二次創作小説(新・総合)

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マジカルストーリーII ~PF7~16
日時: 2021/08/29 19:46
名前: 3104&休日トリオ (ID: 1CPnMR4A)

3104:はい、学校でコロナ出ました。これから学年閉鎖らしい。ちなみに、二年生が。私、三年生。

アマノカナタ:コロナ出てんのに学年閉鎖?普通学校閉鎖だろう?って思ってる方、田舎の学生なめんなよ!

ユウザキルリ:つまり、私元気ですってことです。

ユウザキマコト:3104の後輩達は無事だといいな。

3104:あぁー山ちゃん(仮名)、海ちゃん(仮名)、大丈夫だといいな~……まあ、私は元気いっぱいです。明日もまた、学校行きます!頑張ります!

Re: マジカルストーリーII ~PF7~16 ( No.1 )
日時: 2021/09/03 19:54
名前: 3104&休日トリオ (ID: 1CPnMR4A)

⑯ 絶望へのタイムリミット

 ティファは上空を見つめていた。
 頭のおかしくなった幼なじみが、過去の英雄と共に、そこにいた。
「……クラウド!」
「……」
「……戻ってきて!お願い!」
「……思い出した……」
「……クラウド!聞こえてるの!?」
「……自分は……違う……」
「何を言っているの!?」
「……オレは……クラウドじゃない」
 ティファは愕然とする。隣にいたサトシとセレナ、ロックが、次々とクラウドの……いや、"彼"の、名を呼ぶ。
「……クラウド、お前ティファを放り出してそんな奴と行くってのか!?バカかよ、お前!」
「そうよ!ティファが、みんなが可哀想でしょう!?クラウド、お願い、戻ってきて!」
「……兄貴、オレ……信じてたのに……!」
「……クラウド、彼奴らの声は気にするな」
 セフィロスの言葉が、幼い三人の心に刺さる。
 セレナは言い返す言葉をなくし、ティファにただ寄り添った。
 しかし、サトシとロックは諦めずに言い返す。
「……クラウド、お前はバカだよ……。そいつくらいバカだよ……。頼むよ、オレ達、お前について行くしかないんだよ……!」
「……兄貴……オレ頑張るから……!もうお前の……みんなのお荷物にならないようにする。だから早くこっちに来て!」
「…………うるさい」
「……そうだ、クラウド、お前は独りだ。仲間など必要ない」
 "彼"はティファの顔を見て、言った。
 
 いつか本当に、クラウドという人間に、会えるといいですね。

 "彼"の記憶は、グチャグチャだった。
 理想像だった、英雄だったころのセフィロス。かつての親友ザックス。そして、クラウド・ストライフ。
 それらの人格が、ごちゃ混ぜになった記憶。
 ……それが、今の『クラウド・ストライフ』。
 ……偽物、ということ……。
「……そんな……偽物なんかじゃない!私の中の……いつも助けてくれるクラウドは、本物のクラウドだよ!」
「…………」
「……さあ、来い、クラウド。いや……」
 セフィロスは黒い小さな球体を差し出した。
「……身代わり人形」
 ”彼"がそれに手を重ねる。セフィロスの願いと"彼"の無が、古代魔法……『メテオ』を発動させた。
「……私の願い……それは、悲しみと憎しみに満ちたこの世界を、何の存在価値もないこの世界を、消す」
「……ダメ……!」
 ティファの叫びと共に、地面が激しく揺れ出した。
 氷の壁の奥で、何かが目覚めようとしている。
 その赤い瞳が光ると同時に、地面が割れ、天井が崩れ始める。一同は逃げ出した。
 そして、一人残ったティファは見た。
 "彼"が、白銀の刃に傷つけられ、落ちてゆく。下へ……。
「……クラウドっ!」
「ティファ、なにしてんの!早く!」
「ちょっと、離して!クラウド!クラウド!!」
 ユフィがティファの手を引いて、その場を駆け抜ける。セフィロスの姿は消え、黒い球体は水晶のようなものの中に吸い込まれる。
 二人が洞窟を出て仲間と合流し、洞窟内にエメラルドグリーンの光が広がった時……。
「……みんなぁ!おまちどおさん!」
「ケット・シー!」
 飛行船に乗って、ケット・シーがやってきた。助けに来てくれたのだ。
 急ぎ、縄梯子に飛びつく。全員が上に着くと同時に、ライフストリームが爆発し、光の中から、ドラゴンらしき影が飛び出した。
「……アルテマ!」
「……アルテマ……!?」
 ロックが叫ぶ。
 神と人との言伝役。最強の魔兵器。
 アルテマは、そのままどこかに飛び去っていった。
「……クラウド……!……クラウド……!!」
「……ティフア……」
 ティファはガラス張りの床を見つめ、何度も"彼"の名を呼ぶ。セレナはティファの手を握った。
 そんな彼女の姿を見ていたロックが、一瞬下を向く。
「……ロック、大丈夫か?」
「…………うん…………決めたものね。もう、お荷物にはならないって……。」
 ロックはティファに歩み寄り、彼女の背中に手をおいた。
「……落ち着いたら、クラウドを捜そう。まだ、希望はあるよ」
「…………うん…………そう……そうだよね……ありがとう。それに、この中では私が一番年上だものね。しっかりしなくちゃ……」
 ティファは立ち上がり、前を向いた。
 崩れてたまるものですか。私はティファ・ロックハート。クラウド・ストライフより強い女なの!
                                             第2部へ続く
 


 


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