二次創作小説(新・総合)

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EVANGELION:Another 4/
日時: 2023/11/09 21:03
名前: 神崎 (ID: F35/ckfZ)

注意点
・完全に自己満の作品で設定めちゃくちゃです
・ぷれが以前に書いていたもののリメイクを依頼されて書きます

それでもいいならどうぞ

Re: EVANGELION:Another 4/ ( No.1 )
日時: 2023/11/09 21:46
名前: 神崎 (ID: F35/ckfZ)

ロシアネルフには3機のエヴァを保有している。
1番機、砲撃戦特化次世代高機動最初期機4号機Type.E。
2番機、多作戦投入試験機4号機Type.O。
そして幻の3番機、特殊兵装対応次世代運用機4号機Type.B。
これらの機体は迫り来る未知の脅威、使徒殲滅としての最強の戦力だった。
しかしこれら3機は戦闘することはなく、ましてや3番機Type.Bは建造計画のみで実際に姿を見せることはなかった。
「本部に異動?」
「よかったなユウマ、出世したじゃないか」
河内ユウマ。4号機Type.Oの専属パイロットの15歳である。母親がロシアとドイツのハーフで、父親は日本人のクオーターだ。
そんな彼も階級は二佐、日本の本部に異動が決定した。
「出世って...父さんたちは?」
「私たちは日本には行かないよ。副司令まで一緒に行ってどうするんだ」

「...と、いうわけで本日から配属となりました、河内ユウマです」
「____ふんっ!!」
ユウマが下げた頭を上げた途端、突如目の前から白く細い暴力的な握り拳が、スローモーションに見えながら迫ってくる。
「く、くっ...!?」
しかし彼は陸軍の特殊部隊出身、正拳突きを受け流すなど余裕。
のはずだった。
「どぉぉりゃぁぁぁぁ!!」
「うぐっ...!?かはっ...」
やはり。
正拳突きから脅威的な威力の膝蹴り、これらは式波・アスカ・ラングレーの仕業だとすぐにわかった。
彼女は眼前で敬礼をし、悪戯な笑みを浮かべながら言い放つ。
「お迎えに上がりました、式波・アスカ・ラングレー大尉です。河内ユウマ中佐」
「ぐへっ...久しぶり、アスカさん」

Re: EVANGELION:Another 4/ ( No.2 )
日時: 2023/11/10 21:57
名前: 神崎 (ID: F35/ckfZ)

長野県南相木村には人の気配はほとんどなく、実験設備や車両が既に配置されていた。
11月4日、エヴァ4号機の起動実験の日である。
その純白の巨人は固定され、眠りから解き放たれる時を待っていた。
対爆ガラスでできたゴンドラにユウマは乗り込み、プラグスーツに着替えていた。
「...もしもし?」
『あ、碇だけど』
電話を寄越した主は碇シンジだった。
「どうしたんだ?今や学校だろ」
『いや、今日は起動実験って聞いてたから、話したくなって』
「そかそか」
『...ユウマくんってさ、どうしてエヴァです乗るの?』
どうして。
理由なんていくらでもある。生活のため、命令を守るため...。
「...俺が乗らないといけないから、かな」
正直理由としてはどうかと思ったが、乗る理由なんてなんでもよかったのかもしれない。
「んじゃ」
『がんばって』
それで電話を切った。
嬉しかった。
友達もろくに居ないような人生だったからか、不思議と笑顔がこぼれる。

『エントリープラグ挿入。LCL注入』
ポンプの轟音とハイドロスピーカーから伝わるオペレーターの声が、余計な思考を掻き乱してくれる。
ユウマは騒音の方がより精神を統一できる体質だった。
「多次元リフレクションミラー、スリープからノーマルへ」
仮想ディスプレイに<Normal>と表示され、背部に搭載されている胸部を囲うような形状の動力源、S²機関波長コピー動力源多次元リフレクションミラーが青色の位相光を放つ。
「起動ラインに到達、エヴァ4号機Type.O起動」
無事に4号機は起動し、ここで実験が終了する。
はずだった。
『なんだ...プラグ深度が深くなっていきます!』
『ディープシンクロリミッターがオフになっている...まずい!』
「っち...反応しねえ...!」
操縦桿を強引に引くが反応はない。
拘束設備が壊れる金属が歪む音が聴こえる。
「...なんだ!?」
突如仮想ディスプレイに映るカメラからの映像が切れ、LCLが抜ける。
プラグが強制射出されたと気付くには時間が少し必要だった。

Re: EVANGELION:Another 4/ ( No.3 )
日時: 2024/01/30 21:20
名前: 神崎 (ID: F35/ckfZ)

