二次創作小説(新・総合)

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星の子譚
日時: 2021/03/31 00:07
名前: おさげ (ID: pyK84o2R)

sky星を紡ぐ子どもたちの二次創作です
*星の子に自我があります
*筆者は星の子に口は無いと解釈してます
*周りの星の子に名前があります オリキャラ的な側面があるので、苦手な方はご注意ください

Re: 星の子譚 ( No.1 )
日時: 2021/03/31 00:15
名前: おさげ (ID: pyK84o2R)

……っ?

頭に鈍い痛みを感じるが、それは激しく鳴り響いてた鐘の音のせいだと思う。
倒れていた体を起き上がらせると、暗闇の中、ぽつんと淡く白く光る門があった。その光は怪しい光などではなく、むしろ自分を受け入れてくれるような…ここに行きなさい、と導かれているような、そんな気がした。
小さな体を起き上がらせて、私は門の方へと歩みを進めた。

Re: 星の子譚 ( No.2 )
日時: 2021/03/31 03:35
名前: おさげ (ID: pyK84o2R)

わっ…

門を潜ると、そこは今までとは別世界のように見えた。
小さな島のような所に自分が立っていて、目の前には洞窟がある。洞窟の中には不思議な壁画が描かれている。…意味はよくわからないけど。
洞窟を抜けると開けた視界に砂地が広がっていた。紫がかった靄が晴れてくると、奥には神殿のような建物が見えてくる。不思議と、そこに行かなければ行けない気がして、私は歩みを進めた。

進んでいると、自分と似たような形で淡く光っている存在に気がついた。
じっと見ているけど動かない…生き物では無いのかな?
恐る恐るながらもその存在に触れた瞬間だった。

それはほろほろと崩れて、私の周りを漂い、そして私の中へ吸い込まれていった。
光に満ち溢れている気がした。そのエネルギーを目いっぱいに放出する、体の中心から爪の先まで光が広がって、やがてそれは背中の方に集まる。

気がついたら私の背中には羽…いや、ケープのようなものが生えていた。茶色い色をしていた。
あの子が羽になった…?
疑問でしかないけど、とりあえず私は導かれる方へ進んで行った。

Re: 星の子譚 ( No.3 )
日時: 2021/03/31 17:53
名前: おさげ (ID: pyK84o2R)

道を進んでいくと、いきなり見えない何かにぶつかってしまった。…まだここから先へ進むのは早い、と言われてるようだ。
何となく周囲を見渡すと、青い霊のようなものが見えた。よくよく見てみると、自分と似たような風貌をしていて、胸に手を当てている。少し辛そうに見える…。
動かなさそうなので近寄ってみる。霊の体は透き通っていて向こうが見えるけど、心臓辺りに闇のような球があった。あれが霊が辛そうにしてる原因なのかもしれない。
私の光で闇を溶かしてあげると、彼の記憶が流れてきた…

Re: 星の子譚 ( No.4 )
日時: 2021/03/31 18:20
名前: おさげ (ID: pyK84o2R)

彼は肩の下まである髪を持った妻と、小さな娘と一緒にいた。
「雲の向こうの神殿、僕たちもついにあそこにいけるかもしれないんだ!」
「私たちが?空を飛べない私たちが、あの神殿にどうやって…?」
母と娘は父のいきなりの発言に戸惑っている。神殿へと進むことはこの家族たちの望みだったけれど、羽を持ってないのにも関わらず雲を乗り越える方法を見つけることは出来ていなかったのだ。
「この壁画の意味がわかったんだよ、船を使って雲を乗り越えろってことだ。僕たち精霊の崇拝する大精霊様が、船に乗った精霊たちを先導している」
「お父さんもお母さんも、一緒に行ける?ほんと?」
「ほんとだよ、船はもう用意してあるんだ。ほら」
父親である彼は2人を船に乗せたあと、神殿の方へ指をさした。

Re: 星の子譚 ( No.5 )
日時: 2021/03/31 18:30
名前: おさげ (ID: pyK84o2R)

__そこで彼の記憶は終わった。
彼の魂が天へと昇っていったのか、目を開けた時に私の目の前には霊などなかったかのように見えた。

頭が追いつかない。
今の記憶は私にとって、少し情報量が多すぎた。
雲の向こうの神殿、というのはあの大きな建物のことだ。そこに向かわなければ無い事情があったこと。
また、彼らは精霊と呼ばれる存在であること。私と似たような見た目をしているけど、私には羽、もといケープ?があるから違う生き物なのかもしれない。
そして大精霊という存在。精霊たちの崇拝するもの、つまりリーダーのようなもの…?私には全て覚えが無かった。
何よりも驚いたのが、感情表現というもの。彼らが口に述べた訳じゃないけれど、私はなんとなくそれを知ってしまった。指をさす、ということ。何かを指し示すこと…
自然に指をさす、という動作ができるようになっていた。なんだか面白い。
さっきは進めなかった先への道が進めるようなので、神殿へ一直線に進んでいった。


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