二次創作小説(新・総合)

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幽霊の僕と、大好きな君(るぅころ)
日時: 2024/03/13 06:42
名前: 向日葵 (ID: h2MT2xjq)

こんにちは!
この小説は、すとぷり様の二次創作となっております!
るぅころ、そして死に関する描写があります!
初心者なので下手くそです!
それでもOKという方のみ、どうぞ!

ころんside
キキィーーーッッ!!
ブレーキの音がする。
僕は目の前にいた大好きな彼を思いっきり抱きしめて、目を瞑る。
相棒と親友の声がして、背中に激痛が走る。
そのまま僕は意識を手放した。
そして、次に目を覚ましたとき。
周りには、暗い顔をして、中には泣いている人もいる、真っ黒い服を着た人たち。
だけど、その中に、家族も相棒も親友も友達もみんないたのに、たった1人、僕の大好きな彼だけはいなかった。

ころんside
どーもーみなさんこんにちは、ころんくんでーすっ!
数週間前、いやもう1ヶ月以上経ってるのかなぁ?
僕は死んで、幽霊になりましたー!
でもひとつ、不思議なことがあって。
僕この前49日を迎えたんだけど、なーんか成仏できなくて。
神様によれば、まだ未練があるんだろうとのこと。
いや、当たり前でしょ。
まだ高校2年生、やりたいこといっぱいあったよ。
というわけで、未練を探してるんだよねー!
だからなんかわかるかなぁと思って学校に来てみた!
でも勉強は嫌いだし、友達とは遊べないし、ゲームできないし、ほんとなんなんだろ……?
そんな感じで校内を探検していると、僕が死んでからの期間に起こった様々な出来事かわかる。
あ、あの先生結婚指輪してんじゃん!とか、あいつ彼女できてるなぁとか、あいつ焼けたなぁとか。
あ、だけどなぜか僕の死を悲しんでるやつは1人もいなかったよ。
ま、1ヶ月以上経ったしね。
そりゃそうだ笑
いろんなことがあって案外楽しい。
すると。
莉犬「……」
あ、莉犬くんだ!
僕は仲の良かった赤い親友の姿を見つけて思わずテンションが上がる。
あれ、莉犬くんそっちは生徒会室じゃん!
あー、まぁ僕一応生徒会だったけど下っ端だしダメダメだったから、しっかりした生徒会長と優秀な副生徒会長がいれば問題ないんだろうなぁ。
むしろ、るぅとくん……会長なんかは僕がいなくなって喜んでるかも?笑
まいっか、着いてこー笑
にしても、今は生徒会の仕事をする時間じゃないけど、なんで生徒会室に……?
疑問に思いながら、莉犬くんについて行く。
すると莉犬くんは生徒会室のドアをガラガラッと開けた。
中はしっかりカーテンが閉まっていて、電気もついていないから薄暗くて良く見えない。
なんで?
カーテンこんなお昼だったら空いてるはずなんだけどな……?
その時、莉犬くんがその暗闇に向かって話し始めた。
莉犬「……ほら、またここにいた」
え、?
莉犬「無理やり体起こして学校来て、ずっとここにいて。ご飯も食べない、ころちゃんが間違えた資料も直さずそのまま、仕事もろくにできる状態じゃないのに無理してやろうとする。……今のるぅとくんを見たら、ころちゃん悲しむと思うよ、?」
るぅと「……っ」
は、え、!?
るぅとくん!?
よくよく目を凝らせば、生徒会室の壁にもたれかかって、体操座りで俯き座っている、大好きな彼。
そう。
何を隠そう、僕はるぅとくん……あれ、会長って呼ばないと怒られるんだっけ笑
会長のことが好きなのだ。
だけど、彼は僕が生きていた時と比べてすごい痩せ細っていた。
制服から覗く手首は難なく片手で握れるほどに。
莉犬「っ……俺、教室行くね、っ」
そう言い残して莉犬くんは教室に戻った。
去り際、莉犬くんが泣いているのが見えた。
僕はそろりそろりと生徒会室に入る。
るぅと「ころちゃん……どうして、っ……死んじゃったの……」
っ……。
そんなるぅとくんのつぶやきに、ちくりと胸が痛む。
なにそれ。
僕が死んだから、普段滅多に泣かない会長が泣いてるってこと?
……期待しちゃうじゃん。
彼の手には、小さな、ほんとに小さなアクアマリンが埋め込まれた綺麗な楕円の飾りが着いたネックレスが握られている。
前に、自分の宝物だって言ってたっけ。
ねぇ、るぅとくん?
僕はここにいるよ。
気づいてよ……。
ころん「ねぇ、るぅとくん……」
るぅと「、!?ころ、ん……?」
え、!?
僕が声をかけると、聞こえないはずなのにるぅとくんが僕の名前を呼んだ。
ころん「え、るぅとくん!?」
るぅと「ころん……っ」
ころん「見えるの、!?」
るぅと「見えるし、聞こえる……」
嘘。
こんなことある、?
るぅと「なんで、ころんがいるんだ、?それに、なんか透けてて、浮いてる……?」
あ、もう完全に見えてるの。
僕は会長呼びじゃなくるぅとくん呼びでも、なんなら敬語じゃなくてタメで話しても怒られないことをいいことに、そのまま話す。
ころん「あのねるぅとくん。僕ね、幽霊になったんよ。それでさー、なんか未練があるらしくて成仏できんのよねー。だからさ、僕の未練なくして、成仏させるの手伝ってよ!」
地面に足を着くことはできないれど、なるべく下まで下がってるぅとくんにお願いのポーズをする。
るぅと「……いい、ですけど……」
よっしゃ。
彼は驚きすぎて、生徒会長の威厳を保つための威圧感のある話し方も忘れて頷いてくれたるぅとくん。
その時の僕は、忘れてたんだ。
僕自身が、死んだ理由を。


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