二次創作小説(新・総合)

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六本木のカリスマに恋する話
日時: 2023/07/09 16:02
名前: erin (ID: np0G/CPM)

PROLOGUE

人を好きになるってどんな気持ちなんだろう。
そんならしくないロマンチックな考え事をしてしまうのは私が恋や愛を知らないからか、こんな晴れ晴れとして清々しい天気のせいか、はたまた朝食を食べながらテレビを見ていたら最近話題になっている初恋慶ドラマを見たからなのか私にはわからない。
そんな考え事をしながら朝ごはんに食べたフルーツサンドの甘い余韻を感じながら私は通学路を歩いていた。
ウキウキした足取りで一歩、また一歩と歩いていく。
「〜〜〜!!」
「〜〜💢〜〜〜」
と、そんな平穏な朝に突如として不穏な怒鳴り声が聞こえてくる。
ってか、バリバリに区域なんだけど。
「だる」
けど、ここでなんとかしないと後が怖いからなぁ。
ここらへんで暴れられたりしたら治安が最悪になるわけだし。
意を決して怒鳴り声のする方へと向かうことにした。
「おいどうしてくれんだよあ゛ぁ゛?」
「ご、ごめっ、ごめんなさい」
「はぁ。」
呆れた。
みっともない。
「あ゛?何だお前。」
と不良は私のクソでかい溜息に気づいたのか青筋浮かべて振り返った。
「ここらへんでやらかすのやめてもらえますぅ?後処理とか報告とか色々めんどくさいんですけどー」
「んだぁお前。」
ここまででも気づかないのか。
「本家の格も落ちたものだなぁ。(ボソッ」
まぁ、私は優しいからこのチンピラくんに教えてあげてもいいけど。
「ズイッ」
「!?」
私はチンピラくんの耳元で爆弾を投下してあげた。
「_____」
「!!!???」
するとチンピラくんは恐怖のあまり膝をついていた。
そしてすぐに
「すすすすすスイヤセンしたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
と逃げていった。
やっぱ弱い者いじめをするくらいの小心者だった。
世の中、あんなやつから食われて行くんだ。
「一仕事終了っと。」
振り向いて再び登校しようとしたら怯えた目でこちらを見つめてくる一人の少年の存在について思い出した。
そうだそうだ。
このチンピラに絡まれてたんだっけ?可哀想に。
不良少年くんは地面にへたっていた。
「もう大丈夫だよ ニッコリ」
できるだけ不良少年くんを安心させたくて、そうおひさまみたいに笑ってみせた。
「あ、ありがとうございます。」
金髪の頭をボサボサにした彼は私に向かって頭を下げた。
、、、座り込んでるから土下座にも見える。
ちょっとうける。
「君も気をつけてね。最近こういうたちの悪いチンピラが多いから。」
彼に手を差し伸べて引き上げる。
うん。
重いね。
さすが男の子というべきだろうか。
「じゃあね。」
私は何か言おうとしている少年に背を向けて学校へと歩いていった。
なんでこんな華奢で可憐な私がごっついチンピラを一瞬にして跪かせたって?
きっと不良少年くんもびっくりしているだろう。
そうやって教育されたから。
じゃあなんでそうやって教育されたかって?
理由は簡単だよ。
私は関東を統治するヤクザ濡羽組の一人娘、濡羽綾香なのだから。
今日も今日とて私はウキウキした足取り(大股)で学校へと歩いていた。

Re: 六本木のカリスマに恋する話 ( No.2 )
日時: 2023/07/09 16:21
名前: erin (ID: np0G/CPM)

〜IN学校〜
そんな出来事から数時間が経ち、時刻は12時30分。
私は友人とお昼ごはんと世間話を嗜んでいた。
「そんでさ、彼氏が超うざくて!」
「え?なんで?二組の△△くんでしょう?」
「それが意外と束縛ひどくて!」
「ご愁傷さまだね」
《ブブブー》
「誰のスマホ?」
「綾香のじゃね?」
「あそうかも。ちょっと確認するね。」
私はスマホを開いてメールの確認をした。
しなくても、何となく誰からなのかは分かっていた。
《to 綾香
 件名 土曜、仕事で出かける。
  
