二次創作小説(新・総合)
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- クエスト任務開始
- 日時: 2023/06/02 22:38
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
こんばんは。
今回はマリオを含むスマブラキャラたちと鬼滅の刃 ダイの大冒険らが楽しく依頼をこなしたりするお話を、今日から新しく執筆したいと思います。
メインキャラについては、リクエスト・依頼掲示板の方にある私のスレッドに描いてありますので…宜しくお願いします。
〜プロローグ〜
それぞれの世界の英雄たちがかつての冒険に終止符を打った後、仲間たちと共に戦い抜いて来た15歳の少年・ポップは若くて陽気な一面のある17歳の蒼炎の勇者・アイクと共に、ある重要な依頼をこなそうとしていた。
まず彼らに依頼されたのは、星を救う戦いに賛同することだった。
彼ら程の助っ人なら容易い依頼だが、15歳の少年・ポップは何か引っかかると悟っている。
その依頼の内容とは、一体?!
第1章:想い人の猛反対 >>1-
1話>>1
2話>>2
3話>>3
4話>>4
5話>>7
6話>>8
7話>>9
8話>>10
9話>>11
10話>>12
11話>>14
12話>>16
13話>>18
14話>>19
15話>>
16話>>
17話>>
18話>>
19話>>
20話>>
〜来てくれた読者の方〜
〜コメント返し〜
登場人物・作品紹介>>5
キャラたちの雑談
特別ストーリー
キャラ紹介
コラボ募集企画>>6
コラボ募集応募>>13
リクエスト応募>>
次回予告
スレッド誕生日:5月22日
- Re: クエスト任務開始 ( No.8 )
- 日時: 2023/05/27 09:38
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第6話「意外な来客者」
【モブリズの村】
サァー………
ザッザッザッザッザッザッ……
「素晴らしいです。この村の復興は何とかなっていますけど、やはり悲しいんですね? ティナさん」
「あ、あなたは…しのぶさん!」
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様々な蝶を従う、柱の1人か…。
胡蝶しのぶ……、それが来客として現れた彼女の名前だった。
おれがその名を口にした途端、クラウドとアバンが見事なシンクロでお茶を吹き出してしまった。
近くで護衛をしていた若きアルドールの王・レインと0組メンバーのエースが駆け付け、2人の元に向かう。
性格は別とは言え、声自体が違い過ぎるのも納得がいかないのは何故だ…?
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「コホンっ。さて皆さん、私たちは彼女たちの会話の『お邪魔』になるでしょうから…一度部屋を代えましょう!」
「ああ。……アンタはどうする? 冨岡」
「俺は此処に残る。勿論、槍見習いの者と共にな」
「……。そうか……」
「まあ。パルテナ様も時々仰っていましたが、こういうのも知るべきではないですかね?w」
「アバン。アンタは少し、周りの空気を読む事自体を考えた方がいいぞ…(汗)」
『……。どっちもどっちでかなり苦労しているんだな、お互いに(汗)』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かにアバンの言う事にも一理あるが、クラウドの言うことにも少し納得だな。
ティナと胡蝶しのぶの時間を邪魔してはならない、それは間違いではないからな。
レインと0組メンバーのエースもアバンたちに続くように、別の部屋に移動し始める。
かつて敵しか考えていなかった俺が此処まで変わる事は、あまりなかった気もするよ。
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「どうぞティナさん。カナヲがあなたの為に腕を振るいました、手作りのおむすびです♪」
「美味しそう…。頂きます!」
「……。散々な事になりましたね、この村も…」
「……。一通り見たかも知れませんが、あの日のことは時々思い出します……」
「…。三闘神と呼ばれる3つの神々がバラバラになった事で、『こちらの世界』自体がその神々によって引き裂かれた…そう仰いたいんですね?」
「はい……」
「ティナさん!」
「…………」
「無理に語る必要はありません。少しずつ…少しずつでも構いませんから、当時の状況を私に教えて頂けますか?」
「…少し長くなりますけど、それでも構いませんか?」
「はい、大丈夫です!」
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それならば、俺たちもその資格はある。
そう言いかけようとしたが、冨岡に止められてしまった。
この行動の意味は恐らく、「もう少しだけ、彼女たちを見ていろ」と言う合図かも知れない。
これもまた、俺が『知るべき事態』でもある出来事の1つかも知れないからな。
