二次創作小説(新・総合)
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- Lunatic Play EPISODEⅥ【完結】
- 日時: 2023/01/19 18:51
- 名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)
【Lunatic Play(ルナティック・プレイ)】とは?
それは海外の人間たちが賞金を獲得する遊戯である。
ルールはこの遊戯が開催される毎に変わる。
深夜、アメリカにある廃れた大きな公園になった集められた32人の逃亡者。
今回は逃亡者がタッグを組んで色んな試練をクリアしていく!?
果たして、賞金を手に入れられる者は現れるのか――。
※注意事項
・このSSは以前執筆断念し削除した【Lunatic Play EPISODEⅥ】のリメイクとなっております。
・設定の少ないキャラはオリジナルの設定を含ませております。
・作者は日本語版を一切見ないので、海外のキャラの口調は自分のイメージで決めております。
・ダーク・シリアスな要素が多々含まれております。苦手な方は閲覧をお控えください。
それでもよろしい方はどうぞ。
~逃亡者~ ※【】内は作品名
レッド・マッカーサー(Red McArthur)【Southpark】{6}
カレン・マコーミック(Karen McCormick)【Southpark】{6}
ジェニー・サイモンズ(Jenny Simons)【Southpark】{6}
パウダー・ターナー(Powder Turner)【Southpark】{5}
ミニリーナ(Minireena)【Five Nights at Freddy's: Sister_Location】{6}
ジェフ・ザ・キラー(Jeff_the_killer)【Creepypasta】{6}
ベン・ドラウンド(Ben_Drowned)【Creepypasta】{2}
ティッチ・トビー(Ticci_Toby)【Creepypasta】{1}
フーディー(Hoodie)【Creepypasta】{1}
マスキー(Masky)【Creepypasta】{1}
アンジェリカ・ピクルス(Angelica Pickels)【Rugrats】{4}
ジン・アリ(진 아리)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{2}
ウ・スハ(우 수하)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{2}
ハン・ナヨン(한나연)【스피어즈(Spheres)】{1}
パイレーツ・パーシー(Pirate Percy)【Candle Cove】{1}
インサニティ・ウルフ(Insanity_Wolf)【Animeme】{1}
ティナ(Tina)【Tina & Rook! Cookie Quest!】{1}
ルーク(Rook)【Tina & Rook! Cookie Quest!】{1}
ベンディ(Bendy)【Bendy and the ink machine】{1}
広津和郎【文豪とアルケミスト】{1}
川内【艦隊これくしょん-艦これ-】{1}
琴葉姫【応募枠】{4}
柊【応募枠】{3}
わたげ【応募枠】{1}
GOOD LUCK, FUGITIVES.
△今回の舞台は大きな公園!
△初のタッグ戦!
△「Tina & Rook」「Meme」「Candle Cove」「스피어즈」のキャラが初参戦!
△果たして、最後に生き残るのは誰だ――?
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅥ Remake】 ( No.3 )
- 日時: 2023/01/04 17:03
- 名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)
【Fugitives List】
≪Southpark≫
レッド・マッカーサー(Red McArthur)
「Lunatic Play」シリーズの主人公。
Lunatic Playのレギュラー。
サウスパーク小学校に通う美少女。髪の色は赤。
ウェンディとベーベの友人。結構気が強く、クールな性格だが
優しい一面も持っている。しかし怒ると怖い。
カレン・マコーミック(Karen McCormick)
「Lunatic Play」シリーズのヒロイン。
ケニーの妹。Lunatic Playシリーズのレギュラー。
とても優しく、その様はまるで天使のよう。
大人しいが泣いていることが多い。後とてもかわいい。
ジェニー・サイモンズ(Jenny Simons)
サウスパーク小学校に通う女の子。
Lunatic Playシリーズのレギュラー。
ローラの親友であり、彼女と一緒にリスト作成委員会の
委員長やチアガールを務めている。優しい性格であるがナイーブなところがある。
肛門が緩い。
パウダー・ターナー(Powder Turner)
サウスパーク小学校に通う女の子。
Lunatic Playシリーズの準レギュラー&マスコット的存在。
レッドと同様に赤毛。ヘアピンとパーカーが特徴的。
結構短絡的であるが、明るく健気で仲間思い。
≪Five Nights at Freddy's: Sister_Location≫
ミニリーナ(Minireena)
バローラのステージにおけるバックダンサー。女性。
いたずら好きで勝気な性格。男口調でしゃべる。
バローラのことが苦手である。
Lunatic Playシリーズのレギュラー。このシリーズでは擬人化で登場している。
(三白眼・銀髪セミロング・黄色の半袖オフショルダー・白スカート・白ブーツ)
≪Creepypasta≫
ジェフ・ザ・キラー(Jeff_the_killer)
海外のストーリー「Jeff_the_killer」に登場する少年殺人鬼。
Lunatic Playシリーズのレギュラー。表記は「ジェフ」。
白いパーカーを着ていて真っ白い肌と裂けた口をしている。
殺人鬼なので狂った人格であるが、案外優しい一面もあったり。
ベン・ドラウンド(Ben Drowned)
「ゼルダの伝説ムジュラの仮面」の都市伝説に登場する幽霊の少年。
見た目はゼルダの伝説シリーズのリンクと瓜二つであるが、
白目の部分が真っ黒で、瞳は赤色であり、更に常に少量の血の涙を流している。
ティッチ・トビー(Ticci_Toby)
初参戦。
精神障害を持つ10代の少年で殺人鬼。
普段は陽気な性格であるが、時には嫌味を言ったり、
双極性障害のため感情のコントロールが効かなくなることがある。
しかし特定の相手には友好的に接することができる。
フーディー(Hoodie)
初参戦。
黄色いパーカーを着用し、フードを被った全身真っ黒の青年。
大人しい性格であるがやや気が短く、厳格である。
そして復讐心が強い。
マスキー(Masky)
初参戦。
仮面を被った精神病の青年。
冷静な性格だが、やや精神に異常がある。
