二次創作小説(新・総合)
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- 音楽×エヴァ
- 日時: 2022/04/24 20:35
- 名前: みーいん (ID: xWBX68QI)
ボカロ枠
1,シャルル
2,魔法少女とチョコレゐト
3,フクロウさん
4,クーネル・エンゲイザー
邦楽枠
未定★
よろしくですー
- シャルル ( No.1 )
- 日時: 2022/05/01 13:47
- 名前: みーいん (ID: xWBX68QI)
あるところに、女の子の首を締めて、殺そうとした少年と、
抵抗せずに受け入れようとした少女がいた。
二人は言った。「笑って。」と。
シャルル
二人は移動を始めた。ここには何もないから。でも、少年は現実から逃げてばかりで、少女を気にかけることすらしない。まさに理想のふちに心を置き去っていた。
少年の心の中身は空っぽだった。それでいつか、何かいいことがあるならいいのだが、あるわけがない。しかも少年は何も出来ない。そうこうしてるうちに、けがをしている少女は日に日に衰弱している。
少年はサード・インパクトのことを思い出した。周りは砂ぼこりで濁りきって何も見えなかった。
少女の乗っている弐号機は肉塊と化していて、その後の記憶は途切れ途切れだった。
次目覚めたときには、少年は、溶け合っていた。
少女のため息が漏れた。ここ最近ため息ばかりだった。少女はみんなが自分のことを忘れていくような感覚だった。怖かった。エヴァに乗れない自分に価値はないから。憎いから。でも、口にはしない。少年にさいなまれたくないから。
少年との記憶は、恋のように鮮やかで甘酸っぱかった。本当に恋だったのかもしれないほどに。でも、いつの日か、それは憎しみにすり替わっていた。少女は少年と溶け合うことはできなかったが、自分のことを知らせることができた。痛みを教えることができた。それだけで満足だった。
少女はおそらくだが、少年とだましあっていたのじゃないかと思った。
少年は悟った、自分達はもう変われないと。
互いのせいで、今があるのに。
少年は少女に伝えた。自分の気持ちを、日に日に増えていた後悔を。焦るように。
少女は、そんな伝えた少年に自分のことも伝えた。
やっと、分かり合えた。
その瞬間、体が軽くなるのを感じた。成仏されたのだ。
二人はもう死んだ。死んでいたのだ。
笑いあって別れを告げた。
さよなら。
終わり。
- 魔法少女とチョコレゐト ストーリー版 ( No.3 )
- 日時: 2022/05/01 13:48
- 名前: みーいん (ID: xWBX68QI)
「総員第一種戦闘配置!繰り返す!総員第一種戦闘配置!」
「Ⅾ級職員の避難、完了しました!」
「民間人の避難も完了です!」
今日もnervには警報が鳴り響いてる。
そして、当然エヴァも出撃する。
「エヴァ初号機・弐号機・零号機発進!!!!」
ミサトは力強く指揮を出した。
そして、今日も僕らは使徒に勝つ。
「お前のせいで俺の家が壊れた。母さんはケガもした。どうしてくれんだよ。お前がケガ人出してどうすんのさ。マジで。」
学校の廊下ですれ違い際に、同級生からこう言われた。こんなことは初めてだった。
なんだよ。何もわかんねえくせに。確かに家を壊したのは僕だけど、ケガしたっていうのは自業自得だろ?
