二次創作小説(新・総合)

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灰色の騎士は美少女になる【完結!】
日時: 2021/07/09 20:14
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

あの渋く、狡猾で冷酷なスター流の忠臣、灰色の騎士 ジャドウ=グレイが目が覚めたら美少女になっていたというお話です!
古風な口調でとっつきにくいイメージがあるかもですが、内容は完全にコメディ路線となっています!普段では絶対に観ることのできない彼の姿に抱腹絶倒してほしいなと思っています!
もちろんラブライブ!のキャラも登場しますのでご安心を!

Re: 灰色の騎士は美少女になる ( No.1 )
日時: 2021/07/09 10:43
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

騎士は主の為ならば、どのような犠牲でも払う。
自分の身がどうなろうが仲間がどうなろうが、大した問題ではない。
偉大なる主さえ守れるのならば、些細な犠牲ではないか。
主が泥を被れと命じれば、躊躇いなく被る。
仲間を捨て駒にしろと言われれば、容赦なく切り捨てる。
時には策略にはめ、敵だろうが味方だろうが裏をかいて利用する。
他人がどうなろうが知ったことではない。
全ては偉大なるスター=アーナツメルツ様の為だ。
彼の為になるのだから、犠牲になった者共も光栄だろう。
「卑怯者」「極悪人」「薄情者」「悪魔」・・・・・・
あらゆる暴言が吐かれた。
だが、動じることはない。
吾輩は悪。生まれついての悪。
目的の為なら手段は選ばぬ。
全てはスター様の為に。
それが吾輩、ジャドウ=グレイの信念であり生き方――


「何だこれは!?」

朝。洗面台で顔を洗って鏡を見た吾輩は驚愕した。驚くことなど、久方ぶりではあったが、さすがに我が目を疑ってしまった。鏡に映るは切れ長の瞳、線の細い輪郭に白い肌、柔らかく波打つ白い髪・・・・・・
そして何より驚くべきは胸の膨らみである。
胸筋ではない。
先日までの吾輩の鍛え上げられた体躯はどこへ消えた。
ガイゼル髭がなくなっている。腕は枯れ木のように細く、心ともない。
背丈も頭ふたつ分ほど低くなっているではないか。

「あり得ぬ! あり得ぬ!」

吾輩が鏡を掴み、鏡の中に映る己と睨み合う。
だが、どれほど強く睨んでも姿形は変わらない。
何故だ。心当たりは無い。
吾輩が何故にこの世で最も嫌悪する存在である――

「女になっている!?」


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