二次創作小説(新・総合)
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- パイレーツ・オブ・カリビアン 伝説の海賊
- 日時: 2023/10/19 20:14
- 名前: 会長「f」 (ID: /p7kMAYY)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「ヨーホー、ヨーホー、海賊暮らし〜♪」
月明かりに照らされたカリブ海に、男の歌声が響く。
そこに一隻のボート。
「人さらいも、略奪も、簡単さ♪」と続く。
ボートの中には、伝説の海賊、キャプテン・ジャック・スパロウがいた。
今は愛する帆船、ブラックパール号を追ってボートを漕いでいる。
このブラックパール号は、世界で一番速いく黒い船体、黒い帆をもった
おぞましい海賊船だ。今は謎の海賊に盗まれ、死地をさまよっている。
ジャックは、昔の乗組員を再集結させるため、海賊の港、トルトゥーガに向かっていた。
その時、ゴツッと嫌な音がした。よく見ると釘が外されていた。
「あ、まずい。」
もうボートはほぼ沈みかけていた。
ゴゴゴ。。。。近くを大きな船が通り過ぎる。
イギリス海軍の軍艦、ドーントレス号だ。一度、ダッチマンとパール号によって
東インド貿易会社のベケットと共に沈められたが、イギリス海軍が
当時の設計図に改良を重ねて生み出した。
ジャックは、すぐドーントレスに飛び移った。そして首尾よくロープに
つかまり、マストに登る事ができた。しかしドーントレスが大きく右にかじを切ると
ジャックの乗っていた帆桁も大きく傾き、ジャックは甲板に落ちてしまった。
「いてててて、、、」ジャックが頭をさすっていると、
「提督、海賊です!!!!」という叫び声が頭上でした。
「提督、、、??ノリントンの友だちか?」ジャックがとぼけていると、提督が来た。
「お前、海賊だな?」
「ただの海賊じゃない。キャプテン・ジャック・スパロウだ。」大げさに帽子を脱いであいさつした。
「ジャック・スパロウ?」提督が首をかしげる。
「知らないのかお若いの。あのキャプテン・ジャック・スパロウだぞ?
カリブ海の海賊長で、数々の略奪を成功させた。」ジャックは過去の栄光に浸りながら言った。
「まあ、海賊には変わりない。吊るし首だ。取り押さえろ。」
兵士、水夫たちが向かって来る。その中に見覚えのある顔が一つ。
「ギブス君?」
「ジャック!!」ギブスと呼ばれた船乗りが答えた。
「また海軍務めか?」
「まあな。ブラックパールが盗まれてから、仕事がなくなったもんでな。」
「それなら良い知らせがあるぞ、ギブス君。」ジャックが金歯をキラリと光らせてニヤついた。
「これから盗まれたパール号を取り返しに行く。どうだ?」
ギブスの目は輝いていた。
「ああ、もちろん行くぜ。その前に、、、」
バシッ 提督の鼻を殴った。
「仕事にけじめを付けとかねえと。」
二人はドーントレスのボートにのって、酒と海賊の港、トルトゥーガに漕ぎ出した。
トルトゥーガの酒場にて
「で、ジャック、どうするんだ?船もないぞ?」
「ああ。だから頂戴する。」
「つまり、盗むんだな。」
「頂戴するんだ。業界用語を使え。」
ダーンッ 銃声が鳴り響いた。
「また会ったな、ジャック・スパロウ。」
不穏な空気が流れた。
「まさか、、、バルボッサ?」ギブスがとうと、
「ああ。久しぶりだな、ギブス君。」
そんなはずはない。とギブスは思った。
というのもバルボッサは、ポセイドンの墓で海に飲み込まれ、息絶えたはずだ。
「元気してたかヘクター。何かいつもと違うな。
もしかしてなくした足を見つけた?」
「ああ。足だけじゃないぞジャック。魂を取り戻した。」
「あんた、俺のパール号見なかったか?」
「乗せてってやる。黒ひげから奪った、アン女王の復習号にな。」
アン女王の復習号にて
風を受けて走るアン女王の復習号は、猛スピードで北に向かっていた。
「ヘクター、疑うようで悪いが、進路は本当にこっちか?」
「ああ。任せろジャック。」
すると見張り台の上で船員が、
「船長、イギリス海軍です!!」と叫んだ。
「応戦準備、帆をたため。敵は右舷からくる。」
徐々に近づいて来たのはドーントレスだった。
大砲で応戦するのは無理だ。
「白兵戦だ!!爪アンカーを持て!!」
ドーントレス内部にて
「なんだここは。牢屋か?」
ジャックが探索していると。
「ジャック〜。」
聞き覚えのある声。
牢屋の中にいたのはかつてのパール号の乗組員。
ピンテル、ラゲッティ、コットン、コットンのオウム、マーティ。
ラゲッティが叫ぶ。
「助けてくれ船長。必ず役に立つ。」
ジャックは仕方なく、髪に止めてあった小さな鹿の角を使って器用に鍵をあけた。
「イエーーイ」と歓声があがり、海賊達がアン女王の復習号に乗り移っていた。
捕虜になっていても彼らは一流の海賊達。ジャックが海の墓場に囚われた時も、
幽霊船の船長の心臓を探したときも、勇敢に戦ってくれた仲間だ。
新たな乗組員を加え、アン女王の復習号は快く出港した。
「バルボッサ?」ラゲッティが驚いて言う。
「ラゲッティ君、また会ったな。」
「どこに向かっているんだ?」続けてピンテルも言う。
「我々はブラックパール号を探すたびに出る。」
マゼラン海峡にて
「覚えてるか?ジャック。俺たちが前にここを通った時のこと。」
「ああ、ヘクター。」
「あれから時代は進み、地図から空白がなくなったからな。」
ジャックが前に通った時、マダムチンの艦隊に攻撃された。
嫌な予感がする。
ドーンッ 大きな音を立て、近くの水面に鉛玉が勢いよく飛んできた。
「敵襲ーーーーー!!!」
向こうに細長い赤い旗をつけた海賊船。マダムチンだ。
ガチャッガチャッガチャッ
アン女王の復習号の大砲が準備された。
「放てー!!!」
ドンッ
一斉に大砲が発射された。
どうやら戦闘は終わった。マダムチンの船はメラメラ燃えて、
冷たい北の海に沈んだ。
こうしているとブラックパール号を思い出す。
北極海にて
アン女王の復習号の食料は尽き、海賊たちは毎日硬い堅パンを食べるはめになった。
そこに、大きなガレオン船が何十隻と通り過ぎていった。
貿易船だ。海賊達はとても飢えていたので、
海賊旗を高々と掲げ、ガレオン船団の後を追った。
「大砲用意!!!」ギブスが声を張って命令。
「放てー!!」
十門のうちの二門から発射された。
ガレオン船団は、警戒して、固まってじっとした。
ジャックの狙い通り。
アン女王の復習号に積まれた小型のヨット帆船(キャラック帆船)を
おろし、ガレオン船に乗り移った。
「この船の船長は誰だ?」バルボッサがさけぶ。」
〜続〜
次回予告
ガレオン船団の船長は誰だ!?
なんと前にもパイレーツシリーズにも
出てきた衝撃的なあの人だ!!
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