二次創作小説(新・総合)
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- マジカルストーリーII ~PF7~13
- 日時: 2021/07/05 20:45
- 名前: 3104&休日トリオ (ID: 1CPnMR4A)
3104:どうも、最近は1日一回必ず絵を描く3104です
アマノカナタ:自分の絵柄を確定するためとか言ってたけど、どうなの?
3104:前よりうまくなったよ、だいぶん。
ユウザキマコト:前まで描けなかった正面の顔も、横顔よりうまく描けるようになったらしいしな。
ユウザキルリ:元々はただ絵を描くのが好きだっただけなのに、いつの間にか練習するようになっちゃって……
3104:まあ、まだ今は絵が好きなだけで、本気で絵を仕事にしようとか、そこまで考えている訳ではないよ
休日トリオ:つまんなーい
- Re: マジカルストーリーII ~PF7~13 ( No.1 )
- 日時: 2021/07/08 20:43
- 名前: 3104&休日トリオ (ID: 1CPnMR4A)
⑬独りじゃない part3
約束の地……そこは、極寒の雪原だった。断崖絶壁の山の上に、大きな洞窟がある。
ということで、みんな揃ってコート姿。絶賛山登り中である。
「……う~、さむぅ~……」
「そう?あたし全然平気」
仲間一同が寒さに震える中、ユフィは一人余裕顔だ。
「……まだつかないのぉ?」
「うーん、着かない」
「もう、ケット・シーってば、寒いの苦手とかいいながら、本当は今頃暖炉の前にいるんだろうな……」
「……ロック、大丈夫か?」
「……う~……無理……もう休もう……?……寝よう……?」
「……死んじゃうね」
それぞれがそれぞれの心の内を声に出していると、ユリーカが雪の積もった洞窟の入口を指差した。
「……あっ……あそこ!なんかあるよ!」
「本当だ……何だろう?」
ユリーカとユフィは、深い雪の中を進み、地面に落ちていた棒のようなものを、雪をかき分けて確認した。
それは、二メートルをゆうに超えるほど長く太い大剣だった。
「……これ……あれだよね……?その……もしかして、ヤバいヤツ?」
「……そうっぽい……」
「……洞窟の中を見てみましょう!」
シトロンの声に、一同は洞窟の入口へ歩を進めた。
☆
洞窟は、小さなものだった。数十歩歩くと、すぐに最深部に着いた。
その最深部、人の気配がする。
「……クラウド!いるのか!?」
「いたら返事をしてください!」
「……どうしよう……クラウド……」
ティファの心配そうな声に、ロックが一瞬俯き、サトシはそれに気付いた。
「……ロック?」
「……ううん……なんでも……」
「……嘘つくなよ。いいよ、休もう。クラウドはオレ達が探す」
「……なんでもないって言ってるだろ……!」
ロックはサトシの手を振り払い、真っ暗な洞窟の中を手探りで探しはじめた。
やがて、指先が何かに触れる。ツンツンしている。
「……?」
ロックは左手に炎を灯した。明かりが周囲を照らす。
目の前に、クラウドがいる。
「……!クラウド!」
「いたのか!?」
「……うん、でも……」
何やら様子がおかしい。動かないし、揺すっても反応がない。
「……もしかして……」
間に合わなかったの……?
「……」
「……ロック、こっちへ戻ってこい」
「…………イヤ……」
「早く、倒れるぞ……!」
サトシの声にも、ロックは動かない。
「……ロック……!」
「…………イヤだ……!」
首を振って振り返ったロックは、赤い瞳をしていた。
「……使うのか?その状態で?ダメだよ!」
「……オレ以外……助けられないでしょ……?」
ロックの声にサトシは考えた。
確かに、蘇生魔法は今必要だ……でも、魔法はロックの体力を消耗するのだ。しかも、今のロックは、精神的なダメージからくるパニック状態……なおさらだ。
でも……。
「……分かった、でも無理するなよ?」
「……」
ロックがサトシの声ににっこり笑ったすぐ後、明るい光が周囲を包んだ。
続く
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