二次創作小説(新・総合)

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逃走中~龍の棲み処
日時: 2022/01/07 21:24
名前: Zenker ◆GBNJ66A2PI (ID: XWWipvtL)





・逃走中01~龍の棲み処


 Zenker名義による初めての逃走中のその舞台は……「龍の棲む街」。
森、住宅街、歯ぐるま地帯など、様々な情景と動かない龍がエリアを構成し、
その地には多くの住民が生活を営んでいる。

>>1:逃走者リスト(16人)
>>2:プロローグ
>>3:エリア

>>1-:ページが増えて面倒な場合、ここから行けると思う。







Page:1 2



Re: 逃走中~龍の棲み処 ( No.2 )
日時: 2022/03/31 00:14
名前: Zenker ◆GBNJ66A2PI (ID: XWWipvtL)





 「百年に一度、龍が目覚める」という、この街の伝説があった。
龍は体長20mあまりと大きいが、今は森の奥で渦巻いた石像のようになっている。
老人たちは最近になってもうすぐで龍が蘇る、もうこの街は終わる……と、
誰もそう吐いてまともではない。
学校の何の教科でもない授業のときに先生がそういえば言っていたような気がする。
来年がまた100年か……何か起こるんだろうか、と。
ぽっそり呟いていたから本気なのか、適当に言ったのかわからないが、その一言が頭に残っていた。
そして、隣の席の女子生徒「角館」が神妙な顔でうんうん、と頷いていたのが印象的だった。

Re: 逃走中~龍の棲み処 ( No.3 )
日時: 2022/06/09 03:13
名前: Zenker ◆GBNJ66A2PI (ID: XWWipvtL)


エリア説明「龍の棲み処」
 エリアは大きく「森」、「住宅街」、「歯ぐるま地帯」、「学校」、「駅」に分かれている。
戸が閉まっている家屋に浸入することはできないが、それ以外の住居には隠れることができる。
ここでそれぞれのエリアの簡単な説明を行う。

「森」
 龍が棲むエリア。現在、龍は動いていないため、命の心配をする必要はない。
木々、低木が多く、隠れることに関しては一番のエリア。
しかし、今回のエリアの外周であり、自首電話が設置されている「駅」からもかなり離れているため、ただ隠れるための場所となっている。

「住宅街」
 一部侵入可能な住居もあるが、大方は侵入不可能。アパートや一軒家が多くを占め、死角が多い。隠れる、逃げるともに向いているエリアだが、ハンターを発見することに関しては不向き。

「歯ぐるま地帯」
 工場地帯なのだが、巨大な歯ぐるまがモニュメントのように設置されていることから人呼んで歯ぐるま地帯とも呼ばれている。工場跡地に不自然に並ぶ歯ぐるま、重ねられた歯ぐるまたちが沢山ある。隠れることは可能だが、開けているとは言い難い。また、ハンターに見つかった場合に工場一軒が大きいため、その外周を回って振り切るのこと困難である。

「学校」
 中学校と高等学校が併設されており、侵入可能な建物の中で一番大きい。中学校、高等学校は並んでおり、一部通路から別校舎へ移動することも可能。中学校、高等学校ともに4階建て。体育館はそれぞれ設置されている。

「駅」
 自首電話が設置されているエリア。だが、駅の北口しか使用することができず、実質行き止まりのエリア。駅のホームに降りることもできないため、隠れるにおいても逃げることにおいても向いていないエリア。ただ、自首をするためのエリア。駅にはロッカーも設置されているが、大して隠れることはできないだろう。




森森森森森森森森森森森森森森森
森森森「住宅街」           
森森  道路   学校  道   
森歯ぐるま         
森歯ぐるま   道路    駅 
森歯ぐるま         
森森 「   住宅街      
森森森           」  
森森森森森森森森森森森森森森森


 エリア中央は開けているが、駅から反対側になるにつれ隠れることのあるエリアが多くなる。



Re: 逃走中~龍の棲み処 ( No.4 )
日時: 2022/06/13 21:59
名前: Zenker ◆GBNJ66A2PI (ID: XWWipvtL)



【#001 Start the game!】



GAMEMASTER
「……okay.Let`s start the game!」



[Yes!]