「...」
マヤは頭を抱えていた。
突然のType.Oの暴走、ディープシンクロリミッターのキャンセル。
「これ...」
システム解析で彼女はブラックボックスを見つけた。

「ブラックボックス、ですか」
「河内くん、あなた何か隠してるでしょ」
マヤからの問いかけに、一筋の汗が首を伝った。それは外が暑かったからというだけではないだろう。
バレちゃいましたか、とユウマは苦笑いした。
「バエル、それの中身の名前です。正式名称はL結界侵食型出力増強装置、とエリーダ...計画最高責任者だった人から聞いています」
「データベースには書いてなかったけど」
「非人道的だって国連から許可降りないから、システムの最深層に隠して鍵かけたつもりでしたが、勝手に作動しちゃったんで...」
ばつが悪そうに頭をかく。
ビーッ____!
『総員第一種戦闘配置、使徒級大型脅威個体出現』

Re: EVANGELION:Another 4/ ( No.4 )
日時: 2024/02/06 16:52
名前: 神崎 (ID: F35/ckfZ)

「エヴァ初号機は?」
「ステージ2.1装甲への改装32%。厳しいです」
「2号機は?」
「いけます」
「4号機と一緒に出しちゃって。二人とも聞いてた?」
発令所の主モニターに<SOUND ONLY>と表示された。
『了解』
『ヤーボス』
二つのアイコンは<搭乗>となり、ケージの巨人が目を覚ます。

「エヴァ4号機Type.O、起動」
バイザーが青く光り、余剰エネルギーがブローオフバルブから排出される。
ユウマは目を瞑り、ハイドロスピーカーを伝って流れ込むオペレーターの声を聞いていた。
『アーミングツリー3番塔展開』
『旧駒ヶ岳に出ます。頼んだわよ』
発進、とミサトの命令のあと上からの猛烈なGがかかる。
嫌になるぐらい怖かった。
初めてだからか、はたまた未知の敵か____。
「最終安全装置解除、リフトオフ」
自らの足で初めて立った巨人は、金属が擦れるような音で筋肉を動かした。
『エヴァ02、ユウマ行ける?』
「...行ける。作戦開始」
警告ウィンドウがいくつも開き、臨戦体勢に移行された。
FCSのロックが解除されると、緊張がより一層増す。
アーミングツリーに吊るされたEXBSW-000/マゴロックスプロトバスターソードを抜き去る。
『なによ、あれ...』
ようやく敵の姿を光学で確認することができた。
アスカは驚愕した。
それは黒い化石のような、それでいて黒曜石のような光沢を帯びている体を持った巨人。
「エヴァ04よりCP、なんですあれ」
『エヴァに類似したなにか、とだけMAGIは』
マヤは淡白に返した。
「しばらく様子見____」
ピピピッ____!
突如としてニアミス警報が鳴り響くと、ATフィールドのようなものが前方から凄まじい勢いで飛んできた!
咄嗟に回避行動を取ったが、アーミングツリーは鉄骨の塊となってしまった。
「あぶね...!」
『CP!攻撃しちゃっていいわね!』
返事を待たずに大太刀ビゼンを持って斬りかかる。
『とぉぉりゃぁぁぁぁああ!!!』
凄まじい運動エネルギーによって加速した刀身が、敵のフィールドとぶつかった。
インパクト面では眩く光が乱反射していた。

Re: EVANGELION:Another 4/ ( No.5 )
日時: 2024/02/11 19:16
名前: 神崎 (ID: F35/ckfZ)

『ぐっ...!んぅぅ!!』
___落ち着け、考えろ...!
相手のフィールド特性や攻撃手段を把握できない以上、下手に動けば二体とも袋叩きだ。
「っ!」
ユウマは腕部に搭載された400mmバルカンで射撃。
近接に持ち込めば、装甲の薄いType.Oはすぐにやられる。
しかし黒の巨人は見向きもしない。
『ユウマ!』アスカが叫ぶ。
『こいつエヴァだ!フィールド解析でATフィールドが検知できた!』
___なんだと!?
だが知っている相手なら構わない。
両手でマゴロックスを握り、LCLを肺いっぱい吸い込んだ。
「っ!はぁぁぁあ!!」
当然ATフィールドに阻まれる、だが___
「システムコール、バエル!フェーズ1!」
<CALL BACK SYSTEM STAND BY>
操縦桿が前で固定され、後ろから別の操縦桿が伸びる。
純白の悪魔は、徐々に赤く染めていく。
「ぐぅぅ...!おぉうぁぁぁあ!!」
ATフィールドが破られると、黒の巨人は後ろに回避。
『追って!』
「っ!」
先ほどの動きとは比べ物にならない加速を見せるが_____
「かはっ!?」
悪魔は活動を止めた。


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