 明日土曜日、暴走族の芭流覇羅(ばるはら)と東京卍會が抗争をするそうだ。
 一線を越えたら撃っても構わない。監視をするように

 from 理仁》
「やっぱり。」
「ん?何だった?」
「彼氏?彼氏?彼氏?」
「違う違う(笑)迷惑メールだった。」
あながち間違いじゃない。
あいつ(父親)からのメールなんて迷惑メールに等しい。
「え?何?マッチングアプリの通知?IT企業の社長からのデートのお誘い?」
「えー綾香パパ活してんのかー!」
「え?ふたりとも耳大丈夫?」
「大丈夫大丈夫〜」
「聴力A〜」
「それ視力ね。」
こんな幸せな時間を過ごしているとついつい忘れちゃう。
私の体には裏の世界の血が流れていることを。
「でさ、次の土曜3人で駅前に行こうよ!新しいカフェができたって!」
「で、椎名がそこの店員さんに一目惚れしたと。」
「なんで分かった!!!」
「亜美ちゃん、感がいいからねー」
そして椎名は惚れっぽい。
「で、行くの行かないの?」
「ごめん!私用事があるんだ。」
そう。
行きたくもない用事が。
「えーショックー」
「ちゃんと埋め合わせはするから!」
「絶対だよ!」
二人が念を押してくる。
「分かってるって!」

Re: 六本木のカリスマに恋する話 ( No.3 )
日時: 2023/07/09 16:11
名前: erin (ID: np0G/CPM)

p〜帰宅〜
「ただいまー」
って言っても返事はないこと、いい加減私も学ばないと。
芭流覇羅と東京卍會、かぁ、、、。
下調べしておかないと。
そうと決まれば私はパソコンを立ち上げた。
ただのパソコンじゃない。
濡羽組が独自に作り上げた裏社会の情報が満載のシステム。
「ふぅ〜ん」
芭流覇羅はつい最近できたポットでの割にすごく強くて、表向きには大将は不明。
首のない天使か、、、。悪魔じゃね?←そこじゃない
対して東京卍會。
無敵のマイキーと名の知れる佐野万次郎を大将とするグループ。
今まで一度も負けてない。
「血も涙もない鬼なのかしら。」
もしかしたら死者も出るかもしれない。
考えすぎかもしれないけど……………………。
フラg…………。
「ヒュッ」
嫌だなこの仕事。
まあ、いけと言われたら行くしかないのだけれど。
それに私はこの街が大好きなんだ。
中学の時一人でやってきた不審な少女を優しく迎えてくれたこの街が。
死人が出そうなら一応”あれ”持っていくか。
帰りにパンケーキ屋さんでご褒美タイムでもしようか。
なんやかんや言ってモチベ的に仕事がうまく行きそう。
いやフラグか。

〜続く〜

Re: 六本木のカリスマに恋する話 ( No.4 )
日時: 2023/07/09 16:22
名前: erin (ID: np0G/CPM)

