二次創作小説(新・総合)

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おいでよ永遠聖夜学園(いわゆるクロスオーバー学園パロです)
日時: 2023/05/23 18:05
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: hFExu/cI)

ここはメリーディストピアの中心世界に存在する学園都市、『永遠聖夜学園』……良い子の読者の皆さんも、これまでの天悪作品の話の中で一度は文章の中で存在だけは確認されていることだろう。その認識で間違いない(?)。この物語は、普段のメリーディストピアとはまた違ったスピンオフ作品……とどのつまり学園パロでお送りする物語である。




※この学園パロは、天悪の日常小説である「ニチジョウクンポケット:天悪サクセス」のスピンオフ作品ではありますが、設定や日常は引き継がれていますので、かなりの内輪ネタや原作出典作品からのネタバレ、天悪サイド特有のオリキャラやオリ設定、クロスコンビやクロスカプ等が存在します。キャラ崩壊やそういった描写が苦手な方はご注意ください

※このスレでは、基本的に小説形式でお送りしますので、大抵はキャラの心の中の語りでお送り致しますのでご了承下さいませ




世界観設定

・永遠聖夜学園とは、メリーディストピアの中心世界に存在する学園都市であり、その広さは一般的、つまり普通の広さだが、住民たちのおかげで施設のバリエーションは多く、生徒寮は存在しないものの、都市に入り浸る生徒が多い。

・校則はわりとフリーダムで、時に増えたり減ったり変更が加えられたりする。そのため、制服があるもののきちんと着る生徒もいるが普段着で来たり私服で来る生徒もいるため一貫していない。

・学年は実年齢ではなく、【精神年齢】が重視されて決められる。ちなみに小中高一貫制。これは成人も学園パロに教師以外で参加させたいという天悪の私欲から← そのため実際には成人なのに高1扱いだとか、あと教師もこの制度の例外では無いので、未成年が教師というケースも有り得る。なお、クラスは基本、A組からF組まである。



メインキャラ(あくまで予定)説明


マルコ・ポーロ(表)(東方見文録)

永遠聖夜学園の高等部2年E組に所属する、真面目で礼儀正しく正直者の冒険家であり商人の少年。このスレにおいての主人公。特段大きな取り柄はないものの、とてもお人好し。自身の大事な友達であり、このスレでは後輩でもある文録(表)に巻き込まれて、トラブルに見舞われながらそれらを解決していくことになる。 ……予定。


東方見文録(表)(東方見文録)

実年齢は24歳なのだが、精神年齢の問題により永遠聖夜学園の高等部1年A組に所属しているマッドサイエンティスト。やることなすこと全て破天荒どころではないほど過激な性格をしており、商人の性か金儲けが好きだったりする。マルコ(表)のことは大先生として敬愛する一方、大事な相棒とも思っている。


山城(裏)(艦隊これくしょん-艦これ-)

扶桑型戦艦2番艦であり、入間美兎(裏)の鎮守府に所属している艦娘の一人。従来の山城とは違いお淑やかで儚い雰囲気を醸し出しているが、姉の扶桑(裏)と共にとんでもない不運。永遠聖夜学園の高等部2年E組に所属する、クラスのマドンナ。しかし彼女に近づくためには扶桑(裏)をどうにかしなければならない。


扶桑(裏)(艦隊これくしょん-艦これ-)

扶桑型戦艦1番艦であり、入間美兎(裏)の鎮守府に所属している艦娘の一人。従来の扶桑とは違い反骨心があって強気なものの、気分の浮き沈みが激しく、後ろ向きになりがち。妹の山城(裏)とは同じ学年かつ同じクラスであり、山城(裏)のことをよく気にかけているため、山城(裏)に近づく輩には厳しい。



※メインキャラは今後増えていく可能性あり



【以下、目次】

「だいいちわ:ぶかつどうっ!」>>3-5
「だいにわ:せんぱいとこうはいっ!」>>10-12
「だいさんわ:せいとかいちょうっ!」>>13-15
「だいよんわ:こねたえすえすそのいちっ!」>>16
「だいごわ:こねたえすえすそのにっ!」>>17

Re: おいでよ永遠聖夜学園(いわゆるクロスオーバー学園パロです) ( No.8 )
日時: 2021/11/11 15:33
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: bD140njr)

どうも、柊です!

