二次創作小説(新・総合)
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- 劇場版名探偵コナン 忘却の真実
- 日時: 2022/12/28 00:09
- 名前: マナ (ID: f9c/TndF)
予告
廃工場に逃げ込む江戸川コナンに、黒い人影が拳銃で追い詰める。
「鬼ごっこは、終わりだ。江戸川コナン。見られたからには、死んでもらう。」
病院に運ばれた連絡を受けた、小五郎、蘭、灰原哀、阿笠博士の4人はコナンの病室に行くと、コナンから信じられない発言が…
蘭「コナン君…大丈夫?」
コナン「お姉さん達は…誰?」
コナンは記憶を失っていた。
コナンの記憶を取り戻すため、事件の捜査を開始する小五郎だが…
小五郎「ボウズは犯人を見たかもしれない。どの事件なんだ…」
平次「事件捜査に協力するで、毛利のおっちゃん。」
西の高校生探偵、服部平次
キッド「名探偵の手伝いをさせてください。」
月下の奇術師…怪盗キッド
安室「コナン君が、記憶喪失だって!?」
私立探偵、安室透
コナン「僕は…本当に…小学生なの?」
コナンは記憶を取り戻す事が出来るのか?
ベルモット「あの子に傷をつけた、代償を払ってもらうわよ。」
ベルモットも参戦
劇場版名探偵コナン 忘却の真実
コナン「ごめんね…みんな…」
見逃すな!
- Re: 劇場版名探偵コナン 忘却の真実 ( No.1 )
- 日時: 2022/12/31 05:45
- 名前: マナ (ID: v5g8uTVS)
毛利探偵事務所に居候している少年…江戸川コナンは、出掛ける準備をしていた。
蘭「コナン君。出掛ける準備出来た?」
コナン「大丈夫だよ。蘭姉ちゃん…忘れ物もないから。」
蘭「キャンプに行くときは、気をつけてね。」
コナン「行ってきます!」
コナンは元気よく、出掛けていった。だが、この時。コナンの身に、何かが起きようとしていた。
深夜の廃工場内を逃げ回るコナンは、頭から血を流しながら、地面に座り込んだ。
コナン(ヤバイ…もう、動けない…)
廃工場の扉が開いて、黒い人影がコナンを追い詰める。
??「鬼ごっこは終わりだ。俺の計画を知られたからには、死んでもらう。」
コナンは絶体絶命になるが、外からパトカーのサイレンの音が、鳴り響いた。
??「…悪運の強いガキだ。」
黒い人影は、廃工場から出ていった。コナンは疲労を感じながら、立ち上がろうとするが、その場に倒れてしまった。
コナン(警察に連絡したのはいいけど…犯人に気づかれたのは…想定外だった…)
コナンは気を失った。後から駆け付けた、警官により、病院に運ばれた。
コナンが米花中央病院に、運ばれた連絡を受けた毛利小五郎、蘭、阿笠博士、灰原哀の4人が病室に駆け込んできた。
蘭「コナン君!?大丈夫?」
哀「江戸川君!?」
蘭と哀に声をかけられた頭に包帯を巻かれた少年…コナンは、薄い蒼き瞳で、2人を見る。だが様子がおかしい。コナンに違和感を感じた蘭は、コナンに近づくと…
コナン「お姉さん達…誰?」
そう、江戸川コナンは記憶を失っていた。この事実に蘭は、放心状態になる。哀はコナンに近付いて、話し出す。
哀「貴方の名前は、江戸川コナンよ。私は、江戸川君の友達…灰原哀。思い出せないかしら?」
コナンに教えるが、覚えていないようで、コナンは哀の表情を見て、暗くなってしまった。
博士「わしは、阿笠博士じゃ。コナン君の友人じゃよ。」
コナン「ごめんなさい…何も思い出せない…」
コナンは顔を下に向いて、何も喋らない。哀はコナンの表情を見て、話続ける。
哀「何か、覚えていることはないの?」
コナン「………わからない。」
すると、病室の扉が開いて、コナンの担当医、原口新太郎が入ってきた。
新太郎「コナン君。体温を測ろうか。」
