二次創作小説(新・総合)
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- 殺人鬼『ラストフール』とけものフレンズ ジャパリパーク大決戦
- 日時: 2022/03/17 04:11
- 名前: 彩都 (ID: dpTlvHO/)
本文製作中……少々お待ちください?
ゆるふわ獣娘のけものフレンズと史上最悪の殺人鬼『ラストフール』が異色のコラボ!
内容は可愛いフレンズ達と『ラストフール』がいちゃいちゃ(意味深)する問題作!?
けものフレンズと『ラストフール』、史上最大の衝撃的なストーリーに目を離すな!!
- Re: 殺人鬼『ラストフール』とけものフレンズ ジャパリパーク大決戦 ( No.1 )
- 日時: 2022/03/17 04:13
- 名前: 彩都 (ID: dpTlvHO/)
プロローグ ジャパリパーク開園!
日本のどこかにあるとある島、その島から巨大な花火が打ち上がった。どうやらこの島で大きな施設がオープンしたようだ。その施設の名は『ジャパリパーク』、島一つで作り上げた巨大な動物園のような島だ。そんな施設が開園したのだ、島一同で歓迎するだろう。島全体で花火やクラッカー、はたまたパレード迄行って『ジャパリパーク』の開園を喜んでいた。開園とあって、色々な多種多様な人種の人々が『ジャパリパーク』に足を運んでいる。とても大盛況だ。そんな明るい『ジャパリパーク』に静かに暗雲が立ち込めている事に園長はおろか、誰一人として気付く事は無かった──
そんな『ジャパリパーク』の開園から時は過ぎて五年後、とある一棟に涼しい格好をした青年が寝転がっていた。タンクトップに半ズボンといった男性の格好の中でとても涼しい格好をしている。額から汗を流しており、扇風機と団扇(うちわ)で自身を扇いでいる。
「あっちー! クーラー使おうよぉ!」
男性が暑さに耐えかねず叫ぶ。だが奥からキャミソール姿の女性が「だーめ。そもそもクーラー壊れてる。修理するにもこんな暑いんじゃ業者さんも忙しいし、おいそれと、明日明後日に来る訳じゃないんだしさぁ?」と、呆れた口調で男性に言う。
「あーもう! 何でこんな暑い時期にクーラーなんか壊れるんだよ!」
怒りでクーラーのリモコンを投げる。投げても暑いのは変わらない。
「はぁ……アイスでも食べて落ち着いてよ?」
女性は呆れながら棒状のアイスを二本取った。その内一本を手に取り開封してしゃぶる。
「おー! お前にしては準備がいいな!」
男性はウキウキしながらその場でジャンプして起き上がり女性の方へ向かう。だが男性はその場で固まった。それもその筈、もう一本の棒状のアイスは女性の胸の中、谷間に挟まれていたからだ。女性の胸はとても大きく、爆乳といっても過言ではない程大きい胸をしていた。そんな胸に挟まれているアイスを男性は取る事に堪え──ずに谷間に向かって手ごと押し込んだ。棒状のアイスは女性のお腹に当たり、「ぎゃぁ!?」と、叫んだ。そして棒状のアイスは床に落ちる。
「馬鹿かお前は!? そんなんで戸惑う『ラストフール』様じゃぁねぇ!」
立てた親指を自分に向ける男性──『ラストフール』だ──は床に落ちたアイスを拾って開封し、食べる。そんな男性に向かって女性は「あぁ、そうかい」と、だけ返す。すると玄関のポストに何かが投函された。女性はポストを確認して封筒を手に取る。
「何だこれ……?」
訝しげに封筒を見る女性、おもむろに開封して中身を確認する。封筒の中身は『『ジャパリパーク』五周年記念! 特別招待券!』と、書いたチケットが入っていた。女性はアホ面して「はぁ?」と、呟いたが、数秒後、「あっ!!」と、叫んだ。
「何だ何だぁ?」
男性が首を傾げると女性は「これ! 当選したんだぁ!」と、喜んでいた。
「あのパンの点数シールの地獄が報われたんだ……! 喜べぇ!」
「あぁ……あの地獄か……」
男性が女性の話を聞いて嫌な顔をする。点数シールの地獄が相当地獄だったのだろう、とても冷や汗が出ている。
「いやー、今来るかぁ。とても嬉しいなぁ……!!」
「それで? 何が来たんだ? 歌舞伎のチケットか? 演劇のチケットか?」
「広義的にほぼ一緒じゃねぇか! いや、そんなもんじゃない! これは『ジャパリパーク』の招待券だ!」
「あっそ。勝手に行ってろ」