こちらのスレッドは学パロものですか…この先も楽しみですね…!!

司「ふむ、マルコ(表)さんは2年生、文録(表)さんは1年生か…マルコ(表)さんは俺たちと同じだな!」
えむ「文録(表)さんはあたしたちとおんなじだね! わんだほーい!!」
魅音「精神年齢で割り振られるのかー…じゃあおじさんはいつもの学年より上になっちゃうかもね!」
圭一「下なんじゃないのかー?w」
魅音「なんだとー!?」

寧々「担任は怪盗U(裏)さんなんだ……まともそう」
一歌「山城(裏)さんはみんなに好かれてるんだね。扶桑(裏)さんが守ってるんだ、扶桑(裏)さんも山城(裏)さんが大好きなんだね」
陽介「部活かー、うち、あんまり部活がねえからな」
悠「そうだな。俺が知ってるだけでも四つより少し多いくらいか?(原作で入れる部活は四つのみで、内二つに入れる)」

立香「あ、そうか。精神年齢で割り振られるから年下でも先生ってことがあるんだ」
六花「いいなぁ、私たちも永遠聖夜学園に入学したら学校で勉強できるかな!?」
立香「だね。…人理が燃えたことで、できなくなっちゃったからね」
六花「マシュも学校に行けなかったから、喜んでくれるかも!」
学生組「(すごく重たい…)」
風丸「え、ええと、文録(表)さんは意外と園芸の才能があるのかもな!」
染岡「まあ本人は乗り気じゃねえみたいだけどな」
類「僕としては、花や家庭で栽培できる野菜や果物の苗なんかで商売できると思うけどねえ。
文録(表)さんの部活に入るお手伝いをマルコ(表)さんがしてくれるんだね」
寧々「なんというか、文録(表)さんってマルコ(表)さんに弱いよね。…分からなくはないけど」
えむ「文録(表)さんとマルコ(表)さんはとーっても! 仲良しなんだね!」
咲希「それって凄く良いことだよね!」
えむ、咲希「「ねーっ」」

円堂「最初はサッカー部か! 文録(表)さんが入ってくれたらきっともっと楽しくなるんだろうなぁ!」
風丸「だな。あっちのサッカー部のメンバーも受け入れてくれて……」
豪炎寺「…そう簡単に話は纏まらないな」
圭一「麻酔銃ってどこの名探偵だよ!?」
詩音「いっそ清々しいほどの反則ですねー…」
悟史「は、反則はダメだよ…むぅ…」

山田「やや、何やら興味惹かれる名前が…」
梨花「みー、今回は数十分で追い出されているのですよ」
雪子「なんだか良く分からないけど、多分そのアニメってその少女と元相棒的な存在の人との関係性が見所なのかな? そこを否定したら怒る人は怒るよね…」

メタ柊
──まだ未視聴の私でも分かる、これは残念ながらギルティ

雪子「何か聞こえた気がする」
梨花「み〜☆」

苗木「全部断られちゃったの…!?」
日向(弾丸2)「マルコ(表)さんの言う通りかもな…でも、仲のいい友達を一人にしたくない気持ちも分かる」
苗木「そうだね、日向クン。ボクも分かるよ」
罪木「あ、で、でも、文録(表)さん、冒険部に入るみたいですぅ」
朝日奈「うんうん! どうせやるなら、本人が楽しいものやりたいよね!」
沙都子「ですわね! マルコ(表)さんたちと、冒険部で楽しい日々を過ごせることを祈ってますわ!」

今回は学パロということで学生組メンバーでお送りしました←
それでは!