そして怖がりなところがある。
≪Rugrats≫
アンジェリカ・ピクルス(Angelica Pickles)
3歳の少女。
支配欲が強く、意地悪な性格である。
いたずら好きで、よく年下の子供を虐めている。
≪플라워링 하트(Flowering Heart)≫
ジン・アリ(진 아리)
コンマンウル初等学校の5年1組に通う女の子。
おしゃれが大好き。また、困った人を助けたいという優しい心を持っている。
スハやミンとは親友の関係。
ウ・スハ(우 수하)
コンマンウル初等学校の5年1組に通う女の子。
アリの親友でクラスメイト。
眼鏡を掛けた優等生で少し大人しい性格。
≪스피어즈(Spheres)≫
ハン・ナヨン(한 나연)
初参戦。
小さい田舎町で両親と一緒に住んでいる少女。
明るくて積極的で運動(野球など)が好き。
幼児の時から超能力を持っている。
≪Candle Cove≫
パイレーツ・パーシー(Pirate Percy)
初参戦。
海賊の少年。
かなり臆病な性格で何事にも怯え、神経質である。
しかし非常に注意深く、分析的な思考を持っている。
≪Animeme≫
インサニティ・ウルフ(Insanity Wolf)
初参戦。
凶悪な顔つきをした狼。
死、破壊、レイプなどに喜びを感じるという非常に危険な狼。
犯罪を躊躇なく犯し、何の後悔もしない。自分の家族を殺害したりなど、
仲間を必要としない。今回の逃亡者の中で一番危険な存在であろう。
≪Tina & Rook! Cookie Quest!≫
ティナ(Tina)
初参戦。
オレンジ色の髪と髑髏の髪飾りが特徴的な女の子。
アパートに住んでいる。いつも元気で自信家な性格。
オンラインゲームが好き? スノウ(Snow)という可愛い犬を飼っている。
ルーク(Rook)
初参戦。
黒髪の少年。
紫がかかった白色の肌が特徴的。
冷めた感じの雰囲気を醸し出しているが優しい性格である。
≪Bendy and the ink machine≫
ベンディ(Bendy)
1920年代後半にヘンリー・スタインがジョーイ・ドリュー・スタジオの
マスコットとして作ったカートゥーンのキャラクター。
明るくいたずら好きなトラブルメーカーだが、せっかちですぐに驚いたり臆病になったりする。
〔文豪とアルケミスト〕
広津和郎
文豪。
目つきが悪いために第一印象はよくないが、誰とでも仲良くなれる。
正義感が強く、困っている人に手を差し伸べることを厭わない。
若くして優れた小説を発表しただけでなく、多くの同時代作家と交流して批評文を書いた。
見た目に反してうっかり者で、よく物を失くす。
〔艦隊これくしょん〕
川内(せんだい)
旧日本海軍の5500t級軽巡洋艦「川内型」の一番艦「川内」をモデルとした艦娘。
快活で表裏がなく、自由奔放。
興味の有る事以外にはかなり無関心な子供っぽいところが目立つ。
〔応募枠〕
琴葉姫
嫁・推しが生きがいの腐女子兼夢女子。
推しのことになるとトンデモパワーを発揮することがある。
割と図太くお調子者。基本テンション高めだが、自己肯定感は低め。
頼られると断れず誰かのためになりたいと思っているが、早とちりしがち。
柊
小説カキコで活動している女性作家。
明朗だがビビりで、ホラーは大の苦手。基本的に緩く、テキトー。
人の恋路はにやにやしながら見守るが自分の恋路はドヘタレ。
第五人格のハスター様の信者。年下の推しに関しては甘やかしそうになる。
自己犠牲しがち。
わたげ
かなりのマイペース。何もしていない時は大抵意識が宇宙に飛んでいる。
人見知りだが、話しかけられた時は頑張って話す。
しかし好きなキャラに会ったり話題が出たりするとテンションがおかしくなる。
イケメンと美少女をこよなく愛している。うさぎも好き。
合計24人の逃亡者がこのゲームに挑む――!!
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅥ Remake】 ( No.4 )
- 日時: 2023/01/04 19:13
- 名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)
【GAME START】
ホウ、ホウ―――。
深夜0時、1匹の梟がアメリカにある公園で鳴いていた。その公園に集められた24人の逃亡者は、エリアの下見をしていた。
パウダー「ルナプレ6も頑張るぞー!」
アンジェリカ「毎回毎回思うけどいつも深夜なの困るわ……周りが見えにくいのよ」
インサニティ「グルルル……」
パーシー「狼に襲われたくない……」
ゲームスタートまで――
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
{残りゲーム時間 160:00}
{START}
スタートと同時に3匹の狼が光と共に現れ、逃亡者たちを捜しに走り出した――。
--------------------------------------------------------
アリ「この公園広ーい! 実際の大きさは一体どれくらいあるんだろ?」
今回のLunatic Playの舞台は、アメリカに存在する廃れた公園。
美しい自然に囲まれており、公園らしく白いベンチ、噴水、滑り台付きの
小さなドーム、ジャングルジムなど、色んな物が存在している。
公園が舞台だが、それを囲っている自然の中に入っても構わない。
果たして、今回はLunatic Playの優勝者は現れるのか――。
----------------------------------------------------
パウダー「なんかこのゲームすっごい久しぶりに挑む気がするなぁ」
長い間作者がカキコを離れていたからである――。
パウダー「ドキドキするー! あ、いつもドキドキしてるかあたし。とにかく頑張るぞー!」
パーカーを着た元気な女の子・パウダー・ターナー、果たして何処まで頑張れるか――。
ジェニー「今回も狼がいるんだろうな……襲われたくないなぁ。いやいつも襲われる前にくそ漏らして退場してるんだけど僕」
肛門が緩い美少女のジェニー・サイモンズ。前回はうんこを漏らさずに最後まで残るという快挙を成し遂げた。そのすぐ後に漏らしたが。
ジェニー「今回も漏らさずに頑張りた――ウッ!!?」
突如ゴキュルルルルと腹が強烈な音を立てた。そう、便意だ。
ジェニー「ちょっ、待っ、漏れちゃう、漏れちゃう! と、トイレは何処さ! トイレ、トイレ――」
あたふたしながらも彼女は必死にトイレを探す。その途中で、彼女にとって救いの神である物を発見した。
ジェニー「やった!!」
そう、公衆トイレだ。発見した刹那トイレに駆け込んだ。だが――故障中だった。
ジェニー「」
彼女は絶望に満ちた表情をしながら、肛門から勢いよくブツを漏らしてしまった。
【ジェニー・サイモンズ 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 23人 {157:15}
まあ、この公園はもう廃墟と化しているのでトイレが使えなくてもおかしくないのだが。
ピコン!