 GAMEMASTERの指示により、森エリアに2体、住宅街エリアに1体のハンターが設置された。



 プルルルプルルルルル!



 メールだ。



島村卯月
「これより1分後、エリアに3体のハンターが放出され、ゲームがスタートする。尚、ハンターがどこに放出されるかは、わからない……ついに、始まりますね」



島村卯月
「すっごく緊張しますが……精一杯頑張ります!」



 ——————————



国木田花丸
「エリア凄く広いなぁ……誰かと会えなさそうずら」



 ——————————



ルパン三世
「……駅に逃げる奴なんているのか?」



 ——————————



 それぞれの思考が渦巻く中、ゲームスタートのカウントダウンが近づく。



[10]



[9]




[8]





[7]






[6]







[5]








[4]









[3]









[2]












[1]














[0]



ハンター×3
『……!』



 3体のハンターが放出され、100分間のゲームが始まった……。




Re: 逃走中~龍の棲み処 ( No.5 )
日時: 2022/07/15 21:24
名前: Zenker ◆GBNJ66A2PI (ID: XWWipvtL)




森森森森森森森森森森森森森森森
森森森「住宅街」「学校」         
森森  道路       道   
森歯ぐるま         
森歯ぐるま   道路    駅 
森歯ぐるま         
森森 「   住宅街      
森森森           」  
森森森森森森森森森森森森森森森


↑マップ最新版です。Sorry.






















【Sorry,I didn’t write a lot.】














































(99:58)





和実ゆい
「あ、本当に賞金が増えてる……美味しいものの想像が膨らむなぁ~」





 賞金は1秒で200円増加する。





 100分間逃げ切れば賞金120万円を獲得することができる。





 また、エリアには自首電話が存在。エリア一か所に存在する自首電話で自首を宣言すれば、ゲームからリタイアし、その時点までの賞金を獲得することができる。





 しかし、エリアには3体のハンター。





 彼らに捕まれば失格、賞金はゼロだ……。





(99:30)





ワルイージ
「120万円か……もし100万持ち帰りたい場合は……80分ちょい逃げればいいのか?」





 逃走成功を狙わないつもりか、はたまた。





ワルイージ
「そうなると、最後のミッションは出てない頃だろうし……自首もありだな」





 ちゃんと自首狙いだった。





ワルイージ
「にしても、駅方面に行くメリットなんて自首する以外にあるのか? いや、ないだろ」





 実際、ない。





ワルイージ
「それまでは大人しく森で隠れるか……んぁ、ミッション? そんなの物によるな」





 こやつは何なら動くのだろう。





(99:13)





金田一一
「……このゲーム、変なのじゃねぇよな。殺○鬼とかいないよな」





 何故、そんな心配をするのか。何を経験したらこんな風になるのか。





金田一一
「……まぁ、デスゲームならもう少しルールとかあるよな、そうだ、よな?」





 まさか、これをデスゲームか何かを勘違いしてらっしゃるか。





金田一一
「こんなに金貰えるなんて……まだ信じられない。でも自首も……」





 丁寧丁寧丁寧に説明をしたはずなんですが、何故に伝わらない?





(98:36)





九十九葉
「……今回の上からのルールで自首できないってどういうことなんですかね」





 今回、所謂お仕事で参戦しているので、逃走成功したいとかいう強い意志はない。
今日のお仕事がこれなのである。





九十九葉
「ボーナス出る、ボーナス出る……にしても、社員にこんなことやらせなくても。
どうせ上の連中に見られてるの分かってるんで、愚痴ってやりますよ」





 それでいいのか。





九十九葉
「帰ったら宅飲みしてやりますよ……」





 今日は木曜日だ。





九十九葉
「……有給取ればよかったー、くっそ」





 そんな精神で逃走中に参加する奴がいて堪るか。





(98:14)





ドラコケンタウロス
「ん-、にしてもこの森大きいなー!」





 森を呑気に歩き回るドラコ。





ドラコケンタウロス
「ここには落とし穴とかなんにもないよ(うわぁ!」





ドラコケンタウロス
「いたた……うぇっ、こんなところに国語辞典捨てたの誰だぞー!」





 彼女はどうやら不運かもしれない。





(97:47)





