二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

逃走中01 -First Game Start!!-
日時: 2023/10/10 23:57
名前: オウジュクコウ (ID: TaHLTR3K)



 【Game:Run for Money 01】

 
 Time 5,400[second]

 Money 100[yen/second]

 Area Tokyo Shibuya

 Hunter 1

 Player 16


 Game START!!

Re: 逃走中01 -First Game Start!!- ( No.1 )
日時: 2023/10/11 00:00
名前: オウジュクコウ (ID: g3crbgkk)



「マジ怖ぇ……。疲れた、家に帰りてぇ……。 つーか疲れてなくても常に帰りてぇまであるな、俺」


 ────彼ら彼女ら目的はただ一つ。


「ハァ,ハァ…………。 ……こんなことなら、普段から、運動しておけば良かったわね……」


 ────逃げること。


「こんなん子どもの頃以来やからなぁ……。ていうか、無表情で来られるんめっちゃかなんてっ!」


 ────90分間。


「大人になってから、本気マジで逃げるだなんて基本的に体験しないからね。 しかも街中も街中。 非日常の極みだな、こいつは。 参加して良かったぜ」


 ────Hunter(ハンター)から逃げる。それだけだ。


「うわっ! もう1万超えてんじゃん! ……ヤバっ……」


 ────ハンターから、逃げた時間と引き換えに報酬を得る。


「秒給100円っ……!? お、俺が言うのも何だがっ……。 頭おかしくなるレートだぞ、これっ……」


 ────報酬は金。


「捕まれば終わりだったね。 慎重に状況を観察する必要があるね」


 ────ただし、捕まれば、0。


「萎縮してたら結局変わらないだろ……!! 今動け、俺……」


「んなもん自信なきゃ、こんなもんにゃ出てねぇ……!! 完膚なきまでに逃げ潰したるわ! あ゛ぁ!?」


「正直、自首めちゃくちゃ視野に入ってんだよね〜……。 今回の自分のタイトルは''確実な賞金''だから」


 ────Run for money!!


「例え危険であっても、皆が困ってるのなら、誰かがやらなきゃな」


 ────逃走中!!

Re: 逃走中01 -First Game Start!!- ( No.2 )
日時: 2023/10/11 07:21
名前: オウジュクコウ (ID: lEZDMB7y)

 この逃走劇の舞台となるのは、東京・渋谷。
 ゲーム前、とある場所に集められた16人の逃走者たち……。


いろは
「うう、肌寒……。 わたし低血圧なんですよぉ。まだ朝方なのになんでわざわざやるのかなぁ」


「まぁ、そうぼやくな一色。 せっかく面白そうな出し物に参加できる上に、賞金まで出るんだから。 久々に童心に還って走り回るのも悪くあるまい」

八幡
「そりゃ先生にとっては童心なんざ遠いから、やたら張り切ってんのかも知らないですけど──」ブォン!!


「次は腹に当てるぞ」バキボキ

八幡
「申し訳ございません」ドゲザ

いろは
「安定に情けないですねぇ」

結衣
「ヒッキー土下座軽っ……」

雪乃
「流石卑屈谷くんね。やり慣れすぎていて、謝罪の意を示す筈の土下座に何の特別性もないわ」



学郎
「(土下座を冷ややかな目で見られている……!! 初対面の人間もいる中で飛ばし過ぎだろこの人ら……)」

明久
「お゛お゛お゛お゛お゛……!! 冷ややかな目で土下座を見られるそのシチュエーション……! エッチ、過ぎるでしょ(ドゴッ!!!!)ひでぶ!!!!」

美波
「朝から血迷ったこと口走ってんじゃないわよ」ゴキバキ

明久
「」

学郎
「(朝からカメラの前で暴力が横行している……!! 俺、この場でやっていけるのか……?)」


デク
「東京渋谷か……! 正直言って来たことが無いから土地勘的には不利……!! 更に早朝だからそこまで人もいないし人混みに紛れる戦略も取りづらいないやその代わり路地裏がかなり豊富で逃げ切りやすそうでもあるかただそれはこちらもハンターとやらを見つけにくい欠点にもなりうるな実際のところどれだけハンターのスペックが高いのかは分からないけども不意を突かれて簡単に逃げ切れるとも思えないしどこに陣取って先にハンターを見つけるのかが重要になってきそうだなこのゲーム思ったより求められる要素が多そうだぞ────」ブツブツブツブツブツ