午後の授業はずっとこのことが頭に残っていた。
その後のシンクロテストで、アスカの記録を抜かした。アスカは、
「無敵のシンジ様」やら「私たちはもういらないわ」だとか色々からかってくるが、僕は自分の存在意義を見つけられた気がした。
でも、僕は、エヴァでしか存在意義を見いだせない奴ってことに気づけなかった。
その後、僕が学校に行くことはなくなった。でも、ずっとnervで訓練をしていた。
数ヶ月後、新たな使徒が来た。ずっとベッドにいるアスカの代わりにエヴァで出撃した。
でも、その使徒は僕と心を通わせた、フィフス・チルドレン、渚カヲルだった。
見た目は人間でも、パターン青を放っている。仲間でも、友達でも、殺さなきゃいけない。
僕は彼を殺してしまった。
そのあと気づいた。みんなを守るたびに、優越感に浸っていたこと。 それが、病みつきになっていたこと。「やめないで」って言われるのを期待したこと。アスカのプライドを踏みにじってしまったこと。綾波の気持ちに気づかなかったこと。自分は「脆弱」で「臆病」で「外道」「最低」だったこと。
その後、何も考えれなくなった。だからアスカを性の捌け口にした。ミサトさんからも、父さんからも、綾波からも、アスカからも逃げた。そして、僕は見つけた。苦しまずに消え去る方法を。
急に思いついた。何もわからないはずだった。でも、頭に流れてきたんだ。
「エヴァ初号機!起動!」
マヤが放ったこの一言で、指令塔は騒然となった。使徒はもう来ないはずなのに、突然専属パイロットがエヴァを起動させたのだ。
「今すぐ、Ⅼ・Ⅽ・Ⅼ圧縮濃度を限界まで上げろ。」
ゲンドウはそう指示した。
「ダメです!エヴァ側からの反応がありません!」
シンジはプラグを完全にロックさせたようだ。もうどうしようもない。そのときだった。
『邪魔しないで。もう終わりだから。苦しまずに済むから。』
シンジから音声メッセージが届いた。そして、それは、事前に録音されているものだった。
上空から赤色の物体が降ってきた。
「月より未確認飛行物体を確認!」
「ロンギヌスの槍⁉」
「サードをを起こすつもりか。どうする碇。」
日向の報告によりシンジの目的が明らかになった。
「シンジ君、考え直して!生きたくないの⁉」
どうにか止められないかと、ミサトはシンジの説得を始めた。
「ミサトさんにそんなこと言えるんですか?大体僕がこうなったのはあなたたちのせいですよ?」
続く
- 魔法少女とチョコレゐト ストーリー版 #2 ( No.4 )
- 日時: 2022/04/11 17:04
- 名前: みーいん (ID: xWBX68QI)
「大体僕がこうなったのはあなたたちのせいですよ?」
シンジから生音声が届いた。
「シンジ君⁉聞こえるの⁉」
生音声が届いたことで、指令塔がさらにざわついた。
「シンジ君、考え直す気ないの?ホントに消えたいの?苦しくても、地道に生きていけばいいことがあるはずよ!」
「ミサトさんは、ただ命令を出してるだけでしょ?処理するのは僕らさ。こっちの気持ちなんてわかんないでしょ!!!!」
「もう、手遅れだよ。」
シンジは空を見やった。
「ロンギヌスの槍。来たね」
先程大気圏に突入したロンギヌスの槍が見えてきた。が、形状が変わっている。
「やっぱり、ね。」
槍は、三つに分裂していた。
そして、そのうちの二つは初号機の手のひらを貫通した。
「ぐぅぅ!はぁ・・・・!!」
人類補完計画の要、聖痕が初号機に刻まれた。
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気が付けばシンジは自らの精神世界に入っていた。
そしてそこは、コンフォート17だった。
「ねぇ、アスカ!何か僕にできることはないの⁉」
リビングのテーブルに座り込んでいるアスカにシンジは話しかけた。
「ほっといて」
「なんでもするから!!!!」
「じゃぁ何もしないで。」
「ねぇ。」
「大体私のこと何もわかってないのに!!!!」
「アスカは何も教えてくれなかったじゃないか!!!!」
シンジは立ち上がって机やテーブルをぶん投げた。
「もういいよ!」
そして、シンジはアスカの首を絞め始めた。
「・・・くぅっぅ!」
ついにアスカの足が宙に浮いた。
それは、人類補完計画の始まりである。
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初号機にロンギヌスの槍が埋め込まれた。
「セントラルドグマにパターン青!」
「どういうことなの⁉」
その瞬間、衝撃音とともに地下から綾波レイを模した、第二使徒、リリスが出てきた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
マヤの悲痛な叫びとともに、ネルフは倒壊を始めた。
人類の心の補完が始まった。
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人々が次々に補完されていく中、惣流・アスカ・ラングレーのもとにも、綾波レイがきた。
「んん・・・・。」
アスカの目の前には、碇シンジがいた。
「なんで、最後の最後があんたなのよ。」
パシャッ
そして、碇シンジのもとにも、綾波レイもとい惣流・アスカ・ラングレーが来た。
