二次創作小説(新・総合)

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泣けるSCP
日時: 2023/01/21 10:51
名前: 😉 (ID: GPHHIdp4)

泣けるSCPの小説です。

SCP-2295 ( No.1 )
日時: 2023/01/21 11:05
名前: 😉 (ID: GPHHIdp4)

SCP-2295 パッチワークのハートがあるクマ オブジェクトクラス:safe


脳出血を起こしたある18歳のDクラス職員が実験に使われた。それは、SCP-2295、パッチワークのハートのあるクマの実験である。SCP-2295は、近くに損傷を受けた人間がいると、動き出す。そして、対象の臓器を作り、入れ替えるのだが、なんと、その臓器は正常に機能するのである。そして、今回も成功すると思われた。しかし、なぜか、██████社製の、チョコレートバーを生成し、被験者に提供した。そして、実験終了たいしょうがなくなるまで、足元にすがりつき、目から生理食塩水なみだを異常生成していた。


SCP-2295は、大破した郵便配送車の中で、お見舞いカードから発見された。お見舞いカードの中身は、次の通りだ。


「トミーへ
 すべての傷を癒せるのは時間だけだから。
 愛をこめて
 おばあちゃんより」

SCP-4999 ( No.2 )
日時: 2023/01/21 11:19
名前: 😉 (ID: GPHHIdp4)

SCP-4999 私たちを見守るもの オブジェクトクラス:keter

SCP-4999は、1人であり、助かる見込みのない人の前に現れ、タバコを提供する。対象が、拒否した場合には、自分だけがタバコを吸う。そして、対象が亡くなるまで、傍に居続ける。対象が完全に亡くなった場合、消滅する。この性質から、収容は不可能のため、keterとなる。SCP-4999の実験は1回しか行われておらず、そして、その実験とは、SCP-458、果てしないピザボックスである。末期の腎不全患者の女性Dクラス職員、D-430276と一緒にピザを食べた。そのピザは、D-430276の亡き夫と時々分け合っていたピザと同一種類ものであった。

SCP-544-JP ( No.3 )
日時: 2023/01/24 16:59
名前: 😉 (ID: GPHHIdp4)

作者から一言。I am SCP-2525-JP-2。






SCP-544-JPは、某県にある、デパートだ。その話をコピペする。


目的: 内部調査及び対象Bに該当する人物が居なくなった場合のアナウンス内容の調査

調査員: D-1104(カメラ、マイク、脱走時防止用の遠隔起爆型小型爆弾を所持させる)

備考: D-1104にはSCP-544-JPの異常性を伝え、同意の元で調査員として起用しています。

<記録開始>

[D-1104がSCP-544-JP内部に侵入]

██博士: まずは1階の探索をしてください。気になる物を見つけたら即座に報告してください。

D-1104: あー……えっとエレベーターがあるな。でも動いていないみたいだ。俺の知ってる店の支店が幾つもあるな、人は居ないが。

アナウンス: 本日はご来店頂き誠にありがとうございます。心ゆくまでお楽しみくださいませ。

D-1104: アナウンスだけ正常に動いてるのか?

██博士: 声に特徴はありますか?

D-1104: ちっちゃい女の子の声だ。なんかおかしいな、子供がアナウンスなんて。

アナウンス: お知らせです。██ ██1さん、██ ███2さんがお待ちでした。

D-1104: えーと……? これはつまり?

██博士: 異常性についての説明は受けていますね?

D-1104: ああ、ああ……まぁ、 そうか……次はどうするべきだ?

██博士: 支店のキッチンが動くかどうか確かめてくれますか?

[D-1104が付近の「レストラン・████」の支店に立ち入る]

D-1104: おお、食品は全部サンプルだな。水も置いてあるけどそれも粘土かなんかで作られてる。キッチンに向かうぞ。

[D-1104がレストランのキッチンに侵入する]

██博士: 色々動かしてみてください。

[D-1104が周囲の設備を利用しようと試みる]

D-1104: ダメだな。レンジも水道も繋がってない。

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、██ █3さんがお待ちでした。

D-1104: 容赦ねぇな。……おい博士、どこも動かないみたいだぞ。

██博士: 分かりました、2階へ向かってください。

[D-1104が2階へ到達する]

D-1104: 当然っちゃ当然だけどエスカレーターは動いて無いな。

██博士: 1階と同じように大まかに探索してください。

D-1104: 了解。見た所、果物野菜コーナーって感じだな。

[D-1104が2階の探索を開始する]

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、██ ██4さんがお待ちでした。

D-1104: あぁ……なんつーか……

██博士: 休憩は認められていますが、調査は速やかにお願いします。

D-1104: おう……調査といってもな……多分全部サンプルだろ、これ。

[D-1104が2階の探索を再開する]

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、██ ██5さんがお待ちでした。

██博士: こちらの研究員です。何も無ければ3階に上がってください。

D-1104: あぁ、だよな。聞き覚えの無い名前だったから驚いたよ。3階ね、了解。

[D-1104が3階への移動を開始する]

D-1104: 放送室には入れないんだっけ?

