二次創作小説（新・総合）
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- 逃走中4【狂気とシミュレーションゲームとウイルスと】
- 日時： 2021/07/23 22:00
- 名前： 天悪 ◆GZXLUkDFh6 （ID: 8hHoYYXB）
天悪版逃走中第四弾！今回の逃走中の舞台はなんと、VRの恋愛及び友情シミュレーションゲームの中！天悪サイドの住民達がいつも過ごしている学園都市の中を、50人の個性豊かな逃走者達が逃げ回る！今回はこの逃走中独自のルールも存在するため、最後まで見逃すな！
※この逃走中は、天悪の日常小説である「ニチジョウクンポケット:天悪サクセス」のスピンオフ作品ではありますが、設定や日常は引き継がれていますので、かなりの内輪ネタや原作出典作品からのネタバレ、天悪サイド特有のオリキャラやオリ設定、クロスコンビやクロスカプ等が存在します。キャラ崩壊やそういった描写が苦手な方はご注意ください
※更に今回は普段と違いホラー描写（恐怖を植え付けるような表現や暴力的な描写、心臓が弱い方に有害になり得る表現や場合によりキャラが猟奇的な行為をしたりされるような描写等）が含まれますので、その分野が苦手な方は閲覧を推奨できませんのでご了承ください
[逃走者一覧]
茜（表）（pop'n music）
茜（裏）（pop'n music）
入間美兎（裏）（ニューダンガンロンパV3）
ウィオ（作者枠）
うるおいちゃん（裏）（しずくちゃん）
円堂守（裏）（イナズマイレブン）
大和田紋土（表）（ダンガンロンパ）
おしりたんてい（表）（おしりたんてい）
オトモ（裏）（ぷよぷよシリーズ）
かいとうU（裏）（おしりたんてい）
風丸一郎太（裏）（イナズマイレブン）
木之本桜（表）（カードキャプターさくら）
クルーク（表）（ぷよぷよシリーズ）
konakun.（作者枠）
小松田秀作（裏）（忍たま乱太郎）
さかな王子（裏）（ぷよぷよシリーズ）
紗倉ひびき（表）（ダンベル何キロ持てる？）
サタン（表）（ぷよぷよシリーズ）
シロクマ（裏）（しろくまカフェ）
塵（裏）（pop'n music）
すず（裏）（おしりたんてい）
左右田和一（表）（スーパーダンガンロンパ2）
大道寺知世（表）（カードキャプターさくら）
千代田桃（表）（まちカドまぞく）
千代田桃（裏）（まちカドまぞく）
月島蛍（裏）（ハイキュー！！）
つむりん（表）（しずくちゃん）
デイル・レキ（表）（うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。）
デイル・レキ（裏）（うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。）
テールナー（表）（ポケットモンスターシリーズ）
天悪（作者枠）
東方見文録（表）（東方見文録）
ヌメルゴン（表）（ポケットモンスターシリーズ）
白澤（裏）（鬼灯の冷徹）
ハリマロン（裏）（ポケットモンスターシリーズ）
柊かえ（Re:ステージ！）
ピカチュウ（表）（ポケットモンスターシリーズ）
陽夏木ミカン（表）（まちカドまぞく）
陽夏木ミカン（裏）（まちカドまぞく）
骨眼鏡（作者枠）
街雄鳴造（表）（ダンベル何キロ持てる？）
桃太郎（裏）（鬼灯の冷徹）
山口忠（裏）（ハイキュー！！）
山田利吉（表）（忍たま乱太郎）
山田利吉（裏）（忍たま乱太郎）
ヤンチャム（裏）（ポケットモンスターシリーズ）
ラグナス・ビシャシ（表）（ぷよぷよシリーズ）
ラティナ（裏）（うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。）
李小狼（表）（カードキャプターさくら）
烈（裏）（pop'n music）
※50音順
- Re: 逃走中4【狂気とシミュレーションゲームとウイルスと】 ( No.41 )
- 日時： 2022/01/20 21:00
- 名前： 天悪 ◆GZXLUkDFh6 （ID: 8hHoYYXB）
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side:烈（裏）
「……………？ なんだ、向こうから凄まじい風や光が出てきてたような……」
小松田（裏）達がNPCの文録（裏）をログインさせた時の現象を察知した烈（裏）……
「……って、こういうのに気を取られてる場合じゃねーよな。俺は"アイツら"も見てるだろうからには必ず逃げ切ってみせるし、塵（裏）にだけは負けるつもりはねー」
しかし、烈（裏）には様々な仲間の分まで逃げる目標があるため、気を引き締めた！
「だから、次のミッションに備えとく必要があるな……次は何が来るんだか」
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side:ラグナス・ビシャシ（表）、東峰旭（表）（NPC）
「気にしても仕方がないとはいえ、やはり先程の結果は悔しいな。よし！ 次のミッションこそ活躍してみせるぞ！」
「それはいいけれど、やっぱり俺も付き合う必要があるよな……」
「当たり前だ！ キミには勇気を出して、最後まで私と共に逃げ切ってほしいな」
こちらはMISSION.1の最後まで挑戦し続けたものの、アイテムもミッション貢献の名誉も貰えなかったラグナス（表）と旭（表）……
「だって今回の逃走中のテーマからして、ずっとNPC逃走者と協力するミッションが出るだろうからな……だからこそ、キミの力も必要なんだ」
「そう言ってくれるのは嬉しいな……俺も期待に応えられればいいんだけddddddddd」
「え………え？」
会話中に突如、旭（表）の頭部が一瞬バグった………
「…………うん、ラグナス（表）と最後まで逃げられるといいな。こっちこそ俺に協力してくれて、ありがとう」
「………………………」
「あっ！ 旭（表）！ 向こうに何か出てきてるぞ！ ハンターかもしれない！ 逃げよう！」
「えっ！？ ハ、ハンター来てたの！？」
ラグナス（表）、いきなり旭（表）に向けて、ハンターから逃げるよう促す……
「………いや、待てよ？ ラグナス（表）？ 向こう見てみたけど、ハンターも何もいないような………あれ？ ラグナス（表）がいない！？」
ふと冷静になり、ラグナス（表）の指した方向を見て何もいない事を確認した旭（表）……だが、ラグナス（表）を見失ったようだ……
「えー……？ どこ行ったんだ？」
「………上手く旭（表）から離れられたか。うん、旭（表）には悪いが………さっき旭（表）の頭が一瞬割れたようになってたから、何か嫌な予感がすると思ったんだ。だから嘘ついて離れたんだけど……そんな事なかったら申し訳ないな……」
どうやらラグナス（表）、旭（表）の異変を感じ取り、距離を取る事にしたようだ……
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「……………」
ハンターは神出鬼没。現在4体いるエリア内のハンターに確保されれば、賞金は、0………
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side:konakun.、柊かえ
「ちょうどいい隠れ場所は……現時点でここが最適……」
「うん、僕もそう思うかな……？ ひとまず、ここでハンターに気をつけつつ、留まっておこうか」
MISSION.1開始前から、隠れ場所を求めて共に行動していたkonakun.とかえ……住宅地の端の辺りにて、ベストポジションを見つけたようだ……
「あー………えっと、その。かえ……かえにとって当然のことかもしれないことを聞くけど、かえは香澄……エンジェルのために、逃げ切りを考えてる？」
「……うん。かえは、この逃走中に来る時も、エンジェルと一緒に来た……エンジェルも、見てくれてるから、逃げ切りたい……」
今回のリクエスト逃走者であるかえは、同じKiRaReのメンバーであり、特別な仲でもある本城香澄が付き添う形でメリーディストピアまでやって来ていた……その香澄は現在、他のゲストと共にこのゲームの世界をモニタリング中……香澄も観ている中で、下手に捕まる訳にはいかない……！