勝己
「──うるっせェ!!!!!!」

お茶子
「…………デクくんまだ始まってもないのにフルスロットルやね!!」

デク
「えっ!? ああ、いやごめん……」



露伴
「何だか賑やかな奴らが多いな……。 こういう時にふざけてる奴らが、最初に捕まるのがそこらのホラー映画ではお約束だぜ? ま、僕ならそんな陳腐な展開に逃げたりはしないが」

康一
「はぁ……そうですねぇ……。(賑やかってたら露伴センセーも大概だけどなぁ……。 自覚症状がないのが厄介だなぁほんとに)」



「週間少年ジャンプで連載中の人気作、ピンクダークの少年の作者か……。 未成年中心だけど、本当に色々な参加者がいるんだな。 エンターテイメントとして、様々な毛色の出場者がいた方が見応えがあるってことだろうが」

カイジ
「何としてでもっ……!! 俺はここで獲らなきゃなんねぇ……っ!! まとまった金を……蜘蛛の糸……っ!!」

士郎
「……アンタ、だいぶ切迫詰まってるみたいだけど……。 大丈夫なのか?」

カイジ
「あ、ああ……。 ちょっと借金があってな……」

士郎
「なるほど、借金返済のためにそこまで鬼気迫ってるって訳か……。 尚更捕まる訳にはいかないな」

カイジ
「おう……。 この賞金を元手にっ……!! 増やしてやるぜっ……! 青天上までっ……今度こそっ……!!」

士郎
「いやなんでさ」


「……大丈夫か?」



 ──プルルプルル♪ プルルプルル♪




「おっと。 僕のスマホだね」


雪乃
「スタート前の通達か何かかしら」



「えーと……。 『諸君へ。 Run for money 逃走中へようこそ。 只今より60秒後に、1体のハンターをエリアへ放出しゲームスタートとする』。 ……随分早いな」


明久
「え、ハンター放出の場所は!?」



「『ハンターはどこから現れるかわからない。 健闘を祈る』。 ……だってさ」


 ────ビビッ!!


 ハンター放出まで
    60秒


 ハンター放出まで
    59秒


 ハンター放出まで
    58秒


明久
「うわっ、後ろの電光掲示板が……!」


お茶子
「カウント進んどるやん! もう逃げなアカンっちゅーことやんな? これ」


士郎
「どうやらそういうことみたいだな。 ……バラバラになるけど、できるなら全員で逃げ切ろう」


 タイムリミットが迫り、一斉にエリアへ散らばる逃走者たち。


 ハンター放出まで
    47秒


学郎
「思ったより急に始まったな……。 とりあえず遠くに行かなきゃな」


 ハンター放出まで
    38秒


康一
「うーん。 東京なんて滅多に来ないからなぁ。 どこが良いスポットなのかとか、全然分からないから困るよ」


 ハンター放出まで
    25秒


いろは
「自首ポイントも見とかなきゃですねー。わたしは使うか分かりませんけど、先輩はこれしか考えてなさそうですし」

八幡
「何でナチュラルに着いてきてんの君。で、何で俺の思考読んでんの。ヒッ検取得者?」


 ハンター放出まで
    13秒


勝己
「あ゛ぁ……。 アップにゃ丁度いいわ……! どっからでもかかって来やがれ雑魚がぁ!!!」


 10


 9


 8


露伴
「おいおい、案外早いな1分って」


 7


 6


 5


デク
「……もうか……! これ、精神的に来るな……!」


 4


 3


 2


美波
「よっし! どっからでもかかって来なさい! ハンター!」


 1


 0


 START!!


 ピビッ!!

ハンター01
「……!!」

 ダッダッダッ!!



