二次創作小説(新・総合)
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- 日常組 脱獄4 目が覚めたら俺たちは新しい刑務所にいました
- 日時: 2023/01/22 22:47
- 名前: 此雨真狐 (ID: /m6A2I47)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13593
初めまして此雨真狐です。
日常組の脱獄4を描きたくて!
とりあえずプロローグと1日目を書いてみました。2日目以降も描き終え次第投稿します。
看守はオリジナル。苦手な方は回れ右。それでは!
プロローグ
リアム看守とスティーブ看守が死んだー
俺はそれを、リアム看守が死んでから一週間も経った後に聞かされた。二人の死体は、メデューサ号が墜落し、瓦礫の山と化したことで、まだ見つかっていないらしい。因みに、ステイサム看守はPKST団によって助けられたらしい。
俺は、後日レグニア刑務所で看守長を務める事となった。担当するのは、ぺいんと(8番)、クロノア(9番)、しにがみ(6番)、の3人だ。だが、これはあくまでも、犯人であろう道化師を捕まえるための餌なのだ。まだ誰も、ゴルゴンが道化師だとは気づいていない。俺も証拠がないから上に報告できない、俺はまだリアム看守がメデゥーサ号で看守長を務めていた時の電話で聞いたから知っている。あの時、これ以上踏み込むな、と忠告していれば...もうこれ以上考えても後の祭りだが、それでも考えてしまう。一方のぺいんとたちの話だが、一応お偉いさんたちがトラゾーさんに頭を下げていたから大丈夫...なのか?。それから、なんか知らないけど俺は女として行くらしい。まあ、何度も女装しているから平気だろう、ということらしいが...許さん
「チッ、せっかくフォグナー刑務所で看守長になれたって言うのに...」
憧れであったリアム看守の後をついで俺はフォグナー刑務所の看守長となったのだ。だが、リアム看守が死んでしまい目標を失った今、生きている意味はない。自爆という形になろうとも、道化師を殺してリアム看守の仇討ちが出来るのなら...そう思い俺は、リアム看守の形見である帽子を被り、8番たちのいる牢屋に向かった。リアム看守のような正義に忠実な看守となれるように。
第一章
1日目
《ぺいんと目線》
(あれっ、ここは...?)
ドアの開く音で、俺は起きた。
「クロノアさん!!しにがみ!起きてください!」
「...ん?」(同時)
二人が起きた、その時だった。
「やっと起きました、か?」
俺たちの目の前に、看守が立っていた。
「んん?パン守!?」
「www」
「リアム看守!生きていたんですか!?」
そうリアム看守が立っていた。しかし、何か違う。見た目も、服も体格も、身長も同じだった。でも、何か違う。そう、口調と雰囲気が違う。
(もしかして、道化師?いや、道化師は死んだ筈だ。なら、誰だ。)
俺がかんがえていると、その「看守」は帽子をとった。後ろから長い金色の髪が降りてきたから、多分女性なのだろう。
「は、はじめまして。き、今日から、皆さんの、監視をします、キャサリン...です。」
その「看守」はリアム看守ではなかった。
「あ...リアムさん...じゃなかった...」
「ってことは、やっぱり...」
やっぱり...そう思っている俺たちにキャサリン看守は言葉を続ける。
「はい。リアム看守長は殉職なさいました。勿論、スティーブ看守、も。」
...本当に死んだんだ。
「黙祷、しますか?」
「はい。」
俺たちは迷う事なく答えた。
「では...黙祷」
........
........
........
色々な思い出が蘇ってくる
「よくもコケにしてくれたなぁ、8番!!!」
「最後に言い残す事はあるか?8番」
「新しい刑務所へようこそ。8番!」
「はっちばぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!」
そういえば、ステイサム看守は大丈夫...だったのだろうか。
「特に8番!お前は俺が殺したはずだろ。」
「は〜い、おはよーさーん」
「いやー、今日からリアム看守長に代わって、君達の見張りっていうか、それをやる事になった、スティーブだ!」
スティーブ看守も忘れてはいけない。
「レディ!」
あの頃はまだ、幸せだったな...
「それでは今からお前たちに、「「赤い鍵」」を渡す。それを使って、あそこの扉から出るんだ!いいな?」
ああ、リアム看守もスティーブ看守も、死んだんだ。
俺が目を開ける時にはもう、死神もクロノアさんも目を開けていた。でも...
