二次創作小説(新・総合)
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- まごころシリーズ総集編
- 日時: 2022/05/07 14:20
- 名前: みーいん (ID: xWBX68QI)
ほんとは!Gwに投稿!したかったんだよ!
言い訳は置いといて、3月くらいに短編集に投稿した、まごころシリーズの加筆修正した総集編です!
読んでくれた人はコメントで感想お願いします。これが好評だったらケンカ以上○○未満と140字も総集編出します。
あなたへ、まごころを
「シンクロ率、69,5%。前回と比べて7%くらい下がっているわね。」
険しい表情のリツコはモニターを見ながら言った。
「アスカ、上がっていいわよ。」
そういうミサトの声はいつものものとは違う、冷たい声だった。
最近、アスカのシンクロ率が下がってきている。これは発令所でも話題になっていた。
心配する声、馬鹿にする声、様々な声があったが、同僚であり同居人もシンジは彼女が心配でしょうがなかった。彼女はエヴァに乗ることに命をかけているから。
「アスカ、遅かったね。ひさしぶりに一緒に帰ろうよ。」
更衣室から戻ってきたアスカにシンジは声をかけた。
「待ってたの?」
アスカの顔は少しやつれていた。
「うん」
「ほっといて。」
アスカはシンジを冷たくあしらい、スタスタと歩き去っていった。
その直後、使徒が来た。
「バックアップ⁉私が⁉零号機の⁉」
「そうよ。後方に回って。」
「冗談じゃないわ‼」
「エヴァ弐号機!発進!」
ついにアスカはバックアップ役になってしまった。それを聞いたアスカは激怒し、弐号機を無理やり出した。
「これでだめならこれまでね・・・。」
ミサトは弐号機を見つめながら呟いた。
(ここを失敗したら弐号機を下ろされる。ミスは許されない…。)
アスカにとってシンジはともかく綾波レイより下になってしまったっことは何よりも屈辱だった。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「まさか、精神汚染⁉」
ー病院のベット。ママは今日も人形に向かって話しかけている。
ーママ!私を見て!
ーあなた誰...?
ママは私の首を絞めた。
ーママ!私!世界を守るエリートパイロットになったのよ!
ーママ・・・・。
ママは娘だと思っていた人形と心中していた。
ーまさか自殺してしまうとわね・・・。
ーかわいそうね・・・。
そう言っているけれどあいつらの顔は全然悲しんでなかった。
ーアスカちゃん。私たちが引き取ってあげるね。
10年前の記憶
嫌な思い出
忘れてたのに・・・・・。
思い出させないでよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「もういやぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
「汚染域Yへ突入!」
「アスカぁぁ!!」
シンジは半分悲鳴のような声でアスカの名前を呼んだ。
「エヴァ初号機発進します!」
もう我慢できなくなったシンジは、無理やりエヴァ弐号機を発進させた。
シンジはアスカを覆うように抱きしめた。
その後の戦闘は散々なものだった。
シンジにまで精神汚染が広がってしまった。
使徒は暴走しが放ったATフィールドで消滅したが、二人には精神汚染の後遺症が残ってしまった。
そのため、二人には大量の精神向上薬を投与された。
- Re: まごころシリーズ総集編 ( No.1 )
- 日時: 2022/05/29 20:04
- 名前: みーいん (ID: xWBX68QI)
「シンジは…。」
目覚めたアスカが1番最初に放った言葉はシンジを求めていた。
「アスカは…。」
そして、シンジもアスカを求めていた。
まごころを、勇気に
目覚めたときには、前後の記憶がなくなっていた。たしか、弐号機で出て、使徒が攻撃して、シンジが出てきて…
「うっ・・・。」
頭が痛い。まるで、思い出させないようにしてるみたい。
「アスカは?」
起きて一番最初に頭に浮かんだ。苦しんでいる彼女が。
痛い。
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「問題なさそうね。」
そう言うリツコの声は少し荒れていた。
「どこがよ!?あれでも薬を限界ギリギリまで投与してるのよ⁉バカなの?」
言い返したミサトも大分余裕がなかった。
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もう嫌。死にたい。アスカの心は大分病んでいた。
「アスカ?」
同じく入院中のはずのシンジが病室に来た。
「シンジ⁉」
一気に憎しみがわいてくるのを感じた。憎い。憎い!抱きしめてもくれないのに!
「話をさせて。」
シンジは話をたくさん聞いてくれた。否定しない。でも肯定もしない。ただただ話を聞いてくれた。
「あの時、アスカの心が流れてくる感じだった。悲しかった。苦しかった。でも、アスカのことが知れて、喜んでる自分もいる。最低だよね。僕。」
シンジは自分のことも話してくれた。目の前で母が消えたことも、父に捨てられたことも。
私は安心した。ああ。私と一緒だったんだ。
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そのまま、精神は回復した。
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エヴァにはもう乗れないかもしれない。でも、シンジと一緒にいれば、気にならなかった。
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「カヲル君⁉」
その後、シンジはエヴァに乗ることができた。でも、フィフス・チルドレンであり、エヴァ弐号機臨時パイロットの渚カヲルがゼーレのスパイで、さらに使徒だと知ってシンジの心は完全に折れた。カヲルはシンジの精神的支柱だったのだ。それ以前に、シンジの心は完全に癒えていない。
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その後、すぐ戦略自衛隊が攻めてきた。もちろん、完全に治っていると思われているシンジはエヴァに乗せられる。そして私も、自身の防衛のためにエヴァに乗ったまま地底湖に沈められる。
「あんたこのまま死のうと思ってるの⁉」
そうシンジに言ってミサトは死んだ。リツコも司令を止めれず、彼に撃たれ、セントラルドクマで死んだ。
そして、私のもとにも危険が降り注いできた。
死ぬのはいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!
まだ死なせないわ。生きるのよ!
「ママ!!!!」
【エヴァは奇跡的に起動した。シンクロ率も150%を超えている!】
そう思ったのも束の間だった。内部電源が切れた。しかし、オプション電源は付いている。動かなくても痛みは感じる。それが原因だった。
捕食だ。敵は弐号機を食った。
シンジの助けは来ない。あたりまえだ。エヴァに乗れないから。
と思ったけど。どうでしょうね。どうせ私は死ぬ。もう手遅れだ。もう。終わり。
一瞬だけだったけど、シンジと話したあの一時はとても、とっても楽しかった。
さよなら。さよ・・・なら・・・。
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次目覚めたときはまた病院だった。
視界が狭い。左目に眼帯がついている。
「アスカ!起きたの!?」
慌てた様子でマヤが駆け付けた。
マヤが言うには、あの後、確保されていたエヴァ初号機をシンジが起動させ、私を助けたというのだ。信じられない。
「シンジ君は隣の病室にいるからね。じゃ!」
何を思ったのかマヤはそう言って走り去っていった。
「行ってみようかな。」
「アスカ!」
マヤが戻ってきたのかな。と思ったが、期待はいい方に裏切られた。
「シンジ⁉」
「ごめん。ホントに。助けられなくて。」
「いいのよ。生きてられるなら。」
「・・・・・ありがとう」
「ん?」
「なんでもないわ!////」
一度は壊されたかのように思われた二人のきずなは、またつながり始めている。
また、新しい二人の世界が始まっていく。
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