/ ゲーム残り時間 \
|   90:00   |
\賞金:   0円/

 カチッ

/ ゲーム残り時間 \
|   89:59   |
\賞金:  100円/

 カチッ

/ ゲーム残り時間 \
|   89:58   |
\賞金:  200円/


 ──ゲームが、始まった。



「始まると更にワクワクするな、これ……! 燃えてくる……!」


 逃げた時間に応じて、賞金を獲得できる。それが──、


カイジ
「Run for money 逃走中かっ……。 確かに、これ以上ないネーミングっ……!!」


ハンター01
「……」


【逃走者16人vsハンター1体】
Next → 逃走者紹介

Re: 逃走中01 -First Game Start!!- ( No.3 )
日時: 2023/10/13 01:16
名前: オウジュクコウ (ID: 1.h02N44)

【Player Data】


No.01
一色いっしき いろは

体力  2.0/5.0
走力  2.0/5.0
知力  3.0/5.0
判断力 3.5/5.0
運   3.5/5.0

千葉市立総務高校に通う1年生。生徒会長。あざとい。
名誉とか要らないけど、出来たら逃げ切れたらいっかスタイル。とにかくあざとい。

「運動得意って感じでもないですしー……。 正直不安ですけど、頑張って逃げ切りまーすっ☆」



No.02
伊藤いとう 開司かいじ

体力  2.0/5.0
走力  3.0/5.0
知力  2.0/5.0
判断力 3.5/5.0
運   3.5/5.0

 借金塗れのフリーター。おまけにギャンブルジャンキー。
 小市民気質だが、今回誰よりも切迫詰まっているので、賞金第一主義でゲームに挑む。

「54万が理想っ……! それはそうっ……! だがっ……! 身の危険を考えると……。 正直30万くらいでも十二分すぎるっ……!! ゼロだけはっ……! 避けなきゃならねぇっ……!」



No.03
麗日うららか お茶子ちゃこ

体力  3.5/5.0
走力  3.0/5.0
知力  2.5/5.0
判断力 3.5/5.0
運   2.5/5.0

 国立雄英高校に通うヒーローの卵。うららか。
 家庭環境的に、賞金は喉から手が出るほど欲しいのでがっつき具合はうららかではない。

「賞金54万……!!! やるしかあらへん……!! 
絶対獲ったるで……!!!」



No.04
衛宮えみや 士郎しろう

体力  4.0/5.0
走力  3.5/5.0
知力  2.5/5.0
判断力 3.0/5.0
運   2.0/5.0

 穂群原学園に通う2年生。正義の味方を本気で目指す。
 特段物欲とかは無いが、趣味と実益を兼ねて調理器具でも買ってみたいとのこと。

「要は大人の鬼ごっこって訳か。 本気で逃げ回るなんてのは久しくやってないし、全力で行かせてもらおうか」



No.05
島田しまだ 美波みなみ

体力  3.0/5.0
走力  3.5/5.0
知力  3.0/5.0
判断力 3.0/5.0
運   2.5/5.0

 私立文月学園に通う高校2年生。ドイツからの帰国子女。
 友達のバカと2人で参加のため、バカをどう制御しようか腕を鳴らして考えている模様。

「もちろんウチは逃げ切り一本!! ただ、このまま行くと100%アキはお金に目が眩みすぎて自滅すると思うのよねー……。 放っておいてもいいんだけど……」



No.06
岸部きしべ 露伴ろはん

体力  2.5/5.0
走力  2.5/5.0
知力  4.0/5.0
判断力 2.5/5.0
運   1.5/5.0

漫画家。週間少年ジャンプで連載中の人気作、「ピンクダークの少年」の作者。
 漫画のためになると判断した場合、モラルとか抜きで動く偏屈家。密漁もお手のもの。

「『恐怖感・・・……』。 『高揚感・・・……』。 大人になって日々家で仕事するだけじゃあ、そんなものを感じる機会も減る一方でね。 このゲームがどんだけのモノかは知らないが、期待させてもらうぜ、おい」