「あれっ?看守!」
キャサリン看守だけは目を閉じていた。
「看守〜」
「ごめんなさい...」
今俺たちはレグニア刑務所の案内をしてもらっている。
とにかく広いが、それ以上に噴水が多い気がする。多分下水道を通れば牢屋からも外に出られるだろう。さっき看守塔で石を見つけた。あとは食堂に木の苗が飾られていた。木のピッケルまでなら簡単に作ることができそうだ。
「とりあえず、こんな所ですかね。もうすぐ日も暮れるでしょうし、明日から始まる刑務作業に備えて早めに寝てください。」
牢屋に戻った俺たちは看守に日数を1日ずつ減らしてもらい、夜になるのを待った。俺たちはあと今日を除いて29日後に処刑されるらしい。その前に脱獄してしまおう。そう思い俺たちは下水道に潜り込んだ。
下は小さな広場になっており、石が俺たちの邪魔をした。
「明日食堂で苗木取って、広場の時間にでも下水道を通って木を植えられるところ探せば木のピッケル作れますよね。」
「そうだね。そうすれば、ここの石を壊せるね。ついでに石ピッケルも作れるかもしれない。」
「クロノアさん、ぺいんとさん。足元何でできていますか?」
「ん?あ!ひび割れた石レンガだ!」
その後もだいぶ話し合って、朝がきた。
どうでしたでしょうか?
誤字脱字や感想など有ればコメントにて教えていただければ光栄です!それでは!
- 日常組 脱獄4 ② ( No.1 )
- 日時: 2023/05/02 07:22
- 名前: 此雨真狐 (ID: ePP2bIPh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13593
2日目
「皆さん、おはようございます。これから朝食を配ります。」
2日目、朝。朝食はパンだった。
「まずは自由時間ですね。移動します。」
広場は広かったが、噴水と砂場。後はお手洗いがあったくらいだ。
「30分強の時間をとります。時間になったら迎えに来ますね。」
そういうとキャサリン看守は何処かへ行ってしまった。
「よし!今だ!」
そう思い俺は噴水の下に潜った。
噴水の下、それは信じられないような光景が待っていた。
「は...?」
それはまさに、木でも植えてくださいと言わんばかりの空間であった。松明が空間を照らしており、水も引いてある。
「クロノアさん!ぺいんとさん!日記がある!」
死神さんが声を張り上げた。そう、それは『11番の日記』だった。
「ここに来た囚人達へ
ここに看守が来ないことを願い、この日記を残す。俺は今、脱獄をするためにここで潜伏している。何せ、残り日数が2日になっ
ちまったからな!俺は以前ここで木を育てていた。お前らも脱獄する気があるのなら、ここで木を育てればいい。俺は他にも色々な場所に秘密基地を作ったからな。探すといい。じゃあな!
11番」
「木は食堂にあったのを盗めばいいよね。」
あ、そういえば、フォグナー刑務所の時、広場のマグマに鉄がなかったっけ。もしかしたら、砂場に何かあるかも知れない。仮にまだ採れなくても、資源の位置を把握するのは大事だ。二人に呼びかけて、行ってみよう。
「一回上あがってさ、砂場見れないかな?」
「確かに!何かありそうですもんね!」
噴水下はもう探索するような場所はなかった(ひび割れた石レンガが多い)から、俺たちは広場に戻った。
(よし、誰もいない!)
そう思った俺は噴水から出て、走りながら砂場へ向かう。しにがみやクロノアさんも後から来る。そしておれ達は、砂場を掘り返した。
「あ!」
声を挙げたのはしにがみだった。
クロノアさんと二人で見に行くと、そこには鉄の原石があった。
と、その時、
「そろそろいいですか?」
キャサリン看守がやってきた。
「すみません、今行きます!」
「あ、今砂場?申し訳ないんだけど砂場はやめてもらえるかな?」
キャサリン看守がやってくる。しまった!鉄が見つかる!
