二次創作小説(新・総合)
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- オオカミ少女と嘘の森
- 日時: 2021/07/12 14:40
- 名前: 坂田 烈 (ID: 7yWjtgfN)
嘘が大好きな少年が、罰として少女に変化させられる。反省し正直者になったオオカミ少女は、嘘をつく者達に警告を与えるが……
TSF要素、女体化要素あり。
プロローグ >>1-3
- Re: オオカミ少女と嘘の森 ( No.3 )
- 日時: 2021/07/12 15:43
- 名前: 坂田 烈 (ID: 7yWjtgfN)
「あ……僕、女の子に……?」
自身の身体を確認して唖然とする少年に、オオカミは告げた。
【反省しているようなので記憶は残してやった、有り難く思え。もしも貴様が今までの行いを悔い改め、一ヶ月間正直者として過ごしたのであれば、元の姿に戻してやろう】
「あ、いえ。僕はこれからは必ず正直に生きますが、姿はこのままで良いです」
即答で断られ、思わずオオカミはきょとんとする。
【……ほう?それはなぜだ?】
「もしこのまま元の姿に戻ってしまったら、安心感から全部忘れて、僕はまた嘘をついてしまうと思ったんです。もう二度と忘れないために、僕はこの姿のままでいたい」
予想外に真面目な少年の言葉に、オオカミは感心し頷いた。
【なるほど。それが望みなのであれば、そのままにしておいてやろう。嘘ではないようだしな。しかし、私は嘘をつく者が大嫌いなのだ。貴様はもう大丈夫なようだが、嘘をつく者が出てくれば、また会うかもしれないな。さらばだ、オオカミ少女よ】
そう言い残すと、オオカミはサッと姿を消した。
「オオカミ少女か……嘘をついてしまうとこうなるんだな、よし!これからは正直に生きよう!」
オオカミ少女は、一人そう決意したのであった。
- Re: オオカミ少女と嘘の森 ( No.4 )
- 日時: 2021/07/12 19:49
- 名前: 坂田 烈 (ID: zVUea1Ub)
第一話
「ふわぁー……」
草原にある小さな小屋で、目を覚ました少年。身体を起こすと、ぱさりと長い金髪が肩に流れる。
「へっ!?……あ、そっか、僕女の子になったのか」
少年だったオオカミ少女は、納得すると、いつものように朝の準備を始めた。
昨日のことはまるで夢のような出来事だったが、何よりオオカミ少女自身の身体の変化が、夢ではないと分からせてくる。胸元まで伸びた金髪に、この年頃にしては大きく膨らんだ胸、フードに覆われた頭から出たオオカミの獣耳にふさふさした尻尾。
顔にはそばかすが増えてしまったが、それも含め愛嬌たっぷりな少女へと変わっていた。
「夢じゃないんだなぁ……これからは正直に生きるつもりだけど、これでも良いなぁ。僕、改めて見ると可愛いし……自分で言うことじゃないけどさ」
パンとジャム、ミルクを朝ごはんに食べ、羊達がいる柵の扉を開ける。
羊達はオオカミの耳と尻尾があるオオカミ少女を一瞬警戒するが、オオカミ少女が羊を撫でてやると、あの少年だと気づいたのか大人しくなった。
羊達が柔らかい草を食べている間、草原に座りつつ羊達を見守る。羊が逃げ出したり、怪我をしないか確認する為だ。
ある程度羊達を遊ばせてやってから、羊達を連れ帰り柵の中に入れた。
- Re: オオカミ少女と嘘の森 ( No.5 )
- 日時: 2021/07/12 19:48
- 名前: 坂田 烈 (ID: zVUea1Ub)
「さ~てと、これからどうしようかなぁ」
オオカミ少女は草原の近くにある森へと入り、少年の頃から好きだったもう一つの趣味、木登りを始めた。
少女の身体になったにも関わらず、登るスピードは衰えていない。すいすいと登り進め、あっと言う間に木のてっぺんに到達した。
木の太い枝に腰掛け、少しの間風を楽しむ。
その時、オオカミ少女の耳に、話し声が聞こえた。獣化したからか、オオカミ少女は五感がとても鋭くなり、小さな音も聞き逃さないようになっていたのだ。
「……軽いもんだぜ、ここのじいさんばあさんはとろいしアホだからよ」
「軽くーードルは超えてるんじゃないのか?」
思わずオオカミ少女は、口を抑え、息を潜めて木の陰に隠れた。耳をぴんと立て、話し声に集中する。
オオカミ少女の登っている木のすぐ下で、五、六人ほどの男達が、札束を手にニヤニヤと笑い合っている。
「しっかし、チョロいよなぁ。あの牛乳屋のばあさん、俺等が警察だーって言ったらすーぐ信じやがってよお!頑張ってね〜とか言ってたけど、あれじゃあいざって時に見捨てられても可笑しくねえよなぁ、ははは!」
オオカミ少女はすぐに、何があったのか理解した。
この男達、間違いなく詐欺師だ!!