「うん、そうだよねー……僕も、かえが逃げ切れるように、応援するよ。こうしてリクエストした身、だし」
「konakun.さんも、ありがとう…… かえは、かえなりにがんばる……」
お互い身を軽く寄せあって隠れる二人の近くに……
「……………」
何者かの、影……！
「ミッションには、あまり行けないけど……生き残る事を優先するから……」
「僕も、あまりミッションには行けないかなー……やっぱそれなりの勇気がいるんだよねぇ……」
「…………」
かえとkonakun.、気づけるか……！？
「うーん、誰かいないかしら…… ひっ！？ あっ、ああ………konakun.さんとかえ！ こんな所で隠れてたのかしら？」
「えっちょっとっとっと何ビックリした！？？？」
「………えっと、ミカンさん（表）……？ かえたちは、ここで隠れてた……」
konakun.とかえに近づいていた影の正体はPC逃走者、陽夏木ミカン（表）だった……ミカン（表）、先程ゲームセンターで音ゲーをノーミスクリアした事で自信がついたからか、現在比較的に見て安定しているが……
「そうだったのね……それなら、お邪魔だったわよね。私は別のところで人を探しておくわね」
「あっ……ミカンさん（表）？ もしかして、人を探してたりする？ 事情は聞いておきたいし、僕は構わないけど」
「かえも…ミカンさん（表）もいていいし、話を聞かせてほしい……」
「えっ、いいの！？ 私お邪魔じゃないの！？ ………えっと、これ聞いて笑わないでよね？ 私、今回の逃走中の最初の警告の時から、ずっと何か怖いことが起きないか怖くて……人と一緒にいたいんだけど、中々上手くいかないのよ……」
ミカン（表）、ここでようやく自身の胸中を話すことができた……
「そうだったんだ…… その気持ち、かえもわかる……かえも、まだ何か起きてないとはいえ、一人は心細い……」
「うん、ミカンさん（表）も最初の時からビビってたからなぁ…… それなら、ミカンさん（表）もここで休んどく？ 一人でいきなりなんかに巻き込まれるよりは、だいぶいいかも？」
「わ、私もいいの？ ………し、仕方ないわね！ そこまで引き止めるんだったら私もここに隠れておくわ！ ハンターが来てるかどうか私も見ておくから、二人も気をつけてよね！」
「うん……かえもkonakun.さんも、油断せず周囲確認に努める……」
ミカン（表）の胸中を聞いたkonakun.とかえも迎え入れ、三人で隠れることとなった……
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side:街雄鳴造（表）
「ここまでPC逃走者とNPC逃走者を併せて13名が確保されたんだね……やっぱり人数が非常に多いのもあって、確保ペースはそれなりに速いね」
冷静に周囲を見回しながら、確保者の確認をする街雄鳴造（表）……
「そうだ、たしかNPC逃走者はこのエリア内の牢獄に収監されてるんだったよね？ NPC逃走者で確保されたみんなは元気にしてるかな？」
今回の逃走中では、PC逃走者は確保されると現実世界へ起床、NPC逃走者はゲーム内の牢獄へ収監されることとなっている……
「シグ君（裏）も斎藤君（表）も、セレナさん（裏）やサトシ君（表）も、元気にトレーニングしてるかな？ ………あっ！ あれかな？ 牢獄は！」
噂をすれば、ゲーム内の牢獄を発見！ しかし……
「あれ？ 牢獄の中に……誰もいない？ おかしいな、確かにシグ君（裏）達は確保されたはずだよね？」
その牢獄内には、NPC逃走者の中から出た確保者であるシグ（裏）やタカ丸（表）、セレナ（裏）やサトシ（表）はいなかった…… 街雄（表）の言う通り、4人は確かにハンターに確保されたはずだが……
「これはまさか……最初にエコロ君（表）が言っていた警告に繋がる伏線？ ………ここから、余計気をつけた方がいいかな」
「「「「………………」」」」
………街雄（表）が勘づいた通り、確保されたシグ（裏）やタカ丸（表）、セレナ（裏）やサトシ（表）は『虚ろな瞳で』エリア内を探索していた……何故、確保者である彼らが牢獄から出てしまったのか……その謎に繋がる事件が、この後起きることとなる……！
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148:00
【PC逃走者】
茜（表）/茜（裏）/入間美兎（裏）/ウィオ/うるおいちゃん（裏）/円堂守（裏）/大和田紋土（表）/おしりたんてい（表）/オトモ（裏）/かいとうU（裏）/風丸一郎太（裏）/konakun./小松田秀作（裏）/さかな王子（裏）/紗倉ひびき（表）/サタン（表）/シロクマ（裏）/塵（裏）/すず（裏）/左右田和一（表）/大道寺知世（表）/千代田桃（表）/月島蛍（裏）/デイル・レキ（表）/テールナー（表）/天悪/東方見文録（表）/ヌメルゴン（表）/白澤（裏）/ハリマロン（裏）/柊かえ/陽夏木ミカン（表）/骨眼鏡/街雄鳴造（表）/桃太郎（裏）/山口忠（裏）/山田利吉（表）/ラグナス・ビシャシ（表）/ラティナ（裏）/李小狼（表）/烈（裏）
残り41人
『NPC逃走者』
曙（裏）/朝日奈葵（表）/朝日奈葵（裏）/東峰旭（表）/綾部喜八郎（裏）/アルル・ナジャ（裏）/あんどうりんご（表）/電（裏）/浦部リカ（表）/閻魔大王（表）/木之本桜（裏）/グリズリー（裏）/コアラちゃん（裏）/五虎退（表）/財前塔子（表）/最原終一（裏）/ささきまぐろ（表）/小夜左文字（表）/澤村大地（表）/しずくちゃん（表）/シトロン（裏）/菅原孝支（表）/セレナ（表）/千子村正（表）/奏流院朱美（表）/大道寺知世（裏）/田中眼蛇夢（表）/鳥海（裏）/蜻蛉切（表）/苗木誠（表）/はなたれ君（裏）/はなぢ君（裏）/浜守一郎（裏）/パンダ（裏）/ブラウン（裏）/ペンギン（裏）/鬼灯（表）/マスター（表）/摩耶（裏）/マルコ・ポーロ（裏）/モイモイ（表）/吉田優子（表）/吉田優子（裏）/ラティナ（表）/李小狼（裏）/りすくませんぱい（表）
残り46人
アイテム獲得者
網鉄砲:ヌメルゴン（表）、五虎退（表）（NPC）
ハンター探知機:入間美兎（裏）、曙（裏）（NPC）
無敵サングラス:シロクマ（裏）、ペンギン（裏）（NPC）
ペアベスト:小松田秀作（裏）
- Re: 逃走中4【狂気とシミュレーションゲームとウイルスと】 ( No.42 )
- 日時： 2022/02/01 21:00
- 名前： 天悪 ◆GZXLUkDFh6 （ID: 8hHoYYXB）
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side:ハリマロン（裏）、ラティナ（裏）、大和田紋土（表）、苗木誠（NPC）
「リーマ、リマー……リマリー」
ここは住宅地の比較的道が開けている地点。そこでハリマロン（裏）は一人で行動していた。MISSION.1でもNPC逃走者に会うことができなかったため参加できず、今も誰とも話せていないハリマロン（裏）は、ハンターを警戒しつつも歩みを進める……
「うーん、誰かに会えないかな……あっ！ ハリマロン（裏）！ よかったー！ ポケモンに会えたよ！」
「リマリ！ リマリマ！」
そんな時、前の道からこちらもPC逃走者であるラティナ（裏）と出会い、軽く挨拶を交わす。……ハリマロン（裏）はこれまでの確保情報からデイル（裏）がもう確保されているために一人ぼっちではないのかと心配になり、ラティナ（裏）と談笑することにした。
「リマリマリマ、リマ？」
「え？ さっきのミッションはどうしてたかって？ それがね……ラティナも他のNPC逃走者と話せなくて、行けなかったんだ……」
「リーマリマー」
「あっ、ハリマロン（裏）もそうだったんだ？」
一体と一人はMISSION.1に参加できなかったことを皮切りに会話を続けるが、そこに新たな来客が現れる……
「おっ？ テメーらは……ラティナ（裏）にハリマロン（裏）じゃねーか。テメーらも仲良く会話してんのか」
「あっ！ 紋土さん（表）！ 誠さん（表）も！」
「リーマリマ！」
現れた逃走者は、先程ギリギリまでハンターボックスを探していたものの、ハンターボックス封印とアイテム獲得までには至らなかった大和田紋土（表）と苗木誠（表）だ。