急いで俺たちは砂場を埋めた。
キャサリン看守から忠告を受け、今俺たちは刑務作業をしている。
俺が鉱石採取。クロノアさんが木材採取。しにがみが畑仕事だった。
「ねぇ、これ思ったんだけどさ、ワンチャン木材と鉄盗めないかな?」
「あー、確かに。盗めたらでかいね。」
「でも、もし手荷物検査があったらどうするんですか?」
確かに、そう思い俺たちはこの計画は無にした。
ところでだが、各刑務作業部屋に設置されているトイレから、下水道に潜れないだろうか。一応鉱石は採取し終わったから、二人に声をかけて潜ることにした。
「あの俺さ、刑務作業終わったから下水道潜ってみるわ。」
「あ、じゃあ俺も終わったから行こうかな。」
クロノアさんが付いてきてくれるらしい。
「じゃあ、僕は畑仕事をしながら見張りをしていますね。」
ということで俺たちは潜ることにした。
下水道は広く、様々な道に分かれていた。ふと、一つのダクト(?)から出てみたのだが、どうやらトイレだ。
「あ、ここあれだ。」
クロノアさんが声を上げた。
「ここ、独房近くのトイレ。ってことは...ついてきて。」
もう一度下水道に潜り、やってきたのは、三つのひび割れた石レンガが並んでいるところだ。おそらく独房下の謎の広場だろう。それなら、木のピッケルさえ作れば刑務作業場から独房まで行き来できるという事だ。これなら鉄も運べる。
「クロノアさん、ぺいんとさん看守来てる。」
しにがみの呼びかけで俺たちは急いで戻った。
「皆さんの作業の成果わ見せてください。まずは9番から。」
クロノアさんと俺は全て終わっていた。6番も大丈夫だった。
「では帰りましょうか。」
キャサリン看守に続いて歩くのだが、行きと道が違う。そう思った瞬間目の前に広がったのは手荷物検査の装置だった。しにがみの感が当たってる!
鉄も木材も持って来なくてよかった。
手荷物検査も無事に終えたその時
「あ!」
しにがみが声を上げた。
「どうしましたか?6番」
「ごめんなさい。実はあのですね、骨粉を切らしちゃってて、一応言っておこうかと。」
「分かりました。せっかくですし、倉庫に案内します。」
「えっと、骨粉、骨粉...」
今俺たちは広い倉庫で骨粉を探している。
「これですかね。」
見つけたのはクロノアさんだ。
「そうです。置きに行きましょう。」
少し飛んで俺たちは食堂にいる。
昼食は、頑張ったご褒美に、とステーキだ。
今のうちに、キャサリン看守がいない隙をついてしにがみが苗木を四つほど盗む。
「あ、そういえば、下水道潜って何か進展がありましたか?」
そこで俺たちは独房と刑務作業場が繋がっていたことを知らせた。
「分かりました。じゃあ、明日この苗木を植えて、この骨粉で育てればいいですね。」
骨粉を置いた帰りに手荷物検査を通らなかったからといって骨粉を盗んできたのか。
「食べ終わりましたか?」
キャサリン看守が戻ってきた。俺達は「美味しかったです!」と言って独房に戻った。
「あ、そういえば...」
全員が独房に入ったタイミングでキャサリン看守が切り出してきた。
「皆さん、広場の時間に何して遊んでいましたか?」
「砂場で遊んでいました。」
「その前だ。...あ、その前です。」
びっくりした。
「看守塔から見ていたら噴水から出て来たので。」
「ああ。少し泳いでいました。」
「あ、なるほど。なら平気です。」
この後俺たちは、キャサリン看守に日数を減らしてもらい、明日の計画を立てて、寝た。
よし!2日目も上げられた!皆さん2日目はどうでしたか?感想、コメント、お待ちしています!
- 日常組 脱獄4 目が覚めたら俺たちは新しい刑務所にいました ( No.2 )
- 日時: 2023/01/24 10:44
- 名前: 此雨真狐 (ID: /m6A2I47)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13593
3日目
「おはようございます。あれ、6番は?」
キャサリン看守が6番の独房に入ると、本棚の陰からしにがみが飛び出した。
「いないと思った?いるー↑」
バチンッ!