Re: コメント返信のじかん ( No.9 )
日時: 2021/12/14 16:49
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

文録(表)「コメント返信の時間だぜ!」



>謎の女剣士さん

天悪「コメントありがとうございますー! アルル(剣士)にもこのスレでの物語を気に入ってもらえて何より!」

マルコ(表)「ええと、王女と団長の物語って話になったんだったよね? ボク達も落ち着いたら見に行くからね!」

山城(裏)「こちらのサイドでの忍たまのみんなの話なら、もちろん(表)と(裏)の子達も学園生活を送っているわよ。気になってくれてるのなら、ゆっくり見ていてあげてくださいね」

天悪「そちらもかなり大変なことになってるみたいですね……どうか敵に負けないように頑張ってください! キャラのリクエストに関しては、すみません!! このスレにて今のところリクエストを応募している予定がなかった上に次回以降の話に組み込むには現時点で難しいと判断してしまっているので、『こちらがリクエストの応募をしている際に』で大丈夫でしょうか? せっかくリクエストして頂いたのに申し訳ないです……!! 天悪の技量不足のせいで(´;ω;`)」

文録(表)「けど、次回も楽しみにしてくれよな!」



>天竜さん

天悪「お久しぶりです!! 久しぶりのコメント誠にありがとうございます!!」

マルコ(表)「ほら! テンリュウさんからも言われてるよ? ブンロク(表)……やっぱりスポーツで反則は駄目だよ」

文録(表)「えー? 鉄骨落としたり、暗器使ってねーからいいじゃねーか」

風丸(表)「良くないですよ……正々堂々と勝負してくれないと困りますよ」

文録(表)「ともかく、俺はマルコ(表)のおかげで冒険部に入部できそうだから大丈夫だ。ありがとよ! 次回も楽しみにしてくれよなー!」



>柊さん

天悪「こちらのスレにもコメントに来ていただいて誠にありがとうございます!!(´;ω;`) 今回コメントに来てくれた柊サイドの学生組のみんなに感謝……!」

マルコ(表)「ボクはツカサと、ブンロク(表)はエムと同じ学年なんだね! ボク、ツカサと仲良くなれるかな?」

文録(表)「きっと司も迎え入れてくれるだろうぜ? ほー、えむも結構かわいいじゃん! どうだ、よかったら俺のいるクラスに入らねーか……」

扶桑(裏)「文録(表)?? だから柊さんのキャラまで口説きだすのやめなさいよね???」

文録(表)「うわ!? わーった! わーったからジト目で睨むなってば!!」

山城(裏)「そうね……もし魅音が本来の学年より上の学年になったら高校生になれるのかしら? その時はりんご(表)(本来中学生なのだが)や赤松達とも仲良くなれると思うわ。それに、石丸達とは切磋琢磨しつつ張り合うこともありそうね。 下の学年になったとしたら、うちの鎮守府の駆逐艦達や木暮達、プリンプ魔導学校の生徒たちの面倒を率先して見てくれそうね……もし本当に入学した時はこちらこそよろしくね?」



マルコ(表)「ボクのクラス、結構まともなのかもしれないな。怪盗U先生(裏)は怪盗だけど優しいし、ヤマシロ(裏)もフソウ(裏)もお互い仲良しだし……」

文録(表)「陽介達んとこには部活あんまねーのか? こっちはだいぶあるけどな。生徒がやや多いから無理もねーが」

マルコ(表)「うん! 永遠聖夜学園のしきたりで、未成年が教師という場合もあるんだ! 逆も然りだね。 だからブンロク(表)のクラスだと担任がキョウコ先生(表)、副担任が痩せてるビャクヤ先生(表)なんだ」

文録(表)「…………そうか、ならよー。立香も六花も、マシュとかも連れて永遠聖夜学園に体験入学しに来ていいぜ。こっちも天悪に掛け合ってみるからよ!」

天悪「ワシのキャパがもつといいのだが:( ;´꒳`;): そもそも現時点でリクエスト応募してないからな……」

文録(表)「何言ってんだ予定建てろよ! 立香達のためにも!!」

天悪「文録さん(表)乗り気じゃんどうした??? おう、類くんの意見があるぞ文録くん(表)や」

文録(表)「いやよー、確かにその手もいいっちゃいいけど、部活でやるとなるとな……周りの目があるし…… ちょ!? べ、別にマルコ(表)に弱いとかそういうことねーし!! 勘違いすんなよな!!」

