二次創作小説(新・総合)
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- だが断る
- 日時: 2023/12/24 16:17
- 名前: 瀧本大網 (ID: az1rSMk2)
ネットやアニメーション作品でよく見かける「だが断る」。
元ネタは「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」に出てくる登場人物、岸部露伴だ。
敵のキャラクターに囚われた岸辺露伴は、その能力によって体の養分を吸い取られ危機に陥る中、主人公の東方仗助が露伴の元に駆けつけ、敵のキャラクターは岸辺露伴に「東方仗助を差し出せば、お前を助けてやる」と言うが、岸辺露伴がはっきりと断る際に発したのが「だが断る」だ。
露伴は自分が強いと思っている奴にNOと断るという意思を持ちつつ、
東方仗助を助ける為にという意味がある格好良い台詞だ
つまり、自分にとって有益な話をあえて突っぱねる時、もしくはお前にとって大切な人をこちら側によこせばお前は助かる、と言われた際に使うのが正しい。
この台詞を、残念ながら自分にとって都合の悪い時に使うか、もしくはそれを使うことによって格好良いと思っている輩が多いのと、近年のアニメーション作品にジョジョの奇妙な冒険のパロディの一つ「だが断る」があると分かった。
そんな世の中に今にもぷつり、ぷつり、と怒りをこみあげている人物がいた。
「全く、アニメとかを見るたびにあのセリフを頻繁に見る…。特に日常系の萌え系アニメではね。恰好良いと思っているんだが知らないけどさ、やめてほしいわよね。申し訳ないけれど近年のアニメーションの世界はなんだか終わっている気がするわ。パロディに頼ってばかりで自分の作品らしさを失うってことがわからないのかしら。」
この登場人物は真賀佐彩(まがさ あや)。
少女漫画雑誌「ちゃお」で15歳の時に漫画家デビューをし、21歳の現在「TripLoveTown」というダークファンタジー系の漫画を連載している。
連載当初から人気を博し、来月にはアニメーション化されるほどの人気だ。まだアニメーション化されていないにも関わらずグッズの販売がなされている。
そして大のジョジョ好きとして一部では有名だ。
そんな真賀佐は「だが断る」の使い方に間違っている輩が多いことに腹が立っているというわけだ。
「ねえ、伊賀村担当さん。「だが断る」はどういう時に使うと思うの?」
真賀佐は原稿を仕上げながら後ろでお茶をすすっている担当の伊賀村に尋ねた。
伊賀村はあまりにも突然の質問に驚いていた。
「え、ああ、ジョジョの台詞ですよね?私はジョジョを見たことないのですが友達に何か面倒くさい事を頼まれた時に使ってます!」
と満面の笑みで言ったその時、伊賀村の顔面目掛けてペンタブが飛んできた。
「うがあっ!痛ってェな!何すんだよこのあんまあああああ」
「まただが断るの使い方を間違っているのがいたわね・・
もういっそジョジョパロ禁止制度を設けてくれないかしら。」
とペンタブを突っ込まれている伊賀村をスルーし、原稿を描き進めながら今日もつぶやく。