情報は、スマートウォッチで知らされる――。
レッド「『ジェニー・サイモンズが失格となり、残り23人となった』。ああ……そう」
ティナ「えっ!? 待ってゲーム始まってから3分も経ってないよ? 一体何があったのジェニーって人に!」
ミニリーナ「テンプレだな」
{残りゲーム時間 155:00}
フーディー「このLunatic Playとやらは最後まで逃げ切れば金が貰えるらしいな」
今回初参戦である黄色いパーカーを着用した謎の男・フーディーが公園内を歩いていた。
フーディー「狼を攻撃することが禁止されていなければ、狼の殲滅に向かったんだが……ん?」
マスキー「おお、フーディーか。調子はどうだ」
初参戦のマスキー、フーディーと会った。
フーディー「調子は良くはないが悪くもない」
マスキー「つまり普通か。まあ狼に襲われないようにするんだよ。金が貰えなくなるからな」
フーディー「言われなくても己れはそうするつもりだ。お前こそ狼にやられるんじゃないぞ」
マスキー「ああ、僕も狼に警戒するつもりだ。じゃあな」
マスキーは去って行った。
フーディー「……あいつの精神も心配だな。今は普通のようだが……また狂う前に薬で抑え込んでくれたら良いのだが」
インサニティ「グルルル……獲物は何処だ……」
今回初参戦である超凶悪な狼であるインサニティ・ウルフ。
インサニティ「俺の視界に入った奴にゃ様々な苦痛を与えてやる……誰であろうとな」
破壊や殺しに悦びを感じる彼に見つかれば、無事では済まないだろう――。
琴葉姫「ルナプレ久しぶりだなぁ。前回あまり活躍できなかったから今回は活躍したい!」
久しぶりに参加して気合を入れる、琴葉姫。そんな彼女の近くに――一匹の狼が現れた。
琴葉姫「……なんかの鳴き声がする……もしかして狼!?」
狼の鳴き声だと察した彼女はすぐさま離れる。その狼は彼女に気付くこともなく、何処かへ去って行った。
琴葉姫「はあ、はあ……よし、来てない! あー、助かった! 気を抜かないようにしないと……」
狼に襲われてしまうと、報酬の金はゼロ。全ての努力が水の泡となる――。
スハ「アリ! 向こうのほう調べて来たんですけど、狼はいませんでした」
アリ「ありがと! こっちの方にもいなかったよ」
その頃、韓国にあるコンマンウル初等学校の生徒である女子小学生のジン・アリとウ・スハは二人で協力して狼の位置を探っていたのであった。
スハ「それにしてもやはり怖いですねこのゲーム……狼に襲われたりでもしたら……」
アリ「大丈夫、私がついてる! 頑張って狼に見つからないようにして、二人で最後まで生き残ろう!」
スハ「そうですね……! 有難うございます!」
アリ「いいのいいの! 逃げ切ってお金手に入れて、ミンに美味しい食べもの奢ってあげよ!」
親友であるスハとミンの為に気合を入れる、アリであった。
{残りゲーム時間 153:00}
カレン「レッドお姉ちゃん……狼さんはいないよね?」
レッド「さっき調べて来たけどいなかったわよ」
サウスパーク小学校に通う美少女のレッド・マッカーサーもアリとスハと同じように狼の位置を探っていたのであった。
レッド「狼に噛まれたくなかったら離れるんじゃないわよ」
カレン「うん……!」
その時――。
ピコン!
逃亡者全員のスマートウォッチが鳴った。
カレン「え、何々……? あっ、『お知らせ』だ!」
わたげ「『唐突だが、君たちには今から2人ペアを組んでもらう』。ペア?」
ベンディ「『残り150分までにペアを組まなかった者は強制失格となる』」
アンジェリカ「『急ぎたまえ』。いきなりペア組めって言われても困るんだけど!」
-----------------------------------------------------------------------------
【逃亡者は今から2人ペアを組まなければいけなくなった。
残り150分までにペアを組まなかった者は強制失格となる】
----------------------------------------------------------------------------
トビー「ペアを組ませてどうしたいのかねぇ」
ナヨン「ペアか……誰と組もうかな。近くに誰もいないんだよねぇ……」
果たして、どんなペアが出来上がるのか――?