マルコ(表)「うん! ボクとブンロク(表)はいっぱい冒険して、とっても仲良くなれたんだ! エムやサキも仲良しなんだね。とっても微笑ましいな!」

文録(表)「だからってマルコ(表)に弱いわけじゃねーからなーーー!!」



マルコ(表)「うん、最初はブンロク(表)もサッカー部のみんなも楽しくプレイできたけど……やっぱり麻酔銃はマズイよブンロク(表)……」

文録(表)「麻酔銃使うと反則なのか?」

マルコ(表)「反則だよ! ほら、サトシからも言われてるよ?」

文録(表)「その後の二次元研究部でも追い出されたしよ〜……雪子とメタ柊さんが言ってることがよくわかんねー。アニメ鑑賞なんだから、正直なこと言って何か悪かったか?」

マルコ(表)「ブンロク(表)はもう少し、周囲や人の気持ちをよく考えられるようになろうね…… うん。ボクはブンロク(表)を独りになんてしたくなかった。だからブンロク(表)がどこかやっていけるような部活に入ってほしかったんだ……だけど、ボクの入ってる冒険部に入ってくれるとは思わなかったなぁ」

文録(表)「言ったろ! お前との冒険が一番楽しいって! だから部活動でもよろしくなー! マルコ(表)!」

マルコ(表)「うん! サトコ達も見守ってくれてありがとね。次回のお話も楽しみにしててね!」

Re: だいにわ:せんぱいとこうはいっ! ( No.10 )
日時: 2021/12/14 16:54
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

※今回は文録(表)の視点回です!




ここは永遠聖夜学園。メリーディストピアの中にある小中高一貫制の学園だ。俺、東方見文録(表)も高校一年生としてこの永遠聖夜学園に通っている……この間、マルコ(表)の勧めで様々な部活の体験入部をやってきて惨敗しまくった結果、マルコ(表)の入ってる冒険部に入ることになって上機嫌の俺だったが……



「くっ!! またディフェンスに阻まれてゴールを決めきれねー!!」

「月島くん(裏)! このまま文録くん(表)からボールを取るよ!」

「わかったよ最原(裏)!」

あれから数週間後……冒険部の部活も正式に入れるようになり、部活もある生活に慣れてきた俺だが、今は午前の体育の授業でサッカーをやっている。サッカーはあの時の体験入部の時以来だが……楽しいことに変わりはねーが、どうにか突破したい!

「んじゃあここで決めてやるよ! おらっ!!」

俺は点を入れるために、最原(裏)ごと吹き飛ばして点を入れるために最原(裏)の腹めがけてボールを蹴った。

「うっ!! ぐはぁっ……! ちょ、文録くん(表)………!」

「だから文録(表)!? そんな危険なプレー始めるのやめてよ!? 僕達の身体の事も考えて!!」

「えー!? 麻酔銃も使ってねーし、どこが危険なんだよ!?」

しかし、最原(裏)もボールも吹き飛ばず、試合がそこで中断となって、俺は主に月島(裏)から怒られてしまった……サッカーは普通に選手が怪我することも多いから、このくらい平気だと思うがな……

「こらー! 文録(表)! ラフプレーを連発するのはやめなさい! まったく、こうなると文録(表)には倫理の補習が必要そうだな……」

この授業の教師である山田伝蔵(表)も飛んできて、俺はレッドカードを食らわされたところで、それは不意に俺達の耳に飛び込んできた。



\きゃーーーー! 一期せんぱーーーーーい!!/



「ん? なんだこの黄色い声援?」

「ああ、この声は『一期(表)のファンクラブ』によるものだな……人望があるのはいい事なのだが……( ̄▽ ̄;)」

「一期(表)のファンクラブ? そんなのいるのかよ?」

「うん。高等部3年A組の一期一振さん(表)は、元から顔がいい上に文武両道、生徒会の書記を担当していて自身の兄弟を主として面倒見もいいと、完璧超人の域に達してるからね…… ファンクラブも相当のメンバーがいるんだよ」

かなりの数の女子による、一期(表)に向けられた黄色い声援。その声援の正体を辟易しながら山田先生(表)が察し、ファンクラブの存在を知らなかった俺に月島(裏)が説明を入れる。そこに保健委員から治療を受け終わった最原(裏)もやってきて更に俺に説明を入れる。