██博士: はい。

D-1104: そうか……あのアナウンスなんだけどさ、なんか違和感があるんだよな。

██博士: 詳しく聞かせて貰えますか?

D-1104: あーその、ここって人が居ないじゃんか。だからその、アナウンスが鳴るのは異常だよな。遠隔音声か、そうでもなきゃ幽霊かなって思うんだけど、ハハハ……その割にはアナウンスの度に、本気で呼ばれてるような感じがするんだ……伝わったかな。

██博士: 現状ではなんとも言えません。もし更に何か感じるようであれば報告してください。

[D-1104が3階に到達する]

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、親戚の皆さんがお待ちでした。

D-1104: …………3階は服売り場だ。レディースが多い。

██博士: 了解です。探索して何かあれば報告してください。

D-1104: 分かった。あと、さっき報告した感情は今も感じてる。語りかけられてる気分だ。

██博士: 記録しておきます。

[D-1104が3階の探索を開始する]

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、█ ██6さんがお待ちでした。

D-1104: 子供の声は苦手だな。女の声ともなるとかなり苦手だ。

██博士: D-1203との関係を教えてくれますか?

D-1104: あいつか、仲良かったな……もしかして、俺と深く関わってる人間だから、優先的に呼ばれちまったのかな。

██博士: 考慮には値すると思います。

D-1104: ん、分かった。

[D-1104が探索を続行する]

D-1104: もう気付いてるとは思うんだけどさ。

██博士: 何がですか?

D-1104: 俺はこの調査に志願した事を後悔してる。「忘れて貰えるなんて最高じゃねぇか」なんて軽い気持ちで志願したんだ。「そしてそのまま死ねるのなら理想だな」とも思った。でもさ……皆が俺を忘れていく、皆が俺を感じられなくなる。怖くてたまらないね。嫌になって来たよ。

██博士: 調査の中断は出来ません。私達があなたを知覚不能になった時に備え、あなたと面識の無い警備員がデパートの入り口に待機しています。

D-1104: いやいや、脱出しようなんて思ってねぇよ。ただ、これは本当に地獄だ。どんな性悪野郎がこんなシステムを思いつくんだか。

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、██ ██7さんがお待ちでした。

██博士: 財団の人間です。

D-1104: 分かった。3階はあらかた映像に収めた。4階に向かって良いか?

██博士: お願いします。

[D-1104が4階への移動を開始する]

D-1104: なぁ、アナウンスが速くなってないか?

██博士: いえ、ラップタイムは正常ですが。何か感じましたか?

D-1104: なんだろう、アナウンスが焦ってんのかな……言葉にし辛い。アナウンスを読み上げる速度はどうだ? 速くなってないか?

██博士: ……それは記録対象外でしたね。可能性はあるかも知れませんが、音声記録を持ち帰ってくれない事には分析出来ません。

D-1104: 了解、最後まで調査するよ。

[D-1104が4階に到達する]

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、██ █8さんがお待ちでした。

D-1104: 四階は本屋とか文房具とかが売られてるな。んで、今のアナウンスは?

[██博士が予備メンバーとの交代を開始する]

D-1104: 博士? おい博士ー? ……あぁ、なるほど。今のアナウンスでもうお別れか。まぁ、どうせ代わりが居るだろ? ……探索を続けるぞ?

[D-1104が探索を開始]

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、同級生の皆さんがお待ちでした。

D-1104: 焦ってんのか? そんな一気にやるこた無いだろ……? ……考えたんだが、お前やっぱり……

██研究員: すみません、██博士と交代しました。

D-1104: え、ああ。よろしく。

██研究員: 交代の最中に何かおかしな点はありましたか?

D-1104: アナウンスが1件来たよ、俺の同級生は俺のことをすっかり忘れちまったみたいだ。思い出がありありと浮かぶな。こんな時に限って楽しかった思い出がゴロゴロと……

██研究員: 把握しました。

D-1104: さっきの博士は……俺に関する記憶を全部失ってるんだよな? じゃあ俺が報告した事は全部報告し直した方が良いか?

██研究員: いえ、音声は記録中ですので大丈夫です。

D-1104: そうか。ざっくり言うと、俺はあのアナウンスが人間味に溢れてるように聞こえる。他は……そうだな、アナウンスが早くなってるように感じてる。子供の高い声だからそう聞こえるだけかもしれん。

██研究員: 分かりました、4階の探索を行ってください。

[D-1104が4階の探索を開始する]

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、被害者一族の皆さんがお待ちでした。

D-1104: ……あぁくそ。恨んでくれてたって良いから俺を忘れないでくれ……

[D-1104はしばらく立ち止まるが、探索を再開する]

D-1104: 書籍とかは全部見て回る必要あるか?

██研究員: 概ね映像に収まっていれば結構です。

D-1104: 分かった。

[D-1104が書籍コーナーの調査を終え、文房具コーナーに立ち入る]

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、警察の皆さんがお待ちでした。

D-1104: おい、お前はどういう優先度でそれをやってんだ?

██研究員: D-1104、誰かと話していますか?