キャサリン看守は、しにがみのことを警棒で叩いた。
「いったぁ〜!」
「6番💢」
その後キャサリン看守はしにがみの日数が書かれた看板を持つと、マイナス5日した。
「看守〜酷いです〜。」
「いや、流石に今のは見過ごせません。でも、8番か9番が日数を減ってもいいというのでしたら、6番の日数はマイナス4日か3日までには出来ますよ。」
「じゃあ、ぺいん...8番の日数をマイナス2日にして、僕のをマイナス3日にしてください。」
「おいっ!しにがみ!」
今俺たちは広場、の下の謎の空間にいる。朝の件は結局しにがみがマイナス3日、俺とクロノアさんは日数減少無し。ということになった。
「よし、植えた。」
「こっちも植えました。」
「俺も!」
4箇所に区切られた土地に木をう植え、骨粉で育てる。
「一応、木の剣とピッケルは作ったほうがいいね。」
「そうですね。とりあえず木のピッケルを沢山作って...刑務作業の途中でバレません?」
あ、本当だ。
「そういえば木材のとこ、木のピッケルだった。持っていって最悪そこに仕舞えばバレない。ダメだった時は落ちてたって言えば。」
「確かに!」
という事で俺たちは木のピッケルを一つだけ作って噴水から出た。
「皆さん、楽しかったですか?」
噴水を出て暫くすると、キャサリン看守がやってきた。
「それでは次は刑務作業の時間です。」
刑務作業は俺が家畜。クロノアさんが畑仕事、そしてしにがみが料理となった。
「いやー、木材採取はダメだったかぁ。」
「きついですね。」
「うーん。」
折角作ったピッケルを手放さなくてはいけなくなった。
「ちょっと待って。俺さ、今土ブロック沢山持ってるんだよ。下水道潜ってもう木のピッケルを置きに行けないかな。」
「ナイス!」
「じゃあちょっと言ってくるからさ、しにがみ待ってて。」
「なんで僕がいっつも見張りなんですか!?」
「朝俺の日数を減らそうとしたから。」
「ひっどー!」
しにがみがそう言っている間に俺は下水道に潜り、鉱石採掘場で石を採取。すぐさま隣の加工場に向かって石のピッケルを作った。その後クロノアさんの案内で独房の下まで行った。そして土ブロックを積み重ねた。よし、届く!そう思うとすぐさま石のピッケルに持ち替えてひび割れた石レンガを割ると土ブロックを全て回収した。独房の下の部屋に着くとチェストに石のピッケルをしまって刑務作業部屋に戻った。色々と焦ったが、なんとか上手くいった。
その後すぐに看守が迎えに来て、食堂でパンを食べた後、独房に戻って、寝た。
〜次回予告〜
突然始まる次回予告!え?ゴルゴンに食事を提供!?道化師生きていたの?
ところでキャサリン看守って、時々言葉遣いが悪くなるよね。なんでだろう?
次回「ノーマン看守長」
君の心も、監禁しちゃうぞ!
いかがでしたでしょうか?やっと3日目。まだ3日目。初めは1日目だけ書いて終わりになるのでは?って感じだったから、これでもだいぶ進みました!ええ、感想、誤字、脱字等ございましたら、コメントお願いします。それでは!
- 日常組 脱獄4 目が覚めたら俺たちは新しい刑務所にいました ( No.3 )
- 日時: 2023/01/24 10:43
- 名前: 此雨真狐 (ID: /m6A2I47)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13593
4日目
「皆さんおはようございます。早速朝食を配って、自由時間。と、言いたいのですが、今日は朝から刑務作業です。」
「え〜」
「その代わり、刑務作業が終われば自由時間。とは言えませんが、お風呂に入れます。」
5日ぶりのお風呂だ。
「刑務作業ってどんな事をするんですか?」
確かに、朝からの刑務作業だ。何か特別な事だろうか?
「ゴルゴン様へのお食事の提供です。」
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
「ゴルゴン、生きていたんですか?」
「6番、様を付けてください。ゴルゴン様です。
しかし、はい。ゴルゴン様は自室にあるエリトラを使い、脱出なさったそうです。でも、爆発が起こったエンジン近くにいたスティーブ看守や、レクリエーションの後で独房にいたあなた方を独房からだし、逃した後、スティーブ看守を助けに行こうとしたリアム看守長は逃げそびれたのだ、と聞いています。そしてその爆発を起こしたのは乗務員に化けていた道化師だということも。」
道化師の都合の良いように変えられている。
「では、誰が配膳をしますか?」
「これは、お酌の酌の出番では?」
「分かりました。お酌の酌、出勤ですね!」
「わかった。なら先に8番と9番を連れて行く。ついてこい。」
「?」
「キャサリン看守?」
前から気になっていたのだが、キャサリン看守は時々言葉遣いがリアム看守みたいになる。
「すみません。では、8番と9番はついてきて下さい。」
「はい。」
「キッチン。何がいいだろう?」
「ステーキじゃない?」
「ウルトラレア?」
「www」
それは鮭か。
「まあステーキだね。」
「ステーキ送るか。」
一方その頃。
「はーい。」
!