No.07
爆豪ばくごう 勝己かつき

体力  4.5/5.0
走力  4.0/5.0
知力  3.5/5.0
判断力 3.5/5.0
運   2.5/5.0

 国立雄英高校に通うヒーローの卵。クソ煮込みみてえな性格。
 ヒーロー志望と思えぬ語彙だが、光るタフネスとセンスは本物。

「ハン。 ハンターとやらがどんなモンだか知らねぇが……。 どんなんが相手だろうが完膚なきまでに叩き潰して勝つだけだ」



No.08
比企谷ひきがや 八幡はちまん

体力  2.5/5.0
走力  3.0/5.0
知力  3.5/5.0
判断力 3.5/5.0
運   2.0/5.0

 千葉市立総務高校に通う2年生。腐った目の皮肉屋。適当しか言わない。
 やればそこそこ出来るが、そのやる気がないので誰とも絡まずの自首しか考えていない。

「高校生に54万とか、金銭感覚終わらせに来てんだろ……。 俺は専業主夫という修羅の道の過程で悟り開いてるから、無欲実現してるし25万くらいでいいレベル。 いややっぱ30万くらい欲しいわ」



No.09
平塚ひらつか しずか

体力  3.5/5.0
走力  3.0/5.0
知力  4.0/5.0
判断力 4.0/5.0
運   1.5/5.0

 千葉市立総務高校の国語教師。男前な性格。男前すぎて結婚が遠い。
 生徒たちからの信頼もあるが、時々ノリの世代が合わず面倒がられたりしている。

「こういうのは楽しまなければ損だ。 教え子たちにも、たまには遊ぶときは全力で遊び倒す姿勢を見せるべきだな!」



No.10
広瀬ひろせ 康一こういち

体力  2.0/5.0
走力  2.5/5.0
知力  2.5/5.0
判断力 3.5/5.0
運   3.5/5.0

 M県S市・ぶどうヶ丘高校に通う1年生。変なのに好かれやすい。
 同じく参加しているトラブルメーカーに早くも疲れ気味。

「参ったなぁ……。 せっかくの東京なんだし、ゆっくり観光して回りたいんだけどなぁ。 ゲーム中も、絶対露伴センセーに振り回されるよなぁ」
 


No.11
緑谷みどりや 出久いずく

体力  4.0/5.0
走力  4.0/5.0
知力  3.5/5.0
判断力 3.0/5.0
運   3.0/5.0

 国立雄英高校に通うヒーローの卵。クソナード。
 分析家のため、今回のゲームに対しても逃げ方のシミュレーションに余念がない。

「触れ込みによると、ハンターはかなり能力が高そうなので……。 入り組んだ地の利を活かして、すぐ逃げ切れるように動ければなって思ってます……!」



No.12
夜神やがみ らいと

体力  4.0/5.0
走力  4.0/5.0
知力  5.0/5.0
判断力 4.0/5.0
運   3.5/5.0

 私立大国学園高等学校に通う高校生。名前のクセがスゴい。
 完璧主義者かつそれを実践できるスペックの持ち主。

「スプリンターの脚力と、マラソンランナーの持久力……。 なるほど、手強い相手だ。 やり甲斐がありそうなゲームですね」



No.13
夜島やしま 学郎がくろう

体力  3.0/5.0
走力  3.0/5.0
知力  3.0/5.0
判断力 3.0/5.0
運   2.0/5.0

 篝弥市の北高に通う高校生。やや挙動不審気味。
 自らのいじめられっ子気質を変えるべく、積極的に動く予定。

「(だからっていきなりカメラに映るのは、ハードル飛び越え過ぎじゃないか……?) ぜ、全力で逃げ切ります」



No.14
由比ヶ浜ゆいがはま 結衣ゆい

体力  2.5/5.0
走力  2.0/5.0
知力  2.0/5.0
判断力 3.0/5.0
運   4.0/5.0

 千葉市立総武高校に通う2年生。クラスカースト上位の陽キャ。
 同じ部活のやる気無さそうだった2人を、面白そうだったから引っ張って仲良く参戦。

「ヒッキーもゆきのんもいろはちゃんも、何か要領?良さそうだし、あたしが最初に捕まりそうだけど……。 行けるとこまで、頑張りますっ!」



No.15
ゆきのした 雪乃ゆきの

体力  1.5/5.0
走力  3.5/5.0
知力  4.5/5.0
判断力 3.5/5.0
運   2.5/5.0

 千葉市立総武高校に通う2年生。奉仕部という部活の部長。
 参加しないつもりだったが、誰かさんに「ゆきのん自信ないの? 体力要りそうだもんね」とかナチュラル煽りされたらホイホイ乗った。