D-1104: アナウンスとだよ。無意味だろうけどさ。

██研究員: そうですか。先程「人間味」というワードを報告していましたが、現在はどうですか?

D-1104: 現在も変わらずだ。

██研究員: 分かりました。概ね探索が完了したら報告してください。

[D-1104が文房具コーナーの探索を開始する]

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、同僚9の皆さんがお待ちでした。

D-1104: ……このアナウンスに話しかけるのは無しか?

██研究員: 可能な限り不要な発言は控えてください。それでは5階に向かってください。

D-1104: 分かったよ。

[D-1104が5階に到達する]

D-1104: ボイラー室と、空調室みたいなのと、ちょっと新しめの扉があるな。

██研究員: その新しい扉が放送室です。扉の上に「放送室」とプレートが掛かっているはずです。

[D-1104が放送室の前に立つ]

D-1104: なんか、書いてあるぞ?

██研究員: 読み上げてくれますか?

D-1104: ああ、赤いマーカーで「迷子通知システム(自動) 停電中でも動くようにハードウェアを人高性能にしました。 -如月工務店」って書かれてる。

██研究員: 記録しました、ありがとうございます。

[D-1104は何度か扉を開けようとする]

D-1104: まぁ、無理だな。

██研究員: 分かりました……内部調査は以上です。以降は対象Bに該当する人物が居なくなった場合のアナウンスを記録する事が目的となりますので、その場で待機してください。今後は基本的に指示を行いませんし、もし私達があなたを知覚不能になっても代理は立てません。脱走は無駄なものと考えてください。十分なデータが取れたと判断出来たら帰還してください。

D-1104: 分かった。んじゃあな。

██研究員: ええ、では。

[D-1104がその場に座り込む]

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、勤務先の皆さんがお待ちでした。

[通信が途絶する]

D-1104: ……これでもう誰も俺を見ていないのか。でも、お前はずっと俺を見ているんだろ?

アナウンス: 本日はご来店頂き誠にありがとうございます。

D-1104: そりゃどうも。

[2分間音声無し]

D-1104: なぁ、部屋の中に誰か居るか? 子供がアナウンスをするなんて普通じゃないぞ、それにハードウェアは……

[音源不明のノイズ。映像からも音源は視認出来ない]

D-1104: 今のは返事か?

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、友達の皆さんがお待ちでした。

D-1104: ……いよいよ俺は生きてる意味が無くなってきたな、えぇ? なぁ、誰か居るのか?

[音源不明のノイズ]

D-1104: しっかり話してくれ。

[音源不明]: ずっと、一人。

[D-1104が立ち上がり、放送室の扉の前に立つ]

D-1104: なんだ、ちゃんと返事出来るじゃんか。ずっと一人……か、俺ももうすぐそうなるぞ。

[音源不明]: ……なんで?

D-1104: なんでってそりゃ……このアナウンスのせいだ。

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、知り合いの皆さんがお待ちでした。

D-1104: ほらな。

[音源不明]: なんで逃げないの? 私と同じになっちゃうのに……

D-1104: ……お前と同じ? お前は誰なんだ? 早くここを開けてくれ、直接話したい。

[音源不明]: 私はこのデパートの、最後の迷子だった。

D-1104: ……続けてくれ。

[音源不明]: 皆が私を忘れたの……お母さんもお父さんも、皆。そして私は出られなくなったの。

D-1104: ……そして、俺もそうなろうとしてるのか。

[音源不明]: だから早く逃げて。ここは辛いの、ずっと出られない。

D-1104: ああ、本当に辛いな、良く分かるよ。でも俺は自由に逃げ回れる身じゃないんだ。

[音源不明]: 逃げて、逃げて。ここが開いたらもう手遅れになっちゃう。

D-1104: もう十分手遅れだ。それに放送室に二人はちょっと狭いだろうし、アナウンス役は一人で十分だ。そう思わないか? そしてアナウンスをやるのは普通は大人だ、子供に任せる仕事じゃない。

[音源不明]: ……なにをするの?

D-1104: 俺は犯罪者だから償いをしなくちゃダメなんだ。でも皆は俺を忘れちまっただろうから、代わりにお前に償う事にする。

[約2分間音声無し]

アナウンス: お知らせです。██ ██さん、皆さんがお待ちでした。

[鍵の解除音]

D-1104: 博士。博士、扉……開いたぞ。

[2,3秒間の激しいノイズ 映像が途絶する]

D-1104: よう、お嬢ちゃん。

[7分の間激しいノイズ]

[映像が復旧 4階を映している]

[映像は3階を映している]

[映像は2階を映している]


待機していた警備員がSCP-544-JPから幼い女性が出て来たのを発見し、保護。この女性はSCP-544-JP-Aと分類されました。SCP-544-JP-AはD-1104に携帯させたカメラ、マイクを所持していました。この調査以降、「少女の声」と形容されていたアナウンスがD-1104の声質に変化しました。D-1104はいまだ発見されていません。



おわかりいただけただろうか。SCP-544-JP-Aは、あの「お嬢ちゃん」なのである。


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