---------------------------------------------------------------
残り逃亡者……レッド、カレン、パウダー、ミニリーナ、ジェフ、ベン、トビー、フーディー、マスキー、アンジェリカ、アリ、スハ、ナヨン、パーシー、インサニティ、ティナ、ルーク、ベンディ、和郎、川内、琴葉姫、柊、わたげの23人。
続く
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅥ Remake】 ( No.5 )
- 日時: 2023/01/16 16:55
- 名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)
【Pair】
逃亡者は今から2人ペアを組まなければいけなくなった。残り150分までにペアを組まなかった者は強制失格となる――
----------------------------------------------------
アリ「ペアを組めだってさ。スハ、私と組もうよー!」
スハ「勿論です。一緒に頑張りましょう」
アリ「うん!」
【ジン・アリ&ウ・スハ ペア成立】
ティナ「ペアを組まなきゃいけないってことは、これからペア戦とかが始まるってことなのかな!? ル何だか面白そう! ね、ルーク! アタイと組もうよ!」
ルーク「ああ、うん……まあ近くにいるしペアになるよ」
ティナ「やったー! もしルナプレをクリアしたら新作のゲーム200本とスノーのご飯を買おうね!」
ルーク「ゲームは1本で十分だろ……」
【ティナ&ルーク ペア成立】
カレン「レッドお姉ちゃん、私と組もっ!」
レッド「ええ、そうね――ん?」
レッド、カレンがペアを組もうとしたところに――
アンジェリカ「あーら、レッドにカレンじゃない! こんなところで会うとは奇遇ね!」
3歳の性悪幼女、アンジェリカ・ピクルスだ――
レッド「何かしら?」
アンジェリカ「別に? たまたま通りかかっただけよ? でもこれだけは言っておくわ。アタシは絶対にあんた達を倒す!」
カレン「倒すって……」
アンジェリカ「前回あんたらと勝負出来なかったからね!」
レッド「そういえばそうだった」
前回、アンジェリカは武器が無くてレッド、カレン、パウダーと喧嘩することが出来なかったのであった。
アンジェリカ「準備が出来たら相手してあげるわ。それまでくたばるんじゃないわよ!」
カレン「勝負とか、喧嘩とか良くないと思うけどなぁ……」
アンジェリカ「ふん! アタシはあんたらのライバルなの! 何が何でも負かしてやるんだから! そんじゃあね!」
そう言うと、自称ライバルのアンジェリカは去って行った。
カレン「行っちゃった……レッドお姉ちゃん、どうするの?」
レッド「とりあえず何かしようとしたら止めに入るわ。相手は3歳だし少し押さえつけたら大丈夫だと思うわ」
10歳の少女であるレッドと3歳の幼女であるアンジェリカとでは、体格差がまるで違う。
パーシー「ううう……誰かと組みたいけど動くの怖い……狼ほんと怖い……」
極度な臆病の海賊少年・パーシーは滑り台付きの小さなドームの中でビクビクと震えながら隠れていた。
パーシー「主催者の人、何で僕をこんなゲームに呼んだんだよ……怖すぎて気絶しそうだ……」
パウダー「誰かいないかなー?」キョロキョロ
その頃、パウダー・ターナーはペアになってくれそうな相手を捜していた。その途中で――
ベンディ「おやあ? パウダーじゃないか!」
今回初参戦のトラブルメーカー・ベンディと出会った。
パウダー「ベンディ、だっけ? 何かな?」
ベンディ「相手捜してるんだろ? ならオイラと組まないかい? オイラもペアになってくれそうな奴捜してたんだ~」
パウダー「ほんと!? じゃあなろなろ、ペア!」
【パウダー・ターナー&ベンディ ペア成立】
パウダー「いやー、良かったよーペアになってくれて!」
ベンディ「フフフ、これで強制失格にならなくて済むね」
パウダー「さあ、頑張ろっか――ん!? ちょ、見て見て、あそこに狼が!」
ベンディ「は!?」
パウダーが指さしたところには、確かに1匹の狼の姿があった。パウダーとベンディはすぐさま逃げ出すが、その狼に気づかれてしまった。狼は低い唸り声をあげながら、素早く二人を追跡する。
ベンディ「やっば、速っ!!」
パウダー「怖い怖い怖い!」
懸命に逃げ続ける二人。しかしその途中でパウダーが蔦に足を引っかけてしまい、転んでしまった。そんな彼女に飛び掛かる狼――
ベンディ「おい!?」
パウダー「ひっ……やだあああ!!」
狼はガブリと、パウダーの背中に噛みついたのであった――。
【パウダー・ターナー 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 22人 {151:12}
ベンディ「うわわわわわ!!」
狼がパウダーに食らいついている間に、ベンディは逃走したのであった。
ベンディ「なんかあの子には申し訳ないけど、逃げさせてもらう~!」
ピコン!
マスキー「『パウダー・ターナーが狼に噛まれ、失格となった。残り22人』」
レッド「パウダー、もうやられちゃったのね……。サウスパーク勢がどんどん失格になっていくわ」
カレン「ジェニーお姉ちゃんは自滅だけどね……」
その頃、少年殺人鬼のジェフ・ザ・キラーはペアの相手を捜していた。
ジェフ「僕とペアになってくれる人はいないだろうか……僕の顔は恐ろしいから、皆拒絶するだろうな」
彼の顔の特徴は裂けた口に黒くまぶたの無い目。大体の人は彼の顔に恐怖を覚えるだろう――。
ジェフ「そうだ、ベンやプロキシーの連中(トビー、フーディー、マスキー)とペアを組むか。彼等なら僕を受け入れてくれるはずだ」
同じ作品の者とペアを組むことに決めたジェフ。そんな彼の近くに、一匹の狼がやってきた。狼はジェフを睨みつけながら涎を垂らしている。
ジェフ「……!? 殺気!」
狼の視線と殺気に気づいたジェフはすぐさま逃げ出す。それと同時に狼はジェフの追跡を開始した。狼は非常に速い速度でジェフを追いかける。
ジェフ「やっぱり速いな……! ――!? うわあ!!」
逃げてる最中にもう一匹の狼に襲われ、挟み撃ちにされてしまった。ジェフは抵抗しようとするが、あえなく噛みつかれてしまった。
ジェフ「糞っ……!!」
【ジェフ・ザ・キラー 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 21人 {151:12}
ピコン!
