二次創作小説(新・総合)
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- 【fgo二次創作】永遠の絆
- 日時: 2024/12/14 18:01
- 名前: きのこ (ID: sbAJLKKg)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「先輩……。」
マシュ・キリエライトは、目の前に立つ藤丸立香(女)を見つめる。その瞳に浮かぶのは、数えきれないほどの思い出と共に感じる深い寂しさ。二人の歩んできた道は、無数の戦いと困難に満ちていたが、それでもいつも一緒だった。
しかし、今、目の前に広がるのは、見覚えのあるような、でもどこか遠く感じる風景。暗い空、冷たい風が吹き抜け、二人以外には誰もいない。
「ここは……?」
立香の声が震えた。そのとき、マシュもはっと気づく。この場所は、彼女たちが何度も戦いの中で感じた「終わり」の瞬間に似ている。何も言わず、立香の手を握るマシュ。その手は、今まで何度も戦い、傷つけられ、癒してきたものだ。
「先輩、私は……」マシュが小さな声で呟いた。「私は、先輩にずっと支えてもらってきました。だから、今度は私が先輩を守らなくちゃいけないって、思っていました。」
立香はその言葉に目を見開く。無力だった自分を支え、導いてくれたマシュが、今度は自分を守ろうとするその姿に胸が締め付けられる。
「そんなこと、言わないで、マシュ……」
立香の声が震える。彼女はあまりに多くを背負いすぎていた。戦い続け、仲間たちを守るために。だが、そのすべての負担を受け止めていたのは、他でもない彼女自身だった。マシュもまた、その重みを理解している。
「先輩、私、怖いんです。」マシュの目に涙が浮かんだ。「こんなにも大切な人と、永遠にさよならするなんて……」
立香の胸が痛む。自分もマシュに何も言えず、ただ黙ってその涙を拭う。
「マシュ……私たちは、きっと、どんな場所でも一緒だよ。今も、これからも、永遠に。」
立香の言葉に、マシュはゆっくりと頷く。そして、その瞳に宿る強さを感じる。
二人は、もう何も怖くない。彼女たちの絆は、死をも超えて、永遠に続くと信じて。
そして、異空間は静かに崩れ去り、二人は再び戦いの中へ戻る。しかし、彼女たちの心には確かなものが刻まれていた。どんなに遠くても、何度も別れがあっても、二人は必ずまた出会える。その約束が、二人を支えていた。