「そうか。高等部3年A組も、体育の授業でテニスやってるからね……だから一期先輩(表)のファンクラブが出待ちしてたんだ」

「出待ちぃ!? そんな、そこまでして一期(表)の様子が気になるのかよ!? まだ午前の授業なのに………」

なんと一期(表)のファンクラブの女子達は一期(表)の活躍見たさに出待ちしてまで授業をサボっているらしい。後で叱られるだろうに…… そんなに一期(表)はかっこいいのか? 俺は横目で一期(表)と同じクラスのシェゾ(裏)とテニスをしている一期(表)を眺めてみた。

「やぁっ!」

「ふっ!」

パコォンッ! バスンッ!

………シェゾ(裏)のリターンを見切ったように、一期(表)のストロークが命中し、見事に決まった。この時点で一期(表)のファンクラブからもより大きな歓声が湧く。

「くっそー! 一期(表)も強いなー! 俺が圧倒的不利な気がするが、まだまだ負けねぇからな!」

「ふふふ。こちらこそ、最後まで気を抜くつもりはありません。勝負を続けましょうか」

「「「一期先輩(表)!! 最後まで頑張ってーーーー!!!!」」」



「……………」

「あーもう(;´Д`) 一期(表)も一期(表)のクラスも大変だな……(;´Д`)」

「でも、僕達もサッカーに集中しないと! ………あれ、文録くん(表)? どうしたの? すっかり一期先輩(表)とシェゾ先輩(裏)の方を夢中で見て」

「文録(表)も気になるの? 先輩達のテニス……」

「あーいや、そういうわけじゃねぇけどよ……」

しばらく一期(表)の様子を見ていたが……レッドカードをもらったものの、最原(裏)達に呼び止められて、俺は自分の授業に戻ったんだ………







感想まだ

Re: だいにわ:せんぱいとこうはいっ! ( No.11 )
日時: 2021/12/14 16:59
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

「はー、さっきの授業は楽しかったけどなぁ……ファンクラブとかいるってずっこいよな。俺だって二枚目でイケメンだが、そんなの出たことないぜ」

体育の授業が終わり、制服に着替え終わった俺は一人で廊下をブラブラと歩いていた。だが、さっきの光景がすっげー気になる。ファンクラブがあんなにいるとか羨ましいんだよチクショウ! ………ていうか、それより羨ましいのは……前々からそうだったけど………

「俺だって色んな奴らから『先輩』って崇めてもらいたい!! ファンクラブや最原(裏)や月島(裏)達から先輩扱いしてもらって羨ましいぜ!! あーあ! 俺の事を先輩として慕ってくれる奴が増えねーかなー!!」

俺は心の底にある独り言を叫んだ。が。すぐにその事を後悔した。










「……………」

「あ」

バッタリ。そんな効果音がつきそうなシチュエーションで、一期(表)が目の前にいつの間にかいた。……俺達、ほんと何かと一緒にいる機会が多いな……

「あの、文録殿(表)……今の発言は」

「ああ! いや、その! 今のはだなー……!」

……マズイ。これはめんどくせー事になる予感がするぜ……… このシチュエーションだけなら、スクールカーストがトップレベルにある奴に秘密を知られたことによって、逆にこき使われたり難題に付き合わされることになるのが鉄板だが、一期(表)はそんな奴じゃない……なら、一期(表)が取る反応といえば……

「文録殿(表)……自身の立ち位置にそこまで思い悩み、誰かの先輩でありたいと願い続けていたのですか……? もしそうであれば、本日この時まで全く気づけず、誠に申し訳ない……!!」

「いや!! 気にすんなって!! お前が気にすることねーだろうがよ!! もう、思い詰めるなって!!」

やっぱり!! 一期(表)も真面目で仲間思いのために、俺の事を本気で心配しており、更に自責に苛まれてるようだ。こうなるとさっき言われてた一期(表)のファンクラブにこの光景を見られたら、俺がどうなるかわかったもんじゃない。あーもう、この場をどう丸く収めるか……

「文録殿(表)……文録殿(表)が今後より多くの方々に先輩として扱っていただけるために、私にできる事はありますか? 私も、少しでも文録殿(表)の悩みを解消させる手助けができれば良いのですが……」