ベン「『ジェフ・ザ・キラーが狼に噛まれて失格となった。残り21人』。ジェフの奴、もうやられたのか!」
カレン「うそ!? ジェフお兄ちゃんが……」
和郎「短時間で二人も……一体このゲームの狼はどれほど危険なんだろうか」
ミニリーナ「私とペアになれそうな奴とかいなさそうだな、今回の参加者の中じゃ……バローラがいたらそいつと組んだんだが……いや、別にバローラがいいってわけじゃねーぞ!?」
邪険に扱いつつも、何だかんだでバローラのことが気になるミニリーナ。
ミニリーナ「はあ、もういいわ、こうなったら誰でもいいからペアを――ん?」
ナヨン「あれ」
今回初参戦の超能力者の少女であるハン・ナヨンと出会った。
ミニリーナ「おお丁度良かった、いきなりで悪いだけど私と組んでくれねーか」
ナヨン「え!? あ、まあ別にいいけど……あたしも相手捜してたところだし」
ミニリーナ「なら決まりだな! ふー、ペアを組めて安心だぜ……」
【ミニリーナ&ハン・ナヨン ペア成立】
ミニリーナ(まあペアを組んだのはいいんだけど……)
ミニリーナ(こいつのこと全然知らねーんだよな……)
ナヨン(どうしよう、この人のこと全然良く知らない……)
ベンディ「ああ……また相手捜さないと……」
パウダーがやられてしまい、再びペアになってくれそうな相手を捜す羽目になってしまったベンディ。
ベンディ「ま、仕方ないか~……」
琴葉姫「早くペアになりたいな~……広津さんと! 広津さんがいるなら組まないと絶対後悔する! てか好きだし絶対組みたい!」
文アルの広津好きな腐女子兼夢女子の琴葉姫、お目当ての人を捜し続ける。その途中で――
和郎「?」
その目当ての人を発見した。
琴葉姫「うお!!? マジ!? 広津さん広津さん! 私と組もうよ!」
和郎「構わないよ」
琴葉姫「うお、あっさり! ありがとうございます!」
【広津和郎&琴葉姫 ペア成立】
琴葉姫「やったー!」
どんどんペアを成立させていく逃亡者。果たして、全員ペアを組めるのか――
---------------------------------------------------------------
【成立したペア】
レッド・マッカーサー&カレン・マコーミック
ミニリーナ&ハン・ナヨン
ジン・アリ&ウ・スハ
ティナ&ルーク
和郎&琴葉姫
の5組。
残り逃亡者……レッド、カレン、ミニリーナ、ベン、トビー、フーディー、マスキー、アンジェリカ、アリ、スハ、ナヨン、パーシー、インサニティ、ティナ、ルーク、ベンディ、和郎、川内、琴葉姫、柊、わたげの21人。
続く
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅥ Remake】 ( No.6 )
- 日時: 2023/01/17 17:28
- 名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)
【Battle】
柊「誰と組もうか……」
その頃、カキコで活動している女性作家の柊はペアの相手を捜していた。誰と組もうか悩んでいる彼女の近くに、黒髪の少女が通りかかった。
川内「柊!」
夜戦が好きでたまらない艦娘・川内であった。
柊「おお! 川内じゃないか! 私とペア組んでくれないか?」
川内「うん! オッケーだよ!」
【柊&川内 ペア成立】
柊「良かった~、ペア組めて」
川内「ルナプレってヤバイ人も参加してるんだよね? 丁度夜だし、その人と戦ってみたいな!」
柊「夜戦は止めんしゃい」
琴葉姫「広津さんと組めて嬉しいなぁ~~~、このまま推しと最後まで逃げ切りたい……!」
広津「何か言った?」
琴葉姫「いや何でもないです! それより、狼に見つからないように警戒警戒!」
広津「ああ……狼は危険らしいからね。気を付けるよ」
ベン「ペアか……ジェフと組みたかったけど、やられてしまったしなあ」
ゼルダの伝説の主人公であるリンクと姿がそっくりである電子幽霊のベン・ドラウンド。
ベン「トビー、フーディー、マスキーの内誰かと組むか」
果たして、彼は無事にペアを組めるのか。
川内「あー、夜戦したい! 誰か私と戦ってくれる人来ないかな! 夜戦! 夜戦!」
柊「ちょっと落ち着け……」
苦笑いしながら宥める柊。川内は夜の戦いがしたくてたまらないようだ。
川内「大丈夫! 来たら倒すから!」
柊「そうじゃなくて、狼に見つかったら……」
その時、近くの草むらからガサガサという音が聞こえた。その瞬間、柊は殺気を覚える。
柊「……この感じ、ヤバイ! 逃げるぞ!」
川内「うえっ!?」
柊は川内の手を取って逃げ出す。それと同時に草むらから一匹の狼が低い唸り声をあげながら飛び掛かってきた。
柊「ヤバイ、ヤバイ……!!」
川内「柊! はなして!」
川内が柊の手を振り解き、立ち止まる。
柊「何のつもり!?」
川内「あの狼と夜戦してくる!」
柊「止めとけ! 狼めっちゃヤバイし、攻撃したら即失格だぞ!」
川内「新しいタイプの夜戦をするんだ! さあ、逃げて!」
川内は柊を逃がそうと、狼を引き付けるつもりだ。
柊「新しいタイプの夜戦って何それ!」
川内「早く逃げて!」
柊「……ごめん! やられんじゃないぞ!」
柊は逃げ出した。
狼「グルルルルル!!」
川内「さあ狼! 私を見失ったら負け! 私を噛んだらそっちの勝ちね! これは新しいタイプの夜戦だよ!」
狼は低い声で吠えながら彼女を追い続ける。川内は懸命に逃げ続けるが、あっさりと追いつかれてしまった――。
狼「グルルル……!!」
川内「あ、は、速っ……じゃあ、狼の勝ちだね……!」
そして、ガブリと背中を噛まれてしまった――。
【川内 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 20人 {150:58}
ピコン!