「参加する以上は、必ず勝ちに行きますので。 逃走成功しか考えていません」



No.16
吉井よしい 明久あきひさ

体力  4.0/5.0
走力  5.0/5.0
知力  1.0/5.0
判断力 3.0/5.0
運   1.0/5.0

 私立文月学園に通う高校2年生。ステータス通りの稀代の頭脳。
 毎日命の危機と闘っているため、鍛え上げられた逃げ足は参加者中最速。

「凄いや!! 1秒で100円!! てことは……。 
10秒で……………………1000円!!?!?!!?!? ヤバいよ!!! 何というか、ヤバい!!!! マジで………その、なんか………………………ヤバいよ!!!!!!!」


Re: 逃走中01 -First Game Start!!- ( No.4 )
日時: 2023/10/20 11:20
名前: オウジュクコウ ◆iN3dq32zf6 (ID: DXOeJDi3)

/  ゲーム残り時間 \

|   89:47    |

\賞金:  1,300円/



康一
「もう始まってんだな、これ。 もう、エリアにそのハンターとやらが……、いるってェことだよね?」


 エリア最南端付近、SHIBUYA109を背に周囲を窺う広瀬康一。 静かに始まったゲームに、逆に警戒心を強めているようだ。


康一
「これ、逆だなァ……。 『姿が見えない方がキツい』……。 いつ(ハンターが)来ても良いようにしなきゃならないもんなァ〜〜〜」


 ハンターの放出場所は、逃走者に明かされていない。 見えない恐怖で、心を乱す……。






「ふむ。 エリアの端に、いきなりハンターが放出される可能性は低いと踏んで来てみたが……。 ここは見通しが良すぎるな」


 平塚静が訪れたのは、代々木公園の運動場。 公園内部も逃走エリアだ。



「いざとなれば、ハンターとやらと真剣勝負タイマンも良いんだがな……。 ハンターの能力値が詳しく分からない以上、こういった植込みにでも隠れる逃走方法も考えておかねばな」


 ハンターは、スプリンターの脚力と、マラソンランナーの持久力を併せ持つ。 脳筋思考だけでは、逃げ切るのは容易ではない……。






/  ゲーム残り時間 \

|   89:29    |

\賞金:  3,100円/

 カチッ

/  ゲーム残り時間 \

|   89:28    |

\賞金:  3,200円/

 カチッ

/  ゲーム残り時間 \

|   89:27    |

\賞金:  3,300円/

      ↑賞金



お茶子
「エ、エグいって……!! もう3千円超えとるやん……!!」ガタガタ


 渋谷パルコ前の交差点で、秒給100円の重みに震える麗日お茶子。


お茶子
「正直、雄英高校代表として来とるから、絶対逃げ切らなあかん!! って思っとったし、今でもそれは変わらんけど……。 いざ捕まって、これが0円になるん、嫌すぎるかもしれん……!!」


 ハンターに捕まった瞬間、報酬は0。 逃走成功に拘るか、自首も視野に入れるか、悩む……。






カイジ
「あ、悪魔的っ……!! いざ実際に、タイマーで上がる賞金を見せられるとっ……!! 分かってても金に目が眩むっ……!! ……あ、あんま(タイマー)、見ねえ方が良いかもしれないな」