土間うまる
「いくら運動ができたとしても、私くらいだとハンターから何度も振り切る、ってのは厳しいと思うから、いかにハンターに見つからないか、が逃走成功の鍵よね」





 冷静に分析を行う土間。





土間うまる
「自首も選択肢としては良いと思うけど、立地が最悪……逃げられないもん」





土間うまる
「今回は自首しない方がいいかもしれないわね」





その高い頭脳と運動能力でどこまで逃げ切れるのか。





(97:29)





斑鳩三角
「……」





斑鳩三角
「これ、なんだろう?」





 斑鳩の目の前には巨大な龍の像。





斑鳩三角
「でもさんかくはないみたい、ほかのところをさがしてみようっと」





 直ぐにその場を立ち去ってしまった。





 そんな一瞬、像ががくついたように見えた。





斑鳩三角
「あれぇ?」





 斑鳩が一瞬振り返ってみるも、それは杞憂だったのか。像はぴくりとも動かない。





斑鳩三角
「この龍、なんだろう……?」





(97:02)





島村卯月
「ここが学校ですね……建物だと一番大きいかな?」





 学校の前に到着した島村。





島村卯月
「ただ、学校って廊下が長いし、階段がちょっと不安で……入るのは怖いんですよね」





 どうやら、入らないらしい。





 しかし、学校に入る人間もいないわけではない。





(96:42)





国木田花丸
「ここ高いからエリアを見渡せるのいいずらぁ~」





 学校の上層階であれば、エリアを見渡せる。
エリアの中央付近もひらけているからある程度は見ることができる。





国木田花丸
「でも、ここから景色を見てたら……あっ、森にハンターが入っていったよ!」





 こんな風にね。





国木田花丸
「あとは学校に入ったハンターが確認できればいいけど、それは高望みだよね……」





 そして、学校に潜む者がもう一人。





(96:17)





ルパン三世
「学校なら一旦は身を隠せるし、オレ様の身体能力なら流石に振り切れるだろ」





 これは慢心ではなく、圧倒的な自信である。





ルパン三世
「……とはいえ、どうするか。森が広いから今のハンターを含めて2体が森にいてもおかしくないと思うんだよな」





 エリアの半分は森。自然たっぷりだ。





ルパン三世
「まぁ、それはハンターが3体だからって話でこれ以上増えたら学校で何度も振り切るって戦法は危険だと思うしな」





 状況に合わせた動きができるのがプロ、と呼ぶらしい。





ルパン三世
「まぁな……というか、この程度クリアできねぇと次元とかにいろいろ言われるに決まってるし、逃走成功しか眼中にないな」





 圧倒的な実力に従い、期待も高まる。















Re: 逃走中~龍の棲み処 ( No.6 )
日時: 2022/08/06 01:52
名前: Zenker ◆GBNJ66A2PI (ID: XWWipvtL)



オヒサシブリ。また遅レテsorryネ。しかし、ワタシ、Japanese!





(95:00)





???
「ゴゴゴゴゴ」





斑鳩三角
「……あれ? すごーいおとがする!」





成瀬羅衣
「……というか、ここ揺れてるんじゃ。
ゲームどころの騒ぎで済むの、これって」





涼宮ハルヒ
「これは只事じゃあないわよね! 
このエリアで何が起こっているのかしら!」





 普通のリアクションを取る人間の方が少ない。





 そして、エリア全体を見渡せる学校にいる二人。





ルパン三世
「あの龍……でかいな」





ルパン三世
「……っておい、あの龍動き出したぞ⁉ ちょっと待てって! 
どういうことだよ⁉」





 流石のルパン三世であっても、このケースは予想外か。





 そして、学校にはもう一人。





国木田花丸
「うわぁっ、あの像が動いたずらぁっ! 
ど、どういうことずらっ!」






 そういうことずら。





国木田花丸
「って、あっちに飛んで行ったずら……でもそっちってエリア外、なのかな?」





 あの像は何故か動き出し、空を飛ぶ。
そして、エリア外へと消えてしまった。
























 その日会った「角館(かくのだて)」はこちらを一瞥し、
すぐに顔をそらした。学校で席が隣。
ただそれだけであり、何の関係もない。ろくに話したこともない。
とある休日。特に理由はなかったが、
こうして居合わせたのも何かの縁だと思い、
彼女と話してみることにした。