「リーマリマリマ！ リマ？」
「そうだね、紋土さん（表）はNPC逃走者の誠さん（表）と一緒に行動してるから、さっきのミッションもがんばってたのかな？」
「まぁなー。シロクマさん（裏）達に先越された形になったけどよ。オレらも協力してミッション挑んでたんだぜ？」
大和田（表）にも質問して、談笑に入る三人の逃走者達だが………
バスンッ。
「あぁ？ ………おい苗木（表）ィ！ なにしやがんだゴラァ！！」
その朗らかな時間は、苗木（表）が何か銃であるかのようなアイテムで大和田（表）を撃ったことで休止となった。
「……………」
「おい………なんか言えよゴルァ！！ つか、テメーそのアイテムはどこで手に入れたんだよ！？」
「ひっ………！？ い、いや…………！！」
「リマァァァッ！？ リ、リ、リマリ………！！」
「あぁ！？ ど、どうしたんだよテメーら、急に悲鳴なんて挙げやがって……」
「も、も、紋土さん（表）の、体が………！」
「は………？」
大和田（表）が怒鳴っても何も反応しない苗木（表）の瞳は、虚ろになっていた。そしてラティナ（裏）とハリマロン（裏）が大和田（表）の方を見て、悲鳴を漏らす……大和田（表）には何故なのかわからなかったが、ラティナ（裏）の言う通りに自分の体を見て原因がわかった。
大和田（表）の体は……いや、このプログラムの世界に入る時に使用させていただいているアバターのテクスチャやドットやポリゴンは、次々と剥がされていき、崩壊していっていたのだ。
「あぁ！？？？ な、なんだよ、こりゃ………」
大和田（表）がどうにか剥がされ電子の海に消えていくテクスチャやドットを繋ぎ止めようとするも、叶わない。徐々に、なおかつかなりのハイスピードで電子世界へ還っていく大和田（表）のアバターは、もう顔だけしか原型を留められていなかった。今は胸元から下はもうなくなっている。
「ま、誠（表）、さん………！ 紋土さん（表）に、な、何を………！！」
バスン。 ラティナ（裏）に問いただされる苗木（表）は容赦なくラティナ（裏）にもその銃を向けた。途端にラティナ（裏）のアバターも崩壊しだし、プログラムの中へと還っていく。
「クソ、がぁ………！ なんなんだよこりゃ、いったいどうなってんだよ………！！」
「い、いやだ………！ 助けて、助けてデイル（裏）………！！」
「リマ、リマリマ………！？」
急激にアバターが崩れてプログラム世界の中で呑まれていった大和田（表）とラティナ（裏）、二人の逃走者の意識は、そこで一度途切れた………
146:21
大和田紋土（表） 強制失格
PC逃走者残り40人
146:19
ラティナ（裏） 強制失格
PC逃走者残り39人
「……………」
「リ、リマリマーーーー！！！」
大和田（表）とラティナ（裏）がその場で消滅してしまった後も、苗木（表）は虚ろな瞳のまま、今度はハリマロン（裏）に銃口を向けようとしていた。ハリマロン（裏）は堪らず、その場から緊迫した表情で逃げ出す………
「リマ………リマァ………リマリィー………！」
ハリマロン（裏）は苗木（表）から逃げながら、他の逃走者に助けを求めていた。その目には本人も気づかなかったが涙がこぼれ始めている。早く、早く助けてほしい。この惨状から、誰か────
「ハリマロン（裏）！？ どうしたんですか！？？」
「リマ！！ リマリマーーーー！！！！」
ハリマロン（裏）の目の前から現れたのは、自らのパートナーであるシトロン（裏）。大切な存在が来たことでハリマロン（裏）は泣きながらもシトロン（裏）の胸元へ飛び込む。そして、先程の出来事を話していた………
「リマ！ リマ、リマリマ……」
「………飛んで火に入る夏の虫、ですね」
「リ………？」
スチャ。NPC逃走者のシトロン（裏）は、先程苗木（表）が持っていたものと同じ銃を持ち、それで抱き抱えたハリマロン（裏）を撃とうとしていた。ハリマロン（裏）は、信じられないと目を見開く。
「リマ………リ、リマ………」
バスンッ
……………そして、その辺りにPC逃走者はいなくなった……
145:33
ハリマロン（裏） 強制失格
PC逃走者残り38人
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NEXT→→→ドラマパート
一方、テンアス社にいる運営陣は………
「あ、あれ！？ なにこれ！？ こんなことがあるの！？」
「ん？ なんやなんや？ どないしたんやニャミ（表）！？ そんな慌ておって」
「それが………大和田くん（表）とラティナちゃん（裏）とハリマロン（裏）が、NPC逃走者の持っている何かのアイテムで……ログアウトさせられちゃったんだよ！！」
「えっ！？ そんな、NPC逃走者にログアウトされただなんて……なんでそんな事に？」
「そもそも、アイテムはなんなんだ。ミッションのものとは違うのか？」
「うん。こっちで全く用意してないものを……あっ！？ 見てよ、NPC逃走者のほぼ全員が持ってるみたいだよ！？」
大和田（表）とラティナ（裏）とハリマロン（裏）がNPC逃走者達により、強制ログアウトさせられてしまった異変に気づき、精鋭のプログラマー達と共に原因を究明していた。……どうやらモニタリングしてみるに、NPC逃走者の約1名を除いて、全員があの銃を所持しているが……
「え〜！？ どうなってるの！？ どこからそんな、PC逃走者をログアウトさせる銃なんて…… エコロ（裏）は知らないよね？」
「うん。ボクも聞いてないかな……… プログラマーのみんな！ 申し訳ないけど、調べられる人はNPC逃走者のデバッグや持ってる銃の解析をお願いできる？」
「今、僕もやっているところです！ 少しだけ時間はかかりそうですが……」
NPC逃走者の異変の原因を調べるべく、すかさずシトロン（表）とシトロン（裏）、文録（裏）が調査とバグの修正を試みるが……
「す、すみません！ 大変です……！ そ、そのぉ………！」
「おい、どうした？ 二人して焦って……まさか、紋土（表）達の方にも支障が起きたのか！？」
そこに、NPC逃走者による強制ログアウトが発生してすぐに、被害に遭った三人の逃走者の元へ向かい再ログインを試みた不二咲（表）と不二咲（裏）が戻ってきた。………だいぶ顔色が悪いのだが、その原因は……
「お、大和田君（表）達は、体調を崩したりだとかは、なかったんだけどぉ……」
「ハンターによる確保の形じゃなかったから、僕と不二咲君（表）とで、もう一回大和田君（表）達をログインさせてみたんだけど……なんでか大和田君（表）達のアクセス権限がなくなっちゃってた上に、アバターも使えない状態になってたから、ログインさせられなかったんだよぉ」
「なんだと……！？」
「強制ログアウトさせられた逃走者の再ログインができないなんて……そんな設定に依頼した覚えはないけどーーー！？？」
なんと、再ログインさせようにもアクセス権限の削除やアバターが使用不可となってしまったことで、それは不可能となってしまった事が判明したのだ。運営陣の誰もそのような設定にしてほしいと依頼した覚えはなく、プログラマー達もそのような細工をした覚えはなかった。だが、もうすぐミッションの時間だ。原因究明しながらとなってしまうが、NPC逃走者に起きた謎の異変について解決しつつ、ミッションを発動させなければ……
「こうなっちゃうと、大和田くん（表）たちには申し訳ないけど……システムエラーによって強制失格になったことをみんなにも伝えないといけないよね……」
「そうだよね、ミミちゃん（表）……ただ、MISSION.2はどうしよう……？ このミッションもNPC逃走者との連携が必要なんだけど……こんな状態で 、協力、させられるのかな……？」
「ちょっと待って。このミッション内容なら、まだ……… このミッションではNPC逃走者と声認証もやってもらう必要があったけど、そこは簡易化させて、指紋認証だけやってもらおう。今はNPC逃走者の様子を見て解析を進めることも優先すべきだ。どうかな、ケルベロス達？」
「そうだな……他に被害が及んでしまう危険があるため申し訳ないが……NPC逃走者の異変を調べあげられなければどうにも対処できないからな……よし。ミッション内容の一部を簡易化させた上で予定通り発動させるぞ。ケルベロス（表）はミッションの発動を、ヒロト（表）達プログラマーはNPC逃走者のモニタリングと解析を頼む」