〜次の日〜
 送られてきたメールに添付されていた地図アプリを頼りにしながらたどり着いたのは、いかにも不良のたまり場らしい廃車場だった。
かなりの人がさっきからこっちチラチラ見てくる人いるし。
抗争で女って珍しいもんね。
まぁ、舐めないでいただきたい。
ていうかマスク暑い。
黒マスクだから余計。
でもなぁ。マスクを外すのはすごく魅力的。
だけどマスクを外したら次の日からチンピラにしつこくつきまとわれたのを思い出して暑いのを我慢することにした。。
さぁぁと重々しい現場にに使わない爽やかな風が吹いた。
「あっ」
風が思い出させてくれた左耳の存在。
途端に背筋が凍って、反射的に左耳を覆った。
みえて、、、、、ない、、、よね、、、?
「よぉ。何いつもにまして辛気臭い顔してんだよ。」
少々パニックになっていた私に声をかけたのはこの街に来てからよくよく聞くようになった声だった。
しき
出会い頭に識はそう言った。
彼は私がこの街にやってきて初めて仲良くなった不良。(唯一仲良くなった不良とも言える。)
「識はどうしてきたの?見物?」
「いや。たまたま通っただけ。すぐ帰る」
「そっか。」
せっかく見慣れた顔があって安心したのになぁ、、、。
「まぁ、抗争が始まるまで少しいてやるよ。」
「本当!?」
「ああ。」
「やったぁ(フワッ」
よかった。
「お前って本当にわかりやすいよな。」
「えっ今、ポーカーフェイス崩れてた?」
「ポーカーフェイスって…最初から出来てなかったぞ。」
「ガーン」
と、私達はしばらく世間話をたしなんだ
「おれ、そろそろ行くわ。」
「うん。」
「じゃあな。」
「ばいばい」
と識はすぐに帰っていった。
なにかと世話を焼いてくれる識。
助かってます。

Re: 六本木のカリスマに恋する話 ( No.5 )
日時: 2023/07/09 16:20
名前: erin (ID: np0G/CPM)

なにかと世話を焼いてくれる識。
助かってます。
で、ここにいたら確実に喧嘩に巻き込まれる。
どの人に聞くのが正しい選択なのか。
少し迷った挙句、東京卍會の地毛と見られる紫色の髪の優しそうな青年に声をかけた。
「ねえ、」
「どうしました?」
おう。敬語。ここに来て敬語を聞くとは思わなかった。
「これどこにいればいいの?」
「ああ、あそこじゃね?」
親切な不良(?)が指さしたのはおそらくもう動かないだろう車が積み上がった山だった。
(まじか)
せっかくベージュのニット着てきたのに、、、
「はぁ」
そんなため息を付きながら丁寧に丁寧に巻いたふわふわの黒髪を耳にかけた。
うっかりしていた。
なんでよりによって左耳にかけたんだろう。
「な、な、な、な、」
「?」
「なんで濡羽組がいんだよ!」
全員が一斉にこっちを向いた。
「ニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコ(^^)(圧)」
大声でしゃべらないでください。
「最悪」
ぼそっと呟いた。
ていうか、存在自体ならいいけどなんでこの不良は”家紋”まで知ってるんだろう
「灰谷兄弟は聞いてんのに!」
「?灰谷兄弟って誰?」
と私がいうとそこにいたみんなそんな奴が居るのかと言わんばかり唖然としていた。
「えー!俺たちのこと知らない子いるんだ〜♡」
「濡羽?」
低い声に似つかわない可愛らしい喋り方、そんな声よりもやっぱり見慣れたものは強いもので私はプリンのような頭よりも先に金髪のねるねるねるねに目を奪われた。

〜続く〜

Re: 六本木のカリスマに恋する話 ( No.6 )
日時: 2023/07/09 16:22
名前: erin (ID: np0G/CPM)

「えー!俺たちのこと知らない子いるんだ〜♡」
「濡羽?」
低い声に似つかわない可愛らしい喋り方、そんな声よりもやっぱり見慣れたものは強いもので私はプリンのような頭よりも先に金髪のねるねるねるねに目を奪われた。
「竜胆くん!!!」
灰谷竜胆。
私の隣の席に座っていて時たま学校に来る不良生徒。
進級できているのはたぶん先生を脅しているからだと思う。
そして私は何かと彼に絡まれている。
「濡れ場がここに来るのって珍しいな。」
仕事か?
と竜胆くんに尋ねられる。
そう。
彼は私が濡羽組の組員であると知っている数少ない…というか唯二の人の内だ。
「まぁ、ね」
話が一段落ついたところで、
「へぇ〜竜胆が女子と話してるの珍しぃ〜♡」
先程の声が割り込んできた。
「っ/////」
私は今度こそ彼から目が話せなくなった。

〜続く〜


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