二次創作小説(新・総合)

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今日君が消えたとき。
日時: 2022/11/22 18:46
名前: 彗星 (ID: 4VqnCBRY)

「憂…?、!!」
焦って飛び起きる。なんだ夢か、と安心をし時計に目を向けるとまだ時刻は5時半。登校時間まで2時間もある。「夢のせいで目醒めちゃったなぁ。」と呟くと先程まで寝ていたベッドに倒れて夢を思い出す。幼馴染の憂がぱっと消えちゃうような夢だった。何故かとてもはっきりと鮮明に覚えている。すると突然謎の不安が込み上げてきてわすれたくなって‥気づいたら冷えていた体を温めようともう一度毛布にくるまった。
「遥‥はる‥、か」
いつの間にか寝てしまっていた今日は嫌な夢ばっか観てしまう。それに憂が私に何かを訴えかけて、パッと消えてしまう。ずっと心に残る不安やもやもやとした気持ちを整理しようといろいろ考えているとぼーっとしてしまっていた、そんなことをしてる暇はもちろんなく時刻は7時20分を過ぎたあたりで急いで制服に着替えると大きな足音を立て下へ降りる。「あ、憂きてたんだ。」隣の家に住んでいる憂がうちにご飯を食べることはよくある。憂のお母さんもお父さんも仕事で忙しいからうちのお母さんが心配して一緒に食べることが多いのだ。良かった、憂だ、ちゃんといる。あれが夢だなんてことは分かっているはずなのに急に力が抜けて口角が自然と上がった。そんな私を見て憂とお母さんは口を揃えてなににやにやしてるのだ、早く食べなさい。と私を注意する。いつもと何ひとつ変わらない毎日。
のはずだった。登校中私は嫌な予感がした、家を出た途端今日が一回目じゃないような気がした。世で言うデジャブというやつだろう。全く一緒だった。そう、今日見た夢と。
途中で私は真っ暗なところにいたから何があったのか分からない。でも危険なことが起きるというのは分かる。だって憂が消えてしまうのだから。