「ああ。ありがとう、必ず原因を調べあげてみせるよ」
「わかりました、任せてください！」
「よーし！ ワイにも任せときー！ ミッションの内容は言われた通りに書き換えといたから……ほりゃ！」
運営陣やプログラマー達はNPC逃走者の動向を分析し、詳しくバグの内容をチェックすることで問題解決に挑むべく、ミッションの一部内容を簡略化してミッションを発動させることとした。そのため、ケロちゃん（表）がMISSION.2を発動させる……
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シュンッ！
シュンッ！
シュンッ！
それにより、エリア内に3つの認証装置が設置された……果たして、PC逃走者達は、MISSION.2をクリアできるのか………
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side:山田利吉（表）、入間美兎（裏）、東方見文録（表）、茜（裏）、骨眼鏡
ピリリリ、ピリリリ！
「ようやく来たか、ミッション！ ……ん？ [システムエラーにより大和田紋土（表）、ラティナ（裏）、ハリマロン（裏）強制失格。合計残り84人]？？？」
「ど、どうなっているのですか？ あ、ですがミッションが……[MISSION.2 エリア内の三箇所に賞金単価減額装置を設置した]げ、減額ですか！？」
「[残り130分になると、認証されなかった分の賞金単価減額装置が作動し、その分だけ賞金単価が減額となる]金が減るだとぉ！？ それだけはさせるかよ！！」
「[それを阻止するには、NPC逃走者一人と共に、賞金単価減額装置の隣にある指紋認証装置に指紋を認証しなければならない]おー！ またえぬぴいしいとうそうしゃとのきょーりょくじゃな！ じょーけんがさっきよりかんたんになってるのがきになるがのう！」
「[なお、指紋認証に成功できるのに必要なNPC逃走者との好感度は【10】以上だ。頑張りたまえ]うわー……！ やっぱ難易度上がっていくのかー……！ りすくま（表）とまた会えるといいんだけどな……！」
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MISSION.2 賞金単価減額を阻止せよ！
エリア内の三箇所に一つずつ、賞金単価減額装置が設置された。残り130分になると、賞金単価減額装置が作動となり、賞金単価が減額となってしまう！
それを阻止するには、NPC逃走者一人と共に賞金単価減額装置の隣にある指紋認証装置に指紋を認証しなければならない！ なお、指紋認証に成功するに必要なNPC逃走者との好感度は【10】以上だ！ ちなみに、残り130分以降の賞金単価は以下のようになっている！
指紋認証が0→賞金単価50円:逃走成功時賞金99万円
指紋認証が1→賞金単価100円:逃走成功時賞金138万円
指紋認証が2→賞金単価150円:逃走成功時賞金177万円
指紋認証が3→賞金単価200円:逃走成功時賞金216万円
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side:李小狼（表）、ラグナス・ビシャシ（表）、ウィオ、天悪、左右田和一（表）、シロクマ（裏）、街雄鳴造（表）
「好感度【10】以上か……どうする、この短時間でそう簡単にそこまで好感度上げられるか……？」
「ちょっと待ってくれ、ここでまたNPC逃走者と協力するのか………さっきの旭（表）もおかしかったし、あんまり気が進まないんだよなー……！」
今回は賞金単価減額の危機のミッションだが、ここでもNPC逃走者との協力が必要だ！ ただし、ミッションに行くかどうかは、逃走者達の自由だ……！
「天悪さん、ミッションは行きますか？」
「あ！ ウィオさんも行くならお供します。みんなのためにもこれからの楽しみのためにもやらないとでしょ！」
「うっしゃ！ ラグナス（表）のヤツが動いてねー今のうちに、今度こそやってやるぜ！」
「ここで賞金単価が減らされちゃうと今後に響くね……！ 急ごう！ ペンギンさん（裏）もまだどこかにいるはず！」
「………さっきの牢獄のこととか、何か知ることができるかな？ 僕も行ってみよう！」
そんな中、賞金単価減額を阻止する気概のある逃走者達が続出していく！
「………………」
しかし、今もハンター4体が逃走者達の確保のためにエリア内の捜索を続けている！ 果たして、NPC逃走者と協力して賞金単価の減額を阻止できるか！
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143:30
【PC逃走者】
茜（表）/茜（裏）/入間美兎（裏）/ウィオ/うるおいちゃん（裏）/円堂守（裏）/おしりたんてい（表）/オトモ（裏）/かいとうU（裏）/風丸一郎太（裏）/konakun./小松田秀作（裏）/さかな王子（裏）/紗倉ひびき（表）/サタン（表）/シロクマ（裏）/塵（裏）/すず（裏）/左右田和一（表）/大道寺知世（表）/千代田桃（表）/月島蛍（裏）/デイル・レキ（表）/テールナー（表）/天悪/東方見文録（表）/ヌメルゴン（表）/白澤（裏）/柊かえ/陽夏木ミカン（表）/骨眼鏡/街雄鳴造（表）/桃太郎（裏）/山口忠（裏）/山田利吉（表）/ラグナス・ビシャシ（表）/李小狼（表）/烈（裏）
残り38人
『NPC逃走者』
曙（裏）/朝日奈葵（表）/朝日奈葵（裏）/東峰旭（表）/綾部喜八郎（裏）/アルル・ナジャ（裏）/あんどうりんご（表）/電（裏）/浦部リカ（表）/閻魔大王（表）/木之本桜（裏）/グリズリー（裏）/コアラちゃん（裏）/五虎退（表）/財前塔子（表）/最原終一（裏）/ささきまぐろ（表）/小夜左文字（表）/澤村大地（表）/しずくちゃん（表）/シトロン（裏）/菅原孝支（表）/セレナ（表）/千子村正（表）/奏流院朱美（表）/大道寺知世（裏）/田中眼蛇夢（表）/鳥海（裏）/蜻蛉切（表）/苗木誠（表）/はなたれ君（裏）/はなぢ君（裏）/浜守一郎（裏）/パンダ（裏）/ブラウン（裏）/ペンギン（裏）/鬼灯（表）/マスター（表）/摩耶（裏）/マルコ・ポーロ（裏）/モイモイ（表）/吉田優子（表）/吉田優子（裏）/ラティナ（表）/李小狼（裏）/りすくませんぱい（表）
残り46人
アイテム獲得者
網鉄砲:ヌメルゴン（表）、五虎退（表）（NPC）
ハンター探知機:入間美兎（裏）、曙（裏）（NPC）
無敵サングラス:シロクマ（裏）、ペンギン（裏）（NPC）
ペアベスト:小松田秀作（裏）
- Re: 逃走中4【狂気とシミュレーションゲームとウイルスと】 ( No.43 )
- 日時： 2022/02/06 21:00
- 名前： 天悪 ◆GZXLUkDFh6 （ID: 8hHoYYXB）
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side:テンアス社の情報処理室で待機中のPC確保者一同
「ったくよー……どうなってんだいったい……苗木（表）はどうしちまったんだよ……」
「リマリマ………」
「三人とも、お疲れ様。……さっき千尋さん達が慌ててこの部屋に来てまた出てったから緊急事態が起きたことは察せるけど……確保前に何かがあったのかい？」
「リーマリマ、リマ！」
「ピカピカ！？？」
「ヤチャヤチャ………！？」
ここはVRゲームに参加するにあたってサーバやコールドスリープ装置が設置されている情報処理室。VRゲームの中で確保及び強制失格となったPC逃走者はここで起床となり、ゲームが終わるまで待機となっている…… NPC逃走者の苗木（表）とシトロン（裏）により強制失格させられた大和田（表）とラティナ（裏）とハリマロン（裏）は、まだ事情がわからないクルーク（表）やピカチュウ（表）、ヤンチャム（裏）といった前々の確保者達に強制失格時の出来事を話した……
「苗木さん（表）やシトロン（裏）が見たことの無い銃を持ってて、それに撃たれたら体が崩壊していっただなんて……大丈夫……じゃないよね………」
（私、もしかしたらそんな目に遭う前に確保されててラッキーだったかもしれないわね……絶対トラウマになるわよ……）
