二次創作小説(新・総合)
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- ただの妄想なんですっ!
- 日時: 2024/01/24 20:01
- 名前: まらら。 (ID: gfIXAr2y)
1 春
中学2年生の私、花原梨麗(はなはらりり)は重い体を引きずりながら、玄関を2つ年上の兄の花原莠梨(ゆうり)と共に家を出た。
私にはもう、希望も何も無い。3ヶ月前に交通事故で両親を亡くし、その大量な遺産を狙った大人達と戦った。
何とかその遺産は両親がもしもの時の為に書いていた遺書の内容から私達に全て引き継がれ、仕事による稼ぎが無かったとしても、私と兄が大学まで進学できるくらいの財産があった。私は両親が生きているときはそんなこと全く知らなかったけど。
遺産を狙っていた大人達から逃げる為、私と兄は都内の私立高(私立青藍学園)に通うことにした。中高一貫校だから、私と兄が同じ場所で生活することが出来る。この安心感はすごい。
しかし、私の学校生活があんなことになるなんて思いもしなかった。
- Re:焦燥に駈られる ( No.1 )
- 日時: 2024/01/25 17:24
- 名前: まらら。 (ID: kJLdBB9S)
「じゃあ、高等部はこっちの校舎だから…」
そう言って莠梨は高等部の校舎に向かっていった。
「お兄、頑張ってね」
「梨麗もね。絶対に無理はしないで、体調悪くなったら必ず連絡して。」
「うん、ありがとう」
お兄は昔からずっとそうだ。本当は自分も辛いはずなのに、いつも人の心配ばかりする。
お兄の優しさに泣きそうになったが、くよくよしてる暇は無い。今から新しい学校生活がスタートするのだ。
中等部の職員室に行くと、私のクラスの2年B組の担任である加藤先生が教室まで案内してくれた。私は教室の外で待たされ、漫画とかでお馴染みの流れになった。
「はーい、みんな席に着いてしずかに静かにしてー!」
「今日は転校生が来ましたー!入ってきてー!」
うっ、視線がいたい…
「◯◯県から来ました…花原梨麗です…よろしくお願いします…」
パチパチパチパチ
「じゃあ席は、窓側のいちばん後ろね」
わたしは席に着いた。
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