「よぉ、角館」

「……佐藤。自分に何の用」

 彼女は他の女子と違って、一人称を「自分」にしている。
童顔なのに言葉遣いは少し冷めている。大人っぽいともいうのか。
それが他の女子と比べると印象的らしく、男子の中でも気になる、という奴が複数いるとかなんとか聞いたことがある。

「いーや。今年の今日辺りなんだろ?」

 俺の突然のその言葉を聞いて、角館はこちらを凝視した。その表情はまるで「どうしてそれを知っているんだ」と、こちらに問いかけているようだった。しばらく角館はこっちの顔を見ていたが、はぁ、と息を吐いて、

「どうしてそれをお前が知ってるんだ?」

 言葉は強いのに声は低くなく、可愛らしい感じだから全く怖さがない。

「さぁな……で、今日らしいってのはマジ?」

 角館はどう答えるべきなのか、とでも考えたのか。しばし沈黙があったが、数秒後、

「もしそうだとしたら、佐藤はどうする。何かをするのか。そもそもその質問を自分にして大した反応が返ってこなかったら、どうするつもりだったんだ?」

 その質問に俺が面食らった。
角館は無意識か、こてんと小首を傾げてこちらをじっと見ている。

「あー……」

 どうにか無理くりにでも場を繋げようと俺は思わず「何も考えてなかった」と示す声を漏らすが、その声にも角館は反応せず、ただ俺の答えを待っているようだった。しかし、そんな顔をされようにも、そんなことは考えてなかったのだから、俺はそんな反応をすることしかできない。

「いやぁ……別になんも考えてなかったけど。俺ってそういう奴じゃん?」

「……お前がどんな奴か知るか」

 と、彼女は強引にこの流れをぶちぎるように歩きだした。それにつられて、俺も慌てて歩き出す。なんでお前が付いてくるんだ、と言いたげな、こちらにほんの一瞬向けられた視線を無視して俺は歩を進める角館に付いていった。角館はこれからどこに向かうのか、何の目的があるのか、それともないのか。そんなこと何一つ考えず、俺はただ角館に付いていくことにした。
 歩いていくうちに見える景色には段々木が増えていき、あるタイミングで角館が立ち止まったかと思えば、目の前には今日お目覚め予定の龍が早くもお早う、していた。













 そうして目覚めた龍だが、すぐに暴れるわけでもなかった。そんな龍に角館は徐々に近づいていったが、それに対して俺はその場で棒立ちするしかなかった。足から太い根っこでも生えたかのように動けなかった。声こそ上げずにいたが、きっと表情に動揺が出ていたのだろう。そんな様子の俺を見た角館がきっと「ふっ」と笑ったようだった。
 その間も龍は角館に懐いてでもいるのか、暴れることはなく。すると、角館がこっちを見て「来いよ」と顔でサインしていた。龍と角館、そして俺との距離は実はそんなにはなく、いざ動き出せば角館のいる位置までににあっさりと着いてしまった。
 龍は漫画とかで見るような赤でも緑でもなく、「灰色」をしていた。所詮、あんな色鮮やかなドラゴンなんかは妄想であり、フィクションの世界か。瞳だけが体色と異なり、綺麗な青色をしているのが印象的だった。

「ビビらなくてもいいよ、佐藤」

 一切口を開かなかった俺に向かって角館が話しかけてきた。しかし慌てて俺は、

「別にビビッてねぇーし」

「その場で立ち尽くしてただけの癖に」

「うるせぇよ」

「で、佐藤はこの龍のこと、何処まで知ってるんだ?」

 角館が俺に向かって質問を投げた。そういえば、いつの間にか「佐藤」(学校ではろくに名前を呼ばれたこともないし、話したことも殆どない)と呼び捨てにされているが、不思議とそれが丁度良い聞き心地なのは、何故だろう。