 賞金へ、並々ならぬ執着を見せる逃走者がもう1人。 エリア北西端にある交番の入口横の木に身を潜める、伊藤開司。


カイジ
「いや、しかし、なんだ……。 ……普段は悪いことしてなくても、なんか敬遠しがちな交番だが、こういう時は妙に心強いな……。 いや、ホントに気持ちの話だが」


 ハンターは、アンドロイド。 どこに隠れようとも、隈なくエリアを捜索する。






学郎
「テレビとかでいつも見てたけど……。 スクランブル交差点に人がいないと、こんなに不気味なもんなんだな」


 エリア南東、スクランブル交差点にやってきた夜島学郎。 無人の渋谷に、違和感を隠せないようだ。


学郎
「(と、というか、たかが1ゲームの開催だけで渋谷の街中を実質貸し切りとか出来るのか……? このゲームの資金力、ヤバすぎないか……?)」


 不気味なエリアに対して、警戒心が隠せない……。








雪乃
「ハンターがどこから現れるのか分からない以上、出来るだけ見通しの良い所に留まる方が良いわね。 先にハンターを見つけられるようにしましょう」


 井の図通り、NHK西口玄関で神出鬼没のハンターを警戒する雪ノ下雪乃。


雪乃
「聞いたところによると、ハンターは視界から外れたら、逃走者を追えなくなるらしいわね。 ……見通しの良いここに留まって、もし見つかれば横断歩道を渡って裏道に……」


 自他共に認める負けず嫌いの雪ノ下。 綿密に、作戦を練る……。








「とりあえず、思っていた地点には辿り着けたな。 基本的にここで待機して、ハンターが来ないか見て行こう」


 エリア最北東、代々木体育館付近の路面に佇む夜神月。 この男も、見通しの良い場所を選んだ。



「路地裏で、ハンターを撒きやすいルートを構築するのも考えたんだけどね。 ハンターがどれだけ''やる''のか、具体的に僕らはまだ知らない。 その上、路地裏は撒きやすいだろうが、不意打ちの形にもなりやすいだろうからね。 安牌の形を取らせて貰うよ」


 入り組んだ路地は、ハンターを撒きやすいが、同時に至近距離で出会いやすい。 どの位置取りを選ぶかによって、逃走成功率は、大きく左右される……。






デク
「考えてたような、入り組んだ路地には着けた。 逃走ルートも下見したし、後は周囲を警戒していくだけだ……!」


 対照的に、オルガン坂周辺の入り組んだ路地に構えるのは、緑谷出久。 いざ発見された際に、逃げやすい環境を選んだようだ。


デク
「ただ、いざとなった時の体力には、それなりに自信あるけど……。 ハンターがどんな感じで追ってくるのかとか、速さとかが分からないのが正直不気味だよな……」


 その、緑谷の近くに……。






ハンター01
「……」


 ハンター……。




デク
「せっかく雄英高校を代表して来れてるんだ……!! 逃げ切らないと、皆に合わせる顔がない……!!」





ハンター01
「……」


 ピピピピピピ……。

 【TARGET LOCK ON】
    [ ]


 徐々に迫る、不吉な足音……。





デク
「しかし、かっちゃんも麗日さんもめちゃくちゃ気合い入ってたな……。 まぁ、2人の気合いの入り方は、別ベクトルなんだけど────」ダッ!!






ハンター01
「……!」


 ピピッ!!

 【TARGET LOCK ON】
   [MIDORIYA]


 ダッ!!


 見つかった……!





デク
「こんな開幕からか……っ!!」


 ダッダッダッ!!



ハンター01
「……!」


 ピピピピピピ……。

 【TARGET LOCK ON】
   [MIDORIYA]


 ダッダッダッ!!





いろは
「……!! 先輩先輩! 下、あれ誰か追われてません?」


八幡
「……うわ、マジじゃん。 まだ始まって2分ぐらいじゃねーの? 運悪すぎだろ……」






デク
「……っ! これで、どうだ……!」


 ダッダッダッ!!


 事前に下見していた道で、何度も曲がって逃げる!






ハンター01
「……」キョロキョロ


 ピピピピピピ……。

 【TARGET LOCK ON】
    [ ]