勿論、ティナの出生も…同時に気になる所だな…。
7話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.9 )
- 日時: 2023/05/28 07:11
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第7話「誰かを想う心 ティナ編①」
【モブリズの村 ティナの部屋】
「私。当時は魔導戦士だったんです…」
「つまり。剣や短剣、魔法が使えたんですね?」
「はい。全ての始まりは、『あの日』からです…」
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その繰り返される戦争はあの頃、1000年の月日が経っても続いていました。
魔大戦が続いていく中、ある男はその強大な力を世界その物を壊す為に使おうとしていました。
そして私もまた、その男の指示によって…魔導アーマーに乗っていた兵士50人を3分で焼き払ってしまったんです。
そんな私を優しく受け入れてくれたのは、リターナー側の1人・ジュンでした。
「魔導アーマー?」
「殺戮兵器とも呼ばれる機械ですが。当時の私はあの頃…操りの輪によって、制御出来なかったんです」
「まさか。あなたはそんな恐ろしい兵器に乗っていたなんて…」
「はい。操りの輪は、人の意のために従わせると言う…呪われたアクセサリーなんです…」
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あの日、元帝国の人間だった私を匿った事で…ナルシェのガードたちに追われる事になりました。
それでも私は必死で逃げたけど、洞窟の奥深い場所で逃げきれなくなった時でした。
更に後退りをして、別の場所に私は落下してしまったんです。
また、あの頃の悪夢が蘇ってしまったんです…。
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「…まさか、その時からケフカは自分の心その物を壊していたなんて……」
「……。帝国から何とか逃げ出しましたけど、操りの輪を身に付けたと同時に私は記憶を全て無くしていました…」
「……ッ!! もしや、記憶喪失か?」
「はい。あの時私を助けてくれたジュンが私にこう言っていました、「大丈夫。何も思い出せなくても、時間が経てば記憶も戻るじゃろう」と…」
「…。済まない、取り乱してしまったな…。続きを聞かせてくれ」
「はい。後、質問や意見に関しては私の話が終わってからですよ? ヒュンケルさん」
「……。面目ない……」
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薄暗い洞窟の中で、嫌な記憶を思い出したあの頃…私は何も出来ずに気を失っていました。
その一方で、ジュンの家では何かが変化していたんです。
当時の『彼』はある物を探し続けて旅をしていた冒険家さんで、彼にも後悔している事があったんです。
それは、大切な人を死なせてしまった事です。
冒険家……ロックにはその当時、結婚を約束していた素敵な女性がいたんです。
だけど私はそれ自体気が付かなくて、ケフカの命に逆らえず…私はその"女性"にまで手に掛けてしまったんです。
【回想:炭鉱都市ナルシェ】
『此処まで来ればもう大丈夫だな。君大丈夫かい? 立てるかい?』
『私…、助かったの?』
『ああ。俺と一緒に戦ってくれたモーグリたちに感謝しなきゃな♪』
『モーグリ……。うっ…、頭が…痛い……』
『大丈夫か? そうだ、お互い…自己紹介がまだだったな』
『………?』
『俺はロック。反帝国組織「リターナー」に与する者だ』
『反帝国組織……? リターナー……?』
『あ〜…何も知らないか。要するにリターナーは、帝国に立ち向かう為に戦う反連邦組織なんだよ』
『………………』
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そのまま私はロックと言う陽気な青年に導いて貰いながらも、砂漠の国を目指して進んでいました。
道中は初めて見るモンスターも沢山いたけど、記憶自体なかった私には初期の黒魔法・ファイアがあったの。
いつから会得していたのかも私自体は知らなかったけど、それを悟ってくれたのは…フィガロから脱出した時だったわ。
何も知らない『この力』の事を……、ロックと砂漠の国を束ねる方は「魔導の力」と言っていたわ。
その力の正体を知っている人が、反帝国組織の本拠地でもある『リターナー本部』にいると当時同行していた2人の仲間から教えてくれたんです。
②に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.10 )
- 日時: 2023/05/28 10:58
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第8話「1人の少女を守るフードの戦士」
【モブリズの村】
シュッ
「アンタは…、魔人フィーナ!」
「クラウド。貴方は分かっている筈よ、私が此処に来た理由は…あの子に用があるからなのよ」
