二次創作小説(新・総合)
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- マジカルストーリーII ~PF7~14
- 日時: 2021/07/18 19:38
- 名前: 3104&休日トリオ (ID: 1CPnMR4A)
3104:わーいFFポケモン大好き3104だぜー
アマノカナタ:わーい聖剣伝説エコーズオブマナ待ってますアマノカナタだぜー
ユウザキルリ・マコト:わーいこいつらに付き合わされてる人だぜー
3104:今日は犬の動画を永々とみてました
アマノカナタ:柴犬って、なんであんなに面白いんだろ
ユウザキマコト:動きがもう面白い
ユウザキルリ:私猫派だからー
3104:私犬アレルギーだからー
アマノ・マコト:だめだー
- Re: マジカルストーリーII ~PF7~14 ( No.1 )
- 日時: 2021/07/27 20:13
- 名前: 3104&休日トリオ (ID: 1CPnMR4A)
⑭独りじゃない part4
明るい光はどんどんと増し、目の前で見ていたサトシは目が眩んで、何も見えなくなった。
やがて光が収まり、サトシが顔を上げると、クラウドの姿がそこにはあった。初めはうっすらと、目が暗闇に慣れればはっきりと見えて、サトシは彼の名前を呼ぶ。
「……クラウド!」
「……オレは……悪い夢を……見ていたのか……?」
「……良かった……良かった……!」
叫んだティファはクラウドに飛びつき、抱きついた。
「もう!このバカ!見た目だけでかいくせに!」
「クラウド、案外体力ない?」
「驚きましたよ。こんなところにいるなんて」
他のみんなも次々と言う。
サトシは目の前にいるロックの肩をつつき、こちらを向かせた。
「……ありがとう。ティファ、嬉しそうだよ。」
「……うん……」
「さあ、立てるか?立てなきゃ助けてやる。お前、軽いもん」
「……うん……」
体力を消耗したロックはぼーっとしていて、応答もはっきりしていない。このままいくと、この寒い中、クラウドのように眠ってしまいそうなので、ピカチュウがロックの気を引き、サトシがロックをおぶって、合流したクラウドと共に、先に進むことになった。
☆
サトシの背中で、ロックはピカチュウを頭にのせて、空を眺めていた。
どっぺりした曇り空。こんなに高い山の上からも、青空が見えないほどの厚い雲が、延々と続いている。
「……」
「……ピカ……?」
「……ピカ、オレ達の世界……こんな空、なかったよね?」
「……ピカチュウ?」
ピカチュウは首を傾げた。
ただの曇り空なのに、どうしてロックはそんなことを聞くんだろう?
「……フィガロは雪なんて降らないし、雨も降らないよ」
そういえば。
ロックは砂漠地帯に住んでいるんだった。
「……変なの」
「……ピカ……」
「……何?ロックは雪、知らないの?」
ユフィがロックの隣に並び、話しかけた。
「……知ってるけど……」
「……見たのは?」
「……はじめて」
「……へぇ……やっぱりロックって、ふっしぎ~」
「……?」
「……えっだって……クラウドが元気になったの、あんたのおかげでしょ?あたしらから見たら、かなりふっしぎだよ」
「……そうなの?」
ロックはサトシを見て、ティファを見て、シトロンを見て、クラウドを見た。
「うん」
「かなり」
「……興味が湧きます」
「……なかなかだぞ」
四人の言葉に、ロックは初めて気がついた。
自分がいかに異端で、それでいてみんなにとって不思議な存在か。そう、ロックにとって、魔法を使うのは当たり前だからだ。
「……エドガー達は……使えなかったっけ……」
ロックの頭に、また一つクエスチョンマークが増えた。
続く
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