二次創作小説(新・総合)
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- マジカルストーリーrewrite②
- 日時: 2021/09/26 19:29
- 名前: 3104&休日トリオ (ID: 1CPnMR4A)
3104:……コロナワクチンで38.1度出た3104でござる
アマノカナタ:みなさん心配しないでください。「こんなもんか」と思うほどのものです。
ユウザキマコト:別にキツくもないみたいだな
3104:うん。妹も下で元気いっぱいだ
ユウザキルリ:下って?
3104:二段ベッドの下の段
休日トリオ:寝てんのかい!
3104:勉強されてます。元気してます。また一週間後に本文出します。
- Re: マジカルストーリーrewrite② ( No.1 )
- 日時: 2021/10/03 20:32
- 名前: 3104&休日トリオ (ID: 1CPnMR4A)
②光の子シアン part2
状況の把握がまだうまくいっていないロックとティファは、ホワイトからシアンについて説明を受けた。
シアンは、『死者』である。それと同時に、鏡の戦士たちを統率する役割ももつため、『光』としてここに存在する。ちなみにこれはホワイトの推測だが、シアンはおそらく、ロックの弟だ。
「……オレは……一人っ子だ」
「……いいじゃん、可愛いし」
「……小さい子供……苦手」
『ロックにい!クラにいは?』
ティファとロックは一斉にホワイトに目を向けた。
「……クラウドのこと」
「クラウドは……」
ロックが言いよどむ。
小さい子に、『いい大人が上司みたいな人にはぐらかされてついて行った』とは、とても言いにくい。
ティファは慌ててロックをフォローした。
「……うーん……クラウドは、お出掛け、かな?」
『ぼく……クラにいさがす!おねぇちゃん、いこ?』
「そうだね。行こうか。ロックもね」
「……うん」
ホワイトとティファが歩き出すと、ロックも続いた。そのまた後ろから、シアンがパタパタついてくる。おぼつかない足元はまるで子猫のようだ。
その短い足はやがてロックの足と並び、小さな手は彼の、一回り大きな手に触れた。
「……!」
『……う?』
「…………」
ロックは何も言わず、小さな手を握った。
『きょうだい』という言葉は、"今まで"ロックには一切、関係のない言葉だった。
☆
ホワイトについてしばらく歩けば、何かが見えてきた。
ティファは見覚えのあるそれに、ハッとして足を止める。
「……ここ……ニブルヘイム村の入り口……」
いつの日か村の入り口に建っていた門。素朴な木造のそれは、記憶よりずっと、小さく見えた。
「……今……クラウドを探してる……。……ってことは……」
ティファは駆け出した。
思い当たることがある。私とクラウドの、大切な思い出。それは……この村の……。
『……真夜中、村の給水塔で。』
その景色は、まるで夢のようだった。
夜空に浮かぶ、満天の星。手を伸ばしても届かない、特別なモノ。
「……クラウド、変わってないね」
「……ティファこそ」
給水塔の上に座って、足をぶらぶらさせていた彼は、あの頃と同じ。あの星と同じ。
手を伸ばしても届かない、特別なモノだった。
「……クラウド、み~つけた」
「……ただいま」
続く
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