して泣き叫ぶしずくにハンターが接近し、彼方としずくは同時に確保。
近江彼方 確保
桜坂しずく 確保
しずくは一瞬、自分が非情になっていれば確保は免れたと考えた。けれど、自分の選んだ道なのだ。後悔はない。眠っている彼方に穏やかな声で言った。
しずく「しょうがない人ですね。彼方さんは」
北大路さくらは歌舞伎の名門一家の生まれである。和と共に生きてきたが、アイドルに目覚め、スターライト学園に入学し、天性の才能もあってかメキメキと実力を伸ばしつつある。今回の参戦は前回の雪辱を晴らす為だ。口を結び、真剣な表情となる彼女に、ハンターの足音が迫る。だが、それを素早く察知し、女の子走りで駆け出す。初動が早かったので対応できた。距離を離し、ハンターを撒く。
両膝に掌を乗せて呼吸を整える。ハンターは彼女の想像以上に走力が高い。
額の汗を拭いながらも、彼女は笑みを浮かべた。充実感があるのだ。
前方には二手に道が分かれている。右へ行くか左へ行くか。
「北大路さくら、参ります！」
意を決して右へ曲がると、ハンターに激突。そのまま確保となった。
北大路さくら 確保
残り逃走者
星空凛 矢澤にこ 絢瀬絵里 国木田花丸 津島善子 南ことり
西木野真姫
渡辺曜 中須かすみ 宮下愛 天王寺璃奈 エマ・ヴェルデ
平安名すみれ 唐可可 鹿角聖良 鹿角理亜
調辺アコ 黄瀬やよい 紅城トワ
十六夜リコ 花海ことは 羽衣ララ
有栖川おとめ 藤堂ユリカ
新戸緋沙子 薙切アリス 土萌ほたる
不動仁王
竈門禰豆子 我妻善逸 煉獄杏寿郎 甘露寺甘璃 栗花落カナヲ 胡蝶しのぶ
グレイ ラディゲ
目黒怨 ムース＝パスティス メープル＝ラシック
王ドラ ドラリーニョ ドラミ
ココア チノ シャロ 千夜 リゼ
コルニ
エイジア クロノスエボル ウィオ ヘキサ
- Re: 逃走中 スターのクリスマス ( No.15 )
- 日時： 2020/12/12 20:37
- 名前： モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k （ID: 1zbdCkxK）
- 参照： http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
善逸「禰豆子ちゃんは、俺が守る！」
我妻善逸はゲームが始まる前からひとつの決意をしていた。何があっても、最愛の禰豆子を守るという約束だ。自分の胸に刻む自分への約束。愛する人を守れずにして何が男だと彼は考えていた。俺には壱の形しか使えない。だけど、自分にできる精一杯で守りたい。それが俺の参加理由。禰豆子はハンターに追われ、逃げている。異変を察知し、彼女とハンターの間に割り込み、黒いサングラスの相手を指差す。
善逸「禰豆子ちゃんの代わりに、俺を確保しろおおおおおッ」
わが身を盾に少女を守る。傍から見れば非常に恰好が良いが、当の善逸は鼻提灯を出しながら台詞を言っていた。要するに熟睡中である。
次の瞬間、あっけなく確保されてしまった。
我妻善逸 確保
確保されはしたが、数秒とはいえ、禰豆子が逃げるチャンスが作れたのだ。
彼の行動は無駄ではなかったのだ。
善逸「良かった･･････」
ユリカ「ここで会ったが百年目、決着を付けましょう」
善子「望むところよ。連勝して堕天使の力を再確認させてあげるわ！」
堕天使ヨハネ(本名 津島善子)と吸血鬼(自称)藤堂ユリカは好敵手だった。
似たような設定の両者は自然と競争する運命に導かれていた。
先の対決ではヨハネが勝利した。だが、此度の戦いはどうなるか。
ハンターの発見音が両者の戦いの火ぶたを切って落とした。
善子「ヨハアアアアアッ」
ユリカ「ユリカ様に不可能の文字はありませんわよ！」
タッチの差で激戦を制したのは藤堂ユリカだった。
津島善子 確保
善子「私はヨハネ！」
確保された堕天使の叫びが空しく響くのだった。
おとめ「おとめ感激、ペコペコりーん！」
愛「愛さんもおとめっちに会えて、めっちゃテンアゲ！」
璃奈「璃奈ちゃんボード、ウキウキ」
偶然に出会ったおとめ、愛、璃奈の３名はすぐに意気投合し、同好会の魅力やスターライト学園、お互いの動画を見せ合い、褒め合っていた。
おとめ「璃奈さんの動画もらぶゆーです！」
愛「おとめっちの動画も可愛さ全開じゃん。ね、りなりー」
璃奈「うん！」
キャッキャウフフの女子トークを繰り広げる３人は無防備だった。
動画と会話に夢中になるあまり警戒を怠ってしまったのだ。
そこを突かれ、３名同時に確保となった。
宮下愛 確保
天王寺璃奈 確保
有栖川おとめ 確保
残り逃走者