「そう言われてもよー……」

ピコンッ! その時、俺の脳裏にナイスなアイデアが一つ浮かび上がった。俺は早速一期(表)に向かって耳打ちをする。

「あのな一期(表)。だったら俺の願い聞いてくれるか? そのなぁ………」

「ふむ………わかりました。私で良ければ………!」





━━━━━━━━━━━━━━━




その日の昼休み……俺は屋上でマルコ(表)と大和田(表)と共にのんびり過ごしていた。今日は大和田(表)も来たから迎え入れてだべっていたんだ……今日も平和な一日を送れてるな。

「あー! モンド(表)も来てくれてよかったよ! こうしてモンド(表)のお話も聞けて嬉しいな!」

「いやー、オレも今日はマルコ(表)や文録(表)と話せて良かったぜ? うし、そろそろメシ食うか!」

「おう! ……つかよー、お前まで俺のこと呼び捨てにしてるよなー。俺の方が年上なのによー」

「このスレだとオメーの方が後輩なんだから仕方ねーだろうが」

なんてだべりながらマルコ(表)と大和田(表)が買ってきただろうパンを取り出す。………俺の分のパンは………

「あれ? ブンロク(表)、君のごはんはないのかい?」

「そうだぜ? オメーは購買部でなんか買ってねーのかよ?」

「ああいや、俺のはそろそろ………」














バンッ! そんな音とともに屋上にやって来たのは、この度俺の"後輩"にした一期(表)だった。

「文録先輩(表)! 頼まれた惣菜をお持ちしました。こちらでよろしかったでしょうか?」

「えっ!? イチゴ先輩(表)!??」

「おう一期(表)! ……おいおい待て待て! 俺は『焼きそばパン』買ってこいっつったろ!? これメロンパンじゃねーか!!」

「は? ですが先輩(表)、私が購買部に来た時は、焼きそばぱんはもうそこにある物しかなく……確か見出しに『かれーぱん特有のぴりりとした辛さ』、『おいしい鶯ぱん』などとありましたな」

「それは『矛盾塊パン』だろうが〜〜〜〜〜〜〜!!!!(´;ω;`) 仕方ねーから食うけどよ!!」

「いやいやちょっと待て! 待ちやがれ!! それ以前に!! 文録(表)オメー、一期さん(表)に何させてんだよ!??」

一期(表)からメロンパンもとい、矛盾塊パンを受け取った俺だが、マルコ(表)と大和田(表)が酷く驚いて俺につっこみだしたため、俺は事情を説明することにした。

「ああ、実は午前中の休み時間に、一期(表)に俺の願望……『もっと色んな奴に先輩扱いしてもらいたい』って願い聞かれてだな。それで真剣に要望を叶えたいと一期(表)が言ってたから、俺はまず一期(表)のことを後輩第一号にしたんだよ。一期(表)も親身になってくれてるし、一期(表)が後輩になったら他の奴らも続々と俺のこと先輩って呼んでくれるようになるだろ!」

「えええええ…………ブンロク(表)がずっとこの学園の制度に思い悩んでいたのはわかってたけど!! よりによってイチゴ先輩(表)を後輩として扱うのはその、色々とトラブル巻き起こしかねないんじゃないかな!??」

「そうだぜ!? さすがのオレでも一期さん(表)を後輩にして使い走らせようだとか思わねーよ!! てかわざわざ一期さん(表)をパシリにしてどうすんだよ!? この事を生徒会メンバーや一期さん(表)のファンクラブ達が知ったら、オメーでもマズイだろ………!!」

「だーいじょうぶ大丈夫! 俺相手なら一期(表)のファンクラブの奴らも許してくれるって!」

「そんなことはねーと思うぜ……」

「先輩(表)。会長殿達には、私から話をしておきます」

「イチゴ先輩(表)もそのまま受け入れないで!!」

大和田(表)とマルコ(表)はだいぶ焦ってるんだが……俺は敵無しだし、一期(表)もこうして乗ってくれているんだから問題は無いと思うな。そうして昼メシの用意をしていると、水筒の中身がもう無いことに気づいた。