「別に。家の倉庫にある古本を読んだだけだって。俺はその本の記憶しかないから」

 俺の家の倉庫には今では無造作に物が敷き詰められているが、昔こそは綺麗だった。俺が子供の頃はそこを秘密基地だ、と思って、玩具や長い木、石なんか拾ってはそこいらに置いていたような気がする。いつだか、倉庫で遊んでいた時に読んだのが例の古本であり、それには今目の前にいるあの龍についての情報が達筆な字で書かれていた。実際にその本の内容なんてものは幼い子供であった自分には読み取れるわけもなかった。が、今は亡きじいちゃんがこの本を読んでやろうか、と喜んでいた。それから何晩も何晩も読み聞かせされ、嫌でもその内容は覚えている。じいちゃんが書いた本だよ、とじいちゃんが亡くなってから母親から聞いた。

「ふーん、佐藤って本とか読むんだ」

「俺を何だと思ってるんだ」

「別にー? 周りの人間にそんなに興味なさそうな奴、とか思ってませんけど?」

 どうやら、俺は角館にそんな風に思われていたらしい。
てか、こいつシンプルに口悪くないか?

「お前はとことん正直で空気が読めないな」

「でも仲良くない人の為に嘘ついて生きたくないでしょ。優衣ちゃんはそういうのも全肯定してくれる自分の一番の友達だから」

 優衣、とは「宮原優衣」のことである。俺、角館と同じクラスの女子生徒であり、見た目、性格の良さから一部生徒からは「女神」とも呼ばれている。確かに宮原と角館が一緒にいるのはよく見かける。としても、角館が何故この場面で宮原の名前を出す理由がわからない。が、角館がここでわざわざ嘘をつくか。いいや、嘘なんかつかないだろう。まぁ、ここでの判断材料は一切ないから結局はただの勘にしか過ぎないが。それか角館による単なる自慢かもしれないが。

「佐藤は俺の優衣ちゃんのこと好き?」

「恋愛とかに興味ないからそういう意味の好き、という感情はないな」

「好き、って言ったらクラスの大体は恋愛的な目線で言うのに、そんな回りくどい言い方するんだね。だから、佐藤は変なんだよ」

「それはお前もだろ」

「そうだったかもね。でも、女子の中だと佐藤のそういうところがいいよね、って割とモテてるの知らなそうだね」

「そうだな。そんなこと知ってて何になる。面白くないだろ。モテていたとて、何になるってんだ」

「で、話は変わるけどさ」

「あぁ、なんだ」

「この龍さ、今寝起きで暴れてないだけなんだって。南口の方でご飯食べに行くんだって。でさ、本題なんだけど、佐藤は付いてく?」

 おいおい、話が変わる、とは聞いたが、あまりに変わりすぎて何一つ理解が追い付いていないんだが? おいおいおい?
 そういえば最初は近づくのすら恐れていたあの龍は何もせず、じっとしているようだった。

「ちなみに優衣ちゃんにもお散歩と伝えて、駅の南口集合にしてますが」

「それ俺に言って付いてってくれると思ってるのか」

「いや、思ってないけど。普通の男ならこれだけでもひょひょいのひょいだよ」

「だろうな……特に目黒なんて優衣、って名前だけで反応するだろうな」

「まぁ、あいつは……盲目ってやつだね」

 目黒、とは目黒颯斗(めぐろはやと)であり、女子にモテてる癖に宮原優衣に夢中になって彼女なしの男子だ。顔よし、成績よし、スポーツ万能、そんでもって性格もいい、とモテる要素しかないのに宮原優衣をひたむきに追いかけているから彼女が居ない。サブでもいいから、と彼に詰める女が何人もいるらしいが、それじゃあの人を好きになる資格はない、と丁寧に断り、お詫びの菓子折りまで入れる奴だ。

「そんな目黒と友達の佐藤も彼女なし、と」

「それは関係ないだろ」

「ちなみに優衣ちゃんも学生のうちは学問を、と恋なんてするつもりがなさそうなのですが、目黒を呼ぶかは佐藤にお任せするっていうか、自分、目黒の連絡先知らないし」

「はぁ……ったく、呼べばいいんだろ、呼べば!」

 俺はスマホを開き、目黒に「目黒、暇なら速攻駅南口集合。角館さんと宮原さんとちょっとした散歩に付き合うことになった」とメッセージを入れることにした。

「じゃ、駅に向かうか」

「あいよっ」

 一先ず、駅南口に向かうことにした。



















 この様子を見ていたゲームマスターがミッションを発令する。





GM
「……」





シュン!





[MOVE NEW ARIA MISSION]






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