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本当にそうなのか…? かつてはヘス側最強の戦士と呼ばれる女だ。
未来から来たレインを慕っているらしいが、光のフィーナが好いているのは若い頃のレイン。
もしそうだとしても、アンタを止めて見せる。
そう思った瞬間、背後から聞き覚えのある声がしたんだ。
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「待って!」
「駄目ですお嬢さん。彼女に近付いたら危険です」
「そうだ。だからティナ、あんたは部屋に戻っていろ!」
「本当に聞き分けがない人たちね。少しだけ、眠って貰うわ!」
『ぐっ……。スリプル……か……』
「クラウド、アバン先生!!」
「僕とレイン殿下が2人を見てる。こっちは大丈夫だ」
「うんっ!!」
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本当に駄目だ…、アイツの力はそんな物じゃないんだぞ。
少しでも対抗しなければ、ティナはあのフードを纏っている女の思い通りになってしまう。
他ならぬティファからの依頼なんだ、この村で過ごすティナのガードを頼むと……。
何故だ……、何故俺の体は言うことを聞かない……。
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「だから言ってるじゃないか。彼女に敵意はないと…」
「………。いえ、あなたたちは騙されています……」
「ああ。そこを通して貰うぞレイン、エース!!」
「………。いい加減に、しろっ!!!」
ドバキッ……(2人同時に、アバンとクラウドに拳骨を振る舞う音)
『………………』
「じゃあ2人共。後は頼むわね!」
「ああ。後の事はボク達に任せてくれ、魔人フィーナ」
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別に攫われるとか、そんな感じじゃないんだよ。
本当に魔人フィーナちゃんは、私に用があったんだから。
だから場所を変えて、落ち着く場所に移動する。
もしかしなくてもこれは、アレかも知れないかな。
彼女のテレポによって到着したのは、竜神族の里。
この里から少し離れた場所にいる竜神王様に会って、これからの事を話したい。
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【竜神族の里 グルーノの家】
「お〜い、魔人姿の姉ちゃん!」
「ヤンガスにククール、あなたたちもこの里に来てたのね?」
「ああっ。明日の最後の試練に備えてな、それに…」
「………???」
「奴の攻撃は君が戦って来た今までの奴らとは桁違いだからね。だが、約束するよ。君に万が一だろうと何があろうとも、俺は君だけを守る騎士になる」
「えっ……、えっと………」
『…………(心:いやいやいや、それ以前に死亡フラグ確定過ぎるでしょ(がしょ)……(汗))』
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う〜ん……、何だかデジャヴを感じるな…。
竜の試練かどうかは分からないけど、このクエスト任務(?)が終わったら…トロデーン国にいるミーティアちゃんにメールで報告しましょうか。
あなたの大切な騎士様はあなた以外の小鳥同然でもある私に、心を惹かれていたと。
エドガーと初めて合った時も、いきなり手の甲にキスして来たんだよなぁ。
それらを悟っていたのか、家の外からかなりの殺気を2つ程感じるの…。
この気配の主は多分だけど、ロックとファリス船長に違いないなぁ……。
9話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.11 )
- 日時: 2023/05/29 08:23
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第9話「久方振りの再会」
【草摩本家】
「…。レナ、あんたは分かっているんだな。おにぎりが透の大好物だと」
「透さん。あなたに出会うまで色んなことがあった見たいですから…」
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確かに、表向きは一国の女王という肩書きである彼女の言うことに否定はしない。
逆にアイツを問い詰めちまったのは、俺なんだ。
天候が悪いあの日、俺の想いはアイツに届く事はないと思っていたけど。
あの頃のアイツと同じ位に、レナもまた…気持ちの整理が付いていないだろうからな。
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「おい、夾…」
「何だよ、馬鹿鼠!」
「久しぶりの再会だからと言って、あまりレナ姫を怖がらせるなよ?」
「うっせぇ。そんなヘマを……、俺がするか!」
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いや、あの頃は必死だった。