コナン「…………」
体温計を受け取るコナン。新太郎は、小五郎、蘭、博士を診察室まで案内すると、コナンの状態を説明する。
新太郎「コナン君はやっぱり、記憶喪失ですね。頭を強く打ったのが、原因と思われます。」
蘭「コナン君の記憶は、戻るんですか?」
新太郎「そうですね。すぐに、戻る可能性もありますが…無理に思い出そうとすると、拒絶反応が起きてしまいます。検査結果では、日常生活は問題はありません。頭の怪我が治り次第、退院出来るでしょう。」
博士「よかったわい…」
新太郎「ですが、週1で検査をします。よろしいですか?」
小五郎「よろしくお願いします。」
新太郎「私は診断書を書いてきますね。」
その頃、哀はコナンの話し相手になっていた。
コナン「僕が…探偵?」
哀「そうよ。やっぱり、思い出さない?」
コナン「……ごめんなさい。」
落ち込んでしまったコナンに、哀はコナンの手を握り、笑みを浮かべながら励ます。
哀「大丈夫よ。時間はあるわ。」
コナン「灰原さん…」
哀「また、明日も来るわね。」
哀は病室を出て、診察室にいった。
- Re: 劇場版名探偵コナン 忘却の真実 ( No.2 )
- 日時: 2022/12/29 16:49
- 名前: マナ (ID: niONRc09)
翌日、米花中央病院に小五郎と高木渉の2人がコナンの病室に訪れた。
コナン「小五郎さん…こんにちは。」
小五郎「元気になったじゃねえか。」
昨日と比べて、コナンの表情が明るくなっていた。小五郎の隣にいる高木を見て、警戒する。
コナン「小五郎…さん。隣にいる人は?」
高木「僕は高木渉。コナン君の知り合いで、警察官だよ。」
身分を証明すると、コナンは安心したようだ。
コナン「高木…刑事が、僕に会いに来たってことは、何か事件に関係あるの?」
コナンの鋭い指摘に、高木は安心したような表情をする。手帳を取り出して、小五郎に事件情報を教える。
高木「コナン君が発見された場所は、米花町にある廃工場から発見されました。」
小五郎「廃工場!?その日は確か、キャンプに行っていた。」
コナン「キャンプ?」
高木「その廃工場からは、空薬莢が発見されています。犯人がコナン君に銃で、発砲したと思われます。」
懐から、何枚かの現場写真を取り出すと、小五郎とコナンに見せる。
小五郎「酷い現場だな。血痕が至る所にあるじゃねえか。」
コナン「…高木刑事…僕に捜査資料を見せるのは…ダメだよね?」
コナンの正論に、小五郎と高木は黙ってしまった。
小五郎「……確かにそうだな。高木、事務所に戻って話し合うぞ。」
高木「そうですね。毛利さん!コナン君。また明日、話をさせてね。」
コナンは小さく頷いた。小五郎と高木が病室から出る。
コナン「はぁ…ん?」
ベットの下に写真が1枚落ちていた。その写真は、現場写真である。
コナン(高木刑事が落としたのか…小五郎さんの言っていた通り、酷い現場。銃弾が目立つ…)
すると、コナンが現場写真を見ながら疑問に思ってしまった。
コナン(僕…小学生だよね。何で…銃弾を知ってるの…前の僕って…何…)
現場写真を枕の下に隠すと、ベットに横になる。
コナン(高木刑事が来たときに、返しておこうかな。)
眠気が来て、眠ってしまった。
- Re: 劇場版名探偵コナン 忘却の真実 ( No.3 )
- 日時: 2022/12/29 12:15
- 名前: マナ (ID: fGppk.V/)
コナンが記憶喪失になって1か月後。退院の日がやって来た。病院から出たコナンは、小五郎が借りているレンタカーで、毛利探偵事務所に向かう。
蘭「コナン君。退院おめでとう。」
コナン「……ありがとう…蘭お姉さん…」
コナンのお礼に、蘭は少し悲しみの笑みを浮かべながら、窓の外を見る。
コナン(僕は…誰なのかな?)