星空凛 矢澤にこ 絢瀬絵里 国木田花丸 南ことり 西木野真姫
渡辺曜 中須かすみ エマ・ヴェルデ
平安名すみれ 唐可可 鹿角聖良 鹿角理亜
調辺アコ 黄瀬やよい 紅城トワ
十六夜リコ 花海ことは 羽衣ララ
藤堂ユリカ
新戸緋沙子 薙切アリス 土萌ほたる
不動仁王
竈門禰豆子 煉獄杏寿郎 甘露寺甘璃 栗花落カナヲ 胡蝶しのぶ
グレイ ラディゲ
目黒怨 ムース＝パスティス メープル＝ラシック
王ドラ ドラリーニョ ドラミ
ココア チノ シャロ 千夜 リゼ
コルニ
エイジア クロノスエボル ウィオ ヘキサ
- Re: 逃走中 スターのクリスマス ( No.16 )
- 日時： 2020/12/12 20:43
- 名前： モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k （ID: 1zbdCkxK）
- 参照： http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
星空凛はラーメンが好きだった。彼女は語尾に「にゃー」が付くが、人懐っこい性格で、どちらかといえば犬に近い。そして鼻が利くのだ。持ち前の嗅覚で漂う匂いを感知する。微かに匂う醤油の香りはラーメンのスープによるものだ。
歩いていくとラーメンの屋台を発見した。逃走者はスターの計らいにより、食べ物は全て無料で食べることができる。大好物の醤油ラーメンを注文し、待っていると匂いに運ばれ、甘露寺蜜璃、鹿角聖良、鹿角理亜 新戸緋沙子、薙切アリスがやってきた。
理亜「海鮮ラーメンひとつ」
店主「お待ちどうさま」
聖良「ずいぶん早いですね」
蜜璃「コシのある麺、さっぱりとした塩味のスープ 素敵･･････」ｷｭﾝ
緋沙子「ホタテの旨味が凝縮されたスープだ」
アリス「たまにはラーメンもいいわね」
凛「やっぱり運動した後のラーメンは最高にゃー！」
その後、６人揃って確保された。
星空凛 確保
鹿角聖良 確保
鹿角理亜 確保
甘露寺蜜璃 確保
新戸緋沙子 確保
薙切アリス 確保
エマ「ボーノ！」
花丸「ボーノずら～」
ことは「苺メロンパン最高～！ はー！」
リコ「食べ過ぎたら動けなくなるわよ」
花丸「リコちゃんもたくさん食べているずら」
リコ「た、食べてないし！ お腹に入れているだけだし～？」
花丸「誤魔化すの下手過ぎずら」
リコ「うっ･･････」
パンを愛する４名はラーメンにはあまり関心を示さなかった。
手元に大量のパンがあるので食糧の心配は無かったのだ。
寒い冬、雪道を歩きながら頬ばる熱々のパンは格別である。
舌鼓を打っていると音もなくハンターが接近し、逃げる間もなく確保された。
エマ・ヴェルデ 確保
国木田花丸 確保
花海ことは 確保
十六夜リコ 確保
残り逃走者
矢澤にこ 絢瀬絵里 南ことり 西木野真姫
渡辺曜 中須かすみ 平安名すみれ 唐可可
調辺アコ 黄瀬やよい 紅城トワ 羽衣ララ
藤堂ユリカ 土萌ほたる
不動仁王
竈門禰豆子 煉獄杏寿郎 栗花落カナヲ 胡蝶しのぶ
グレイ ラディゲ
目黒怨 ムース＝パスティス メープル＝ラシック
王ドラ ドラリーニョ ドラミ
ココア チノ シャロ 千夜 リゼ
コルニ
エイジア クロノスエボル ウィオ ヘキサ
- Re: 逃走中 スターのクリスマス ( No.17 )
- 日時： 2020/12/12 20:49
- 名前： モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k （ID: 1zbdCkxK）
- 参照： http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
アコ「何かがおかしい」
真っ先に異変を感じたのは調辺アコだった。
彼女は９歳ながら冷静沈着な性格と明晰な頭脳の持ち主だった。
逃走中が開始されてから、まだ短時間だ。けれどこの間に通常では考えられない数の確保者が出ている。加えて、今回は復活ゲームなどはない。つまり、確保されたらお終いなのだ。それに気づかないほど逃走者も勘が鈍いはずはない。
なのに、これだけ確保が続いているのは欲を刺激するものが多いだけではない。
何かがあるのだ。眼鏡を光らせた彼女は、すぐさま答えにたどり着いた。
アコ「裏切者がいるに違いない」
彼女はその旨を残った逃走者に伝えると、背後や前方を警戒しながら足を進めていく。
チノ「ココアさーん！」
ココアは聞き覚えのある声に耳を澄ませた。間違いなく妹の声だ。
ココア「チノちゃん、お姉ちゃんだよ！！」