「やっぱり、君なんだよ。アスカ。」
「さようなら。醜い世界。」
パシャッ
完
- フクロウさん ( No.5 )
- 日時: 2022/04/11 17:46
- 名前: みーいん (ID: xWBX68QI)
★スモモさんのリクエストで、すりぃさんの「フクロウさん feat.鏡音レン」を書かせていただきます!ありがとうございます!★
「自分の目的に大人を巻き込むのは気に病むにゃ。ゴメンね。不苦労さん。」
真希波・マリ・イラストリアスは海の向こうのベタニアベースを眺めながらそう呟いた。
フクロウさん
私の前世は学者だったらしい。しかも飛び級して16才で日本の京都大学に入るほどの天才。
でも、現実のあたしは正反対。
出席日数も足りず、テストでは赤点は当たり前。
留年しかけたし。でも、そんなあたしに声をかけてくれる人がいた。彼が言うには、
「あなたには他の人にはない才能がある。」と。
最初は面白半分で言ってるのかと思った。とりあえずその男についっていってみたら、そこは、
「ゲヒルン」という研究施設だった。
そしてそこには自分と同じくらいの年の少女がたくさんいた。
どうやら、ここは訓練所も兼ねているらしい。みんな、ウェットスーツのようなものを着ているし、周りにはコーチ?みたいな人がいる。
「あの、ここはどういう?」
疑問が重なりすぎてついに口からポロっと出てきてしまった。
そして、同時に先ほどから感じる、痛い視線の理由にも気づいた。
結局その日は検査やらテストやらいろいろ受けさせられた。そしてそのたびに歓喜の声が聞こえていた。
どうやら、私は「エヴァンゲリオン」というロボを動かす才能が有るらしい。
でも、その時はやりがいなんて感じなかった。
自分にはもったいないと思った。
そして次の日から、あたしの訓練三昧の日々が始まった。もちろん学校なんて行かせてくれない。
アパートと研究所を往復する日々。
でも、そのとき真希波・マリ・イラストリアスは知らなかった。
それが自分を壊すとは。
気づけば、エヴァに乗るために、体を改造されたり、色々やられていた。
成長はない。 三大欲求もない。 自分は何のために乗っているのかわからなくなってしまった
のらりくらりとゆっくりいきていたかった。
でも、それは、とある意外な人物の手によって、変えられた。
天才少年と天然少女だ。それぞれ違ったものだったが、その奇妙な噂を聞いて乗る理由を見つけられ、気が変わったのだ。
問題だらけでもいいじゃない。不苦労でもいいじゃない。全然最強なんだから。少しは反発しちゃえ!
また、彼女はエヴァに乗る。
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「エヴァンゲリオン仮設五号機!起動!」
完。
- クーネル・エンゲイザー ( No.6 )
- 日時: 2022/04/24 20:34
- 名前: みーいん (ID: xWBX68QI)
★雨宮ふろーなさんのリクエストで、書かせていただきました。オリキャラです。★
ある日を境に、世界は凍った。
クーネル・エンゲイザー
ある日、急激に気温が下がったことに驚いた姉妹は、急いでカーテンを開けた。
すると、道路も空も青く青く凍っていた。
「なに・・・あれ・・・」
それを見た姉妹は、怖くなって、呼吸が小刻みになった。
「寒いよ…おねえちゃん・・・・」
白い息を吐きながら妹は言った。
「そうね・・・。」
姉妹はすぐに家にある防寒着をかき集め、一心不乱に身につけた。
スマホを起動しても反応がない。外を見る限り、道路は使い物にならないだろう。
【通信手段も交通網もダメになってしまってる。】
この事実が、姉妹に絶望を突き付けた。
「ここにある食糧で何とかしなきゃ・・・・・。」
青ざめた様子で姉は呟いた。
数日もすれば、通信は回復し、交通網もほぼほぼ元通りになると思われた。
だが、そうなることはなかった。
それどころか、寒さは厳しくなるばかりだ。
それからの生活は食事をしては、寝る。の繰り返しだった。
他にやることといえば、外を見ながら、もう来ないと思われている季節のことを話すばかりだった。
食糧も減っている。
絶対的な生物学的終わりが近づいていることを悟った姉は、静かに妹の手を握った。
よくよく考えれば、この異常気象の中、長い間生きていられるわけがない。
この生活を続けられるわけがない。
死ぬの? 死ぬの?
悲しくなった妹は、二階の窓を勢い良く開けてしまった。
妹は凍った空気をまともに吸ってしまった。
「え………………」
妹の右手と心と肺が凍ってしまった。
このことを知ってしまったら姉は悲しむ。
妹は凍ったことを隠し通す決意をした。
きょうも二人は防寒着を身にまとって必要最低限の食事をとっていた。
ねぇ、寒いよ。でもお姉ちゃんには言えない。
次の季節は何をしよう。
妹はもはや生きることをあきらめつつあった。
冷たい心は冷たい手をこする。
こうして姉妹二人で一緒に食事をとれるだけで幸せだった。
ごめんね。
いいんだよ。
きっと二人は一緒に・・・・・。
もう眠るべき・・・・。
電気、とまっちゃった。
end
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