「冷たっ!? 何だよ聞いてきた癖にさぁ……って……えぇっ!?」
呆れた男性を他所に女性は衝撃を受けていた。
「そんなぁ……そんなの酷いよぉ……」
今にも泣き出しそうな女性に「どうしたん? 話聞こうか?」と、首を突っ込む男性。
「実はこれ、私行けない……」
「はぁ? どうしてよ?」
「実はこのチケット使えるの、『私が仕事行っている間の期間』だから……」
「あー、それは仕方ないな、諦めろ」
「うぅ……これを他人にあげるのもなぁ……あっ」
女性は何か閃いたようだ。その閃きに対し、男性は嫌な予感がした。
「あんた、私の代わりに行ってきてよ? どうせ無職ニート殺人鬼なんだしさぁ?」
「凄い肩書出してきやがった。嫌だよ。どんな所かも分からない所に行くのはさぁ?」
「んー、簡単に説明すると島一つを利用した巨大な動物園よ、楽しいから行ってきてよ? そして毎日私にその日起きた事を報告してくれればいいから。あ、ちゃんと写真も欲しいなぁ?」
「…………行きたくない」
「じゃあ今迄の食費や家賃請求していい?」
「ごめんなさい許してください」
「じゃあ行くよね?」
「…………はい」
「よしよし! 偉いなぁ殺人鬼さんはぁ」
めっちゃ笑顔で喜ぶ女性に対し男性は『嫌だなぁ』と、思っていた。女性は広い部屋にアタッシュケースを置いて男性の荷物を突っ込んでいた。……面倒だ、男性はそう思いながら女性がアタッシュケースに荷物を突っ込んでいく様子を見つめていた──その後男性は女性に集合場所やお財布、カメラを持たされ、準備だけを進められた──
「これで準備完了か」
男性はきちんと服を着て、アタッシュケースや財布、カメラを持って家を出る。
「ちゃんと写真やその日の出来事を伝えるんだよー!」
「はいはい、分かったよ」
男性はポケットにスマホを入れて玄関を閉じた。そして電車やタクシーを使って指定の船に向かう。どうやら『ジャパリパーク』は船で向かうようだ。
「はぁ……めんどいなぁ……」
男性はそう呟いて、船着き場に到着する。近くの施設にチケットを見せて『ジャパリパーク』行きのチケットを貰って船に乗り込んだ。数時間後には『ジャパリパーク』か……そう思いながら船の仮眠場へと向かい、寝転がる。さぁ、今は寝て時間を潰そう。男性は静かに目を閉じて眠り始める──そしてアナウンスが鳴った。『もうじき『ジャパリパーク』に到着します……準備の方お願いいたします……』、そのアナウンスを聞いて起きる男性。そして船は止まり『ジャパリパーク』に到着した。男性はすぐさま降りて『ジャパリパーク』の地へと足を踏み込んだ──この時男性は知らなかった、男性がとんでもない戦いに巻き込まれる事に──
プロローグ 完
第一章に続く──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』とけものフレンズ ジャパリパーク大決戦 ( No.2 )
- 日時: 2022/03/21 05:59
- 名前: 彩都 (ID: dpTlvHO/)
- 参照: https://www.kakiko.info/bbs_talk/read.cgi?mode=view2&f=25362&no=165
第一章 ミライさんと『ラストフール』
「……しかし、何とも大きな島だ」
周りを見ながら『ラストフール』は呟いた。それもその筈、『ジャパリパーク』は『巨大な動物園』をモチーフにした『島一つを使った動物園』なのだ、普通の動物園の大きさではない。島一つを巡るのに一日では足りない。『ラストフール』の考えで『最低でも一週間は必要だろう』と、判断していた。
「えーと、確かとある人に会わないといけないんだっけ……『ミライさん』、だっけ。このチケットを見せて特別な入園証を手に入れないとな。とりま先に進むか」
頭を掻きながら『ラストフール』は前に進んでいく。今は船着き場なのでもう少し前に進まないと入園は出来なさそうだ──といってももう『ジャパリパーク』の土地には入っているので入園はしているようなもんだが──
「しかし、ほんと色々な場所があるんだなぁ」
パンフレットを手にし、中を見る『ラストフール』、サバンナエリアやアマゾンエリアなんかがあるみたいだ。……全部巡らないといけないのか。中々に面倒な作業だ、『ラストフール』は内心溜息を吐いていた。すると掃除をしている『ジャパリパーク』の制服らしき服装の女性を見つけた。ご丁寧に帽子も被っている、まぁ暑いからか。