透の奴が当時の次期当主になる槏人に一歩踏み出そうとした時、崖崩れが起きた。
先に駆け付けたのは馬鹿鼠こと、由希だ。
例の崖崩れによって、透がぐったりしている姿を見た時……俺はコイツの気持ちを考えようとしていなかった。
その後透は病院に搬送されたが、俺は見舞いに行くのが怖くて…1人で逃げ出したくなった事もある。
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スー……(障子が開く音)
「夾…。迎え、来てるぞ…」
「何っ?! こんな俺に迎えだと、一体誰なんだ?」
「多分透。あの車の音は……、はとりの車だ…」
「………ッ!!!」
「どうして、分かるんですか?」
「この音…。僕は見間違えたりしないから、それに…僕にとっても……懐かしい気配でもあるから」
『………………』
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いつもの癖で走ってしまったが、そこにいたのは……透本人だった。
少しだけ離れていただけなのに、俺はこいつに会いたくて仕方なかった。
中々来ることがない本家に立ち寄ったのも、初めて本家に来たレナに透の事を教えるつもりだったからな。
あの崖崩れの時……、すぐに駆け付けなくてごめんな…。
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ギュッ……
「きょ、夾くん……」
「ごめん。今は、このままでいてくれ……」
「はい。私も今は……、夾くんに甘えたいです……」
「………。嫉妬する位、仲良しなんですね…」
「ああ。僕にとって透は……、聖母のような存在だから……」
「……。確かに、聖母って言ったら……当の聖母的存在の『彼女』も今の本田さんみたいに負けてないんじゃないか?」
『あっ………』
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確かにマァムって武闘家娘も、透と同じポジションなのは否定出来ないな。
透は俺の腕の中でキョトンとしているが、こっちの話だと俺から言い聞かせる。
こうやって抱き締めても、俺は変身しない。
透に出会い……、少しずつこいつと過ごしてからは…俺も変わり始めたからな。
だがあの日は、馬鹿由希に釘を刺されなかったら……今の俺は変わらなかったかも知れないな。
10話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.12 )
- 日時: 2023/05/29 21:33
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第10話「変わらない恋人」
【草摩本家 客室】
「…。久し振りだね、透」
「はい。ご無沙汰してます、槏人さん!」
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あの雨の日、僕は他の十二支たちから離れてしまう気がしたんだ。
中でも先に『あの呪い』が解けてしまったのは紅野、次に紅葉と続いてしまったんだ。
夾も由希も…、撥春たちも…あの頃に誓った約束を忘れていた。
お父様の時代から今まで守って来たこの呪われた絆は、何があっても断ち切っては行けない気がしたんだ。
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スッ………
「あ、槏人さん……?」
「あの時の傷。まだ痛い?」
「……。はい、少し…少し痛いです……」
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そうだよね……、あの雨の日……透を傷付けたのは…此処にいる僕なんだ…。
だから柴呉たちのいる別荘に初めて顔を出した時、僕は透を傷付けるような警告をしてしまったんだ。
その日までに夾や由希たちの呪いを解かないと、本当に危ないと悟ったのは透本人だ。
柴呉 利律…楽羅……、それぞれには呪われた姿があったことも隠していた。
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「透…。本当に…、本当にごめん……」
「槏人さん……」
「………。例の呪われた絆を守っていたのは、遠い記憶の頃からだったんですね…」
「ああ。その当時の神様が……、俺たちを招待したんだよ。由希や綾女たちは十二支の中に入っていたけど、俺は入っていなかったんだ…」
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もういい……、もう…いいんだ…夾……。
僕も透も……、今はこんなに幸せなんだ。
だから夾……、お前はお前のやり方で透を導いて欲しいんだ。
あんな事を繰り返さなくて済むように、『ちゃんとした人間』としてのやり方で透を守ってくれ。
それが今の当主である、僕のたった1つの願いなんだ。
今後は『ただの僕』として、少しは透のように……女らしく生きて行く事を…この場で誓うよ。
11話に続きます。