「うん。ラティナたちはもう大丈夫……だけど、体がなくなっていくのはとても怖かったよ………これが、エコロ（表）が言ってた警告に関わること、なのかな………」
「……………もしかしなくても、そうなんだろうな…………………………」
「デイル君（裏）、彼らもNPCで本人たちじゃないってエコロ君（表）も言ってたから( ;´･ω･`) 怒るのも無理ないけどあまり負のオーラを出さないであげて( ;´･ω･`)」
「あ、わりぃ。ラティナ（裏）があんな目に遭ったと考えると、つい………」
「デイルさん（裏）のためにも、話題変えとくか……… 今来たミッションは、賞金単価減らされるのを阻止するもんだったか。 ………協力できるNPC逃走者がいてくれりゃあいいが………」
「そうですね……まだ逃げてるPC逃走者のみんな、だいじょうぶかな………？」
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side:風丸一郎太（裏）、山口忠（裏）
「賞金が減ることになるだって！？ それはダメだ！！ 早くさくら（裏）と合流しないと！！」
「大和田さん（表）達の強制失格のせいで情報量多いな………けど、今のうちにやっておくか………」
エリア内の三箇所に賞金単価減額装置が設置されたため、減額阻止のために指紋認証へ動く逃走者達！
「……………」
しかし、ハンター4体の捜索に加え、現在NPC逃走者達は謎の銃を持ち、PC逃走者を強制ログアウトさせようと捜索している！ NPC逃走者達を正気に戻すことはできるのか……！
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side:konakun.、柊かえ、陽夏木ミカン（表）
「賞金単価減額、か…… konakun.さん、ミカンさん（表）……このミッション、どう思う？」
「いやー……何気に賞金減るのは辛いかなー……けどこれ、他の人も動いてくれるとは思うんだよねぇ……」
「私だって賞金が減るのを黙って見ているわけにはいかないわ！ 私は行く！ NPC逃走者と協力して指紋認証に行ってくるわ！」
「了解。ならかえやkonakun.さんはここで待っておく。……かえもこのミッションで動く必要性を感じられないから」
「わかったわ！ よーし、今からミッションやってくるわよ！ …………」
「……ミカンさん（表）、足が、震えてる………」
現在同じ隠れ場所で三人で隠れているkonakun.とかえとミカン（表）。隠れ続けるkonakun.やかえの分もミッションへ向かいたいミカン（表）だが、恐怖で足が竦むようだ……
「うぅ………！ 私の馬鹿馬鹿馬鹿！ こんな時に怖がってる場合じゃないのに！」
「あー……ミカンさん（表）、やっぱり僕もついて行こうか？」
「えっ！？ いいんですか！？ ……か、かえは？」
「……かえは問題ない。ここで待ってるから、konakun.さんはミカンさん（表）についてあげてて」
「任されましたなぁ……よし、じゃあミカンさん（表）。周りに気をつけつつ、慎重に動こうか」
「あ、ありがとうございます………」
これに良心が痛んだkonakun.は、ミカン（表）と同伴しミッションに動くことに決めたようだ……konakun.とミカン（表）、賞金単価減額を阻止できるか！
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side:サタン（表）
「今回はNPC逃走者と好感度を【10】まで上げて指紋を認証しなければならんのだな。どこにいる……」
こちらもミッションに参加する予定のサタン（表）……
「私とて賞金を減らしてはほしくないからな。それに、今後のミッションの事を考えれば、今のうちに参加しなければ後がきついだろう……」
後のミッションの難易度のことも考えて動くサタン（表）、NPC逃走者の異変には気づいていない……
「全部認証できんかったら99万円か、それだけは阻止だな！ ………ん？ あれがそうか！」
「あれが賞金単価減額装置……その隣の指紋認証装置で認証すれば良いのだな」
サタン（表）が見つけたものは賞金単価減額装置と指紋認証装置！ 指紋認証を好感度【10】以上のNPCと行えば、その地点での賞金単価減額を阻止できる！
「しかしこの場にNPCも連れなければな！ 待っていろ……！」
闇の貴公子、このミッションに貢献できるか！
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side:山田利吉（表）、白澤（裏）、はなぢ君（裏）（NPC）
「やっぱりラティナちゃん（裏）達の強制失格がすごーく気になるんだけど……今はミッションに集中だ！ 協力者を探さないとな」
こちらもMISSION.2に挑戦する、山田利吉（表）……
「向こうは46人も残ってるから、すぐに出会えるはず……あ！ いた！」
「…………」
利吉（表）の視線の先には、NPC逃走者のはなぢ君（裏）………
「このミッションも様子見しておこうかな……あれ？ あそこに利吉君（表）とはなぢ君（裏）がいる？」
更に、利吉（表）の背後には、白澤（裏）も潜伏………
「おーい！ はなぢ君（裏）！ 私と協力してミッションやってくれないかな………」
「……………」
バァンッ！
「！？ 危ないっ！！ な、何するんだ！？ そしてその銃はいったい！？」
はなぢ君（裏）、持っていたログアウト銃で利吉（表）を撃つも、利吉（表）はプロ忍者としての反射神経で上手くかわした！
「え！？ どうなってるの？ はなぢ君（裏）はなんであんなアイテムを………MISSION.1もやってないはずだよね？」
しかし………！
「…………！」
「……！」
「なっ！？ 君達まで………！」
その場に騒ぎを聞きつけ、はなたれ君（裏）と鳥海（裏）も駆けつけた！
「………………」
「………………」
バァンバァンッ！
「くっ、う！ ぐはぁっ！」
利吉（表）、はなたれ君（裏）の狙撃は避けられたが、鳥海（裏）の攻撃は避けられなかった！
「な、な………！？ なんだよ、これ………！？ 私の体が、今の銃撃に当たった途端、崩れて………！？」
「えええ………！？ り、利吉君（表）のアバターが、崩れてく………！ いったい、何が…………！」
それにより、利吉（表）のアバターも崩壊していく……！ 急激に電子の海に帰っていくアバターに利吉（表）もなすすべがなく………！
「こんなのありか、アリなのか………！？ ま、待ってくれ！ こんな形で終わりたくは………！」
そう言い残して、利吉（表）のアバターは消滅。現実世界へとログアウトされてしまった……
142:25
山田利吉（表） 強制失格
PC逃走者残り37人
「……………」
「………………」
「……………………」
「え…………！？ 本当に何が起きてるの、こんなの聞いてないんだけど………えっ！？ も、もし仮にみんなこんな感じになってたとしたら、どう協力したらいいのか……！」
NPC逃走者の3人は白澤（裏）を見つけきれなかったものの、残された白澤（裏）はかなり困惑していた………
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side:月島蛍（裏）、うるおいちゃん（裏）、さかな王子（裏）
ピリリリ、ピリリリ！
「確保情報………えっ！？ [システムエラーにより山田利吉（表）強制失格、合計残り83人]！？ あの利吉さん（表）までもが！？」
「利吉さん（表）もシステムエラー……どういったことがあったのかわからないけど、災難だったわよね……」
「さ、先程から何が起きておるのじゃ……！？ こうも連続で、システムエラーとやらによる強制失格が起きるとは………！」
「………………」
これで、NPC逃走者に強制ログアウトさせられたPC逃走者が、4人となった！ ほとんどのNPC逃走者が虚ろな目でPC逃走者を探索する中、PC逃走者達は賞金単価減額を阻止できるのか！
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142:00
【PC逃走者】