しかもよりによって、村の人達から好かれているあの牛乳屋のお婆さんからお金を騙し取ったらしい。
少年の時は嘘をつくのは好きだったが、度を過ぎた悪行為は嫌いだった。正直者になった今も、それだけは変わらない。
我慢出来ずに、オオカミ少女は木から飛び降りた。
「何やってるんですか、あんたらは!!」
突然出てきたオオカミ少女に、男達は驚いたが、すぐに意地悪い笑みを浮かべた。
「おいおい嬢ちゃん、もしかして今の話を聞いてたのか?」
「そうですよ!いや、問題はそこじゃありません!酷いですよ、そんな詐欺するなんて!お金ちゃんと牛乳屋のお婆さんに返して下さい!!」
はっきりと言い放ったオオカミ少女だが、突然男達の内の一人に手首を掴まれ押し倒された。
「なっ!?」
「良いぜ、返してやる。ただし、一つ条件があるぜ。嬢ちゃん、俺等と遊ぼうか」
「い、嫌ですよ!てかそれ嘘ですよね、やめてください!!それに僕はーー」
「僕ぅ?可愛い顔して男みたいな言葉使うんだな。ま、別に良いけどよ」
「僕が良くないですよ!嘘なんてついたら、大変なことになりますよ!!」
「別に良いだろ?嘘つかねーとこの世はやっていけねーぞ。さ、早くやろうぜ」
駄目だこいつ、話にならない。
その時、今まで抵抗していたオオカミ少女が、静かに言った。
「最後のチャンスですよ。嘘ついたこと、謝って下さい」
「へっ、断る!!」
ニヤニヤとした笑いを向けてくる男達に向けて、オオカミ少女は大きく息を吸い込んでーーー
「大変だー!オオカミが来たぞー!!!」
突然大声を上げたオオカミ少女の口を、男が慌てて抑える。
「ちょっ、おい、大声あげんじゃねえよ!第一オオカミなんて来るわけーーー」
【ーー嘘をつくのは、貴様等か?】
- Re: オオカミ少女と嘘の森 ( No.6 )
- 日時: 2021/07/16 14:44
- 名前: 坂田 烈 (ID: WIx7UXCq)
ヒュ、と息を呑む音が聞こえた。
あの時会った、巨大な、とても巨大な黒いオオカミが、立っていた。
男達はさっきまでの威勢はどこへやら、腰を抜かし顔は汗びっしょりと青ざめている。
【昨日ぶりだな、オオカミ少女よ】
「こんにちは、オオカミさん」
軽く挨拶を交わしてから、オオカミは男達に向き直り、改めて同じ質問をした。
【嘘をつくのは、貴様等か?周りの者達を騙していたのは、貴様等なのか?】
流石の迫力だ。これなら男達も素直に反省するーー
「う、う、嘘なんてついてません!!嘘ついてたのはそっちのガキですよ!!!」
前言撤回。ここまで来てまだ嘘をつき逃れるつもりのようだ。そう叫ぶと、男達は背を向け、全速力で逃げ出した。
「あっ!待って下さいよ!!」
【愚か者共め、無駄なことを】
オオカミ少女が慌てて男達を追いかける後ろで、オオカミがすっと目を細めた。
◆◆◆
「待ちなさーい!!」
オオカミ少女は必死に、男達を追いかけていた。
獣化の影響か、身体能力は向上していたのだが、それでも男達はなんとかオオカミ少女を振り切ろうとさらに速度を上げる。どうにか、一人の男を転んだすきに取り押さえた。
「はっ……はっ……捕まえましーーー」
「ぅあっ!?」
「え?」
男が突然、身体をびくんと震わせて、胸を腕で抑え込んだ。
- Re: オオカミ少女と嘘の森 ( No.7 )
- 日時: 2021/07/16 14:57
- 名前: 坂田 烈 (ID: WIx7UXCq)
すると、その男の髪の毛が艶を帯びながら肩の高さまで伸び、サラサラになる。
それと同時に、目が大きく、鼻が少し小さくなり、すべすべの女性の可愛らしい顔に変形させられると、喉仏が引っ込み、女の子らしい高い声が漏れた。
「んあっ……!」
さらに、体格が縮み小柄になると、肌の無駄な毛が全て抜け透明感がある、柔らかな白肌になる。
そして、今までぺったんこだった平らな胸は柔らかい乳房を作るとそのまま膨らみ、かなりの大きさへとなった。こうして完全に胸が女体化した男は、股間に違和感を感じ、内股になりながら股間を押さえ込む。
「あぁん!!待ってぇ!!」
そこについていた男のシンボルはみるみるうちに小さくなり、そこはやがてまっ平らになった。
「あぁん、いゃぁ!!待って、あぁ!!俺……お……わ、私……私……」
男は完全に女性化されてしまったのだ。精神も完全に変えられてしまったらしい。
思わずオオカミ少女も驚き焦る。
「お、女の人になってる……」
【私から逃げたところで無駄な抵抗に過ぎん。さらにこいつ等は反省していなかった。罰は増えるだけだ】
「僕も反省しなかったらこうなってたんですね……」
【うむ。お前は真面目だったから精神には手を加えないでおいた】
これなら、恐らく、他の四人もーー。
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