米花町の町並みを見ながら移動すると、毛利探偵事務所に帰ってきた。コナンは車から降りて、建物を見る。
コナン「毛利探偵事務所?」
小五郎「何か、思い出せそうか?」
コナン「ごめんなさい…わからない…」
暗い表情になるコナンを見た蘭は、しゃがみコナンの目線に合わせる。
コナン「蘭…お姉さん?」
蘭「大丈夫だよ。コナン君…無理しないで、ゆっくり思い出していこう。」
コナン「…ありがとう。」
笑みを取り戻したコナンは、階段に気を付けながら、事務所の中に入る。
小五郎「俺の仕事場だ。いつも、難事件を解決してるんだ。3階は住居スペースになっている。」
蘭「どうかな?」
事務所内を歩き回るが、思い出せそうにない。
蘭「3階に行くよ。」
蘭に案内されたコナンは、部屋に入る。
小五郎「コナン…お前の部屋だ。」
コナンは自室に入ると、部屋に置いてあるサッカーボールを見る。
蘭「コナン君のボールだよ。」
コナン「僕の…ん!?」
『……サッカーやろうぜ!今度こそ、負けないからな!』
『新一…サッカーじゃないくて…』
コナンは記憶の一部が流れ込んできて、気分が悪くなったようた。
コナン「………気持ち悪い…」
蘭「コナン君!?」
小五郎「コナン!?蘭、コナンが落ち着いたら、寝かせるんだ。俺はお粥を作っておく。」
蘭「わかった。」
コナンを落ち着かせるため、水を飲ませる。冷や汗を流しているコナンは、次第に落ち着いてくる。
蘭「落ち着いた?」
コナン「なんとか…」
立ち上がろうとするが、目眩を起こし、倒れそうなるが、蘭に支えられる。
蘭「コナン君。無理したらダメ!?」
コナン「ごめんなさい。」
蘭「お父さんが、お粥を作ってくれるからね。」
コナン「蘭…お姉さん。眠たい…」
蘭「出来たら、起こしてあげるからね。」
安心したのか、蘭に抱き締められた状態で、眠ってしまった。
蘭「…おやすみ、コナン君。」
コナンを布団に寝かせると、部屋から出ていった。
- Re: 劇場版名探偵コナン 忘却の真実 ( No.4 )
- 日時: 2022/12/29 19:31
- 名前: マナ (ID: /p7kMAYY)
その日の夜、夕飯を食べ終えたコナンは部屋に戻ると、本棚にある推理小説を手に取る。
コナン(イギリス版の小説…)
恐る恐る、本のページを捲ると、内容は英語で書かれていたが、読めるようで読書を続ける。
コナン「……………」
(僕は…英語…読めるの?難しい知識ばかり、知ってる…僕は…誰?)
小五郎は仕事場である事務室で、今までの事件の捜査資料を漁っていた。
小五郎(コナンが発見されたのが、廃工場。その日は、キャンプに行っていた。)
事件の内容を手帳にメモしながら、推理を構築していく。
小五郎(…何かの理由で、コナンは犯人に狙われている。)
お茶を飲み、一休みするのだが、進まない。
小五郎(事件現場の廃工場に行けば、何かわかるだろうが……いや、コナンの看病を優先にする。調べるのは、明日にするか。)
捜査資料を片付けて、戸棚にしまい鍵をかける。少し、眠気が来たようだ。
小五郎「寝るとするか。」
蘭は部屋で、予習を終えると、部屋を出て台所に向かう途中。コナンの部屋から風が流れているのに気づいた。
蘭(眠れないのかな…)
扉を少しだけ開けて、中を覗く。コナンは窓を開けて、外の風に当たっていた。
蘭(今夜は満月よね。)
コナンは暫くして、窓を閉める。
コナン(…寝るかな……ん?蘭お姉さん…どうしたんだろ…)
カーテンを閉めて、部屋の前にいる蘭に気づいたようだ。
コナン「蘭お姉さん。眠れないの?」
蘭「コナン君…ちょっと、眠れないの…」
コナン「前の僕のことを…教えてほしいな…」
記憶喪失以前の事が知りたいようだ。
蘭「良いよ。明日は学校休みだし。教えてあげるね。」
蘭を部屋に入れ、コナンは読んでいた小説を本棚に戻す。
蘭「何から話そうかな?」
暫くして、蘭はコナンの日常生活の事を話した。
コナン「僕が事件のヒントを小五郎さんに?」
蘭「コナン君頭が良いから、ちょっとした発言で、事件を解決したことがあったよ。」
コナン「……毎回、殺人事件に遭遇する小学生…怖いよ。」
蘭「それがきっかけで、コナン君は警察の人との知り合いが増えたね。」
蘭の話を聞いて、コナンはちゃんと話を聞いてはいる。内心では、『小学生が事件に首を突っ込むな!』と思っている。
コナン「そうなんだ…」
蘭「コナン君はサッカー得意なんだよ。」
コナン「僕が…サッカー…」
蘭「コナン君…どうしたの?」
心配になり、コナンに近づいたら、コナンが急に涙を流した。
蘭「コナン君!?」
コナン「蘭…お姉さん…僕…思い出したいのに、怖いよ…」
記憶喪失の恐怖で、涙が出てしまったようだ。
蘭「コナン君。大丈夫だよ…」
コナン「………」
蘭に抱き締められるが、抵抗せずに、大人しくする。
コナン「…ありがとう…蘭お姉さん…」
泣き止むと、安心したようだ。
コナン「話してくれて…ありがとう…」
蘭「よかった…」
コナンと蘭は夜遅く起きていたので、午前1時過ぎに眠った。
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