「すんませーん?」
「はぁい? 何でしょうか?」
「『ミライさん』って人に会いたいんだけど、何処にいる? チケットを見せたいんだよね」
「チケット?」
「そう、当選したから。このチケットを『ミライさん』って人に見せてくれって言われて」
そう言ってチケットを見せる『ラストフール』、チケットを見て女性は「あー。これかぁ」と、納得していた。
「ではご案内致しますので着いてきてもらって良いですか?」
「あぁ」
女性の言われるがままに着いていく。道中色々なフレンズを見ながら「多種多様な生き物がいるんだな」と、呟いた。
「そうですねぇ。此処にいるフレンズちゃん達はほんと多種多様ですよねぇ。私も長年動物の勉強をして飼育員になりましたが、未だにフレンズの生態には驚かされるばかりですよ。動物の勉強をしてフレンズの勉強をして……毎日四苦八苦ですよぉ」
「まぁ大変なのは仕方ないけれどさ。でも楽しいんじゃないのか? そういうのってさ?」
「えぇ、楽しいですよ……! まだ私達に見せていない姿もありますからね! それが偶然見れた時の嬉しさは……! 何物にも変えられないです
!」
「そっか、頑張れよ」
「……所で、お兄さんはどんな仕事をしているんですか?」
不意打ちのような女性の発言に「えっと、その……」と、言葉が詰まる。もしも言葉をそのまま伝えるなら『殺人鬼で殺した人の財布から金を抜き取って生きている』、そんな世迷い事が果たして信じられるだろうか? 普通は信じられないし、もし仮に信じた所で警察に通報されてしまうだろう。仕方ないので適当な嘘を言う。
「えっと……白衣着て仕事してます──仕事柄あんまり言えなくて──」
「あぁ、そうだったんですね、それはすみません」
「いえ、謝らなくてもいいですよ」
頭を下げる女性に顔を上げるよう発言する。そして自分は女性と共にゲートを潜(くぐ)って『ジャパリパーク』に入園した──ゲートを潜ると付近に色々なグッズが車内販売されていた。凄い。サーバル、カラカル、フェネック、様々なぬいぐるみが売っている。どれもこれも3000円ぽっきりだ。ぬいぐるみだけではなくお菓子も売っている。帰る時にでも買おうかな。そんな事を思っていると「もうすぐ着きますよ」と、女性に言われる。
「あぁ、分かりました」
視線を女性に戻し、着いていく。すると巨大な白い建物が見える。綺麗だ。
「此処にミライさんが居ます、入りますか?」
「いいんすか?」
「えぇ、たまに研究室に籠もってる時があるので……」
呆れ顔の女性、まるで薬袋(みない)みたいだ。
「ではお言葉に甘えて」
女性がカードキーで扉を開ける。二人で中に入る。中はとても綺麗だ。周りを見ていると女性が色々な扉に突撃していた。……本当に『ミライさん』って奴が居るのか? 少々不安感がある。すると「居た!」と、叫んだ。
「居たんだ。よかった……」
安堵して自分は女性の後を追う。
「ど、どうかされたんですか……?」
不思議がる黄緑の髪の女性、その女性を見て「この人がミライさんか」と、判断した。
「初めまして。自分はチケットが当選したから君に見せに来た、名前は──」
「あー! パン祭の景品でしょうか? それはおめでとうございます!」
笑顔で自分に拍手する彼女。そして引き出しから何やらネックストラップを取り出す。
「ではチケットをください。こちらがチケットの商品となります」
「あぁ」
自分はチケットを渡し、ネックストラップを受け取る。ネックストラップには『ジャパリパーク 観光証』と、書いてあった。
「有難うございます、これの使用期限は何処に?」
「あぁ、それの期限は今日から一週間になります! 一週間フレンズと楽しんできてください! もしも私がそれを手に入れたらぐふふ……」
「…………」
「と、とりあえずミライさんに会えてよかったですね! では!」
女性は冷や汗を流しながらこの場を離れる。……まぁ、自分も離れるか。そう思いながら頭を下げて部屋を出る。さて、まずは何を見に行こうか、青い空を見ながら自分はのんびりとした──
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