「やべ、お茶がもうない……」

「ああ、では私が先輩(表)の分のお茶も買って参りましょうか?」

「いいのか! 助かる! じゃあほら、俺のお茶代!」

「しかと。では、行ってまいります」

「だーから一期さん(表)をパシリにしてんじゃねーぞゴラァ!!」

「ちゃんと金は俺が出してんだからいいだろうが!!」

「そういう問題じゃないけどな……はぁ、ブンロク(表)のフォローどうしようかな………」

こうして俺のお茶を買いに行った一期(表)を見送り、俺達は改めてだべり続けたんだ………










感想まだ

Re: だいにわ:せんぱいとこうはいっ! ( No.12 )
日時: 2021/12/14 17:04
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

「一期(表)の奴、ここにも見当たらねーな……まさかお茶でも買い物苦戦してんのか?」

あれから数十分経ったが、お茶の買い物を頼んだ一期(表)が全然戻ってこない。そのため昼メシを先に三人で食べることになっちまったが………あいついったい何してんだ? そんな訳で俺が一期(表)の事を探しに来たんだ。月島(裏)は一期(表)の事、完璧超人っつってたけど、迷子になってたりしたんだとしたら、あいつもだいぶ抜けてるところあって人間らしいと思えるんだが……なんて思いながら一期(表)を探していると、キャーキャーといった黄色い歓声が近づいてきているような……いや、これはまさか? 俺は歓声が大きくなるまで近づいてみると。そこにはファンクラブと思われる女子達に囲まれた一期(表)がいた。一期(表)はというとだいぶ困っている。

「一期先輩(表)っ! こんな所で会えて嬉しいです!」

「ああ、ありがとうございます。ええと」

「これからどちらへ向かうおつもりですか!?」

「その………私も頼まれごとがありまして………早く先輩(表)の元にこのお茶を届けに行かねば」

あー……あの様子だと、一期(表)にゃ女子達を振り切れそうにねーな。よし! ここは先輩の俺がフォローしてやるか!

「おーい一期(表)! 遅かったじゃねーか! 大丈夫か?」

「文録先輩(表)! 申し訳ありません、早くにお茶を届けられずに、お手を煩わせてしまって……」

「「「は????????」」」

俺は颯爽と一期(表)を助けに姿を現したが………あ、あれ? なんか、女子達の視線が刺々しいような………気のせいか?

「いやー、女に囲まれてたんなら電話してくれよな! ……って、お前はまだスマホ持ってなかったっけ」

「ええ。主に負担をかけてしまいますから……」

「………ねえ文録君(表)。一期先輩(表)とどんな関係になったの?」

「え!? いやー、ちょっと俺のお願いで、俺の後輩になってもらったんだよ………」

「じゃあ、一期先輩(表)をパシる理由はなに?」

「はぁ!? いや、お前には関係ねーだろ!? つか、早く屋上に戻らねーと授業にも遅れるから………」

俺はなんでか、朱美(裏)や鹿ノ子(表)達に問い詰められている………あれー? 俺相手なら許してもらえると思ったんだが………あれー???

「文録君(表)、ちょっと向こうで話を聞かせてもらおうかしら?」(#^ω^)

「え!?? いやいやいやだから授業に遅れるって!! お前らもそうだろ……いだだだだ!! 腕を引っ張るなー!!」

「文句言ってないで! 一期先輩(表)を侍らせてる動機を話しなさい!! なに一期先輩(表)に雑用させてるのよ!!」

「ぶ、文録先輩(表)……」( ;´・ω・`)

なんと、一期(表)のファンクラブ達は俺の行動を許してくれなかったらしい。多勢に無勢で抵抗できず、俺はなすすべもなくファンクラブ達に連行され、こっぴどく怒られてしまった………!





「あー……やっぱこうなったか。ったく、文録(表)も私欲ひどすぎだろ……人のこと言えねーが、もうちょい自分を客観視した方がいいぜ」

「あはは……( ̄▽ ̄;) 文録(表)が解放されたら、放課後にイチゴ先輩(表)と街中を遊び回って傷を癒してあげようか……」








今回も文録(表)が派手にやらかしてて草
感想OK!


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