茜（表）/茜（裏）/入間美兎（裏）/ウィオ/うるおいちゃん（裏）/円堂守（裏）/おしりたんてい（表）/オトモ（裏）/かいとうU（裏）/風丸一郎太（裏）/konakun./小松田秀作（裏）/さかな王子（裏）/紗倉ひびき（表）/サタン（表）/シロクマ（裏）/塵（裏）/すず（裏）/左右田和一（表）/大道寺知世（表）/千代田桃（表）/月島蛍（裏）/デイル・レキ（表）/テールナー（表）/天悪/東方見文録（表）/ヌメルゴン（表）/白澤（裏）/柊かえ/陽夏木ミカン（表）/骨眼鏡/街雄鳴造（表）/桃太郎（裏）/山口忠（裏）/ラグナス・ビシャシ（表）/李小狼（表）/烈（裏）
残り37人
『NPC逃走者』
曙（裏）/朝日奈葵（表）/朝日奈葵（裏）/東峰旭（表）/綾部喜八郎（裏）/アルル・ナジャ（裏）/あんどうりんご（表）/電（裏）/浦部リカ（表）/閻魔大王（表）/木之本桜（裏）/グリズリー（裏）/コアラちゃん（裏）/五虎退（表）/財前塔子（表）/最原終一（裏）/ささきまぐろ（表）/小夜左文字（表）/澤村大地（表）/しずくちゃん（表）/シトロン（裏）/菅原孝支（表）/セレナ（表）/千子村正（表）/奏流院朱美（表）/大道寺知世（裏）/田中眼蛇夢（表）/鳥海（裏）/蜻蛉切（表）/苗木誠（表）/はなたれ君（裏）/はなぢ君（裏）/浜守一郎（裏）/パンダ（裏）/ブラウン（裏）/ペンギン（裏）/鬼灯（表）/マスター（表）/摩耶（裏）/マルコ・ポーロ（裏）/モイモイ（表）/吉田優子（表）/吉田優子（裏）/ラティナ（表）/李小狼（裏）/りすくませんぱい（表）
残り46人
アイテム獲得者
網鉄砲:ヌメルゴン（表）、五虎退（表）（NPC）
ハンター探知機:入間美兎（裏）、曙（裏）（NPC）
無敵サングラス:シロクマ（裏）、ペンギン（裏）（NPC）
ペアベスト:小松田秀作（裏）
- Re: 逃走中4【狂気とシミュレーションゲームとウイルスと】 ( No.44 )
- 日時： 2022/02/14 21:00
- 名前： 天悪 ◆GZXLUkDFh6 （ID: 8hHoYYXB）
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side:デイル・レキ（表）
「そろそろ、NPC逃走者を見かけてもいいはずだが……… どこにいるんだ？」
凄腕冒険者であるデイル・レキ（表）……彼もまた、賞金減額を阻止すべく、NPC逃走者を探している……
「必要な好感度が【10】以上だからな………一番はさっき協力できたモイモイ（表）と合流したいんだが、まだ時間もあるし、他のNPC逃走者ともまだ協力し合えるはずだ！」
MISSION.1で同行したモイモイ（表）を初めとしたNPC逃走者を求めるデイル（表）の行く先に……
「………うぉっ！？ 危ねぇ！！」
「……………」
1体のハンター……！
「…………」
「危うくハンターの目の前に来るところだった……！ ただでさえ確保ペース？が速まってるのに、俺まで捕まってられねぇよ……！」
デイル（表）、直ちに家の陰に隠れてハンターの目に映らないようにするが、ハンターが邪魔で、その場を動けない………！ このままでは、ミッションに参加することができなくなる！
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side:白澤（裏）、テールナー（表）
「今回ほんと何が起きてるの………！ え、NPC逃走者のみんなって、元からあんな感じだった？」
利吉（表）がNPC逃走者達により強制失格となった様子を目撃していた白澤（裏）…… その事件の後、その場を隙を見て去り、ひとまず状況を整理しているところだ……
「………MISSION.1のこともあるし、そんなわけないよね？ え？ じゃあ、最初のミッションの後にああなったってこと？ ………何にせよさっきの利吉君（表）の事を、みんなに共有しておかないとまずいよね……！？」
白澤（裏）、緊急事態を察し、先程の出来事を全体メールとして逃走者達に共有しようとする！ そんな白澤（裏）の目の前には……
「ティーナ、ティナー……」
こちらもMISSION.1にてシャミ子（表）と協力したため、再びシャミ子（表）と合流を図るテールナー（表）………
「あっ………テールナーちゃん（表）がいる。テールナーちゃん（表）もミッション、やるつもりなのかな……？ 先にテールナーちゃん（表）に事情を話すか……？」
白澤（裏）はテールナー（表）の存在に気づき、利吉（表）の強制失格の詳細を話すか悩むが………
「ティナ！ ティナー！」
「えっ？ テールナーちゃん（表）が駆け出して………あぁっ！？ あっちに………！！」
テールナー（表）は何かを見つけ、そちらへと駆け出した！ テールナー（表）が見つけたのは………
「……………」
NPC逃走者の、シャミ子（表）だ……！
「まずい！！ 今、NPC逃走者の所に行ったら………！ テールナーちゃん（表）！！ そっちに行かないで！！！」
白澤（裏）は必死にテールナー（表）に今のNPC逃走者の危険性を訴えかける！ テールナー（表）には通じるのか……！？
「ティーナ！ ティナティナー！」
「…………！」
バスンッ！ ジジ………ジジジジ…………
「ティ…………ティナ………？」
白澤（裏）の呼ぶ声はテールナー（表）に届かず、無情にもシャミ子（表）の持つログアウト銃が、テールナー（表）に命中し、テールナー（表）のアバターが崩壊を始めた………！
「くっ………！ テールナーちゃん（表）までやられた………！ ごめんね、テールナーちゃん（表）………！ せめて早く、みんなにこの事を知らせないと………！」
テールナー（表）を助けられなかった白澤（裏）は、シャミ子（表）から距離を取りつつ、全体メールでの情報共有に急ぐ………！
「…………………」
「ティナ……… ティナティナティナ………？ ティナァ………！」
ブツンッ！ ………テールナー（表）は悲しみの表情を残し、現実世界へと強制帰還となってしまった………
141:18
テールナー（表） 強制失格
PC逃走者残り36人
「はぁ………はぁ………… シャミ子ちゃん（表）はこっちに来てない………よし、送信するよ！」
テールナー（表）がこのVR世界からログアウトされてすぐに、シャミ子（表）に見つからなかった白澤（裏）が全体メールを送った………
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side:テンアス社の情報処理室で待機中のPC確保者一同
ピリリリ、ピリリリ！
「あっ！ ま、また強制失格情報が来ちゃったよ………！」
「そ、そんな！ またNPC逃走者にやられたってことだよね……！？」
「さくら（表）、いったい誰がやられたの？ 教えてくれるかい？」
「うん………[システムエラーによりテールナー（表）強制失格]だよ……！」
「「「あああああああ…………！！」」」
「ヤーチャ、ヤチャヤチャーーー！！」
「リマ！？ リマ、リマリマ！！」
「ピーカピカピ………！」
もちろん、情報処理室でも確保情報や強制失格情報は送られる。今回のメール読み上げ係のさくら（表）が読んだ強制失格情報により、特にポケモンの確保者や強制失格者達が動揺しているが……ハリマロン（裏）がとある事実に気づいた。そう、ポケモンのPC逃走者はもうヌメルゴン（表）しかいないのだ……！
「けどよー……アイツだってやればできるヤツだからよ。希望を託してもいいと思うが……」
「そりゃあヌメルゴン（表）の無事を祈りたいけどよー、アイツたしかMISSION.1で五虎退（表）とハンター封印したんだよな？ んで、五虎退（表）も動物には特に優しいやつだろ………」
「ああそうね、ヌメルゴン（表）が簡単におびき寄せられる可能性があるのよね………」
そのヌメルゴン（表）も、この逃走中の中にてNPC逃走者の五虎退（表）に深い信頼を寄せているため、五虎退（表）の元へ来てしまう可能性も捨てきれない……！ しかし、情報処理室からはPC逃走者達の無事を祈るしかできないため、歯がゆい思いをすることとなる……！
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side:塵（裏）、紗倉ひびき（表）、オトモ（裏）、陽夏木ミカン（表）、konakun.