チノ「ココアさーん！」
見ると、チノが手を振りながら近づいてくるではないか。
ココアは嬉しかった。大好きな妹が遂に素直になったのだ。
ココア「チノちゃああああん！」
ココアは全ての思考を放棄し、妹を抱きしめた。
その瞬間、ハンターに身柄を確保されてしまったのだ。
ココア 確保
チノ 確保
チノ「離れてください。あと一歩でココアさんを囮にできたのですが」
ココア「ヴェアアアアアアアアアッ!?」
ドラリーニョ「ハンターさんって速いんだね～」
王ドラ「ドラリーニョ、少しスピードを落としてください」
ドラミ「速すぎて、手を離しちゃそう」
ドラリーニョは右手に王ドラを、左手にドラミの手を掴んで猛スピードでハンターから逃れていた。そのスピードはハンターが豆粒に見えるほどで、間違いなく足の速度に関しては最強クラスの存在だった。けれど、彼は走るのに夢中で前方不注意になっていた。壁に激突し、気絶したところを確保されてしまった。
ドラリーニョ 確保
王ドラ 確保
ドラミ 確保
残り逃走者
矢澤にこ 絢瀬絵里 南ことり 西木野真姫
渡辺曜 中須かすみ 平安名すみれ 唐可可
調辺アコ 黄瀬やよい 紅城トワ 羽衣ララ
藤堂ユリカ 土萌ほたる
不動仁王
竈門禰豆子 煉獄杏寿郎 栗花落カナヲ 胡蝶しのぶ
グレイ ラディゲ
目黒怨 ムース＝パスティス メープル＝ラシック
シャロ 千夜 リゼ
コルニ
エイジア クロノスエボル ウィオ ヘキサ
- Re: 逃走中 スターのクリスマス ( No.18 )
- 日時： 2020/12/12 20:57
- 名前： モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k （ID: 1zbdCkxK）
- 参照： http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
ブウーン。
５体のドローンが普通の街の上空を飛び回る。逃走者を発見したら、すぐに居場所をハンターに伝える仕掛けが施されている。つまるところ、逃走者達は地上と上空の両方を警戒しなければならないのだ。黄瀬やよいは街の裏通りを歩いていた。表に比べれば裏の方が見つかりにくいと考えたからにほかならない。
確かに裏通りは薄暗くひっそりとして隠れ場所となる電柱やゴミ箱、駐車場に停められた車があった。その反面、人が少ないのでとても寂しいのだ。
彼女が裏に来てかなりの時間が経過した。次第に彼女の心に寂しさが宿る。
やよい「怖いよぉ。誰か来て～」
特撮もロボットアニメもない裏通りに心細さを感じた彼女が叫ぶと。
ﾋﾟﾋﾟｯ
ハンター「」ﾀｯ
やよい「嘘ぉ！」ﾀｯ
懸命に逃げるも鈍足の彼女はすぐに確保されてしまった。
黄瀬やよい 確保
やよい「ふええええん。怖かったよぉ！」
土萠ほたるは病弱で幸薄だった。彼女は最初っから逃走成功などとは夢にも考えてはいなかった。逃げる気もなく、隠れる気もなく、ただ虚ろな表情で街を歩いていた。ほたるはハンターに確保されるのを待っていたのだ。彼女を偶然、目にしたカナヲは幼き日の自分と重ね、捨て置くことはできなかった。自分には何もする力も、彼女を救うこともできないけれど、傍にいることはできる。
ふたりは傍に並んで、無言で歩く。何も語らず、視線も合わせず、ただ、前だけを見ている。
カナヲ「あなたの、名前は？」
ほたる「ほたる。土萠ほたる」
カナヲ「私は栗花落カナヲ」
ほたる「そう･･････」
カナヲ「ほたる、可愛い声ね」
ほたる「ありがとう･･････」
カナヲ「あなたの悲しみを癒すことはできないけれど、傍にいるから。
ね、あなたはひとりじゃないよ」
ほたる「･･････」
カナヲ「怖くないわ。きっといつか、あなたは幸せになれる」
カナヲに抱きしめられ戸惑うほたるだったが、ぎこちないながらも抱きしめ返した。カナヲのぬくもりを感じ、自然と透明な雫が瞳から流れ落ちた。
そこへしのぶも合流し、状況を悟った彼女も輪に入り、小さい身体でそっとふたりを包みこむ。そこへ、ハンターが迫ったがほたるは幸せだった。彼女はこの短い時間で、大切な友達を得ることができたのだから。
土萠ほたる 確保
栗花落カナヲ 確保
胡蝶しのぶ 確保
残り逃走者
矢澤にこ 絢瀬絵里 南ことり 西木野真姫
渡辺曜 中須かすみ 平安名すみれ 唐可可
調辺アコ 紅城トワ 羽衣ララ
藤堂ユリカ
不動仁王
竈門禰豆子 煉獄杏寿郎
グレイ ラディゲ
目黒怨 ムース＝パスティス メープル＝ラシック
シャロ 千夜 リゼ
コルニ
エイジア クロノスエボル ウィオ ヘキサ