柊「『川内が狼に噛まれ失格となり、残り20人となった』……川内ぃ!」
パーシー「どんどん減って行くじゃないか……」
トビー「フーディーとマスキーは何処にいんだ?」
その頃、少年殺人鬼で手斧使いであるティッチ・トビーがフーディーorマスキーとペアを組もうと、その二人を捜していた。
トビー「ヤバイな、さっさと組まないと強制失格になっちまう。オレは逃げ切ってワッフルいっぱい食べてえんだ」
どうやら彼は、ワッフルが好物なようだ――。
トビー「早く見つけねえとなぁ……!」
ティナ「もうペア組んだから安心だね、ルーク!」
ルーク「狼がいるから安心はできないな……」
滑り台付きの小さなドームの付近を歩いているティナ&ルーク。
ティナ「逃げ切ったらどんなゲーム買おうかなぁ。そうだ、マイクラ77本買おう!」
ルーク「1本で十分だろ……というか何でそんな中途半端な数字なんだ」
ティナ「幸運のナンバーだから! ――おや?」
ティナがドーム内にいるパーシーを発見する。
パーシー「ひっ! な、何だ君たちか……驚かさないでよ」
ルーク「パーシーか……あんたペアは……見つかってないようだな」
パーシー「狼が怖くて動けないんだ……」
ルーク(めっちゃ身体震えてんな)
パーシー「そうだ! 君たちどっちか僕とペアを組んでくれないかな……?」
ティナ「ごめん! もうルークとペア組んだんだ!」
パーシー「……じゃあ捜さなきゃいけないなぁ……でも動きたくない」
ティナ「怖いのは分かるけど、動かなきゃペアの相手見つけられないよ?」
パーシー「それは分かってるんだけど……」
ルーク「ごめんだけど、おれたちはもう行くよ。隠れられそうな場所を探したいんだ」
パーシー「あ、うん。気を付けてね……」
ティナとルークは去って行った。
ミニリーナ「なあ、ナヨン、だっけ? 主催者はペア組ませて何がしたいんだろな?」
ナヨン「うーん、分かんない」
ミニリーナ「そっか」
ナヨン「うん……」
ミニリーナ、ナヨン((……))
ミニリーナ(何話そっかな)
ナヨン(何か話題を切り出したいけど、この人何に興味あるんだろ)
二人とも、何を話していいか分からずに困惑中――。
ベン「全然相手が見つからない!」
その頃、ベンは今もペアになってくれそうな相手を捜していた。
ベン「このままだと失格になってしまう……フーディー! マスキー! トビー! 何処にいるんだ? 僕は失格になりたくないんだ!」
インサニティ「そうかそうか、じゃあ失格にしてやろう……」
その時、インサニティがジュルリと涎をすすりながらベンの背後に立った。それに気づいたベンはすぐさま後ろを振り向く。その瞬間、インサニティは鋭い爪でベンを切り裂こうとした。
インサニティ「チッ!!」
ベン「あ、危なかった……」
しかしベンは間一髪で回避に成功した。
ベン「何だお前は!」
インサニティ「生きた野郎の命を奪うのが趣味な狼さ……切り裂いたり食ったりしてやろう!」
ベン「……サディストの僕が言うのもなんだけど、相当ヤバイ野郎だな、お前」
間違いなく今回の参加者で一番危険な存在である狼のインサニティ。ベンは戦闘態勢に入る。
インサニティ「お前の命寄越せやあ!!」
インサニティは高速でベンに飛び掛かる。ベンはその瞬間、手から炎を出現し、その炎をインサニティにぶつけて身体を焼く。
ベン「ヒヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
ベンはゼルダの伝説のスタルキッドとそっくりな笑い声をあげながら、焼かれているインサニティを見る。
ベン「お前は僕に喧嘩売るべきじゃなかった! 大人しくしてろ!!」
インサニティ「大人しくするのは貴様の方だ」
ベン「え――」
なんとインサニティは身体を焼かれたままベンに飛び掛かり、ベンの腹を鋭い爪で切り裂いたのであった――。
ベン「ぐはあっ!!」
インサニティ「俺が炎でくたばると思ったか。トドメじゃこの野郎!!」
ベン(――終わった。僕は大変な目に遭ったなぁ……)
そしてベンは敢え無く、インサニティに腹を強く噛まれてしまい、気を失った――。
【ベン・ドラウンド 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 19人 {148:55}
インサニティ「グハハハハハ!! やはり生きた奴を襲うのは最高だなァ!! もっともっとぶちのめしてやらぁ!! さて、次の犠牲者は誰にしようか!!」
トビー「お前だこの野郎」
インサニティ「は?」
その瞬間、トビーがインサニティの背中を狙って素早く手斧を振り下ろした。インサニティは回避するが、躱しきれず背中に軽いダメージを負ってしまった。
トビー「かわすなよ……切れないじゃん」
インサニティ「誰が黙って攻撃を受けるか。それより何だお前」
トビー「いやぁ、なんかメラメラ燃えてたのが見えたからさ……何かなと思ってみたらベンがお前に襲われててさ……調子乗ってるお前見てるとなんかムカつくから切り殺してやるわ」
インサニティ「殺せるものなら殺してみろや」
その瞬間、インサニティは高速でトビーに襲い掛かる。トビーはそれを斧の柄でガードした。
インサニティ「クソ!」
トビー「誰が黙って攻撃を受けるかよ。オレここで死んだらワッフル食えなくなっちゃう」
そしてトビーは手斧を振り回し、インサニティの腕に軽いダメージを与える。
インサニティ「痛えじゃねえかテメエ!!」
キレたインサニティが爪でトビーの腹を切り裂いた。腹を切り裂かれた彼は苦痛の表情を浮かべながらよろめく。
インサニティ「貴様もここで終わりだ!!」
トビー「しまっ――」
そしてトビーはもう一度、腹を爪で裂かれてしまい気絶した――。
【ティッチ・トビー 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 18人 {148:18}
インサニティ「グハハハハ!! 次の犠牲者はトビー! 貴様だったな! 破壊、殺戮最高だァ!!」
ピコン!