「そんな、テールナー（表）も最初のミッションで共にいたんだが………ん？ 白澤さん（裏）から全体メールが……『みんな、大変だよ！ 今回のシステムエラー、NPC逃走者によって引き起こされてる！』！？ ど、どういうことだ！？？」
「『僕、利吉君（表）やテールナーちゃん（表）がNPC逃走者の持つ謎のアイテムでアバターを崩壊されてログアウトされていったのを見ていたんだ。多分、大和田君（表）達の時も同じだと思われる。だからみんな、今のNPC逃走者のみんなには近づかないようにして！』えええ！？？ 私は他のNPC逃走者のこともあって、MISSION.1終わりは朱美（表）と別れたけど……下手すりゃ私も危なかったってこと……だよな！？？」
「なに！？ ならばこのミッションはどう攻略しろというのだ………それ以前に、王子（裏）の身に危険が及んでないか！？ 早く王子（裏）の元へ行かなければ！」
「えええええ！？？ じゃ、じゃあ、今はNPC逃走者は敵………って、ことになるの！？ どどど、どうすればいいの？ 誰を信じればいいのよ！？」
「あばばば、ミカンさん（表）落ち着いて！？ けど、こうなるとどうNPC逃走者とミッションすればいいんだろう……！？」
そして、白澤（裏）の全体メールにより、NPC逃走者の異変を知ったPC逃走者達も大いに動揺する！ このままではNPC逃走者と協力などできないのが事実だが……PC逃走者達はどう賞金単価減額を阻止できるのか！
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side:かいとうU（裏）
「なるほどね………システムエラーの原因はそういうことだったのか。しかし、また新たな壁が出てきたね。だったらNPC逃走者とどう協力すればいいのか………」
白澤（裏）の全体メールを見て、事態を察したかいとうU（裏）……
「NPC逃走者の彼らがこの様な状態になっていても、運営達がこのミッションを出すとするなら、必ず何か解決の緒があるはずだよね」
しかし、世紀の大泥棒は、ミッションの攻略を諦めない………！ 現状から少しでもヒントを見つけ、考察を重ねる……！
「…………………！！」
「例えば……… くっ！ やはりキミもそうなのか！」
しかし、背後からかいとうU（裏）を見つけ、追いかけるのは、NPC逃走者のささきまぐろ（表）……！
「…………！！」
「逃げ道は………こっちだね！」
かいとうU（裏）、NPC逃走者の魔の手から逃げ切れるか！
━━━━━━━━━━━━━━━
140:30
【PC逃走者】
茜（表）/茜（裏）/入間美兎（裏）/ウィオ/うるおいちゃん（裏）/円堂守（裏）/おしりたんてい（表）/オトモ（裏）/かいとうU（裏）/風丸一郎太（裏）/konakun./小松田秀作（裏）/さかな王子（裏）/紗倉ひびき（表）/サタン（表）/シロクマ（裏）/塵（裏）/すず（裏）/左右田和一（表）/大道寺知世（表）/千代田桃（表）/月島蛍（裏）/デイル・レキ（表）/天悪/東方見文録（表）/ヌメルゴン（表）/白澤（裏）/柊かえ/陽夏木ミカン（表）/骨眼鏡/街雄鳴造（表）/桃太郎（裏）/山口忠（裏）/ラグナス・ビシャシ（表）/李小狼（表）/烈（裏）
残り36人
『NPC逃走者』
曙（裏）/朝日奈葵（表）/朝日奈葵（裏）/東峰旭（表）/綾部喜八郎（裏）/アルル・ナジャ（裏）/あんどうりんご（表）/電（裏）/浦部リカ（表）/閻魔大王（表）/木之本桜（裏）/グリズリー（裏）/コアラちゃん（裏）/五虎退（表）/財前塔子（表）/最原終一（裏）/ささきまぐろ（表）/小夜左文字（表）/澤村大地（表）/しずくちゃん（表）/シトロン（裏）/菅原孝支（表）/セレナ（表）/千子村正（表）/奏流院朱美（表）/大道寺知世（裏）/田中眼蛇夢（表）/鳥海（裏）/蜻蛉切（表）/苗木誠（表）/はなたれ君（裏）/はなぢ君（裏）/浜守一郎（裏）/パンダ（裏）/ブラウン（裏）/ペンギン（裏）/鬼灯（表）/マスター（表）/摩耶（裏）/マルコ・ポーロ（裏）/モイモイ（表）/吉田優子（表）/吉田優子（裏）/ラティナ（表）/李小狼（裏）/りすくませんぱい（表）
残り46人
アイテム獲得者
網鉄砲:ヌメルゴン（表）、五虎退（表）（NPC）
ハンター探知機:入間美兎（裏）、曙（裏）（NPC）
無敵サングラス:シロクマ（裏）、ペンギン（裏）（NPC）
ペアベスト:小松田秀作（裏）
- Re: 逃走中4【狂気とシミュレーションゲームとウイルスと】 ( No.45 )
- 日時： 2022/02/21 22:00
- 名前： 天悪 ◆GZXLUkDFh6 （ID: 8hHoYYXB）
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side:かいとうU（裏）、ささきまぐろ（表）（NPC）
「……………！！」
現在、謎のバグによりPC逃走者をVR世界からログアウトさせようと動くNPC逃走者のまぐろ（表）……その標的は………
「逃げ道はこっちだ！」
世紀の大泥棒、かいとうU（裏）……！
「！！」
「誰かいるだろうか？ いないといいんだけど……！」
かいとうU（裏）が逃げた先には……
「………………！」
「なっ！ 何故キミがこんな所に……！？」
既に確保されたものの、バグにより牢獄から抜け出したNPC逃走者、シグ（裏）だ……！
「……気にしている場合ではないか。 そこを通してくれたまえ！」
「！？」
しかし、かいとうU（裏）は怯まずに素早くシグ（裏）の左横を通過！ シグ（裏）の反応より速く逃げた！
「はっ、はっ………もう前方や後方からNPC逃走者は来てないかな……？」
「「…………………」」
まぐろ（表）もシグ（裏）も、かいとうU（裏）を逃したようだ……
「来ていないか………助かった……けれど、確保されたはずのシグクン（裏）までいるということは、確保されたNPC逃走者も敵、ということになってしまうな……… これは難関になるぞ………」
しかし、これによりNPC逃走者が厄介な問題になっている事を悟った……
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side:左右田和一（表）
「おいおいおい！？ この白澤さん（裏）の全体メールマジなのかよ！？ NPC逃走者まで敵になったって………ゲームの難易度めちゃくちゃ上がってねーかコレよ！？」
こちらは白澤（裏）の共有した情報に大きく動揺する左右田和一（表）……
「第一こんなんでどうやって協力すりゃいいんだよ……オレらを襲うヤツら相手に、ってぎにゃああ！？？」
「……………」
左右田（表）、前方の道にNPC逃走者のブラウン（裏）を見つけ、既のところで隠れた……
「くっそー………！ こんなんじゃあラグナス（表）より活躍なんてできるわけねーだろ！！」
ミッションの攻略方法を、頭がいい左右田（表）ですらも解明できそうにないようだ……
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side:小松田秀作（裏）
「NPC逃走者のみんなのせいで、利吉さん（表）達が強制失格させられるって……！？ そんな、なんでそんなことになってるの……！？」
こちらも、白澤（裏）からの全体メールが信じられない小松田秀作（裏）……
「このミッション始まる前まではそんなことなかったのに………ん？ あれ、待って。みんながおかしくなったきっかけなら……一応わかるような……」
しかし、小松田（裏）はNPC逃走者達のバグによる暴走について、心当たりがあるようだ。………思い返しているのはNPCである文録（裏）を助けた時の記憶。その時はブラウン（裏）と菅原（表）と共に文録（裏）をこのVR世界へログインさせたものの、その際ブラウン（裏）と菅原（表）の頭部がバグっていた……となると、このバグの原因は、まさか………文録（裏）なのか？
