二次創作小説(新・総合)
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- マジカルストーリーII ~PF7~10
- 日時: 2021/04/23 19:29
- 名前: 3104&休日トリオ (ID: DbIaIZWd)
3104:どうも3104です。一週間後、修学旅行なので、ちょっと投稿途絶えるかもしれないです(・∀・)
ユウザキルリ:そういやもう君中3だったんだった
アマノカナタ:この身長ならせいぜい中1ぐらいだと思ってた……[森絵都 カラフル]より
ユウザキマコト:チビ104
3104:泣いてもいいかな怒ってもいいかな?
休日トリオ:聖剣伝説3をもうすぐトロコンするほどやり込んだすごい人ですあなたは!
3104:誤魔化されたところで本文始めます。ちなみにトロコンまであとトロフィーは2つです(・∀・)
- Re: マジカルストーリーII ~PF7~10 ( No.1 )
- 日時: 2021/05/16 20:29
- 名前: 3104& (ID: RxNXUMDJ)
10 涙の記憶
-お前は……オレの生きた証……。-
「……!……クラウド……!クラウド!おい!」
「……っえ……?」
「大丈夫か?なんかぼーっとしてたぞ」
「……ああ、何でもない」
-……帰ろう……母さん……ー
「……」
下を向くクラウドに、ティファは歩み寄った。
「クラウド……」
思い出しているのだ。五年前のことを。
他でもない、あの事件のことを……。
「……」
燃える家々を見た。
刺殺された人々を見た。
焼き殺された母の姿を、消し炭にされた自分の家を、信頼していた人の裏切りを見た。
かつての戦友の死を、この目で見た。
あの時はまだ、悲しみも、笑顔も、この心の中に……あったのに……。
「……」
「……大丈夫?」
「……ああ」
ティファに言われ、慌てて前を向く。
(……クラウド)
(……ロック……今日は元気なのか?)
(……うん。心配かけてごめんなさい……あれから寝込んじゃって……)
(あまり無理はするな。いいか?)
(……わかった)
☆
サトシにクラウドを慰めるように言われたロックは、できるだけそれに従った。何でも、彼には自分と同じような境遇があるらしい。
『一見しっかりしてそうなのに、心、弱いんだから。』
「……あいつは予言者かって」
レイチェルの過去の言葉に自分達がマッチしていることに、ロックは笑った。
サトシが言うには、クラウドは自分と同じで、精神面では弱さが目立ち、心が折れ易いらしい。だから、すぐに仲間の助けが必要となる。大切な人を失った過去のせいでもあるが、根本的に、元々引っ込み思案で寂しがりだったのだ。
「……」
ロックは窓の外の夕日を眺める。
優しく、明るく、包んでくれる、遠くに燃える炎。あの日の……襲われたコーリンゲンのその炎とは違う。
味方が灯した、仲間の炎。
「……ロック」
「……!」
声の主はエドガーだ。
「……エドガー……オレ……」
「行ってこいよ」
「え……」
「みんな待ってるんだろ?ホワイトに行って連れてってもらえよ」
ホワイトは鏡の番人の愛称だ。エドガーは気づいていた。
ロックは、クラウドに会いたいのだ。
続く
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