フーディー「『ベン・ドラウンドとティッチ・トビーがインサニティ・ウルフの手によって失格となり、残り18人となった』。何……!?」
マスキー「ベンとトビーが……インサニティ・ウルフの野郎!」
和郎「インサニティ・ウルフ……ウルフということは狼がやったのか。やはり狼は恐ろしい存在かもしれない……」
アンジェリカ「Creepypasta勢がどんどん失格になってくじゃない……てかインサニティ・ウルフ、一体あの二人に何したのよ」
{残りゲーム時間 148:00}
パーシー「ううう……狼は怖いし、二人も同時に失格になるし、もうこのゲームやだぁ……」
通知を見て余計怯えるパーシーの近くに――
アンジェリカ「あら、あんた新参じゃない」
パーシー「うわっ!?」
偶然アンジェリカ・ピクルスが通りかかった。
アンジェリカ「丁度良かったわ! あんたアタシとペアを組みなさい! 相手がいなくて困ってたのよ!」
パーシー「う、うん……僕も困ってたんだけど……」
アンジェリカ「じゃあ決まりね!」
【アンジェリカ・ピクルス&パイレーツ・パーシー ペア成立】
アンジェリカ「ふー、これで失格にならずに済むわ! だけど――」
パーシー「狼怖い噛まれたくない襲われたくない……」
アンジェリカ(こんなビビりをパートナーにして大丈夫だったかしら、アタシ……)
ベンディ「うう~、どうしよ、誰とペア組もう! 失格になりたくないよ~!」
その頃、ベンディは必死にペアになってくれそうな相手を捜していた。
わたげ「あれ、ベンディ!?」
そこに、海外作品好きの女性・わたげが通りかかった。
ベンディ「オイラと同じ逃亡者の人だ! なあ、オイラとペア組んでくれないか!?」
わたげ「ペアですね! 分かりました!(やったベンディ君とペア!)」
ベンディ「おし! ほんと助かるよ!」
【ベンディ&わたげ ペア成立】
ベンディ、無事にペア成立――。
{残りゲーム時間 146:00}
フーディー「後1分しかない……己れは誰と組めばいいんだ……いや、選り好みしている場合じゃないな」
そこに――
柊「あ!」
先程狼から逃げて来た柊が近づいて来た。
柊「悪い! ペア組んでくれないか!」
フーディー「? 何だお前は……まあいい、己れと組むのか? ならいいだろう、ペアになるぞ」
柊「ありがとう!」
【柊&フーディー ペア成立】
フーディー「なあ柊よ、マスキーを見なかったか?」
柊「マスキー?」
フーディー「白い仮面を被っていて濃い黄色のジャケットを着た男だ」
柊「見てないけど……その人がどうかしたのか?」
フーディー「いや、そいつの事が少し気がかりでな……あいつ、暴れてなければいいんだが」
柊「?」
インサニティ「さて、次は誰を襲おうか……ってちょっと待て。ペア組まなきゃいけなかったんだったわ! ヤッベー!!」
ペアを組めというお知らせを完全に忘れていた狼。
インサニティ「今から捜すか……ってもう1分もねえじゃねえか!! 俺終わったな……」
マスキー「おいお前……」
そこにマスキーが通りかかった。
インサニティ「おお? 好都合だ! おいお前、俺とペア組め!」
マスキー「……ああ」
【インサニティ・ウルフ&マスキー ペア成立】
マスキー「なあインサニティ……お前に言っておかなきゃいけないことがある」
インサニティ「何だよ」
無事に逃亡者全員、ペアを組むことに成功した。そして現在生き残っている逃亡者達に試練が課される――!
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【成立したペア】
レッド・マッカーサー&カレン・マコーミック
ミニリーナ&ハン・ナヨン
ジン・アリ&ウ・スハ
ティナ&ルーク
広津和郎&琴葉姫
アンジェリカ・ピクルス&パイレーツ・パーシー
わたげ&ベンディ
柊&フーディー
インサニティ・ウルフ&マスキー
の9組。
残り逃亡者……レッド、カレン、ミニリーナ、フーディー、マスキー、アンジェリカ、アリ、スハ、ナヨン、パーシー、インサニティ、ティナ、ルーク、ベンディ、和郎、琴葉姫、柊、わたげの18人。
続く
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅥ Remake】 ( No.7 )
- 日時: 2023/01/17 19:59
- 名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)
【Coin】
マスキー「僕はお前が憎い。お前は僕の仲間のトビーを酷い目にあわした……」
インサニティ「だからなんだよ」
マスキー「今からお前にケジメをつける」
インサニティ「はあ? ペア組んどいて何言ってんだお前!」
マスキー「強制失格になりたくなかったからペアを組んだだけだ。よくもトビーをやってくれたな……。ここで潰す!!」
マスキーは鉄パイプを取り出し、そしてすぐさまインサニティの腹にフルスイングし吹っ飛ばした――。
インサニティ「ギャウン!! ――何しやがんだこの野郎!!」
インサニティは体勢を立て直し、マスキーに飛び掛かり鋭い牙で横っ腹を噛み千切った――。
マスキー「ガハアッ!! ――……こんなもんで僕が死ぬか!!」
しかしマスキーは耐え、インサニティの顔面を鉄パイプで思いっきり殴りつけた。
インサニティ「ぐああ……っ……」
頭を強く殴られたインサニティはフラフラとよろめく。腹と頭を打撲したインサニティと横っ腹を噛み千切られ内臓が見えているマスキー。両者とも、深手を負っている――。
インサニティ「は、ハハ……俺はまだ死にたくねぇ。あばよ」
インサニティは苦しそうにしながらも逃げて行った――。
マスキー「待てこの畜生……グッ」
カレン「レッドお姉ちゃん! あそこに人が倒れてる!」
レッド「え!」
その時、偶然通りかかったレッド&カレンがマスキーの近くに駆け寄る。
カレン「ひ、酷い怪我……! どうしよう!」
レッド「マスキー、だっけ? ちょっとじっとしてなさい!」
マスキー「え……?」
レッドは自身が来ているコートの袖を千切り、それを包帯代わりにしてマスキーの腹に巻き付けた。
レッド「これで少しは良くなるわ……」
マスキー「た、助かったよ……ありがとう」
カレン「内臓が見えてたレベルだったし、もう少しお腹に何か巻いたほうが……そうだ、私のコートを――」
マスキー「いや、もう充分だ……それより、僕はあの狼を始末しないと……」
レッド「その傷で無理しちゃダメよ! 安静にしないと……! 何処か安全な場所は……そうだわ」
(公園内にある滑り台付きの小さなドームの中)
マスキー「ふう、ふう……」
レッド「ここは狭いから狼に見つかりにくいはずよ」
カレン「マスキーお兄ちゃん、安静にね……」
マスキー「……ああ。ここまでしてくれたのなら仕方ない、僕は大人しくしてるよ」
レッドとカレンに世話になったので、好意を受け止めることにしたマスキーであった――。
パーシー「ちょ、ちょっと……見たところ酷い傷みたいじゃないか」
アンジェリカ「血めっちゃ出てんじゃない……」
レッド「内臓が見えてたレベルだからね……というか二人とも、何故こんな狭いところにいるの?」
パーシー「そりゃ、僕は狼から身を隠してるんだ」
アンジェリカ「こいつ(パーシー)全然ここから出て来ないから仕方なくここに……それよりあんたら出てってくれない? 狼に見つかったら一網打尽にされるでしょーが」
レッド「そうね……悪かったわ。じゃあね」
カレン「確かにお兄ちゃんたちに迷惑はかけられないね……パーシーお兄ちゃんたち、気を付けてね」
レッドとカレンはこの場から去って行った。
マスキー「はあ、はあ……」
パーシー「あわわ……」
アンジェリカ「ここにいるのは、負傷者と超ビビりとアタシ……何この状況」
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その頃、Lunatic Playのゲームマスターは魔法で透明のモニターを出現させ、それでゲームの様子を監視していた。
ゲームマスター(全員ペアを組めたことだし、そろそろ新たなお知らせを送信するか……)
ゲームマスターは自身の特殊能力である「監視」で、現在のゲームの状況を完全に把握できる。ゲームマスターは、新たな情報を逃亡者たちのスマートウォッチに送信した。
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{残りゲーム時間 143:00}
ピコン!