「レスタウラントみたい!」
「レスタウラント?」
「はい。メデゥーサ号にあったレストラン レスタウラント。」
「そうれでは頼みましたよ。6番」
スタスタとキャサリン看守は行ってしまったようだ。
「無視された。」
しにがみは少し驚いた。
「しにがみ、ステーキ送った。」
「分かりました!」
ゴルゴンが来たようだ。
「銀杏片手に踊りゃんせ。明日は右手に紅葉の木。どうも。お酌の酌です。」
しにがみ、いや。お酌の酌がしゃべり出した。
「ふんっ。相変わらず尺に触るやつだ。まぁいい。食事の準備はしてあるんだろうな。」
「勿論でございます。」
ゴルゴン。いや、道化師は食事の用意された机に入ったようだ。
「肉か。」
「こちら、レアとなっております。後日いらっしゃった時にはウルトラレアを用意いたします。」
言ったwww
「ふんっ。まあ良い。美味かった。それでは俺は行こう。」
「またのお越しを。」
「通話分け、なかった...」
ゴルゴンの接客が終わって、第一声がこれというのは少しどうなのかという気はするが、確かにそうだ。
「まぁ、提案したところで俺たちが協力しないの知ってるからじゃね。」
「なるほど!」
「8番、9番。行きますよ。取り敢えず6番を迎えに行き、独房で少し遅めの昼食を摂ってから、お風呂です。」
「はい。分かりました。」
エレベーターで3階に行く。
「そういえば、俺たち、3階は紹介されませんでしたよね。何があるんですか?」
「基本ここにはゴルゴン様以外立ち入りが禁じられています。あなた方が出入りできるのは、レスタウラント?に用事がある時だけです。」
成程。
「6番。迎えに来ましたよ。...6番?」
「(後ろの木の影から)気付かなかったようですね。3.14159265358979323846....」
バチンッ
「マイナス3日か昼食なし。どっちが良い?」
「昼食なしで...」
「分かった。」
独房。
「今日はみなさんよく頑張りました。なので後ろのチェストに特別に、ベイクドポテトとステーキを用意しましたよ。」
「看守〜僕の無いですよ。」
「6番、あなたは先程昼食は要らないって言ってましたから。」
「そんな〜」
「そんな事より、お風呂行きますよ。」
お風呂。
「ふぅ〜。あったかい...」
風呂は露天風呂と室内風呂があった。あとサウナ。
下水道はバールでこじ開け無いと開かなかった。
という訳でやることの無い俺達はゆっくりと湯船に浸かっていた。
「全く進展がなかったね。」
「うん。道化師が生きていた事くらいしか分からなかった。」
「どうでもいいですけど、キャサリン看守、突然言葉遣いが悪くなりますよね。なんか、リアム看守みたいになる。」
「リアム看守が生きていて、女装しているとか?」
「リア子?」
「リア子www」
「また話の話題変えるけどさ、看守たちも入ってんのかな?この風呂。囚人用にしては豪華だし。」
「キャサリン看守が本当に女なんだったら女湯もあるんですかね。」
「てか、いつ入っているんだろ。俺たちが寝た後かな?」
「楽しそうですね。」
キャサリン看守がやってきた。
「あ、今上がります。」
「いや、まだいいですよ。なんか、楽しそうに会話しているな、って思っただけですから。何話しているんですか?」
「いや、なんか看守たちっていつお風呂に入っているのかなって。」
「基本皆さんが寝た後ですね。でも、今日みたいな見回りの日は入れません。」
「じゃあ、今一緒に入ります?」
おい、しにがみ!
「いいんですか?」
え?キャサリン看守?
「もしかして本当にリア子だったのか?」
「それじゃあお邪魔します。」
ドアが開く音がして、思わず目を伏せる。
シャワーの音がする。流石にこのタイミングでで顔を上げるのはきつい。
シャワーの音が止む。足音が近づいてくる。
「ふぅ〜疲れた。」
男性の声がして思わずキャサリン看守の方を向いてしまう。と、そこには...?
「誰?」
知らない男性がいた。
「ん?ああ。そうか。最初から話さないといけないのか。えっと、ちょっと待て。」
そういうと、風呂から上がりしばらくしたら戻ってきた。
「まず、ゴルゴンが道化師だ。それはいいな。メデゥーサ号での一件があった後、道化師が再調査されることになった。上はゴルゴンこそが道化師だと知らない。取り敢えず分かっているのはレグニア刑務所に来るという事だけ。そこで何人かの看守がここに送り込まれた訳なのだが、特に俺は、リアムと同期でな。仲が良かったんだ。それで、道化師がリアムのことを調べていたらすぐに狙われる確率が高いから、と女装することになった。実際、俺はゴルゴンが道化師だとリアムから教えてもらったからな。」
「質問いいですか?」
「いいぞ。」
「本当の名前は?」
「ノーマンだ。」
「所々出ていた言葉遣いの悪さは?」
「素だ。」
「道化師との見分け方は?」
「メデゥーサ号の時と一緒だ。日数を奇数ずつ減らしていく。あとは、キッチン担当がいた時は鮭を頼む。...と、時間だ。出るぞ。」
こうして、4日目が終わった。
〜次回予告〜
突然始まる次回予告。あれ?キャサリン看守はお休みですか?代わりに来たのはステイサム!?ステ様、生きていたんだね。よかった。
次回「お帰り、ステイサム看守」
君の心も、監禁しちゃうぞ!
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