二次創作小説(新・総合)

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マジカルストーリーII ~Pokemon&FFVII~ 7
日時: 2021/02/04 19:32
名前: 3104&休日トリオ (ID: WbsCzxu6)

3104:こんばんはの3104だよー……アンダーテールがやりたい

休日トリオ:急に何を言い出す

3104:BGMの「Hopes and Dreams」が気に入ってですね。ぜひともやりたいと思ってね?「Megalovania」もぜひとも聞きたいしね

アマノカナタ:PS4でできるからお母さんに頼めばいいじゃん

3104:だって~ダウンロードでしかできないし……有料だし……面倒だし……

ユウザキマコト:残念、やめとこ

ユウザキルリ:お金は大事!

Re: マジカルストーリーII ~Pokemon&FFVII~ 7 ( No.1 )
日時: 2021/02/25 20:47
名前: 3104&休日トリオ (ID: WbsCzxu6)

⑦追憶の波紋

 明け方。ティファはクラウドの様子を見ている。
 ……何てことない。いつもの彼だ。ただ眠っているだけの、いつもの幼なじみだ。
「……見た目は同じなのに……心はあの頃とは違うんだよね……?」
 クラウドの手にそっと触れながら、ティファは問うた。優しく暖かい温度が伝わる。毒の影響はもうなさそうだ。
「……お早いお目覚めだな」
「!……ごめん、起こした?」
 眠っているはずの彼の声に、ティファは慌てて手を引っ込めた。
「……起きていた。というか……お前こそどうした」
「……?」
「……眠れないのかと言っている」
「……あ……ううん。気になってさ、クラウドのこと。体、大丈夫なの?」
「……全く……興味ないね、自分のことなんて……。それよりさ、来い」
「え?どこに?」
 起き上がってティファの手を引くクラウド。そのうち宿屋を出てしまい、夜のスラム伍番街を走る。
「……ちょっと!どこ行くの?」
「……朝には戻るから」
 ……全く答えになってないじゃん。
   ☆
 しばらく走り、クラウドは立ち止まった。そこは……伍番街の教会だった。
「……エアリスと……初めて会った場所……。エアリス、言ってたんだ……。ここ、花が咲くから好きだって……。」
「……そう……ミッドガルの周りは、植物……育たないもんね……」
 エアリスの花畑に歩み寄りながら、ティファは言う。
 ゼエゼエという、クラウドの荒い息が響く。
「……大丈夫?帰る?」
 ティファが駆け寄ってくる。と、突然床が抜け、クラウドの目の前でティファの姿が消えた。
「……ティファ!」
 慌てて穴の中に飛び込み、ティファの手を取る。
 穴は思ったより深く、ずっと地下まで続いていた。ティファはすでに気を失い、まだ全快ではないクラウドは、ひたすら落ちて行くことしかできない。
 クラウドの顔を、ふと光が照らす。
「……ライフストリーム……?」
 それは、星を巡るエネルギーであるライフストリームだった。
「……ウソだ……」
 そして、二人は光の中へ消えた。
「……!」
 声が出ない。でも大丈夫……まだ意識はある。
(……ティファ!大丈夫か、ティファ……!)
 心の中でクラウドは、何度も何度も呼びかけた。
(ティファ……!……ティファ……!)
 息ができない。身体が動かない。
(……ティファ……起きろ……)
 ティファの手を握り締めるクラウドの手から、力が抜けていく。
(……ティファ……許せ……)
 空色の瞳が、閉じられた。
   ☆
-……クラウド、クラウド。-
 女性の声だ。クラウドの名を呼んでいる。
-……もしも~し?-
 ……エアリス……?
 そう、それは故人であるエアリスの声。優しく、柔らかい声。
-……大丈夫?-
 意識が浮上し、クラウドは目を開けた。やはり、まだライフストリームの中だ。となりにはティファもいる。
-……大丈夫か?-
 さっきとは違う、男性の声が聞こえた。
(……ザックス……?)
 その声も故人である、かつての戦友ザックスだった。
(……もう…いい……。このままでいい。)
-諦めるなよ。お前がここで死んだら、みんなはどうなる?-
 クラウドは目の前をぼーっと見つめる。
 ……何もない。いや……ぼんやりと、青色の何かが見える。
-お仲間か?-
(……サトシ……?)
 ザックスとエアリスの気配が消えた。変わりにサトシの声が届く。
-クラウド。-
(……!……)
 クラウドの目に、身体にロープを巻いたサトシの姿が映る。来てくれたと理解した瞬間、クラウドの瞳から涙が溢れ出た。
-帰ろう。-
 ティファを重そうに抱えたサトシはクラウドの腕を自分の身体に回し、しっかりと捕まらせた。そして、片手でロープを引く。
 地上に仲間がいるのか、ぐんぐん上昇していった。
-お前達がいなくなったこと、気付けなくてごめん。-
「……」
 サトシがクラウドを見ると、クラウドはもう気を失っていた。
 変だな、と、二人分の重みに耐えながら、サトシは考える。
 オレのテレパシーは……鏡の戦士にしか伝わらないはずなのに……。
                              続く
 


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