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二次創作小説(新・総合)
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- 月の静寂に寄せて
- 日時: 2024/12/14 16:00
- 名前: きのこ (ID: sbAJLKKg)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
月明かりに照らされた公園を、アルクェイドと遠野志貴が並んで歩いていた。
「静かだな……」
志貴が呟く。アルクェイドはにこりと微笑んだ。
「この時間は世界が二人だけのものみたいで、ちょっと素敵じゃない?」
志貴は苦笑しながら首を振る。
「いや、むしろ油断できないんだよ。君と一緒だと、いつ何が起こるかわからないから」
「えー、それって褒めてるの? けなしてるの?」
アルクェイドは小首を傾げる。金髪が月光に反射し、幻想的に揺れる。
その瞬間、背後の茂みから音がした。志貴の目が鋭く光る。
「やっぱりか……」
しかし、アルクェイドが笑みを深めると、茂みの影は気配を消すように静まった。
「ほら、たまには穏やかな夜だってあるでしょ?」
そう言うアルクェイドの横顔に、志貴は息をつく。
「……まあ、君が笑っているなら、それでいいさ」
夜は再び静寂に包まれたが、それは彼らだけの特別な静けさだった。
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