 上手く、撒いたようだ……。






デク
「どうだ、見たかバカヤロー……!!」ハァ,ハァ


 普段から、ヒーローの卵として鍛えている男。 走力、体力共に、伊達ではない……。






明久
「早朝だからお腹が空いて空いて……。 この逃走中での賞金目当てで、今月のお金使ったからね……!! ここ2日は塩と油だよ──って、うわっ!!」


 緑谷が、逃げた先には、吉井明久……。


デク
「うわあっ!! ……って、吉井くんか……!! ビックリした、また来たのかと……」ハァ,ハァ


明久
「み、緑谷くんか……!! ……な、何か息切れてるけど、(ハンターに)追われたの?」





ハンター01
「……」


 しかし、ハンターは、まだ近くに……。





デク
「う、うん……。 何とか撒けたんだけど……。 まさか、こんなにいきなり見つかるとは……」


明久
「マジか……。 やっぱ、ハンターって早かったの?」





ハンター01
「……」


 ビルを挟んで、互いに、気づかない……。





デク
「うん……。 曲がり角を使って撒いたけど、直線なら、多分捕まってた……!! 吉井くんは、ここで隠れてたの?」


明久
「いや、ちょっと恥ずかしい話で……。 お金が無さすぎて朝飯で塩と油しか食べられてなかったから……。 ここのコンビニの美味しそうな匂いに引き寄せられて……」


デク
「た、大変だね……」





ハンター01
「……」


 ピピピピピピ……。

 【TARGET LOCK ON】
    [ ]






デク
「人間離れしたこの嗅覚……。 間違いなく何かの''個性''……。 とすると塩と油しか食べられてないってのも個性の発動条件なのかいやでも────」ブツブツブツブツ


明久
「み、緑谷くん? (ど、どうしよう。 めちゃくちゃブツブツ言い出した……。 やっぱ幾ら何でも塩と油だけは引かれたのかな? 見栄を張ってでも、砂糖も食べてるとでも付け足せれば良かったか──)」






ハンター01
「……!」


 ピピッ!!

  【TARGET LOCK ON】
 [MIDORIYA][YOSHII]


 ダッ!!


 恐怖は、終わらない……。






明久
「いやでも、砂糖なんてここ2週間は食べてないしな……。 嘘でも食べたなんて言うのは畏れ多いよね────緑谷くん後ろっ!!」ダッ!!


デク
「えっ────うわっ!! またかよ……っ!!」ダッ!!



 吉井も、巻き添えだ……。






ハンター01
「……!」


さ ピピピピピピ……。

  【TARGET LOCK ON】
 [MIDORIYA][YOSHII]


 ダッダッダッ!!





デク
「二手に分かれよう!!」


 ダッダッダッ!!


明久
「う、うん!!」


 ダッダッダッ!!


 逃げた先の交差点で、緑谷は左へ、吉井は右へ別れる!
 ハンターが、視界に捕えたのは……。





ハンター01
「……!」


 ピピッ!!

 【TARGET LOCK ON】
   [MIDORIYA]


 ダッダッダッ!!






デク
「連続で……っ!!!」


 ダッダッダッ!!


 気づくのが遅れた、緑谷だ……。






ハンター01
「……!」


 ピピピピピピ……。

 【TARGET LOCK ON】
   [MIDORIYA]


 ダッダッダッ!!





デク
「距離がっ……!! 近すぎる……っ!!!」


 ダッダッダッ!!


 曲がり角を使っても、距離が、離れない……。





ハンター01
「!」


 ポンッ


デク
「……っ!! ……チクショウ……っ!!」


 油断、大敵だ……。



/  ゲーム残り時間 \

|   87:26    |

\賞金: 15,400円/

  緑谷出久 確保
     残り15人


ハンター01
「……」


スタスタ


デク
「クッソ……!! バカヤロー……! 油断し過ぎにも程があるだろ、僕……!!」


後悔、先に立たず……。






結衣
「えっ、アレ、ハンターって人? ……て言うか、誰か捕まってない? 地味目の子だよね、アレ」


 プルルプルル♪ プルルプルル♪


結衣
「ひゃあ!? ……び、ビックリした……」


 メールだ……。






お茶子
「『緑谷出久確保。 残り15人』。 って、ええっ!? デクくん!!!」





美波
「ま、まだ2分半しか経ってないじゃない!? これ、思った以上にやb「ナニヤッテンダクソデクゥゥ!!!!」うるさいわね、あんた!!!」







明久
「ハァ,ハァ……。 緑谷くん、撒けなかったのか……!! そりゃそうだ……! あの、ハンターっての、早い……!!」






士郎
「クッソ、思ってたより、ずっと捕まるのが早いな……!! ……無理だったのかもしれないけど、犠牲者なんて見たくなかったな……」





ハンター01
「……」






/  ゲーム残り時間 \

|   87:13    |

\賞金: 16,700円/

【逃走者15人vsハンター1体】
Next → ルール説明


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。