二次創作小説(新・総合)
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- マジカルストーリーII ~Pokemon&FFVII~ 9
- 日時: 2021/03/31 19:50
- 名前: 3104&休日トリオ (ID: 7j55m9sr)
3104:一週間前、アレルギー検査の採血で貧血を起こして病院で倒れました3104です……
休日トリオ:はぁ!?
3104:怖かったです……犬猫のアレルギー検査だったんですけど、猫はなかったのに、犬はありました
ユウザキマコト:え、お前犬飼ってんじゃ……
3104:だから困ってます。触れないし抱けないし、目痒いし!
アマノカナタ:……もうお前隔離だ、犬からな
ユウザキルリ:モフモフ……できないッスネ
- Re: マジカルストーリーII ~Pokemon&FFVII~ 9 ( No.1 )
- 日時: 2021/04/17 18:09
- 名前: 3104& (ID: DbIaIZWd)
9 過去を乗り越えて
「……ロック。ねえ」
優しげな女性の声に、ロックは目を開けた。
目の前には、微笑むアルナがいた。
「……大丈夫?」
「……ア……ルナ……」
たった一言だけ応じたロックに、アルナは笑いかけた。
☆
クラウドは、あれからロックが応じないことをサトシに言った。ミッドガルの荒地、さんさんと太陽が照りつけている。
「……うーん……それってたぶん、発作を起こしたんじゃないか?」
「発作?」
「……ロックには、昔のことを思い出したり、人が傷つくのを見たりすると、苦しくなる癖があるんだ。しばらくそっとしといてやろう。たぶん今頃、疲れて寝てるだろ」
「……」
オレのせいだ、とクラウドは思う。
あの時、あの記憶があいつのものだと分かっていれば、ロックは苦しまなかったはずなのに。
「……なになに~?何の話?」
「わいにも聞かしてくれや!」
ユフィ&ケット・シー乱入。誰にもかまってもらえず、ヒマだったのだ。
「……何でもない」
「え~、クラウドのケチ!」
「興味ないね」
「……んもう!」
結局、二人はティファのもとへ行った。
☆
アルナはロックを医務室へ連れて行き、そっと寝かせた。先程まで乱れていた呼吸も、すっかり元に戻っている。
「……うぅぅ…」
夢でも見ているのか、うなされている。
アルナはロックの頬に触れた。柔らかく、暖かい。
「……大丈夫。今ここで、怖いことなんて起こってないよ」
「……うぅぅぁ……」
コンコン。
ノックの音が響く。
「はーい」
「……お眠りかな。」
「エドガー様……はい。図書室で倒れていたので、連れてきました。疲れてるみたいで……」
「……そうか……」
入ってきたのはエドガーだった。
「……こいつも、サトシに会ってからは、強くなったよな……」
「……まだ……少々情緒不安定ではありますけどね。」
エドガーは心底思う。
もっと強くなれる。ロックは……まだ弱い。
弱く、強いのだ。
☆
(……おはよう)
(!?)
クラウドは驚く。
(……ロック?もう大丈夫なのか?)
(オレは全然……大丈夫だけど……オレのせいでお前に心配かけちゃって……)
(気にしなくていい)
(……うん……)
(……もう少し休んでおかないと。また同じようになったら大変だからな。)
(……うん……)
そして、テレパシーは途切れる。
ここはニブルヘイムの村。クラウドの思い出が、詰まった場所だ。
「……クラウド」
「……?」
「ロック、どうだった?」
「……どういうことだ?」
「……大丈夫かな……」
サトシは心配でたまらなかった。
続く
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