ミニリーナ「何だ何だ……『お知らせ2』?」
ナヨン「『噴水の中と白いベンチの下にそれぞれ1枚のコインを配置した』」
和郎「『その二つのコインをペアが拾えばゲームに有利なアイテムを取得できる』」
アリ「『しかし同じ人物が両方のコインを手に入れる事は出来ない』」
スハ「『ペアの片方が噴水のコインを、もう片方がベンチの下のコインを拾うという形だ。頑張りたまえ』」
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【噴水の中と白いベンチの下にそれぞれ1枚のコインを配置した。
その二つのコインをペアが拾えば、ゲームに有利なアイテムを取得できる。
しかし同じ人物が両方のコインを手に入れる事は出来ない。
ペアの片方が噴水のコインを、もう片方がベンチの下のコインを拾わなければならない】
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ルーク「なるほど、協力しなければダメなんだな……」
ティナ「ルーク! これ面白そう! やろーよ!」
ルーク「まあ、アイテムは欲しいし……やるか」
琴葉姫「広津さん! これどうする、やる?」
和郎「そうだな。アイテムを手に入れられるのならやる価値がある。それであなたはベンチと噴水、どっちをあたる?」
琴葉姫「噴水!」
和郎「ではベンチを担当しよう。頑張ってアイテムを手に入れようじゃないか」
琴葉姫「もちろん!」
意気込みを見せる二人の近くに――一匹の狼が低い唸り声をあげながら近づいて来る。
和郎「……!? しまった、狼が来ている! 逃げなければ!」
琴葉姫「うそお!?」
それに気づいた和郎は琴葉姫と共に逃げ出す。その二人を追いかける狼。狼はあっという間に距離を詰めていく。狼の標的は――
和郎「!!」
広津和郎だ――狼は彼に飛び掛かり、背中に噛みついた
和郎「がああっ!!」
琴葉姫「広津さん!!」
【広津和郎 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 17人 {140:59}
琴葉姫「広津さん……ごめん!」
狼が広津に気を取られている内に、琴葉姫は逃走を図った――。
ピコン!
ナヨン「『広津和郎が狼に噛まれ失格となり、残り17人となった』」
ベンディ「もう17人か……ヤバイな」
フーディー「マスキー……大丈夫だろうか」
柊「? さっきから心配してるけど……マスキーって人は一体どんな人なんだ?」
フーディー「マスキーと己れは兄弟だ。あいつは精神病を患っていてな……定期的に薬を飲まないと狂ってしまうんだ」
柊「マジか……」
フーディー「薬はあいつが持っているが、ちゃんと飲んでいるか不安でな……時々飲み忘れることがあるんだ、アイツは。マスキーを見つけなければ……」
柊「……私も捜すの手伝うよ」
フーディー「ほう」
柊「フーディーの話を聞いてると心配になってくるんだ。薬を飲まないと辛いんじゃないかな、マスキーって人は……」
フーディー「そうだな……助かる」
柊とフーディーのペアはマスキーを捜すことに決めた。
わたげ「ベンディと組めて嬉しいです」
ベンディ「オイラもパートナーを見つけられて良かったよ~。……ん!? あそこに狼!?」
わたげ「ええっ!? ど、何処に!? ――あれ、いない」
ベンディ「ハハハ、ウソだよー!」
わたげ「もう! ビックリしたじゃないですか!」
いたずら好きのベンディ――。
狼「……グルルル」
わたげとベンディの死角から、1匹の狼が低い唸り声をあげながらやってきた。嘘から出た実だ――。
ベンディ「ハハハ! ――え? ちょっ、え!? お、狼!!」
わたげ「もう騙されませんよ」
ベンディ「いやマジで来てるんだよ! ほらあそこ!」
わたげはベンディが指さしたところを見ると、そこには確かに狼の姿があった。狼は涎を垂らしながらわたげとベンディを睨みつけている――。
わたげ「――マジで?」
その瞬間、狼は飛び掛かり、襲った。襲われたのは――
ベンディ「ギャアアアア!!」
ベンディだ――
狼「グルルルルル!!」
わたげ「ベンディ!!」
ベンディ「や、止め――ギャアアア!!」
【ベンディ 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 16人 { 137:50}
わたげ「――ベンディ、ごめん!」
狼がベンディに気を取られている内に、わたげは逃げ出した――。
ピコン!
琴葉姫「『ベンディが狼に噛まれ失格となり、残り16人となった』」
アリ「これでもう8人もやられちゃったってことだね……」
スハ「怖いです……」
-----------------------------------------------------
【成立中のペア】
レッド・マッカーサー&カレン・マコーミック
ミニリーナ&ハン・ナヨン
ジン・アリ&ウ・スハ
ティナ&ルーク
アンジェリカ・ピクルス&パイレーツ・パーシー
柊&フーディー
インサニティ・ウルフ&マスキー
の8組。
【ペア不成立】
わたげ、琴葉姫の2人。
残り逃亡者……レッド、カレン、ミニリーナ、フーディー、マスキー、アンジェリカ、アリ、スハ、ナヨン、パーシー、インサニティ、ティナ、ルーク、琴葉姫、柊、わたげの16人。
続く