「ど………どうしよう。もしそうなら、僕のせいだ！ 僕が責任取らないと……！ でも、どうやってこのミッションをクリアさせればいいの……！？」
原因を暫定的にでも理解した小松田（裏）、MISSION.2を責任を持ってクリアできるか……？
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side:さかな王子（裏）、ヌメルゴン（表）
「なんということじゃ………NPC逃走者が襲ってくるというのなら………どのようにして協力すればよいのじゃ……！？ そもそも、余や皆は逃げ切れるというのか……？」
白澤（裏）の共有した情報により恐怖で身がすくむさかな王子（裏）……
「い、いやいや。こうしてミッションにするならば、必ず……必ず解決できるものがあるはずじゃ！ なら、余は、ここで諦めはせんぞ……！」
しかし、こちらもミッションクリアを諦めてはいない……！
「……………」
さかな王子（裏）が進む先に…………
「ヌーゴ？ ………ヌゴ！ ヌゴヌゴ！」
「うぉぉっ！？？ ………ああ、ヌメルゴン（表）か！ 驚いたのじゃ……！」
PC逃走者のヌメルゴン（表）……
「ヌゴ？ ヌゴヌゴヌゴ？」
「なに？ 全体メールがよくわからなかったのか？ え、ええとじゃな……… 白澤（裏）が言いたいのはのう………」
「ヌゴ！ ヌーゴーーー！」
「ああ！ いかん！ いかんぞヌメルゴン（表）！ 今は隠れるのじゃ！」
「ヌゴ！？？」
どうやらヌメルゴン（表）は白澤（裏）の送ったメールが理解しきれないようだが、何かを見つけ声をかけようとした！ そのヌメルゴン（表）を、さかな王子（裏）が必死で止めてその場に隠れる！ 何故なら………
「……………………」
NPC逃走者の五虎退（表）が来ていたからだ……！
「ヌーゴ？ ヌゴヌゴー……？」
「それはな……今のNPC逃走者は皆、余やヌメルゴン（表）を追いかけるハンターと同じ、PC逃走者を確保に追い込む存在になっておるからじゃ…… 五虎退（表）にも近寄ってはならんのじゃ……」
「ヌ、ヌゴ……」
さかな王子（裏）から説明をもらったヌメルゴン（表）、目から涙が溢れはじめる……
「じゃが、ずっとこのままというわけでは決してないはずじゃ！ 必ずNPC逃走者達を元に戻す手立てはあるはずじゃ。ヌメルゴン（表）、そのために協力、してはくれぬか……？」
「ヌゴ……ヌゴヌゴ！」
「ありがとう！ 五虎退（表）がこのまま通り過ぎたら、ミッションへ動くのじゃ！」
しかし、さかな王子（裏）から協力を持ちかけられ、ヌメルゴン（表）も涙を拭い、覚悟を決めた！ 二人はミッションクリアの方法を見つけられるか……！
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━━━━━━━━━━━━━━━
side:シロクマ（裏）
「まずいね、まさかNPC逃走者がこんなところで敵に回るなんて……！ ミッションもそうだけど、つまりハンター的存在が累計50人いるんだよね？ 逃げ切れるのかな( ;´･ω･`)」
逃走成功に不安を覚えるシロクマ（裏）……シロクマ（裏）が察している通り、現在ハンターとバグったNPC逃走者を併せて53名が逃走者を捜索している！ 逃げ切るのは、容易ではない！
「………いや！ ボクは諦めないよ！ ボクは北極から生まれし『最強の肉食獣』なんだ。弱音なんて吐いてられないな！」
だが、シロクマ（裏）も本来のペースは崩さない！ 確保や強制失格の危険を顧みず、果敢にもミッションへと動く！
「……………」
しかし、シロクマ（裏）の近くに、何者かが接近！
「今はNPC逃走者じゃなくて、彼らを直す手がかりを探さないと！」
シロクマ（裏）に迫る人物は……
「………………」
PC逃走者か、それともハンターか？ それとも………！
「どうせならベッリーナとミッションやりたいな〜……あっ！ シロクマ（裏）！？」
「あっ！！ ………マ、マルコくん（裏）！？ ど、どうする………！？」
シロクマ（裏）が遭遇したのは、NPC逃走者のマルコ・ポーロ（裏）……！ だが………
「シロクマ（裏）なら頼れるし、まぁ協力できるかな？ シロクマ（裏）！ 一緒に賞金単価減額を止めよう！」
「………あれ？ ボクを襲ってこない？」
「えっ、なんで君を襲わないといけないんだい？」
マルコ（裏）は他のNPC逃走者とは違い、ログアウト銃でPC逃走者を撃ってこない……
「……………ねえマルコくん（裏）。ちょっと持ってるものを調べさせてもらってもいいかな？ 時間はかけないから」
「えっ！？ なんでなんで！？ わっ！ ちょっと、体をまさぐらないでーーー！！」
シロクマ（裏）、マルコ（裏）の所持品を確認すべく、ボディーチェック……
「…………変なアイテムは何も持ってない。白澤さん（裏）は『NPC逃走者がPC逃走者を強制失格に追い込んでた』って言ってたけど……」
「え、なになに？ どういうことなの？？？」
ボディーチェックをしたが、マルコ（裏）はログアウト銃は持っていなかった……
「いや、襲ってこないNPCなら、ミッションへ向かえるかも！ マルコくん（裏）、どうかボクと一緒に指紋認証しよう！」
「ええええ………全くわからないけど、賞金は減ってほしくないから、ついてくよ……！」
これを好機とみなしたシロクマ（裏）、そのままマルコ（裏）と共にミッションへと動く！ 賞金単価減額を阻止できるか……！？
ピロンッ♪
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シロクマ（裏）とマルコ（裏）の好感度が 【1】 上がった！
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139:00
【PC逃走者】
茜（表）/茜（裏）/入間美兎（裏）/ウィオ/うるおいちゃん（裏）/円堂守（裏）/おしりたんてい（表）/オトモ（裏）/かいとうU（裏）/風丸一郎太（裏）/konakun./小松田秀作（裏）/さかな王子（裏）/紗倉ひびき（表）/サタン（表）/シロクマ（裏）/塵（裏）/すず（裏）/左右田和一（表）/大道寺知世（表）/千代田桃（表）/月島蛍（裏）/デイル・レキ（表）/天悪/東方見文録（表）/ヌメルゴン（表）/白澤（裏）/柊かえ/陽夏木ミカン（表）/骨眼鏡/街雄鳴造（表）/桃太郎（裏）/山口忠（裏）/ラグナス・ビシャシ（表）/李小狼（表）/烈（裏）
残り36人
『NPC逃走者』
曙（裏）/朝日奈葵（表）/朝日奈葵（裏）/東峰旭（表）/綾部喜八郎（裏）/アルル・ナジャ（裏）/あんどうりんご（表）/電（裏）/浦部リカ（表）/閻魔大王（表）/木之本桜（裏）/グリズリー（裏）/コアラちゃん（裏）/五虎退（表）/財前塔子（表）/最原終一（裏）/ささきまぐろ（表）/小夜左文字（表）/澤村大地（表）/しずくちゃん（表）/シトロン（裏）/菅原孝支（表）/セレナ（表）/千子村正（表）/奏流院朱美（表）/大道寺知世（裏）/田中眼蛇夢（表）/鳥海（裏）/蜻蛉切（表）/苗木誠（表）/はなたれ君（裏）/はなぢ君（裏）/浜守一郎（裏）/パンダ（裏）/ブラウン（裏）/ペンギン（裏）/鬼灯（表）/マスター（表）/摩耶（裏）/マルコ・ポーロ（裏）/モイモイ（表）/吉田優子（表）/吉田優子（裏）/ラティナ（表）/李小狼（裏）/りすくませんぱい（表）
残り46人
アイテム獲得者
網鉄砲:ヌメルゴン（表）、五虎退（表）（NPC）
ハンター探知機:入間美兎（裏）、曙（裏）（NPC）
無敵サングラス:シロクマ（裏）、ペンギン（裏）（NPC）
ペアベスト:小松田秀作（裏）
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