二次創作小説(新・総合)
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- 【オリキュア】スターリットスカイプリキュア!
- 日時: 2018/02/01 21:32
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
初めましてか、こんにちは。愛です。
新しいオリキュア小説です。
まだ今書いているオリキュアは完結していませんが、2月1日がプリキュアの日に制定されたと聞いて、新しいオリキュア小説の開始日を2月1日にしたくて立てました。
今回は星がモチーフのオリキュアです。
よろしくお願いします。
- Re: スターリットスカイプリキュア! ( No.1 )
- 日時: 2018/02/01 21:31
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第1話「笑顔輝く一番星!キュアアリエス誕生!」1
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「えーん、えーん」
「よしよし、泣くな」
泣きじゃくる私の頭を、お父さんは優しく撫でる。
それに私は両手で涙を拭いながら、お父さんの顔を見上げた。
「えぐっ……だって、ぐすっ……あした、おかあさん、かえってこないって……」
「そうだな。でも、だからって泣くな。お前が泣くと、母さんも悲しむんだから」
「でも、でもぉ……」
私がまた泣きそうになると、お父さんは笑って私の体を抱きあげた。
階段を上がり、家のベランダに出る。
お父さんに抱かれたまま、私は、涙で潤んだ目で夜空を見上げた。
「……わぁ……!」
そこには、夜なのにキラキラと輝く空が広がっていた。
私はその広大な景色に言葉を失った。
するとお父さんは笑って、ベランダにある椅子に腰かける。
それから私を膝の上に座らせて、空を見させる。
「ホラ、綺麗だろ? 母さんも、今頃同じ空を見ている」
「……ホント?」
「あぁ、本当さ。たとえ母さんと離れ離れでも、この空の下、心は繋がっているんだから」
お父さんの言葉に、私は夜空に手を伸ばす。
離れていても、心は繋がっている。
この、空に広がる……キラキラで……!
「おとうさん! あのキラキラしてるのはなぁに?」
「うん? あれか? ……あれは星だよ」
「ほし……?」
「あぁ」
「……ほし、きれい……」
私はそう呟きながら、夜空を見上げた。
あのキラキラが、星……。
夜なのに、暗い中、まるで自分の存在を主張させるように、輝いている。
不思議だなぁ……星って……。
「キーラーキーラーひーかーるー。よーぞーらーのーほーしーよー」
星を見つめていた時、お父さんが歌い始めた。
急にどうしたのだろう、と不思議に思い顔を上げると、お父さんは微笑んだ。
「星の歌だよ。キラキラ星って歌だ」
「キラキラ星……!」
「気に入ったか? じゃあ、一緒に歌うか」
そう言ってニカッと笑うお父さんに、私は頷く。
それから、私達は二人で、キラキラ星を歌った。
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「キーラーキーラーひーかーるーよーぞーらーのーほーしーよー」
歌いながら、私、羊屋 卯月はベランダに出る。
ココアが入ったマグカップをテーブルに置き、私は椅子に座ってその前にある望遠鏡をセットする。
今日は晴れ。絶好の星空観察日だ。
私はココアを一口飲んでから、望遠鏡を覗いてみた。
ほぼ間近に見える星。その一つ一つに私の心が躍り、ワクワクしてくる。
「……むっ?」
その時、一際輝く星を見つけて、私は顔を上げた。
慌てて望遠鏡をそちらに向けて覗くと、そこには、桃色に光る星があった。
「お! キラキラみーつけた!」
一人呟き、私はその星を眺める。
しかし、あの星は他の星とは光り方が違うような……。
……ていうか、少しずつ大きくなってない?
「えっ? えっ!? えええええええええええっ!?」
驚きのあまり、私は間抜けな声をあげながら立ち上がる。
後ずさろうとしてテーブルに腰が当たり、マグカップが倒れてココアが零れる。
茶色の液体が流れるのを横目に、私はこちらに迫ってくる光の物体に視線を向ける。
「危ないテルウウウウウウウウウウウッ!」
謎の発光物体が、そんな風に声をあげた。
それに頭にクエスチョンマークが浮かんだ瞬間、顔面にその発光物体がぶつかった。
視界に閃光が走り、顔面に鈍い痛みを感じながら、私はその場に尻餅をついた。
- Re: 【オリキュア】スターリットスカイプリキュア! ( No.2 )
- 日時: 2020/01/11 16:38
- 名前: スターリットスカイプリキュア! (ID: Ks1Py4Y0)
- 参照: pass:free
第1話「笑顔輝く一番星!キュアアリエス誕生!」2
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「い、たたたぁ~……」
しばらくして、私は強く打ったおしりをさすりながら目を開ける。
「__はっ! さ、さっきのは!?」
ついさっき私に勢いよくぶつかってきた、謎の発光物体。きょろきょろと下を見回したら、案外すぐ見つかった。
「テ、テルウウウウウ……」
その正体は、しゃべるユニコーンのぬいぐるみ……みたいなの。っていうか、まだ目を回してるし……
「お、おぉーい……」
「テルウ……っ!?」
「おわっ、起きたっ!」
恐る恐る声をかけてみると目を覚ましたぬいぐるみ……もしかしなくても、生きてる?
あたふたとするぬいぐるみはかなり大きめな声で呟いた
「こ、ここはどこテル……!?」
「……えっと、『星の座』だよ」
「テルっ!?」
ぬいぐるみは、やっと私の存在を思い出したみたいで、不安げな顔をしながらも「それってどこテル?ここはなんていう惑星テル……?」と今度はこちらを向いて訊いてきた。__惑星!?地球外生命体なのこのぬいぐるみ!?
「地球ってとこだけど……地球の日本って国にある町、星の座」
「地球って……よかったテル、テルルの目的地テル__でも……」
『テルル』という名前らしいぬいぐるみは一息ついて、私に微笑んだ。
「星の座って、とってもいい名前テル……」
「! ……うん、私もそう思うよ」
つられて、私も笑顔になる__そうやってわずかな間笑顔でお互い静止していたら、テルル(?)が思い出したように叫んだ。
「あーっ!のんびりしてる場合じゃないテルーっ!テルルにはじゅーよーにんむが……!」
そうしてそのままベランダをひょいっと飛び降り(!)ていく。
「あっ、ちょっと!」
手を伸ばすけど、テルル(?)は振り返らない。……あーあ行っちゃう。不思議な体験だったなぁ__
「__で、終わらせられるわけ、ないでしょっ!」
フンスと意気込んだ私はテルル(?)を追いかけに、星明かりの下へと飛び込んでいった。
__ちゃんと玄関からでたからね!?
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